2020年のオリンピック東京開催が決まった7日のIOC総会でプレゼンテーションを行った滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」が話題になっているようです。おもてなしとは「客を取り扱うこと」(大辞泉)という意味の「持て成し」に接頭辞「お」が ついたもので、相手の立場になって物事を考え心温まる応対をすること意味します。私は販売の経験がありますが接客の基本はおもてなしにあると言っても過言ではありません。相手の立場になって考えることは外国人にもあると思いますが、なぜか「日本人の心」というイメージがあります。これは歴史を遡ると「茶の湯」そして「一期一会」という言葉につながるからでしょう。私も社内勉強会で何度も耳にした記憶があります。一方で現代社会では人を思いやる、という気持ちを持っていないのかと思えるような悲しい事件や人間関係が崩壊しているのも事実です。高知県庁にはおもてなし課という部署があり映画にもなりました。取組自体はいいことだと思いますが、逆に言えば行政がやらなければ誰もやらないのか、といことにもなります。北海道でも8月末から「イランカラプテキャンペーン」が始まりました。イランカラプテとはアイヌ語で「こんにちは」という意味で「あなたの心にそっとふれさせていただきます」という温かい思いが込められた、これからの北海道のおもてなしの合言葉しようということで、CMには高橋知事やファイターズの栗山監督も出演しています。
まだ先の話ですが、今年の流行語大賞は「じぇじぇじぇ」で決まりかと思っていたところに「倍返し」が出てきて、更に「おもてなし」。表彰式の舞台に立っているのは能年玲奈か?堺雅人か?滝川クリステルか? 12月が楽しみですね。

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