2008年7月に行われた「洞爺湖サミット」の会場になったザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパでもメニュー表示と異なる原材料が使われていたことが判明しました。私はこのホテルを利用したことはありませんが、1993年に開業(当時の名称はホテルエイペックス洞爺)し、1997年に経営破綻した北海道拓殖銀行の乱脈投資の舞台になったホテルです。2002年に営業を再開し、サミットの会場になった後は宿泊客も増え、2012年発行の「ミシュラン北海道2012特別版」では3つのレストランで6個の星を獲得、ホテル部門も北海道で唯一最高ランクの「5」を獲得しています。今回の食材虚偽表示は2件、ノルウェー・チリ産を「北海道スモークサーモン」、知床鶏を「知床
地鶏」というもの。調理担当者は「北海道でスモークサーモン加工していたので北海道産だと思った。何を地鶏と指すのか知らなかった。認識不足だった」とコメントしていますが、これがミシュランで最高評価を得た北海道を代表するホテルだと思うと残念でしょうがありません。
北海道といえば「JR北海道」もどうしようもない会社です。9月に起きた脱線事故の後に行われた国の特別保安監査の直前に、異常が見つかったレールの幅などの定期検査のデータを基準内に収まるよう改ざんしていたことが発覚しました。レール幅の異常がわかっていたにも関わらず放置していただけでも大問題なのに、それを隠ぺいするためにデータを改ざんするということは信じられません。報道によると改ざんの動機について「会社を守るためだった」などと語る社員もいたようですが、会社を守るどころか会社を潰す行為にしか思えません。
今、この国では何を信じて生きていけばいいのでしょうか?
食品も鉄道も、そして政治家も。信じられないものばかりです。

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