全国各地のホテル内のレストランでメニューの不適切な表示が判明しています。私の住んでいる街の駅前にある大型ホテルでも実際に使用された食材とメニュー表示が異なっていた(あくまでも誤表示であることを主張)とホームページに掲載し謝罪しています。このホテルはバナエイエビを芝エビと表示していましたが、奈良県のミシュラン掲載レストランでは「大和肉鶏」を当初から使用せずブラジル産を使用していたのにメニュー表示していた例もあります。担当者が知っていたのにそのままにするということは誤表示ではなく、明らかに偽装であると私は思います。今のところ発覚しているのはホテル内のレストランばかりですが、一般の飲食店、外食チェーン店は大丈夫なのでしょうか? ここまでくると適切にメニュー表示されているとは思えません。そもそも農産物や水産物には旬というものがあり、収穫できる時期が限定されるものも多いし、収穫量も一定ではない中あえて表示するのはリスクが高いのではないでしょうか? 付加価値により単価アップや売上アップを経営者は考えるのかもしれませんが、それが崩れたときは今回のように大きな代償を払うことになります。私は十勝に住んでいますが、全国の菓子店、特に和菓子の店では「十勝産小豆」という看板や広告をよく目にします。十勝産小豆の品質が良いことは知っているし、高級品に使われていることも知っていますが、皆さん本当に十勝産を使っているのでしょうか? 安い中国産や最近増えてきているカナダ産を使っているのに十勝産と表示している店はないのでしょうか? ちなみにカナダで栽培している小豆の種子には「エリモショウズ」という十勝産のものがあります。「栽培したのはカナダだけど種子は十勝産です」などと拡大解釈をする人が現れなければいいのですが。

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