今日、12月1日は世界エイズデー
1988年に世界保健機関(WHO)により定められた国際記念日で、世界レベルでのエイズのまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を目的に、世界各国でエイズに関する啓発活動が行われています。私はつい最近までエイズとHIVの明確な違いについて知りませんでした。私のように知らない方のために簡単に説明するとHIVはウィルスの名前で、このウィルスに感染して潜伏期を経た後、サーベイランスという規定に決められた症状が1つ以上出るとエイズと認定されます。このことを知るきっかけとなったのが先日明らかになった献血者の血液からHIVウィルスが見つかったという事件です。報道によると40歳代男性がHIVに感染している可能性があるので献血で検査をしようとし、この結果が出る前に血液が輸血に回され、60歳代男性と80歳代女性に実際に輸血され男性に感染が確認されたものです。その後の報道ではエイズ検査を目的に献血をする人がかなりいるようで今年1月から9月に献血で感染が確認された人数は55人に上るそうです。私は今まで一度も献血をしたことがないので偉そうなことを言える立場にないのですが、献血は善意で成り立っているものです。献血前に問診があるそうですが、虚偽の申告をしてもそれ自体を罰する法律もなく、罪になるとすれば感染した人が刑事告訴することによって過失致傷罪になるくらいだそうです。故意とはみなされなくても人の生命にかかわる問題で、オーストラリアでは献血時に虚偽申告をした場合に刑事罰を導入しているそうなので日本でも早い法整備が望まれます。
日本は先進国の中で唯一HIV感染者が増加している国、更に献血者自体が減少してきている中で献血からの感染者判明が増えているという事実を重く受け止めなければいけないでしょう。

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