昨日は帯広交響楽団創立25周年記念特別演奏会へ行ってきました。
知人が在籍している関係でここ数年はオペラなども含め夏冬の演奏会はほぼ聴きに行っています。今回の指揮者はNHK・BS「名曲探偵アマデウス」の監修および解説者としておなじみの野本由紀夫さん、ソリストにはピアノの末永匡さんが出演しました。演奏が始まる前に野本さんがテレビのように曲の解説をし、聴きどころを教えてくれる今までにはない演奏会でした。曲目はベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」とショスタコーヴィチ:交響曲第5番「革命」、どちらもCDで聴いたことのある曲ですが、解説の後に聴くとまた違った印象を受けました。私は評論家ではないので演奏が良いとか悪いとか、上手い下手などと言うつもりもないし、言えるほどの耳も持っていません。しかし、その音楽を聴いて感動したかどうかはわかります、昨日の演奏会は十分に感動させてくれるものでした。帯響は市民オーケストラですがレベルは高い方だと思います。他の市民オーケストラの演奏はほとんど聴いたことがないので比較はできませんが、演奏した曲目や指揮者、ソリストを見るとレベルがわかります。更に創立25周年を迎えたということはそれだけの間、市民から支持されているということでもあり、市民や企業に支援してもらうには一定の水準でなければいけないと私は思います。帯広・十勝という地理的な条件を考えるとクラシック音楽を耳にする機会はかなり限られてしまいますが、それを補ってくれる帯響は大切な存在です。これからもその演奏に磨きをかけて私たちを楽しませてくれることを期待します。
最後に苦言を一言、野本さんの解説中に携帯電話の着信音がホール内に響き渡りました。開演前に電源を切るのが演奏会での常識で、演奏者のレベルアップも重要ですが、聴く側のレベルアップも必要であると感じました。

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