K・M・V・R・R・H   1章始まりの予感 8話  小説『T・M・V・R・R・H』

K・M・V・R・R・H   1章始まりの予感

8話             〜リダ〜




いろいろ詰めたらめっちゃ長くなったよ!
ちなみにこれで1章は終わりです。(たぶん)

8話             〜リダ〜

ずいぶんと遅くなってしまった。
暗い夜の中リダは走る。

すると何か気配を感じた。
猫だろうか、と最初は思ったが猫にしては大きすぎる。
…人?
こんな時間に?
もしも人だったら…

するとリダには1つの答えが出た。
リダは歩きながら心の準備をする。

また動いた。
次は影がみえた。人間だった。

「!!」

その人間が動き、リダに迫っていく。
リダはそれに反応し、いつも持ち歩いているサバイバルナイフを取り出す。
そしてその人を向かい撃つ。

カキィンとサバイバルナイフと相手の持っていた剣が音を立てる。

強い!なんて重さだ!!
リダはその力に負け、向こうに飛ばされてしまった。

「っ!」

背中をぶつけたため背中が痛い

「イテェな…」

とリダはつぶやく。
そして、前にいる人間を睨みつける。

おまえは誰だ、とリダは思った。
少なくともペナルではないということはリダには分かっていた。
なぜなら、ペナルは必ず武器に黄色と黒のある模様がついているからだ

こいつにはそれがなかった。

ペナルとは最初、まるで魔法のような能力を持つ特別な力を持っていた人間が集まった小さなグループだった。
「特別な力」は昔では絶対にあり得ないものと言われていたが、最近では何かの影響により特別な力を持った子供達が増えているらしい。

ちなみにリダ達の入っているPSBつまり『ペナル消去部隊』にも、特別の力を持った人がいる。

たとえば、ヴィンとルリアだ。
ヴィンは今では少なくなった翼を持つ者で、
ルリアは人のココロが分かる力を持っている。

…コイツは力が使えるのか?

そう思い、リダはまた目の前にいる人を睨む。
すると、目の前の人が襲いかかって来た。

リダは攻撃をかわす。
さっきの攻撃で力では負けてしまうと分かったからだ。
幸いなことにスピードではこちらの方が勝っているようだ。
しかし、相手も中々速かった。
かわしてから攻撃するまでの時間をくれなかった。
これは長引くな、とリダは思った。
「どちらが先にスタミナが切れるか」それが問題だ。




疲れた。
流石に疲れた。

リダがそう思うとドッと疲れが一気に押してきた。

しかし、それに構ってはいられない。
今は目の前のコイツに集中しなければ。

リダはフラフラになった相手を睨む。

「ハハ、ハハハハハハハハハハ」

急に目の前の人は笑いだした。
男の声だった。

「ハハ、流石に疲れた。お前もそうだろう」
「…お前は、誰だ。」
「…誰でもいいだろう」

低い声で男は言った。

「なんで襲ってきた?お前はペナルの仲間か!?」
「ペナル?あ、そうか。悪いが俺はペナルじゃない」

ペナルじゃない?じゃあなんで襲ってきたんだコイツは。

襲ってきたのは、力調べだったのか?
いや、そうじゃない。
あれは本気だった。手加減はしていない

「俺がなんで襲ってきたかって思ってるだろう?」
「!!」
「俺が襲ってきた理由は一つだ













復讐だ」


「!!?」

復讐?

「忘れたとは、言わせないからな」

その言葉にリダは強く反応した。

まさか

「俺はお前を許さない、リダ。絶対に」

そう言って、男は逃げだした。

「ま、まて!!なんで名前を…」

後を追いかけようとしたが足がほつれて速く走れない。

「まて…」

どんどん男は遠くなっていく。
もう追いつけられないと分かっていてもリダはただ走っていた。
何も考えずに。

消えてしまう、消えてしまう。
追いかけなきゃ、真実を。
消えてしまう前に。

あの男はきっと知ってるんだ。
記憶を。
記憶喪失になる前の記憶を。
追いかけなきゃ

走りつかれて、やっとリダは走るのをやめた。
リダは泣いた。

何故泣いているのか、リダにも分からない。

泣く、なんて何年振りだろう。
こんなとこ見られたらミィとかに心配されるな。

気がついたら歩いていた。
自分の家にむかって。

正確にはフサの家だ。

記憶喪失であったリダはフサの父親に拾われた。
今はもう父さんはいないけれど…

家に帰るとフサは寝ていた。
今のリダにとって、それは嬉しい事だった。

風呂に入り、リダは布団に入る。
いつも通りの布団がなぜかやわらかくて温かく感じた。
リダはすぐに眠りについた。






次の日、リダのクラスに転校生がきたことをリダはただ偶然ではないと思っていた。
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