K・M・V・R・R・H 2章「ナ ミ ダ」 (2話)  はじめに読みなっ!!


K・M・V・R・R・H 2章「ナ ミ ダ」


2話      〜ヴィン〜


色々とサーセン






数日が経った。

D‐No.8はまだ見つからない。
とりあえず僕は休憩中でそこら辺を歩きまわってる。

「あれっ、そこにいるのはヴィンだよね?」
「ん?あ、まの」

いきなり現れたのはまのだった。
その手には買い物袋がしっかりと握れられている。

「今日学校だよね。ズル休み?」
「お前だって…いくらバーゲンやってたからって休んじゃダメだろ」
「いやいや、それもあるけどさ。今日は看病なんだ」
「へ?なに、親父さん調子悪いの??」

するとまのは少し困った顔をした。

「うん、まぁね」

やっぱりこいつは変な奴だ、とヴィンは再確認した。

「じゃあぼくはもう行くから、ズル休みはダメだぞ!」
「うるさいって!じゃあ」

まのは家に帰っていく。
久しぶりにまのと話した。
それだけで僕の疲れは一気に取れた。
こんなときに友と言うもの感じる、とヴィンは思った。

さて、こんなことをしてる場合ではない
僕は一回研究所に行ってみようと思う
もしかして帰ってたりして、なんて絶対にない事を思ってたり。
なんかもう早く終わんないかなぁこの依頼。

正直言うと、今回の依頼はあまり好きではない。

だって見た目は小さな子供だから。
僕は知っていた。
あの施設が生み出した生物兵器に何をしているかを
それを知っているからこそ今回の任務で捕まえるのは辛い。
でもこれは僕の仕事だ。
やらなくてはならない。

あの施設がやっている事それは
生物兵器達に罪人を殺させて
そして、その肉を生物兵器達に食べさせている。
それを当たり前にしている。
それが僕にとっては辛かった。

歩いていた足を止めて、空を見上げてみた。
空は灰色の雲で覆われていた。
その中に、何か白い物があった。
その白い何かはどんどん僕に近付いているような気がする。
あれは…。
白い何かはやはり僕に近付いており、もう僕も飛べばすぐ近くに行けるぐらいだった。
人だ。
僕と同じ、翼の生えた青年だ。
僕はそれが誰なのか知っていた。

「ヨゥ、ヴィン。久しぶりだな」
「…セシル」

昔お世話になった人、セシルだ。
僕はそいつの顔を見て少し睨んだ。

「オゥオゥ、怖い顔するなって」
「何しに来た?僕はそっちに行くつもりはないよ」
「イヤイヤ、天使側に戻ってもらおうとして来たわけじゃないよ
 普通の人間とまた戦うつもりなんてないし」

天使側、僕も昔はこっちの人間だった。
僕達ツバサの力を持つ者を昔、人間は天使と呼んでいた。
9年前まで人間と天使はお互いに争い合っていた。
結局この戦いは人間の勝利、天使側はほとんどの者が死んだ。
今ではこの力を持つ者は少ないらしい。
もちろん僕もそれを経験した。
あの時の事はあまり思い出したくはない。

「あっそ、じゃあ何しに来たんですか」
「いきなり敬語使うなよ…ええとな、ディナからの予言だ
 もうすぐここらの街はすごい被害が出る」
「!!?」

ディナからの!?
ディナの予言はよく当たることで僕たちの間で有名だ。
しかも内容が明らかにアレだ。

「じゃあ、確かに伝えたからな。どうせお前は此処にいるつもりだろう?…気をつけろよ」

じゃあな。
そう言うとセシルは僕に背を向き帰って行った。
セシルが言った通り、僕はきっとここにいるだろう。
様々な記憶がある此処に
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