「WWRp Dropcloth 手のひら改造(1)」
ThreeA

このサイズ(指の太さ約2ミリ角)で
全可動の指を量産品に仕込んじゃうって、
そもそもやっぱり基本的にムリがある仕様
なんじゃないのって気がするんですけど、
でも実際成立しちゃってるんで
なんだかすげえなあって思います。

で、人差し指〜小指の四本に関しては
保持力とか、もう充分OKって感じなのですが、
親指の付け根がちょっと気になりますね。
まず、ほとんどゆるゆるだし、
それと可動範囲が狭くて垂直に近い角度で
立ったままになっちゃってるのが気になるポイントかと。

なわけなんで、いつものように改造しちゃおうかと思います。
なにはともあれ、まずは分解から。
ネジ止めなんで何の問題もなく分解できます。
ネジは2種類使い分けてますね。スペースギリギリって証拠かな。
でもこれって四本とも短い方でいいんじゃないかって気も………。
やっぱ「タッピングビスじゃないと強度足りん!」ってこと?

問題の親指付け根はこんな構成。
超小さいボールジョイント押さえパーツが内側に仕込んであって
アッセンブリーとか大変そうですが、
残念ながら結果としてあんまり上手くいってなくって
4体買ったWWRpDCの親指全部がゆるゆるです。
今回はこのパーツの代わりに、
ホットボンドでボールジョイント押さえを
作ってみようかと。

その前に、親指全体を寝かせられるように
取り付け穴の出口を手先方向に向かって斜めに削っておきます。
削りすぎると、ゆるゆるどころかジョイントがすっぽぬけちゃうので
削る量が極力最小限になるように気をつけます。

ぽっかり開いた親指付け根内側にホットボンドを盛りつけます。
ネジ受けが入る部分を完全に埋めてしまわないような案配に盛りつけて……

で、素早く手の甲パーツを合わせて、きっちり閉めます。

中のホットボンドが固まる前に、親指の取り付け。
親指のボール部分にホットボンドを少し付けておいて、
親指を外側から押し込みます。
このときジョイントのボールの位置を任意で決められるので、
そこが作業のポイントでしょうか。
とはいえ、いっぱつで決めないでもたもた動かしていると
ゆるゆるになっちゃうので、あらかじめ「このあたり」と
イメージしておかないと失敗しやすいのではないかと。
(今回も、左右それぞれ一回ずつやり直してます)
ボールの位置はどちらかというと奥目にしておいた方がいいみたいです。
位置が浅いと抜けやすくなっちゃいます。

親指を入れたら、そのまま冷えるまで待って、
で、しっかり冷えたら手のひらと甲を開きます。

ネジ受けのところなど、余分なホットボンドを取り除きました。

親指周辺のはみ出し分も取り除いて……

完成。

付け根の角度もいいかんじ。
「改造」っていうより、チューニングって感じかな?

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