2020/11/17

EOS R5 始動  カメラ機材

おはようございます、こんにちは、こんばんわ!、ボーダーラインです≧[゚゚]≦ チョキチョキ

最近、ツイッターでカニの絵文字を多用していたせいか、
あの何かカニっぽい人ですよね」と言われることが多くなったのですが、
違くて!、そんなことはどうでもよくてですね!(ぇー

新たに“EOS 5D MarkW”に代わるメインカメラとして導入した“EOS R5”なのですが、9月29日にマップカメラさんから入荷連絡を頂き、
10月1日には手にしていたのですが、1ヶ月半くらい試写に時間を要してしまいました(ぇー

ということで、今日はざっくりとファーストインプレッションを書いていきたいと思います〜。



写真
EOS R5&EF50mm F1.2L USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


まだ暫くはRFレンズを導入せず、あと数年EFレンズを使っていこうと決めている為、
まずは純正コントールリングアダプターを介して“EF50mm F1.2L USM”を使用してみました。
一枚目の写真は当然我が家のロウさんをパシャり。

開放F1.2の撮影かつアダプター経由ですので、写りやAFに若干の不安を抱えていましたが、
そんな諸々の心配事は一切払拭されました。
“EOS 5D MarkW”の時と同様キビキビと正確かつ俊敏にAFも動作しています。
またセンサーとローパスフィルター双方ともに性能が飛躍的に向上したことで、
描写に関しても精細感が相当増したように感じられます。

元々“EF50mm F1.2L USM”の開放描写は、わりとユル〜い写りだったのですが、
カメラ側の性能に引っ張られて今回のような描写となっています。
このあたりを見ただけでも“EOS R5”の基本性能の高さが伺い知れます。



写真
EOS R5&EF50mm F1.2L USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


こちらもレンズとの相性とセンサー性能を見る為に、開放F値で撮影しています。
画素数が3040万画素から4500万画素に大幅に増加したことで、開放から緻密に写すことが可能になった様子。

描写される線も細くなったように感じます。
もしこれがレンズ本来の描写だとしたなら、“EOS 5D MarkW”の頃は性能を十分に引き出していなかったことになります。

キヤノン機はローパスフィルターを基本的には搭載しており、モアレ・偽色が出にくい反面、
解像感がかなり落ちるという制約をこれまで受けざるえませんでした。

しかし、今回のローパスフィルターは超音波振動する複屈折水晶と、赤外吸収ガラスの独立した2枚の板材にて構成されており、
これによりシャープネスを落とすことなく、レンズ本来の性能を引き出しているように感じます。

“EOS R5”で“EF50mm F1.2L USM”を初めて使用した際、
「あれ?こんなに写るレンズだったかな??」と、一枚目を撮影した際に思ってしまったほどで、
このようにレンズの性能を上手く引き出してくれるボディだと感じます。
恐らくオールドレンズなども使っていて楽しくなるはずです、めちゃくちゃ危険です(っ ;`-´ c)



写真
EOS R5&EF50mm F1.2L USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


現像時に露出を上げていますが、肉眼だと夕方過ぎということもありもっと暗かったのですが、
低輝度合焦限界がEV-6まで拡大されたことにより、アダプター経由でもピントに迷うことなく瞬時に合焦していました。

また、現在“EOS R5”は世界最速AFスピード0.05秒ということもあり、
これはRFレンズ装着時の性能ではありますが、アダプター経由のEFレンズ装着時であっても高いAF性能を有しています。

このEFコントロールアダプターの性能は純正ということもあり、
質感・性能ともに今まで使ってきたアダプターとは比べるまでもない、という印象です。
コントロールリング部に絞りが変更出来るよう設定することで、
旧来のレンズのようにレンズ側で素早くF値を変えることが出来るようになっています。

これが本当に便利で、もう元の操作方法に戻ることは無理です( ˘◡˘) ゼッタイ ムリ



写真
EOS R5&EF50mm F1.2L USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


キヤノンはシャドウ部の描写がソニーやニコンほど良くない印象でしたが、
ハイライト部に関しては元々処理が上品で洗練されていただけに、
今回どのように変化したのか気になっていました。

まだ強烈な逆光状況下や激しく白トビするようなシチュエーションで撮影していませんが、
今のところハイライト部に随分と情報量が残っているように思えるので、
ダイナミックレンジはかなり上がったように見受けられます。



写真
EOS R5&EF50mm F1.2L USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


ここからISOを徐々に上げていき、高感度性能を見ていきたいと思います。まずはISO1600の写真から。
ちなみに、カメラ内のノイズ低減機能はオフにして、現像時にもノイズリダクションを行っておりません。

ノイズ感はほとんど無く、余裕を感じさせる写りではないでしょうか。
色の出方も退色しておらず問題は特に感じられません。



写真
EOS R5&EF35mm F1.4LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


レンズを“EF35mm F1.4LU USM”へバトンタッチして、ISOも3200へ。
まだまだ偽色も輝度ノイズもほとんど無いように見えます。
“EOS 5D MarkW”の頃でも、これくらいの高感度は問題ありませんでしたが、
シャドウ部にノイズがやや出はじめる数値でした。
それに比べ“EOS R5”では、シャドウ部のノイズが減少していることが伺えます。



写真
EOS R5&EF35mm F1.4LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


ISO6400。
これは作例が悪いですねorz、元々アスファルトがボコボコしているせいで、
ノイズなのか何なのかよく分かりません(オイ
でも、まぁなんか白線上を見る限り、そんなにノイジーな感じではないようにも見えます(ぇー

個人的には、高感度を上げるくらいならば長時間露光しますというタイプなので、
年間通してもこの感度で撮影することはあまり無いと言っても過言ではないのですが、
どうしてもISO6400を使わざる得ない状況下ならば、これくらいなら問題無く使える画質だと感じます。

加えて、“EOS R5”より念願のボディ内手振れ補正とバリアングル背面液晶が搭載されたおかげで、
ローアングル撮影が大変楽になったこともご報告申し上げます_(:3」∠)_ キヤノンさん信じてましたよ

ボディ内手振れ補正に関しては、以前半年だけ使っていた“α7R3”と比べても、
“EOS R5”の方がよく効いている印象です。
これにより夜間撮影は高感度性能と相まって、今まで躊躇するようなシチュエーションであっても、
難無くこなせるようになったことは間違いありません。



写真
EOS R5&EF35mm F1.4LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


いよいよISO12800です。
普段なら絶対に使わない高感度域ですが、興味本位で使ってみました(ぇー
流石にノイズが目立ちますね、特に暗部にノイズが多く出ているように感じます。

ただ、丁寧にノイズリダクションをした場合、恐らくこの程度だと普通に上手く消せてしまう気がします。
“EOS 5D MarkW”もノイズの粒は結構小さくて消し易かったのですが、
“EOS R5”のノイズ粒子は更に小さくなっているので、より容易に後から補正出来るはずです。



写真
EOS R5&EF85mm F1.2LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


当日に友人のぴかりんさんの自宅ブースを改造してちょんまげという依頼を受け、
向かって右横からのフラッシュ一灯撮影が至極簡単に出来るように致しました。
まだ未完成ですが、その場にあったモノを使用させて貰い、急ごしらえのわりにはちゃんと機能しているご様子(オイ
試写ではぴかりんさん自身がメイクされた愛娘さんを撮影させて頂きました。この子雰囲気があって凄くカワイイですよね。

右横からAD200を壁バウンスにて発光して、それを大きなシュートスルーレフで透過させ、
その拡散した光を周囲にレフを配置することで閉じ込めています。

もっと簡単に書くと、大きなソフトライトボックスのようなモノを右横に構築することで、
撮影ブースに光が潤沢に届くようにしています。

普段、ぴかりんさんには死ぬほど美味しい手作りの魚料理やお刺身をご馳走になっておりますので、
これからこのブースをより一層使い易く、そして綺麗に撮影が出来るよう改築していく所存です(ゎー

社交辞令ではなく、ぴかりんさんの魚の目利きと魚をさばく腕前は、
長年料理が趣味のボクから見ても舌を巻くほど素晴らしいですので、
これくらいで返礼として成り立っているのか甚だ疑問ではあるのですが、ブース構築を頑張りたいと思います(〜 'ω' )〜



写真
EOS R5&EF85mm F1.2LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


話が大きく脱線しましたが、同ブースにて試写2枚目。
ちなみに、こちらは夜桜さんの愛娘さんですね。この子も凄くカワイイですよねというか、
MDDっ子はもれなく皆カワイイ気がします、どうしてなのかどうかボクに誰か教えて下さい(:3_ヽ)_ グンニョリ

レンズは“EF85mm F1.2LU USM”を使用していますが、他のレンズ同様キビキビ動作し撮影中ストレスは全くありませんでした。
カメラとの相性&性能確認の為に敢えて絞らず撮影していますが、
画素数が1.5倍も上がったことで開放F値でも精細に写るようになった為、安易に開放を使っていくことが出来そうです(ぇー

あと、この撮影で“EOS R5”で初めてフラッシュ撮影を行ったのですが、
“EOS 5D MarkW”と同じようにGODOXのフラッシュシステムを使うことが出来て安心しました。
使い心地に関しては全く同じであると明言して問題ないかと思います。



写真
EOS R5&EF85mm F1.2LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


約半年ぶりのスタジオ撮影会に参戦してきました。
“EOS R5”になってからは初めての撮影オフ会です。
我が家からは季節が秋ということもあり看板娘の“秋乃(あきの)”を連れて行くことに(安易

場所はスタジオjardin'k(ジャルダン)さん使用させて頂いたのですが、
自然光があまり入ってこないシチュエーションですので、
以前ならばファインダーがOVFでしたから見え辛いこともありました。

“EOS R5”になってからはOVFからEVFに変更されている為、暗所が本当に確認し易くなりました。
OVFにもEVFに勝る点はあるのですが、暗所撮影においてはEVFの優位性が際立つ印象です。

EVFファインダー内は明るくピント面の拡大まで可能ですので、
強力な手振れ補正と相まってピントを外すことはほぼありません。
“EOS KISS X”を初めて手にした時から考えると、本当に良い時代になったなとしみじみ感じます_(┐「ε:)_



写真
EOS R5&EF85mm F1.2LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


画素数の大幅な増加とダイナミックレンジの増加で、情報量が増えたからか、
肌感が一層滑らかなに表現可能になったように感じます。

情報量が増えると説得力が増す一方、緻密過ぎるが故に粗まで精細に写してしまう為、
追加された沢山の機能で撮影が楽になった反面、気をつけないといけない部分も出てくるのかもしれません。

今のところそう言った面で悩まされたことはありませんが、
この先RFレンズなどの最新鋭のレンズを導入した際、どのようになっていくのか気になるところです。
ただ、今使用しているEFレンズは手放す予定はありませんので、
上手くシチエーションによってRFレンズと使い分けていけたらなと思っています。

現状、EFレンズでも不足は感じられないので、RFレンズの出番はまだずっと先になりそうですが、
マニュアル専用レンズは一本追加したいと思っているので、
ツァイスさんかフォクトレンダーさんのモノがRFマウントで出てくれたら、導入したいなと思案中です。



写真
EOS R5&EF50mm F1.2L USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


「EOS R5の使い心地はどうですか?」とよくご質問頂くのですが、
率直に書くと個人的には使ったことがある機種比で考えると、
“EOS 5D MarkW”と“α7R3”の良いところを合体させたような機種という印象を受けています。
もっとオブラートに包まず書くと、理想のカメラがついに出てしまったという感じです。

これ以上何も望むモノが思いつかないほどです。
現状最高峰の4500万画素のセンサー、改良された高性能ローパスフィルター、8k動画撮影機能、
デュアルピクセルCMOS AFUによる正確かつ俊敏なAF性能、協調時最高8段分の強力な手振れ補正、
剛性のある小型軽量化されたボディ、優れた操作系カスタマイズ機能及び快適なタッチ操作機能、
精細かつ見易い210万ドットバリアングル液晶、明るく多機能な576万ドットEVF、EFレンズでも損なわれない描写力、
20コマ/秒の驚異の連射力、5GHz帯Wi-Fiに対応、センサーシャッター搭載、
よくこれだけの機能をあんなに小さいボディに詰め込めたものだと、大げさでも何でもなく驚愕してしまいます_(┐「ε:)_
この4年間に一体どんな技術革新があったか分かりませんが、キヤノンの本気度がヒシヒシと伝わってくる内容ではないでしょか。

8k動画が連続では20分しか撮影出来なかったり、多機能を支える為にバッテリー消費が早いなど弱点もあるのですが、
ボクは動画はほとんど使わないということと、バッテリーも撮影会程度であれば十分に一日持ちますので、
これも弱点というほどの大げさなモノではないかもしれません。

一応新型バッテリーであるLP-E6NHは、前モデルLP-E6Nから容量が約14%もアップしている点と、
ボディにUSB電源アダプターを挿すことで充電出来るようになったのも、地味に便利で有り難いです。

あと、静止画撮影時でも発熱が大きいという噂も耳にしましたが、安心して下さい全くそんなことはありません。
試したところ8k動画撮影時であれば7〜8分ほどで発熱し始めますが、
静止画撮影であれば5〜6時間ほど通しで撮影し続けても発熱はありませんでした。




写真
EOS R5&EF8-15mm F4L FISHEYE USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


何故かよく分かりませんが、これまでどおりボディ内のレンズ補正機能はオフにしてあるのに、
“EF8-15mm F4L FISHEYE USM”の四隅が近接時かつ俯瞰・煽り撮影時、開放でも四隅が流れなくなりました(ぇー
今まではF8程度まで絞らないと近接構図時に俯瞰・煽り時は四隅が若干流れ気味になることもあったのですが、
“EOS R5”ではそういったことがなくなったように見受けられます。

これが画素数の増加が起因しているのかミラーレス化に伴うショートフランジバック化が原因なのか、
まったく素人のボクには分かりませんが、フィッシュアイレンズの四隅の描写力が上がったので、良いことなのかなと(ぇーぇー

誰かこの辺り詳しく説明出来る方がいたら教えて頂けたら幸いです。
ちなみにキヤノンに就職しているはとこ(再従兄弟)からは、
「良くなったから、良くなったんだよ!」という見解を頂戴したことをご報告しておきます(オイ



写真
EOS R5&EF85mm F1.2LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


こちらは、大人気甲冑製作ディーラーである、あいまいみどるのmunさんの愛娘(フォトラ)ちゃんですね。
今回は甲冑ではなくドラゴンの羽と尻尾を製作されたということで、試写させて頂きました。
これまでの製作されてこられた甲冑同様に細部に至るまで凄まじいクオリティです。
製作秘話などもお聞きすることが出来て、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました₍₍ ◝(‘ω’◝) ⁾⁾ ₍₍ (◟’ω’)◟ ⁾⁾

この写真はフォトショップにて2枚合成で撮影しました。
画素数が大幅に増加したことでデータ容量が増え、フォトショップやライトルームも動作が若干遅くなりましたが、
これは“α7R3”を使用していた頃も同じでしたので、十分に予想の範囲内でした。
こういうことを見越して当時、余裕が出るようBTOで組んでおいて良かったなと胸を撫で下ろしているところです。



写真
EOS R5&EF85mm F1.2LU USM+Control Ring Mount Adapter(EF)


さて、本当に短くざっくりとした内容でしたが、“EOS R5”のファーストインプレッションをお届け致しました。
あくまで平凡なアマチュアカメラマンかつドールオーナー目線からの判断ではありますが、
総評としてはこれまで使用してきたカメラの中で、比肩しえるものが存在しないというほどのモンスターマシンという印象です。
もし購入を悩まれている方がいるのならば、買って後悔するということはほぼ間違いなく無いと感じます。
キヤノン機で「5」の名を冠してきたカメラは歴代どれもが素晴らしい名機でしたが、
今回の“EOS R5”はそれに留まらず真の万能機としてミラーレス史に名を残すであろう傑作だと思えます。

まだコロナ蔓延状況下ということもあり部品が上手く供給されず、
工場が上手く稼働していないからなのか出荷台数も少なく、入手出来た方も周囲にほとんどいないというような状況ですが、
このレビューが購入するかどうかの一助になれば幸いです。


ということで、今回はここまでとなります。
それでは、また次の更新で!ノシ





<使用機材>
----------------------------------------
・CANON EOS R5

・Canon バッテリーパック LP-E6NH

・SDXCメモリカード 64GB Class10 UHS-IIエクストリーム プロ SD UHS-IIカード

・CANON EF8-15mm F4L FISHEYE USM
・CANON EF35mm F1.4LU USM
・CANON EF50mm F1.2L USM
・CANON EF85mm F1.2LU USM

・KENKO ZX プロテクター72mm×3

・diagnl ダイアグナル Ninja Camera Strap38mm 一眼用 Black

・LEOFOTO LS-225c
・LEOFOTO LH25
・Fotopro クイックシュー FPH52P C-4i シリーズ対応 79497 QAL-40

・Canon RC-1 Remote controler

・LS DECO 白&銀 丸レフ板 80cm
・LS DECO 穴あき丸レフ板80cm折りたたみ可能銀白
・NEEWER 5-in-1撮影用 折りたたみ式 レフ板(銀、金、白、黒、半透明) 60cmx90cm

・PeakDesign EVERYDAY BACKPACK20L

・Lightloom CC
・PhotoShop CC



※以下、フラッシュ撮影時にぴかりんさん家で借りた機材※
・GODOX AD200
・GODOX Xpro-C
----------------------------------------
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タグ: カメラ 機材 EOS

2020/8/15

EF135mm F2.0L USMレビュー  カメラ機材

写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


キヤノン(CANON)には1996年から販売が開始され、
約四半世紀も現行ラインナップとして君臨し続ける銘玉が存在します。

そのレンズは一見何の変哲もない8群10枚からなる硝材で構成されていながらも、
キヤノンレンズ群の最高位たる「L」の名を冠し、その類稀なる描写から数多の名カメラマン達に愛されてきました。
今日レビューする“EF135mm F2L USM”は、そんなレンズです。

13年前このレンズを手にしたあの日、最初の1枚を撮影した後の驚きと感動は、
きっと生涯忘れることはないだろうと思います。それほどの衝撃でした。
このレンズに見合う腕が欲しい、それを目標に腕を磨いてきたと言っても決して過言ではありません。



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


まずはじめに135mmというのは、どのような画角なのでしょうか。
一般的には85mmと同様にポートレートで使用されることが多いように感じます。

ポートレートに好まれる理由としては、
まずその圧倒的なボケ量でピント面を背景から乖離することで、
被写体を印象的に浮かび上がらせることが可能だからだと思います。

また、135mmは肉眼で見た形と最も近い写りをすると言われており、
その歪みの無い端正かつ誠実な写りが、ポートレートには好まれたのだと思います。

そこへ圧縮効果という望遠ならではのファクターが加わり、
大きなボケ量・歪みの無い写り・圧縮効果による密度の増加という3要素が、絶妙なバランスで混ざり合うことで、
写真をより一層印象的なものへと昇華させてくれているように感じます。

これは恐らく85mmにも200mmにも出来ないことです。



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


画角の概要はさておき、“EF135mm F2L USM”自体の性能に言及していきたいと思います。

描写面では開放だと解像度・コントラスト共に最新のレンズに比べるとやや劣りはしますが、
決して低いというわけでもなく必要十分という印象です。
また、一段絞ると画面全域で高い水準の解像・コントラスト・色のりを発揮してくれます。

ちなみに、作例の写真は開放にて撮影を行っています。



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


曇天かつ霧のかかる山の麓から撮影を実施しています。
のっぺりとした輪郭が曖昧な写真になりがちなシチュエーションですが、
単焦点だとこのあたりの撮影もそつなくこなしてくれるので大変有り難いです。

雰囲気も過不足なく的確に捉えてくれているように感じます。



写真
EOS 5D MarkU&EF135mm F2L USM


当レンズは、2枚のUDレンズ(Ultra Low Dispersion)を搭載することで、
蛍石レンズ(Fluorite)とほぼ同等の性能を得ているおかげか、
前後共にも非常に嫌味の無い卓越したボケ味を獲得しているよう見受けられます。
ボケ味に関しては、どこか懐かしさを覚えるというか、昔ながらの正統派という印象を受けます。

背景の条件によっては、二線ボケ傾向になることもありますが、それもまたご愛嬌(ぇー



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


F5.6まで絞るとかなりパリっとした描写に。

ドール撮影では開放〜F3.5くらいまでのF値を多用してしまうのですが、
メリハリの効いた描写が欲しい時はF5.6〜F8程度まで絞って使用しています。

最近のレンズだと、開放でも絞っても描写特性があまり変化しないということも珍しくありませんが、
やはり個人的に使っていて楽しいのは当レンズのように、描写がF値によって変化するタイプのものです。



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


弱点としては、コーティングが脆弱である為、逆光に大変弱いことが挙げられます。
室内ではさほど問題になりませんが、野外での撮影ではフードは必須だと感じます。
ただ、ゴーストやハロが雰囲気の助長に一役買ってくれることも多々あるので、
敢えてフードを外してしまうこともあります。

コーティングが弱いと良くも悪くも光に敏感になってしまうのですが、
特性を把握することで短所を長所に変えられたら良いなと、そんな風に常々思っています。

1996年製ということもあり、設計が古いというのは否めませんが、
逆に言えば最新のレンズには無い味を持っているという事の裏返しでもあります。

重量も750gと単としては、そこそこ重い部類に入るのですが、それでもEF70-200mm F2.8L IS II USMの1490gという重量と比べると、
約半分の重量でF2.8を超えるF2という明るさを得られる為、十分に納得して使っています。



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


眼で見た時よりも滋味深く鮮烈に。切り札たる所以です。
何もない場所から雰囲気を作り出すこのレンズに、何度救われたことか分かりません。

このように四半世紀もの間、数え切れぬほど多くのカメラマン達との信頼を積み重ね続け、
期待を裏切らないというのは一体どれほどのことなのでしょうか。

決してキヤノン贔屓だから言うのではありません、
銘玉の条件というは本来このような部分にあるのだと感じます。



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


キヤノンは言いました「キヤノンの画作りの理想とは、ユーザーが思い描いた通りの画を提供すること」であると、
続けてこうも言っています「ユーザーのために心を尽くす」と。
この“EF135mm F2L USM”をEOSへマウントし撮影する度、確かにそんな理念を感じてしまう自分がいます。

もし、キヤノンユーザーでまだこのレンズに触れたことがないならば、
一度で良いのでどうか使用してみてください。きっとキヤノンで良かったと思えるはずです。それほどのレンズです。



写真
EOS 5D MarkW&EF135mm F2L USM


今回で全7回に及ぶEFレンズのレビューは終了となります。

“EOS R5”が発売されたことにより、EFマウントをアダプター経由にて使用される方も、
まだまだ多いと聞いていますので、このレビューがその一助となれれば良いなと思い書かせて頂いた次第です。

ここ一ヶ月でEFレンズの人気が再燃し、中古市場もどんどん値上げがされていっている現状ですが、
RFマウントレンズのラインナップがまだまだ不十分ということもあり、暫くはこの傾向が続きそうですね;。



それでは、また次の更新でっ!ノシ
次回は未定となっております。
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タグ: 撮影 機材 レンズ



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