2017/11/3

TAMRON SP35mm&SP85mm  カメラ機材

おはようございます、こんにちは、こんばんわ、ボーダーラインですm(_ _ )m

今回は、新しく購入した“SP35mm F1.8 VI USD”と“SP85mm F1.8 VI USD”について書いていきたと思っているのですが、
率直に書けばどちらも導入して大正解のレンズでした。

サードパーティ製のレンズを購入するのは、かなり久しぶりのことなのですが、
SIGMAのARTラインを皮切りにTAMRONさんからも新SPシリーズと銘打って、
素晴らしいレンズがラインナップされ、純正メーカーもうかうかしていられないでしょうね;。

さておき、早速ですがこの二つのレンズを使って撮った写真を貼っていきますね、ペタりっ。
写真
とりあえず、“SP35mm F1.8 VI USD”の方から書いていきたいと思うのですが、
昔カメラ雑誌に「そのレンズの特性・特徴を知りたければ開放で撮れ」とあったのですが、
それに倣って今回は記事全編通して開放F1.8にて撮影していきたいと思います。

まずは目の前にある都庁を一枚撮ってみたのですが、何かいまいち違和感があるような。
違和感というのは描写面に対してではなく、手振れ補正の効き方に関してなのですが、
タムロンさんのVI(手振れ補正)の効き方は、純正のIS(手振れ補正)とは結構初動が違うので、
ピントが合うまでの時間や手振れ補正が安定するまでの時間など、やはり身体に染み込んでいる部分もあるのかなと感じます。
慣れてくるとあまり気にならなくなるのですが、使い始めてから1〜2時間ほどは何か違和感を感じていたような気もします_(:3」∠)_

ただ慣れてしまえばどうということはなく、ピントもよく合いますしAF速度もわりと速い方なのではないでしょうか。
少なくとも純正に比べて、AF性能が著しく劣るということはないように感じます。



写真
気を取り直してもう一枚開放F値にてパシャり。

私が過去に使っていた35mmと言えば、“EF35mm F2”・“MC FLEKTOGON 35mm / f2.4”の二本で、
他にも強いて言えば先日まで所持していた“EF16-35mm F4L IS USM”のテレ側も多用していたので、
それらと比べるとわりと新しい単焦点レンズですので、やはり大きな性能差があるというか、
曇天にも関わらず線が細く色のり・コントラストも良く、際立った粗も見受けられず卒がない描写だと感じます。

また、今回は敢えて全て開放F値で撮影をしていますが、
本来このレンズ性能のピークはF2.8〜F5.6の間くらいだと言われているようです。



写真
このスッキリとした描写に、何かイマドキっぽさを感じてしまうのは私だけでしょうか?。

これもとあるコラムで読んだことの受け売りですが、
「性能を高めていく過程で各収差を抑制するが、
描写に大きく影響を及ぼす収差などが減るとレンズの味がどうしても薄れていく」。
なるほど、と思います。

性能はほどほどでも味があった方が良い、クセなど無い高性能なレンズの方が良い、
どちらもレンズや写真を楽しむうえで切っても切り離せないことだと思うのですが、
個人的な見解としては「手持ちのレンズラインナップに描写のクセが強いレンズばかりになってしまうと、
いざという時に撮影で苦労するので、素直な描写のレンズも持っていた方がオールマイティに写真を楽しめる」です。

普段、私が愛用している“EF50mm F1.2L USM”と“EF135mm F2L USM”は、そこそこ描写にクセがある方なので、
今回“SP35mm F1.8 VI USD”と“SP85mm F1.8 VI USD”を購入した主な要因は、ここにあります(˘◡˘;)



写真
“SP35mm F1.8 VI USD”の真骨頂と言えば、ハーフマクロ並みの最短撮影距離なのですが、
ただ寄れて最大撮影倍率が高いだけではなく、それなりに解像性能を発揮しつつ、
ボケ具合も単焦点らしい滑らかさを保っていてくれるのが嬉しいところです。
後ろの丸ボケの感じも、輪郭が柔らかい感じでとても好みです。

あと、レンズには設計者が意図する得意な距離感というものが、必ず存在するようなのですが、
このレンズはどのくらいの距離感が一番得意なんでしょうね(~□~ )



写真
小難しいことはさておき、開放F1.8というF値でこれだけ破状なく写ってしまうのですから、もう特に不満なんてないですよね;。



写真
実家のベランダから飛行機撮影。
普段ほとんどトリミングは行わないのですが、35mmだとマメ粒のようにしか写らないので4倍ほど拡大してみました(ぇー



写真
かなり久々に単焦点にて35mmという画角を使用していますが、
こんなに難しかったけ?という印象です。

私が副業のカメラマン・アシスタント業でお世話になっていたスタジオのオーナーさんも、
「50mmは難しいけど、35mmも別の難しさがある。気を抜くと無駄なものが直ぐ入ってくる」と仰っていましたが、
確かにそうだな〜と現在身をもって実感中です(◞‸◟)

でも、よくよく考えると私は特に得意な画角などないので、
どれを使っても結局それぞれのことで悩むから、同じなのかもしれません(オイ



写真
さておき、タムロンさんの当レンズの製品紹介を見ると、
クラス最高の近接撮影能力・9枚羽根円形絞りによる素直なボケ味・ガラスモールドレンズによる像面の平坦性と高い結像性能・
eBANDコーティング & BBARコーティングによる卓越した逆光耐性・豊富な周辺光量・簡易防滴構造&防汚コートを採用など、
このようなことが書かれているのですが、私自身も使ってみて極めて実用性の高いレンズということを実感・確信しています。

「コストパフォーマンスに優れている」の一言では片付けられないというか、
私はこれまでキヤノンが誇るLレンズを買い替え含め、10本(※)ほどではありますが使用してきましたので、
それらと比較しても当レンズは勝るとも劣らない性能を有していると素直に感じている次第です。


(※)過去に所持したことのあるEFマウントレンズのリスト
--------------------------------------------------------
・EF17-40mm F4L USM
・EF16-35mm F4L IS USM
・EF24-70mm F4L IS USM
・EF24-70mm F2.8LU USM
・SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO
・MC FLEKTOGON 35mm/f2.4(マウントアダプター使用)
・EF35mm F2
・SP35mm F1.8 VI USD→New
・EF50mm F1.8U
・TESSAR 50mm/f2.8(マウントアダプター使用)
・50mm F1.4 EX DG HSM
・EF50mm F1.2L USM
・70mm F2.8 EX DG MACRO HSM
・EF85mm F1.8 USM
・EF85mm F1.2LU USM
・SP85mm F1.8 VI USD→New
・SP AF90mm F2.8 DI MACRO(model272E)
・EF100mm F2.8L IS MACRO USM
・EF135mm F2L USM
・EF200mm F2.8LU USM
・EF70-200mm F4L IS USM
--------------------------------------------------------



写真
続いては“SP85mm F1.8 VI USD”にレンズを変更し試写をしていこうと思います。
当レンズは「人を撮るために誕生、ポートレートに特化したレンズ」とタムロンさんのホームページでも謳っていますが、その性能やいかに。

ところで、人物写真に特化しているとタムロンさんが謳っているにも関わらず、
試写一枚目が我が家のモコモコ担当であるロウさん(オス10才)というのは、果たして良かったのかどうなのか(ぇー



写真
薄暗い室内にて撮影しているのですが、AFは迷うことなく高速で合焦しました。
AF性能は純正レンズと遜色なく、AFに関して言えば同社SP35mmも決して悪くないですが、
こちらは更にそれよりも高い性能を有していると感じます。

ちなみに、全く関係ないのですが、うちのロウさんに枕を取られているのは、
久々の長期休暇で惰眠を貪っている私の父です(˘◡˘;)



写真
写真
写真
写真
ワンショットAFにて、連続撮影を実施。
ちょこまか動くうちのロウさんでも難なく追えるAF性能ですので、
ポートレート撮影などで不足を感じることはまず無いはずです。

描写に関しても、開放F値から既に解像力・コントラスト・色のりと問題は見受けられませんでした。
特に解像性能は四隅に至るまで相当高く、かなり意外でしたがSIGMAのART85mmに肉薄している印象です。



写真
わざとキラキラしたものを撮って、収差なども確認してみることに。

素の描写を見る為に、今回の記事では全編通してほとんど写真に加工や補正を入れていないのですが、
この写真ではパープルフリンジが少しだけ見て取れます。
ただ、この程度であればライトルームなどを使えば、ワンクリックにて補正可能なので全く問題ないと言ってよいかもしれません。

あと、丸ボケ内部も輪状になっていないみたいですね。



写真
最短撮影距離付近でも、ほとんど描写に粗が出ることもなく、
被写体との距離に描写があまり左右されないというのも、イマドキのレンズらしいなと感じます。



写真
これは友人と国府津海岸を訪れた際に試写した一枚なのですが、
明るく写っているのですが、本当はもう夜だったりします。

月明かりとわずかな電灯しかなく、ファインダーではもうピント面が分からないほど暗いシチュエーションでしたが、
ライブビューと手振れ補正(VI)の恩恵で難なく手持ち撮影することが出来ました。

カメラとレンズが上手く融和することで、私のような若輩者でも簡単に撮れてしまう一例だと思うのですが、
近い将来三脚などなくても気軽に星景撮影が出来るようになるかもしれませんね(˘◡˘ )



写真
再びレンズを“SP35mm F1.8 VI USD”に戻し、今度はうちの看板娘である“冬日(とうか)”を撮影。

まずは開放F値かつ寄った状態で撮影をしてみたのですが、“EF16-35mm F4L IS USM”のテレ端の描写に比べ、
被写体の膨張度合いが少ないことが分かります。
ズーム独特の歪みが生む、描写の曖昧さもみたいなものも決して嫌いではないのですが、
単焦点の場合ズームよりも設計に無理がない分、このあたりに差が生じてしまうのは仕方ないことなのかもしれません。



写真
こちらは“SP85mm F1.8 VI USD”にて、同じく被写体である“冬日(とうか)”に寄って撮影してみたのですが、
中望遠ということもあり背景のコンクリート壁が、元が何なのか分からないほど溶けていますね;。

また、メーカー自らがポートレートに特化しているレンズと謳うだけあり、
線の細さや質感表現など人物撮影において求められる要素を高い水準で満たしてくれているように感じます。



写真
写真
今度は“SP35mm F1.8 VI USD”を用いて、中距離から撮影。

曇天でのっぺりとした自然光のみで撮影しているわりには、
そこそこ性能を発揮してくれているように思います。
補正や加工を行えば、もう少し良い部分を引き出してあげられるかもしれません。

また、今回は敢えて開放F値に固定して撮影を実施していますが、
F2.8以上に絞っていくと更に描写は当然向上していきます。
絞った状態で撮影した写真は、また後日ブログにあげていきたいと思っています。



写真
写真
最後は“SP85mm F1.8 VI USD”にて、中距離から撮影してみました。

被写体と背景が上手く分離しているように見受けられ、
なおかつ開放F1.8という数値以上にボケているように感じられるのは、描写自体が硬くないからかもしれません。
少し湿度を感じさせる描写も個人的には大変好ましく思っています。

メーカーのホームページには、「合焦部の優れた解像力・柔らかな自然なボケが生み出す立体感。
さまざまな表情を繊細に表現し、共有する時間までも浮かび上がらせるレンズです。」と書かれています。
その謳い文句に偽り無く、非常に優れた実用性を有した現代の名玉ではないでしょうか。

ということで、どちらのレンズも個人的にはとてもオススメです。
今はどのメーカーからもかなり良い製品が出ているので、大変悩ましいかと思うのですよね。
解像度重視のSIGMA ARTラインにするか、バランス重視のTAMRON 新SPシリーズにするか、
はたまた安定感重視の純正至上主義を貫くのか、、、
自分自身の撮影スタイルに合わせて幅広く選択肢が現状だと用意されていますので、
ご自身にあったレンズが見つかると今後のカメラライフが、より充実したものになるのかなと思います。


少し長くなってしまいましたが、今回はここまでです!。
それでは、また次の更新でっ!ノシ



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・CANON EOS5D MarkW

・SP35mm F1.8 VI USD
・SP85mm F1.8 VI USD

・KENKO ZX プロテクター67mm×2

・diagnl ダイアグナル Ninja Camera Strap38mm 一眼用 Black
・ACMEMADE THE UNION PHOTO MESSENGER

・Lightloom CC
・PhotoShop CC
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タグ: 撮影 機材 レンズ

2016/11/12

レンズ四方山話その1(EF16-35mm F4L IS USM&EF135mm F2L USM編)  カメラ機材

おはようございます、こんにちは、こんばんわ、ボーダーラインですm(_ _ )m

今日は有給消化してね、ということで午後半休と相成りまして、
出先で写真を撮りながら直行直帰させて貰いました;。
有給が溜まり過ぎて使わないと繰り越し分が、どんどん消えていってしまうのですけど、
なかなか思うように消化出来ないですよね;。
海外だとそういうことは、当然の権利として遠慮するようなことは少ないらしいので、羨ましい限りです_(:3」∠)_

さておき、午後半休をムダにしない為、出先の自由が丘にて試写を兼ねて写真を撮ってきました。
とりあえず、写真を貼っていきたいと思います、ペタりっ。



写真
今回は“EF16-35mm F4L IS USM”と“EF135mm F2L USM”の試写をしてきたのですが、
まずは前者から何カットかスナップにて試写しています。

カメラが“EOS 5D MarkU”から“EOS 5D MarkW”に変わりましたので、
最近はレンズとボディの相性をはじめ色々なチェックをしているのですが、
使い慣れたレンズでもボディが変わると新鮮に感じるから不思議なものです。

ちなみにDxOなどのボディやレンズの性能を分かり易く載せてくれているサイトでは、
“EF16-35mm F4L IS USM”は以下のように数値化されているようです。


<EOS 5D MarkU with EF16-35mm F4L IS USM DxOデータ>
--------------------------------------
・DxOMark Score(総合点)=19点
・Sharpness(解像力)=12 P-Mpix
・Transmission(透過)=4.5 TStop
・Distortion(歪曲)=0.4 %
・Vignetting(周辺光量落ち)=-1.4 EV
・Chr. aberration(色収差)=6 µm
--------------------------------------

↓↓↓

<EOS 5D MarkW with EF16-35mm F4L IS USM DxOデータ>
--------------------------------------
・DxOMark Score(総合点)=25点
・Sharpness(解像力)=17 P-Mpix
・Transmission(透過)=4.5 TStop
・Distortion(歪曲)=0.4 %
・Vignetting(周辺光量落ち)=-1.5 EV
・Chr. aberration(色収差)=6 µm
--------------------------------------


ボディが変わるだけで、レンズの総合点が6点も上がるのか……という感じですよね;。
画素数が2110万画素から3170万画素に上がった(新型ローパスフィルターや画像処理精度の向上)ことで、
シャープネスの項目が大きく伸びたことが大きく影響しているようです。
レンズによっては、ボディが変わるとこれよりも劇的にシャープネスが向上し、
隠されたスペックを発揮してくれるものも存在するので、そこがまた面白いところではないでしょうか。

ただ、DxOについてはボケ味などの使用者の感覚に寄与する部分までは、当然数値化することは出来ませんので、
あくまで参考程度に留めておくのが良いのかなと個人的には思っていたりもします。



写真
この“EF16-35mm F4L IS USM”は、ズームながら非凡な性能というか、
広角ズームとは思えないほど描写性能が大変優秀だと、撮影する度に今でも驚かされます。
先日発売されたばかりの“EF16-35mm F2.8LV USM”も何回か試写しているのですが、
F値以外ほとんど遜色が無いと言っても決して過言ではありません(むしろ勝っている部分も何点かあるように思います)。



写真
シャープネス(解像度)も必要十分かつ、描く線もズームにしては比較的細い方です。
あと、広角なのであまり気にならないかもしれませんが、ボケ味も硬くなく自然で優しいのがこのレンズの特徴だと感じます。

さり気ない描写が上手いというか、描写に不自然さがないというのは、それだけで素晴らしいことではないでしょうか。



写真
輝度差の激しいシチュエーションでも、ボディ性能と相まって難なくこなしてくれるのが心強いです。
旧型の“EF17-40mm F4L USM”と“EOS 5D MarkU USM”との組み合わせを使っていた頃は、このようなシチュエーションに対応し辛かったです。
その原因はコントラストの強いレンズとダイナミックレンジの低いボディの組み合わせを使用していたからに他ならないのですが、
今は適度なコントラストを有するレンズとダイナミックレンジに幅があるボディの組み合わせに変更したわけなので、
もはや苦戦することもなくサクっと撮影出来てしまいます。

コントラストが高いレンズとダイナミックレンジに幅がない機種との組み合わせで、
露出の明るい場所と暗い場所が画面内に同時に存在する写真を撮る場合、
その中間値を探し出さないと直ぐどちらかの描写が白トビ・黒ツブレしてしまい本当に大変でした;。
でも、そのおかげで確かに何年も苦労はしましたが、沢山勉強出来たので良かったのかもしれません(ぇー



写真
通常広角ズームなどは、ワイド端もテレ端もあまり良い印象はなく、中間部分がスイートスポットだったりすることが多かったのですが、
近年のレンズはあまり描写が変化しない製品が増えたように思います。

このレンズも例に漏れず、ワイド端〜テレ端までほとんど描写性能が変化しません。
一昔前のズームレンズならば、明らかに解像度が落ちたりすることも珍しくなかったので、
私の父親なんかは「ズームでこれはズルい、良い時代になったな〜」とよく言っていたりするくらいです(ぇー



写真
ボケについては少しだけ先述しましたが、よく分かるカットを一枚。

かなり寄れるレンズですから、グっと被写体に近づくことでそれなりのボケ量を稼ぐことも可能です。
この写真はテレ端にて開放描写となりますが、開放F値でもシャープネスが確保されているレンズなので、
安心して絞りを開けられるのが良いですよね。



写真
やや左斜め上から射光が入っているシチュエーションです。
目の位置に強烈な直射が入っている状態なのですが、フード無しでもさほど問題ありません。

フードを付けている状態だと、これくらいのシチュエーションでは少しのゴーストやフレアも出ないので、
写真に味付けする為に今回のようにわざとフードを外していることの方が多いくらいです。

フレアやゴーストが盛大に出るレンズもそれはそれで面白いのですが、
手持ちのレンズがそういう類のものばかりだと辛い時もありますので、
その中にこういう手堅い描写のレンズが一本有ると助けられることも少なくないです。



写真
続いて“EF16-35mm F4L IS USM”については一旦小休止して、
今度は“EF135mm F2L USM”について少し書いていこうと思います。

“EF16-35mm F4L IS USM”が、2014年発売のわりと新しいレンズなのに対し、
“EF135mm F2L USM”は1996年発売と20年も前のレンズなので、
今回のように新しい世代と古い世代のレンズを組み合わせて持っていくと、
撮影方法や描写に幅が出来るので撮影してて大変面白いです。

また“EF135mm F2L USM”はかなり古いレンズなのは間違いないのですが、
実は性能自体は大変優秀なレンズでして、DxOのスコアを見るとそれがよく分かります。


<EOS 5D MarkU with EF135mm F2L USM DxOデータ>
--------------------------------------
・DxOMark Score(総合点)=26点
・Sharpness(解像力)=14 P-Mpix
・Transmission(透過)=2.3 TStop
・Distortion(歪曲)=0.1 %
・Vignetting(周辺光量落ち)=-1.4 EV
・Chr. aberration(色収差)=4 µm
--------------------------------------

↓↓↓

<EOS 5D MarkW with EF135mm F2L USM DxOデータ>
--------------------------------------
・DxOMark Score(総合点)=35点
・Sharpness(解像力)=24 P-Mpix
・Transmission(透過)=2.3 TStop
・Distortion(歪曲)=0.1 %
・Vignetting(周辺光量落ち)=-1.4 EV
・Chr. aberration(色収差)=4 µm
--------------------------------------


驚くかな使用するボディが“EOS 5D MarkU”から“EOS 5D MarkW”になると、解像力が14→24P-Mpixに改善します。
スコア的にももうここまでくると、もはや別のレンズです(~¬~;) ドウイウコト…

元々の性能自体も湾曲がマクロレンズ並みに少なかったり、卓越したボケ味など魅力的なレンズだっただけに嬉しい誤算ではないでしょうか。
ちなみに、キヤノンの光学技術の結晶である“EF70-200mm F2.8L IS U USM”を“EOS 5D MarkW”で使用すると、シャープネスは26P-Mpixとなります。
数値だけ見ると近年のレンズに肉薄しているだけに、20年前に発売された当時は神レンズ扱いされていた理由が何となく分かりました;。



写真
135mmという画角は、使い慣れるとたまらないものがあります。

超望遠ほどではないにしろ圧縮効果が顕著に出始める画角ですので、
被写体の前後をギュっと適度に纏めて望遠の魅力の一端を感じさせてくれます。
個人的には135mm〜200mmくらいの圧縮効果具合が好みで、
85〜100mmだと足りない感じですし、300〜400mmだとぎゅっとなり過ぎると言った具合です。



写真
いきなり圧縮効果について書いてしまいましたが、
望遠と言えばまずは遠い被写体を大きく写せるということが第一の魅力ですよね。

“EOS 5D MarkW”と組み合わせることで、解像感も手に入れた本レンズですが、
以前は解像が足りず望遠なのに遠景がいまいちで、近景〜中距離まででしか活躍させてあげられませんした(ぇー
“EOS 5D MarkV”や“EOS 6D”ではそんなことはないようなのですが、
“EOS 5D MarkU”との相性がセンサーやローパスフィルターの関係か、特に悪かったようにも感じます。
今なら24 P-Mpixという解像力を武器に、近景〜遠景までオールラウンドにこなせるレンズとなったわけなので、
手持ちで一番のご老体ではありますが今まで以上に活躍の場が増えてくれるかと思います(ぇー



写真
元々コントラストはさほど高いレンズではありませんので、シャドウはわりとなだらかです。
色のりも悪くはありませんが、最近のレンズに比べればとても良いというわけではありません。

描く線自体は湾曲も極端に少ないことも手伝って繊細かつ素直です。



写真
このレンズの最大の武器は、卓越したボケ味であることは間違いありません。
後ボケも悪くはないのですが、特筆すべきは前ボケなのかなと感じます。
後ボケは背景によっては二線ボケ傾向になることがあるのですが、前ボケに関しては今まで荒れたことはただの一度もありません。

そして、雰囲気を作るのに大変長けたレンズです。
何でもない被写体もこのレンズで撮ると、何かありかも?と思えてしまうことも珍しくないです。



写真
ここで再び“EF16-35mm F4L IS USM”にバトンチェンジ。

“EF135mm F2L USM”は、望遠というレンズの性質上、使えるシチュエーションが限られてくるので、
このレンズのみで一日の撮影を完遂させるのは、流石に難しい部分があります;。
その点ズームは、画角という壁を容易く取り払ってくれるので有り難いですよね。



写真
“EF16-35mm F4L IS USM”は、湾曲もかなり少ないです。
周辺光量も急激に落ちるタイプではないので、多面的に見てもそつがないように感じます。



写真
湾曲が少ないので、煽ってもいやらしい歪みもさほど目立ちません。
昔雑誌で読んだコラムに「単は古くても良いけど、ズームは新しい方が良い」と、こんなことが書いてありました。
当時は、どういう意味かよく分かっていなかったように思いますが、今なら何となく筆者の書きたかった意図が分かるような気がします。



写真
寄れるので、このように手元やテーブルフォトなんかも得意なレンズだと感じます。
色のりも良いことと色の偏りが少ないことも手伝って、フードフォトで積極的に使っているライターさんも多いようです。

この写真はセキをしながら撮ったので、何か若干ブレていますが本来はもっとしゃっきり写るのでご安心下さい(ぇー
逆に言えばセキをしながらでも、何とか撮れてしまう強力かつ安定したIS(イメージスタビライザー)の性能の高さに驚くところかもしれません。



写真
それにしても自由が丘って良い街ですね。
学生の頃は、学校帰りによく友人と放課後に立ち寄ったのですが、最近は1年に2〜3回程度訪れるくらいでしょうか。

オシャレなだけじゃなくて、意外と思うかもしれませんが下町らしさも残しているというか、
人情味のある街だということも付け加えておきます。
今日も撮影中やお店に入ってコーヒーを飲んだ際などご年配の方から、何度となく喋りかけられました。



写真
じっくり歩いてみると学生の頃は見えてこなかった、この街の魅力みたいなものが見えてくるから不思議です。
たぶん、歳をとらないと分からないことってあるんでしょうね;。



写真
自由が丘の自由ってそういう意味だったのかなと考えつつ、
食べるか食べないか悩みながらも、そっと見なかったことにして先を急ぎました(ぇー



写真
少し話が逸れたので、話題をレンズに戻します。

「良いレンズかどうか見極めたかったら、水モノを撮れ」と、
これも昔雑誌に書いてあったと記憶しているのですが、恐らく本当なんだと思います。
恐らく質感描写に関係することを言っているのかなと思うのですが、
たまに何撮っても同じに写るレンズってあるんですよね;。
同じと言うと語弊があるかもしれませんが、同じと言いたくなるくらい質感表現が悪いレンズは確かに存在します。
実名を出すと現在使用されている使用者さんが気分を害されると思うので、その点は割愛とします;。

“EF16-35mm F4L IS USM”に関して言えば、可も無く不可も無く無難と言ったところかと思いますが、
ズームということを差し引けばかなり良い部類に入るのではと思います。



写真
引き続き“EF16-35mm F4L IS USM”のまま、熊野神社まで足をのばし試写を続行。

今回のカメラの設定は、ずっとAWB(雰囲気優先)・忠実設定で撮影しているのですが、
色の偏りが少ないレンズとホワイトバランスが優秀な機種との組み合わせは、
色で悩むことが無いので本当に撮影が楽です。
これが色転びするレンズとホワイトバランスの精度が悪いカメラとの組み合わせだと、それだけで苦労することになります;。



写真
目で見た光景を肉眼以上に綺麗に写すって難しいですよね。

キヤノンのピクチャースタイルは、スタンダードがあまりスタンダードしてないというか、
忠実設定とニュートラルなんかが私の中ではスタンダードったりします(ぇー
誇張がなく使い易いのと撮影データの加工耐性があるので、ついその二つばかり使ってしまいます。



写真
強力なISと俊敏かつ正確なAFのおかげで、今日は歩きながら歩みを止めず撮影していることが多かったのですが、
ちゃんと立ち止まりつつ息を止めながら正しい姿勢で撮影をすると、開放F値でもこれくらい緻密に写すことが可能です(オイ

雑な撮影方法でも、それなりに撮れてしまう為、正しい撮影方法からどんどん離れていってしまいます_(┐「ε:)_
本当に人をダメにするカメラとレンズだな〜と心の底からそう思います(ぇー



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“EOS 5D MarkU”の頃は、この色が出ませんでした。
熊野神社を訪れた際は、ぜひこの色を思い出してみて下さい。まんまこの色です。



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色の正確さ・諧調性能・質感表現・解像感、色々な要素が絡み合って一枚の写真になるので、
普段撮影中はあまりそういうことは意識しませんが、改めてまじまじと見ると最新鋭のカメラと現行レンズの組み合わせというのは、
つくづく凄いんだな〜と関心させられてしまいます༼ º﹃º; ༽



写真
何が凄いって、地面適当に撮っただけで何か絵になるのがちょっと怖いところです、もちろん良い意味で。



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センサーのオンチップA/Dコンバータ化及び、プロセスルールの微細化を図ってから、
キヤノン機はシャドウとハイライトの部分が柔らかくなりましたよね。
以前は、かなりムリをしているなと感じていましたが、今は逆にまだまだ余裕を感じます。



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このカットも以前なら白トビ・低コントラストとなってしまうようなシチュエーションですが、
逆光耐性の高いレンズとダイナミックレンジに幅があるセンサーにより、難なく対応出来てしまいました。
一概に新しいものが良いというわけではありませんが、
一つ確かなのは楽に撮影したいのであれば、新しい製品というのはそれだけで選ぶ価値があるのかもしれません。



写真
ここから再び“EF135mm F2L USM”にバトンタッチ。

実家の目の前に生えてる大きな木を撮影してみました。
丁度良く紅葉していてくれて、試写には申し分ない被写体です。



写真
“EF135mm F2L USM”は、寒色系より暖色系の色の方が得意なので紅葉撮影なんかには、結構向いてるレンズのようにも感じます。
色転びというほどではないですが、若干アンバーよりなのかな?という感じです。



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あと、このレンズは初めて買ったLレンズなのですが、
当時まだ若輩者かつ奨学金を返していた身分だったので、中古ショップでドキドキしながら買ったものだったりします。
カビ・バルサム切れ・光学系へのダメージなんかは無かったものの、フードと外箱が欠品状態でお安く購入出来たという代物でした。

なので、八仙堂から発売されているねじ込み式レンズフードを使用している次第なのですが、
今回の撮影からさらにZEROPORT JAPANから出ている花形レンズフード(反転収納可ver.)を更に連結して使うようにしています。

どういうことかと言うと、今まで使っていた八仙堂のねじ込み式レンズフードの先端にはネジ切りがしてあるのですが、
そこへ反転収納可能なZEROPORT JAPANの花形レンズフードを延長接続しているというわけです。
フードが反転収納出来る構造になっている為、撮影時以外は今までと同じ長さで収納出来る為、嵩張らず大変便利です。

“EF135mm F2L USM”の逆光耐性は、本当にマルチコーティングされているのですか?と言いたくなるほど弱い為、
今までのレンズフードの長さでは不足していると判断し追加で延長した次第です。
フードを延長したことで、コントラストと色のりがかなり増加したように感じます。
やっぱりフードって大事ですね(ぇー

レンズ性能を引き出してくれる新型センサーと適正な長さになったフードのおかげで、
購入から数年目にしてようやく本来の性能を発揮出来たのかもしれません(ぇーぇー



写真
この大きなボケ味は、大口径レンズだけが持つ特有の描写というか、
超望遠レンズを使用したり被写体に寄ることで、大きなボケを得ることは可能なのですが、
やはりそれとは似て非なるものだと感じます。



写真
色々な要素が複合的かつ重層的に絡み合って、一つの結果に結びつくというのはロマンがあって、私はそんな部分に写真の楽しさを感じます。
故に単純ではなく辛酸を舐めたりや苦汁を飲まされることも多々あるのですが、それがまた私を飽きさせないのかもしれません。



写真
“EF135mm F2L USM”のような大口径レンズの楽しさは、
前後を整理し被写体を浮かび上がらせる点にもあると思います。
ボケ味の良いレンズであれば、なおさらなのかもしれません。



写真
大きく息を吸い込んで、正しいポジションで構えながらグっと呼吸を一瞬止めつつ、一段絞りF2.8にて撮影。
そこには小細工一つ必要なく、ただそれだけで目を見張るような立体感が得られます。

“EOS 5D MarkV”のキャッチコピーは「地球の光をすべてうけとるために。」というものでしたが、
今ならもしかすると誇大表現ではないのかもしれません。
ちなみに“EOS 5D MarkW”のキャッチコピーは「POWER OF FIVE あなたの写真に新しい力を。」となっていたりします。



写真
“EOS 5D MarkW”と組み合わせることで、“EF135mm F2L USM”のAF速度もやはり上昇しました。
もちろん、ピント精度も大幅に向上しています。
“EF16-35mm F4L IS USM”や“EF24-70mm F2.8LU USM”などは元々かなり高速ですから、
さほど恩恵を感じませんでしたが、
古いレンズになればなるほどその効果は大きくなるように感じます。

これからは、“EF135mm F2L USM”などの古いレンズでも、速い被写体に対応が可能かと思うと嬉しいです。



写真
以上、レビューと言うにはおこがましい雑感でしたが、いかがでしたでしょうか。

仕事の合間を縫って数日使い込んでみて、何となく“EOS 5D MarkW”というカメラのクセみたいなものが分かったような気がします。
“EF16-35mm F4L IS USM”・“EF135mm F2L USM”の両レンズも性能を遺憾なく発揮してくれたように感じます。

このカメラになってから、使っていると私の腕が上がったように錯覚してしまいそうになりますが、
そうではなく使用者の意図を理解して、カメラマンの良い部分を引き出してくれるという印象です。
ムリに押さえつけるのではなく、カメラを信頼して任せられる部分は素直に任せてしまい、
その楽になった分を他の人間にしか出来ない要素に、労力を割いていけば良いのかなと考えます。
今後もお互いの良い部分を持ち合って、将来かけがえのない一枚が撮れるように精進していきたい、心からそう思います。


ということで、今回はここまでです。
それでは、また次の更新でっ!ノシ



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・CANON EOS5D MarkW
・CANON EF16-35mm F4L IS USM
・CANON EF135mm F2L USM

・KENKO ZetaQuintプロテクター77mm
・KENKO ZetaQuintプロテクター72mm

・八仙堂 ねじ込み式レンズフード Φ72mm
・ZEROPORT JAPAN 花形レンズフード 77mm(反転収納可ver.)

・Lightloom CC
・PhotoShop CC
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タグ: 撮影 機材 レンズ



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