2011/4/28

今昔物語 Earl's その後  Earl's
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Earl'sロゴ左のアールズ坊やは二男Craigがデザインした事はあまり知られていない。Craigは本人のつもりで描いたらしいが、確かに似ている。

アールズその後。創始者のEarl氏は現在88歳。認知症の末期という。2代目社長、長男のBobはEarl’sをHolleyに売却後(数十億円だったと聞いている)、アメリカ国内では飽き足らず英国やオーストラリアにまで不動産投資。一時その総資産は500億円を超えた事もあった。その後バブル崩壊により全てを失い、破産。父親Earl氏の資産も負債に当てた。現在Bobは息子が住むラスベガスで息子の世話になりながら不動産セールスをして生活している。 もう一つBobで思い出したが、英国にGoodridgeというEarl'sの競合会社がある。 元々GoodridgeはEarl's製品を扱う英国の代理店だった。ところがある日を境に自前のGoodridge製品を作るようになり、Earl'sと決裂。Bobは事ある毎にGoodridgeにコピーされたと愚痴をこぼしていたが、考えてみたらEarl'sだって元々Earl氏が航空機の解体で出たAeroequipのホースとフィッティングをレーサーに売ったのが始まり。Earl'sもAeroequipのコピーという事になる。 因果応報とは良く言った物だ。しかし考え方を変えてコピーされるくらい斬新なアイディアと開発を常に続けて行くことが企業存続のカギではないかと思う。

二男Craigは今もIndustrial Liquidatorを経営。創始者Earl氏の本業をそのまま現在まで存続させている事になる。 Earl氏は本来清算屋であり、Earl’sはその過程で派生したビジネスに過ぎない。フジテレビとニッポン放送のように派生ビジネスの方が大きくなる事が稀にある。長男の反面教師が功を奏し、手堅く現在もビジネスを存続している。彼の自慢は古文書収集。ジェシージェームスやワイアットアープの直筆の手紙を彼の自宅で見せて貰ったが、ただのきたない紙にしか見えなかった。5百万ドルでコレクションの全てを譲って欲しいと言われた事があったらしいが、売らなかったらしい。

Earl'sを買収したHolleyはM&Aした会社のほとんどは失敗に終わり、唯一利益を上げているのはEarl'sだけだという。


昨日、二男のCraigと久しぶりに電話で話しました。 Earl氏は残念な事にお亡くなりになったそうです。 自分の人生を振り返った時、満足の行く人生だったかどうかは本人のみ知る事ですが、自分の名前が商品ブランドとして今も残り続けているのはすばらしい事だと思います。 そのEarl'sですが、Holley本社のあるケンタッキーに生産拠点を移し生産機器も新調し新たな気持ちで一からスタートするそうです。 品質も生産性も上がり、喜ばしい事かもしれませんが、古き良き時代を知っている者にとっては何故か寂しさが残ります。 ところで彼の古文書コレクションですが、どうやら5百万ドルで売る決心をしたようです。

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2010/5/14

今昔物語  Earl's
オートバイにレース用ステンレスホースやアルミフィッティング、オイルクーラーを取り付けるのは今では普通の事ですが、誰が、どのように始めたか疑問を持つ人も多くいるのでは? 本格的導入は刈谷市のプロトが販売を始めてからだと言われています。4輪レース用品、モモハンドルなどで有名なレアーズの長谷川氏と当時プロトで営業本部長であった、現アクティブ社長の上田氏がグッドリッチのブレーキホースキットを二人で営業して回ったのが始まりと言われています。上田氏は最初思うように売れず何度も諦めかけたそうですが、今ではブレーキホース交換は定番になりました。上田氏と長谷川氏が居なければ未だゴムホースのままだったかもしれませんね。
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