【 ART COMPLEX HIROSHIMA 紹介】 広島で「学ぶ場」や「踊る場」を作り共有し、ダンスや身体表現活動をしている非営利団体。ダンスと自身の体、心、仲間、社会、教育等とリンクし、「ダンスで繋がる」をコンセプトに活動中。 アーティストと共に、ワークショップやクリエーション、パフォーマンス活動を実施。 一人一人の、想像、創造、表現、コミニュケーション、スキルを、育みながら、おどる喜びと共に、文化を創造していけたらいいなと考えている。 ●ART COMPLEX HIROSHIMA 問合/art.complex.hiroshima@gmail.com 2003年設立のコラージュACTの事業を引き継ぎ、2007年9月にART COMPLEX HIROSHIMAと改名。

2011/12/23

●じゅんじゅんドイツ研修報告会 レポート  ●ドイツ研修報告会

じゅんじゅん ドイツ研修報告会 レポート

2010年10月〜2011年12月まで、文化庁の新進芸術家海外派遣員制度で、ドイツはベルリンに研修に行っていたじゅんじゅんの報告会を東区民センターで行われた。
報告会では、派遣制度について・研修の目的・実際の研修までの準備・なぜドイツを選んだのか・ドイツでの1年間どう言う活動をしていたかの紹介・アートを取り巻く環境(ベルリンの空気、社会環境の違い、観客に付いて、他のヨーロッパ都市との違い)・研修を終えての感想(1年で出来た事出来なかった事、研修を終えて思うこと)などを、2時間掛けて画像や映像を交えながら興味深い話をたっぷりしてくれた。

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彼は、ドイツはベルリンにある「シアターハウスミッテ」を受け入れ先に決めて、そこで研修を1年行った。ドイツは古い建物や廃墟になった建物をリノベーションして再利用するやり方がポピュラーだ。「シアターハウスミッテ」も学校の校舎が1つ空いたのでそこにその施設を作った。こう言う施設やそこで働く人たちには国が芸術機関にお金を出資する。これは日本で言うと図書館の運営に似ていて、日本では図書館は国が運営するのが当然だと思っている。ドイツでは芸術関係でも国がお金を出すのは当然と思っている。日本では事業仕分けでかなり予算が削られたと言うのに、国が文化にお金を掛けることが無駄ではないと言う国があると言う事を知った。
じゅんじゅんはアーティストインレジデンスでドイツに来ているので、その国に奉仕すると言う意味で「シアターハウスミッテ」で毎週水曜日無料でワークショップを開いていた。(研修期間は仕事をして、お金をもらってはいけない決まりになっている)
ワークにはダンサーは勿論だがあらゆるジャンルの人達が受けに来ていた。表現のあり方に付いて可能性を広げる為にワークに来るのだ。

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国が芸術に関してサポートしているので、ドイツにおけるアートの状況はとてもいい。
ドイツでは、ダンスや演劇、音楽、オペラなどなどのフリーペーパーが2ヶ月に1回色んな施設に置かれる。それを見て劇場に出かけるのだ。しかも入場料12€〜15€で観る事が出来る。安い!それに学生割引があり学生証(語学学校でもなんでもOK)を見せたらさらに500円の値引きがある。そして失業者割引まであって失業者も芸術を楽しむ権利が与えられている。日本じゃ考えられない。

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ドイツの演劇システムを紹介。ドイツの劇場は市立又は国立で国がお金を回していて、劇場にはそれぞれの劇団を持っている。その劇場には学芸員が必ずいて彼らがキュレーターとなり、キュレーターが演出家を呼んで作品を作る。日本と違う。それは演出家に作品に集中してもらう為だそうだ。またテクニカル(音響デザイン・照明デザイン・美術、等々)は劇場専属で働いているのでクオリティの高い仕事が出来る。劇場で働く者としてかなり働きやすい環境のようだ。環境が整っているので、3日~4日ごとにレパートリー作品を上演したり、新作を作っては発表している。
劇場は新しいところより古い建物の方が味のある空間になると心底感じた。匂いの無い劇場はつまらない。場所が持つ空気はとても大きいものだ。広島で言うと旧日本銀行広島支店がそうだ。あのような施設がある事はとても貴重で大切にすべきだ。もし建替える様な事があったら反対すべきだと豪語していた。新しい劇場の中に佇むより、古い劇場の中に佇む方がより臨場感、重み、意味も増し、全然違うものになる。「場所と作品」との重要性を感じながら聞いていた。作品を作る、表現をする、上でとても為になる話だった。

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ベルリンはドイツの首都でありながら、とても田舎で、隙間があって、間抜けな感じで、だからこそ、モノを考えたり、落ち着いて話す時間がある街。そんなベルリンの研修を終えて、思うことは、ホントに貴重な時間がもらえて良かったと言う事。この歳に行ったから良かった、30歳で行っても色んなことが分からなかったかも知れない。
この研修に行ったからといって表現スタイルが変わると言う事はないと思うが、物事への捉え方が変わった。上手く行かなかったら別のやり方を考える。それが自分のアーティストとしてブレない事だと思うと言う言葉で締め括られた。

報告会を聞き終えて一言。。。。。
私もこの夏、半月ばかり、ベルリンに行って、じゅんじゅんにお世話になった。
ベルリンにいて感じたのは、国のサポート力が素晴しいので芸術文化の活動がしやすい国だなと思った。日本は本当に厳しい現状にあり、その中でなんのバックボーンも持っていないモノが活動するにはしんどい国だ。しかし、羨ましがっても状況は変わらない。自分に出来る事を、続けてやっていくしかないんだと。上手く行かなかったら別のやり方を考え、固執しないで柔軟にやって行こうと、じゅんじゅんの報告会を聞いて思いをかみ締めた。

報告会の為に色々と準備をして下さり、興味深い講演をして頂きありがとうございました。
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