物理室裏のベランダでムスカリを育てています。11月16日に植え付けをし、今で約1ヶ月。芽も出て大きくなってきました。(もう少し大きなポットに植え替えをしなければ…)

…ところでこのような「球根植物」の「球根」とは何なのか皆さん知っていますか?…あれは根でしょうか?茎でしょうか?葉でしょうか?……球”根”とあるので、肥大化した根だと思っているかも知れませんが、根とは限りません。葉や茎なども存在しています。まとめると以下のようになります。
「
鱗形(りんけい)」…短縮した茎に肥大した葉や葉の一部(鱗片葉(りんぺんよう)が重なり球状になったもの。
(例)チューリップ、ヒヤシンス、タマネギ、ムスカリなど
「
球茎(きゅうけい)」…短縮した茎が肥大して球状になったもの。
(例)サトイモ、クロッカス、フリージアなど
「
塊茎(かいけい)」…短縮した茎が肥大したもの。(外側に薄皮があれば球茎に分類されます。)
(例)ジャガイモ、シクラメンなど
「
根茎(こんけい)」…地下茎が肥大して棒状や塊状になったもの。
(例)レンコン、スズランなど
「
塊根(かいこん)」…肥大した根が塊状になったもの。
(例)サツマイモ、ダリア
小学校の時にもチューリップなどの球根を植えて育てたかも知れませが、この球根は無性生殖のうちの「栄養生殖」、つまり生殖細胞が合わさらずに、栄養器官から新個体ができる特殊な生殖方法なのです。小学生でも当たり前のように知っていることが、植物の世界では特殊な生殖方法だということを知っていましたか??