久しぶりの更新になってしまい申し訳ありません。この1週間シンガポールにあるSST(SCHOOL OF SCIENCE AND TECHNOLOGY,SINGAPORE)という学校で研修を受けてきました。サイエンスに特化した学校で、皆さんにもお伝えできることがあると思いますので、少しずつご紹介したいと思います。
・SSTについて
シンガポールでは小学校6年間のあと、セカンダリスクールに入学します。(日本の中学にあたります。しかし、シンガポールでは義務教育は小学校まで)日本では中学校は3年間ですが、シンガポールではセカンダリスクールで4年間教育を受けます。私が研修を受けたSSTはこのセカンダリスクールにあたります。日本では多くのものが中学→高校→大学と進んでいきますが、ここではセカンダリ(4年)のあと、能力の高いものはジュニアカレッジやポリテクニック(2年)へと進み、さらにその中でもの能力が高いものが大学へと進学します。言い方は悪いかも知れませんが、「勉強ができるものは上へと進み、勉強ができないものは早く働く」そんなルールのようにも感じました。勉強に対する意識や危機感は日本とは全く違うと思います。

特にシンガポールはOECD実施のPISAランキングにおいても「数学的リテラシー」、「読解力」、「科学的リテラシー」のすべての項目で日本を上回っており非常に教育が進んだ国です。またSSTはその中でも国が支援している学校ですので、非常にレベルの高い学校です。
・ロボットサイエンス部について
この学校でも放課後は部活動がありますが、どの運動部も週2日程度。1番人気の部活動がロボットサイエンス部だそうです。ロボットサイエンス部では大きく2種類のロボットを扱っていました。1つはこのVEX(ベックス)社のロボットです。世界大会にも毎年出場している程です。日本でも大会をしているそうですので、興味がある人は調べてみて下さい。
国が支援しているだけに、ロボット機材などは非常に豊富です。さすがにロボット機材では勝てそうにないですね…。
活動の様子を見ていておもしろいと思ったのが、部屋を非常に清潔にし、皆靴を脱いで地面で活動しているということでした。広いスペースを使ってロボットを組み立てていました。皆あまり喋らずに黙々と作業をしていましたね。