2013/5/13
あらためて… 日々の活動報告
ぽぽろスクエアの授業は、毎日が試行錯誤の連続です。授業者は、フリスビーの記事でもお分かりいただけるかと思いますが、一人ひとりを観ながら、かつ全体を観ながら、少しでも効果的な授業の組み立てを考えます。マニュアルはありません。だからこそ何にも縛られずに、学生たちの成長・発達のみを考えて授業の展開を夢想します。打ち砕かれることの方がとても多いですが、生き生きとした学生たちの顔に出会えると、くじけそうな気持に、気合が入ります。
そんな折、先日、母の日のプレゼント作りをしました。昨年も母の日、父の日にプレゼント作りをしています。
学生の中には、お母さんがいない人、お父さんがいない人がいます。授業では、別にお母さんに限らないのよ、おばあさんでも、お世話になっている知り合いの人でも、私でもいいのよ〜、と言って始めました。
Y君は、そのお母さんのことでとてもつらい連休を送っていたので、ため息交じりに「お母さんねえ〜」と言いました。私は視線を送って、うなづきながら、Wさんにプレゼントしたら、と言いました。彼は一所懸命作っていました。添えるためのカードも書きました。
さかのぼって、連休明けの7日の日に、連休の様子を朝の会で出し合ったときに、Y君はそのつらい気持ちを少しだけ言いました。私は、つらい気持ちはここでみんな出したらいいよ、みんなが支えてくれるから、と言いました。そうや、そうや、と言う声が出ました。彼は深くうなづきました。
放課後、彼は帰宅せず、その話を事細かに話してくれました。胸が詰まりました。
そんな流れの中でもプレゼント作りはやってきました。学校では最近、そういうことは母のいない子どもを傷つけるからやめましょう的な配慮?があるように思います。親子が温かく肩を寄せ合って生きていけないような世の中にどんどん進めておいて、つらいことから目を背けさせるような、きれいごとで片づけてしまうような、そんなことになっていないか?日頃なんとなく引っかかっていたことでしたが、いざ現実になると、自分でも確たる方針はありませんでした。ただ、現実から目を背けるのではなく、その現実を背負って生きていかねばならないY君にとって、どうしてあげることがいいのか?それはずっと考えなければなりません。
そして彼の姿を見て、一つの答えを見つけました。このぽぽろスクエアが今の彼にとってよりどころになっているのだということです。心から相談できるスタッフが毎朝彼を迎えてくれています。これまでのつらい時間を乗り越えようと必死に頑張っているY君を見ていると、ぽぽスクの重要な役割に、改めて心が震える思いです。
今年度も新たにボランテイァとして加わってくださる方がおられます。どの学生も例外なく多くの困難を抱えながら、ここにきています。一人ひとり少しずつの支援が集まって、その学生たちが大人になる心の橋渡しになれば、という思いからです。そして私たちも、多くのプレゼントをもらっています。
そんな思いを新たにした2年目。長くなりましたが、自分に言い聞かせるつもりで書きました。
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そんな折、先日、母の日のプレゼント作りをしました。昨年も母の日、父の日にプレゼント作りをしています。
学生の中には、お母さんがいない人、お父さんがいない人がいます。授業では、別にお母さんに限らないのよ、おばあさんでも、お世話になっている知り合いの人でも、私でもいいのよ〜、と言って始めました。
Y君は、そのお母さんのことでとてもつらい連休を送っていたので、ため息交じりに「お母さんねえ〜」と言いました。私は視線を送って、うなづきながら、Wさんにプレゼントしたら、と言いました。彼は一所懸命作っていました。添えるためのカードも書きました。
さかのぼって、連休明けの7日の日に、連休の様子を朝の会で出し合ったときに、Y君はそのつらい気持ちを少しだけ言いました。私は、つらい気持ちはここでみんな出したらいいよ、みんなが支えてくれるから、と言いました。そうや、そうや、と言う声が出ました。彼は深くうなづきました。
放課後、彼は帰宅せず、その話を事細かに話してくれました。胸が詰まりました。
そんな流れの中でもプレゼント作りはやってきました。学校では最近、そういうことは母のいない子どもを傷つけるからやめましょう的な配慮?があるように思います。親子が温かく肩を寄せ合って生きていけないような世の中にどんどん進めておいて、つらいことから目を背けさせるような、きれいごとで片づけてしまうような、そんなことになっていないか?日頃なんとなく引っかかっていたことでしたが、いざ現実になると、自分でも確たる方針はありませんでした。ただ、現実から目を背けるのではなく、その現実を背負って生きていかねばならないY君にとって、どうしてあげることがいいのか?それはずっと考えなければなりません。
そして彼の姿を見て、一つの答えを見つけました。このぽぽろスクエアが今の彼にとってよりどころになっているのだということです。心から相談できるスタッフが毎朝彼を迎えてくれています。これまでのつらい時間を乗り越えようと必死に頑張っているY君を見ていると、ぽぽスクの重要な役割に、改めて心が震える思いです。
今年度も新たにボランテイァとして加わってくださる方がおられます。どの学生も例外なく多くの困難を抱えながら、ここにきています。一人ひとり少しずつの支援が集まって、その学生たちが大人になる心の橋渡しになれば、という思いからです。そして私たちも、多くのプレゼントをもらっています。
そんな思いを新たにした2年目。長くなりましたが、自分に言い聞かせるつもりで書きました。
