人の死は臨床的には、
瞳孔の拡大や心肺停止を死としています。
しかし近年の研究では、
死亡判定された後も、
数日間は意識があると言う研究結果があります。
近年蘇生術が発達し、
心肺停止状態になった後でも、
蘇生できるケースが増えました。
この事は、
死の定義を考えさせられる事になりました。
従来では、
心肺が停止し意識が無くなるのと同時に、
死を迎えた事になっていました。
しかし近年、
心肺が停止(死亡)してから、
脳細胞は同時に活動を停止するのではなく、
次第にその動きを止め、
やがて復活できなくなる地点を迎えるまで、
数日かかると事が分かって来ました。
つまり、
臨床的には死亡したとされても、
脳細胞はまだ活動をつづけていて、
完全に死を迎えた訳では無いと言う事です。
アメリカ・ニューヨーク大学のランゴーン医療センターの
サム・パーニア医師は、
「人が死亡(死亡判定)しても体内の細胞が
徐々に独自の死の行程へ向かい始める期間がある。」
と公言しています。
ワシントン大学のピーターノーブル教授は、
遺体を対象とする研究者で、
死後も遺伝子が活動している場面を観察してきました。
2017年ノーブル教授らは、
マウスとゼブラフィッシュの実験を通して、
死後も、
1063個の遺伝子細胞が活動している事を発見しました。
その一部は死後最大4日間活動し、
中には、
活発になった細胞もあったのだそうです。
死後24時間後にサンプルを採取すると、
遺伝子の転写が増えていると
その成果を発表しています。
死後、
活動してるのはかなりの数が発生遺伝子で、
死亡した直後から、
体は胎児だった頃の細胞状態に戻っているかもしれないとの事です。
ノーブル教授は、
特定の動物細胞が死んだ後も数週間生きている事を発見し、
人は(全身の細胞が)一斉に死ぬのでは無く、
異なる速度で各部分が、
徐々に死んでゆく事を示しているが、
なぜ細胞によってその速度が違うのか、
確かな事は分からないと言っています。
2016年の研究では、
終末医療期の患者4名の生命維持装置を外し、
その後の経過を観察しました。
その結果、
被験者の内ひとりに、
死亡が診断された後も10分未満の間、
脳のデルタ波バーストが持続された事を確認しました。
通常デルタ波は深い睡眠時に検出される物です。
この現象は、
臨死体験に関係しているのかも知れません。
バーニア医師の研究で、
臨死体験をした人々の証言が、
その事を示しています。
臨死体験をした人の多くは、
●明るい光を見た
●誰かが手招きしていた
●肉体の苦痛からの解放
●穏やかな気持ち
などの共通点が見られます。
そうした体験は、
本人の主観的な物なので幻覚なのかも知れません。
しかし中には、
自分の手術中の様子や
蘇生中の様子を上から見下ろしていて、
その状況が、
現実に起きていた事と合致している事があります。
こうした事から、
臨床的に死亡判定(瞳孔拡大、心肺停止)したとしても、
意識は同時に無くなってはいない可能性がある様です。
死後の世界の研究は、
まだ始まったばかりです。
これから死後の世界について、
研究が進む事を期待したい所です。
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