死後の世界を科学的に考える場合、
「意識とは何か」が重要になります。
それを研究している人がいます。
スチュワートハメロフ氏
アメリカ アリゾナ大学意識研究センター所長で、
現役の麻酔医でもあります。
ハメロフ医師は、多くの患者と接するうちに
脳の活動と意識に関する関係性を知りたいと思ったそうです。
ハメロフ医師は、
英国の物理学者ロジャーペンローズと共同研究を始めました。
ふたりは、脳の働きに関する新しい説を打ち出し、
永遠の魂をめぐる科学的論争を巻き起こしました。
この説の根幹をなすものは、
脳細胞の中にあるマイクロチューブルと呼ばれる構造です。
マイクロチューブルは脳細胞の中にある管の様な構造で、
細胞骨格の一種であり、細胞の構造を決定づけています。
マイクロチューブルは、
細胞を一種のコンピュータとして機能させる役割を果たし
分子レベルで情報を処理していると考えられます。
マイクロチューブルは、脳を従来のコンピュータとは違う
量子コンピュータとして機能させる役割を果たしていると
ハブロフ医師達は考えています。
一般に脳は、ニューロンの集合体だと思われてます。
※(ニューロン:神経系を構成する細胞で情報処理と情報伝達の機能を持つ)
ひとつのニューロンが活動すると、
シナプスを経て、次々と他のニューロンに信号が送られていきます。
※(シナプス:神経細胞間あるいは筋繊維、神経細胞と他種細胞間に形成されるシグナル伝達など の神経活動に関わる接合部位とその構造)
こうして、ひとつのニューロンが活動すると、
周りのニューロンも活動し、
脳全体に信号が送られる、これが従来の考え方です。
従来型コンピュータでは、
跡をたどる事が可能な回路を経て信号が伝達されます。
伝言ゲームを思い浮かべれば分かりやすいと思います。
しかし量子コンピュータでは、
「量子もつれ」と呼ばれる未知のプロセスを経て情報が伝達されます。
※(量子もつれ:ひとつの量子がふたつに分かれ、離れ離れになっても、同じ動きをする事)
量子もつれは、
意識と深い関係があるとハメロフ医師は考えています。
脳のある場所で、片方のニューロンの活動が起きたとします。
すると、空間的に離れたシナプスで繋がっていない、
それに対応したもう一方のニューロンに反応が起きる、
直接接触していないのに、瞬時に情報が伝わると言うのです。
ハメロフ医師たちは、
あるマイクロチューブルで起きた変化が、
離れた場所ある別のマイクロチューブルに
影響を及ぼす可能性があると考えました。
量子論によれば、量子もつれにおいて、
何も無い空間でも情報が伝わるとされています。
なので、この様な事は十分起こりうる事なのです。
量子情報は全ての空間、宇宙にも存在しています。
あらゆる方向に情報が伝わるため、
一方の量子で何かが起きると、
直ぐに離れたもう片方の量子にも影響が及ぶのです。
この説が正しければ、マイクロチューブル内の情報は、
脳の外にある広大な空間にある量子とつながる可能性があります。
脳内の意識は、量子もつれによって、
意識などの量子的情報が、
広く宇宙全体に存在する可能性もあるのです。
人間の意識は、脳を構成するニューロンよりも、
もっと基本的な
宇宙の構成成分の様なもので出来ていると
ハメロフ医師は考えています。
ハメロフ医師が「元意識」と定義した物が、
宇宙の起源であるビッグバンの時から
宇宙に存在していると言うのです。
ハメロフ医師の言う、
量子もつれの理論を応用すれば、
臨死体験の謎も解けるかもしれません。
心臓が止まり、血液が流れなくなると、
脳の量子コンピュータとしての機能が止まります。
しかしマイクロチューブル内に存在する量子情報は破壊されず、
脳から抜け出て、宇宙全体(地球も含めて)に広がります。
患者が息を吹き返すと、
散らばった量子情報は、再び宇宙から脳内に戻って来ます。
そして息を吹き返した患者は、
「白い光を見た。亡くなった家族に会った。体を抜け出した。」
と証言する訳です。
息を吹き返さなければ、量子情報は肉体から離れたまま、
魂として存在する可能性もあります。
臨死体験は量子情報が、
脳内と宇宙空間を行き来する事によって起きる事象だと
ハメロフ医師は考えています。
それは、手術室の体験とも一致すると言います。
ハメロフ医師は、
脳死宣告を受けた患者の臓器提供手術で、
何度も麻酔を担当してきました。
つい最近の手術で、大動脈が止められ、
脳に血液が流れていない患者のモニターをチェックした所、
脳のニューロンが、
爆発的に活動している現象を確認したそうです。
驚くべきことですが、正にその目で確認したのだそうです。
魂とは、
宇宙とつながる量子コンピュータであるという説に、
多くの科学者は懐疑的です。
しかしハメロフ医師は
自分たちの主張が少しづつ実証されていると感じています。
生物学上のさまざな現象が量子論を応用する事で、
説明が可能だと分かって来たからです。
20年ほど前に出したハメロフ医師達の説を
根本的に否定できた人はいません。
今後も新たな証拠がハメロフ医師の説を
後押ししてくれるはずです。
意識(魂)はどこからきて、どこへ行くのか、
輪廻転生や、死後の世界、超常現象など、
これまで迷信と言われて来た事が
量子力学で解明される日も、
そう遠くは無いかも知れません。
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