実は、ニセ霊能者に引っ掛かった事があります。
まだ特殊世界の正しい情報を知らなかった頃です。
その時の事を綴ります。
もう10年以上前の事です。
中古住宅を売却しようとしていたのですが、中々売れず困っていました。
室内には気味の悪い御札が何箇所か貼ってあったのでした。

※後にこの御札は佐野厄除け大師様の御札(元三大師)だと分かりました。
この中古住宅は、ある所から買い取ったのですが、
そこに住んではいませんでした。
建物が古いせいもあって、
内部は陰気な雰囲気が漂っていて気味が悪い感じでした。
そして気味の悪い御札が貼ってあった事もあって、
何か悪いものが取り憑いているのでは無いかと思ってしまったのでした。
でも、価格が安かった為に、どうしたものかと考えてしまったのです。
こういう問題を解決できるのは、霊能者しかいません。
そこで、ネットで霊能者を探す事にしたのでした。
検索すると沢山の霊能者が居る事が分かりました。
その時に
白藤先生のHPと出会ったのでした。
しかし、白藤先生のHPには相談の依頼は受けていないとの事だったので、
仕方なく地元の霊能者に見てもらう事にしたのでした。
地元の霊能者と電話で話をした所、若い女性の様でした。
何でも子供の頃から霊感があって、高尾山で修行したとの事。
本当かどうかは分かりませんが、
こっちとしては兎に角問題を解決するのが優先です。
地元の霊能者と電話で話をした所、その物件には悪い気が付いているので、
お祓いをしなくてはならないとの事。
しかし現地でお祓いをするのでは無く、別の所でお祓いを行うというのです。
その時は特殊世界の正しい知識がありませんでしたから、
「そんな物かな?」と思い、言うとおりにしました。
そして地元の霊能者に言われるまま、
「氏名」「生年月日」「写真」をe-mailで送り、
10万円を先に振り込む様に言われたので、
言われた通り手配しました。
所が、写真が不鮮明なので、再度送り直して欲しいと言われ、
再度送ったものの、
やはりダメな様なので、住所と名前を教えてもらって郵便で送る事にしました。
実は、この事が後で役に立つ事になったのです。
それからお祓いを受けるまでに10日ぐらい時間がありました。
おいらはその間も、
白藤先生のHPを繰り返し読んでいました。
そうする内に、
地元の霊能者が言っている事がおかしい事に気がついたのです。
白藤先生のHPには、
霊能者には「氏名(字画)」「生年月日」「写真」は必要無いと書かれていたのです。
疑問を持ったおいらは、
ダメ元で白藤先生に事の経緯を書いてe-mailで送ったのでした。
それから数日後、白藤先生から電話を頂いて、
地元の霊能者がニセモノだと言う事を確信したのでした。
翌日、おいらは早速地元の霊能者にメールで断りの連絡を入れました。
すると地元の霊能者から、
「振り込んだ金は返金できない。」
と連絡が来ました。
すかさずおいらは、
「それはおかしい、法的手段を取る。」
と返信した所、
地元の霊能者は慌てたのか電話で連絡をしてきました。
おいらは再度電話で
「振り込んだお金を返すように。」
と言うと、
地元の霊能者は、やはり
「お金は返さない。」
と言うのです。
これがニセ霊能者の手口かと思うと、
おいらの闘争心に火が着いたのでした。
民法の物権については精通していましたから、
法的な事を背景に、振り込んだお金の返金を迫る事にしました。
おいら
「返さないというのはどういう事ですか?
まだ何もしていないのにおかしいでしょう。
債務を履行していませんね。
それに対して返金しないとは、納得の行く説明をしてください。」
地元の霊能者
「一度お支払い頂いたものはお返しできません。」
おいら
「それはおかしな話だ。何もしていないのに全額返さないというのは、
どういう法的根拠があってそういうのか、
納得の行く説明をしてください。」
地元の霊能者
「既に一部使っています。」
おいら
「何に使ったのですか、
お祓いを予定した日までには、まだ5日もありますよ。」
地元の霊能者
「榊を買いました。」
おいら
「榊なんかいくらもしないでしょう。」
地元の霊能者
「5万円掛かりました。」
おいら
「5万円!? 榊を5万円分ですか!?
あなた部屋中、榊だらけにするつもりですか?
榊がいくらするかぐらい知ってますよ。もう支払ってしまったのですか?」
地元の霊能者
「はい、もう支払いました。」
おいら
「どこの花屋ですか?おいらが行って断って来てあげます。
まだ5日もあるのですから、
5万円分の榊などまだ仕入れいて居ないはずです。
断って来てあげますから、
どこの花屋なのか教えてください。」
おいらには、そんな事は嘘だと分かって居ましたから、執拗に攻めてやりました。
地元の霊能者
「それはできません。あなたは神様の事は何も分かっていませんね。」
おいら
「5万円分の榊と神様がどういう関係なのかなんて知りませんよ。
少なくとも何もしていないのにお金を返さないというのは、
不法行為の可能性が高い。
こちらはその辺りの法的知識があります。
どうしても返さないと言うことなら、法的手段を取ります。
これ以上議論しても平行線の様ですから、次は裁判所で会いましょう。」
と言って電話を切ってやりました。
おいらは返金に応じない時は、
地元の家庭裁判所で
少額訴訟を提起するつもりでした。
少額訴訟は、申請も簡単で費用も安く、その日の内に判決がでます。
写真を郵送する時に、地元の霊能者の氏名と住所を知り得ましたし、
メールのやりとりも全て保存してありましたから、訴訟を提起できます。
花屋に榊を5万円分頼んだなんていうのは、
どうせ嘘なのでしょうから、勝訴の可能性100%でした。
翌日、地元の霊能者から電話がきました。
地元の霊能者
「お金はお返しします。でも全額はお返しできません。」
おいら
「いくら返してくれるんですか?」
地元の霊能者
「8万5千円です。」
おいら
「1万5千円はどうしたのですか?」
地元の霊能者
「使ってしまいました。」
1万5千円をめぐって不毛な争いを続けるのも何だし、
早く決着をを付けたかったので、授業料だと思って諦めました。
おいら
「では、指定の口座に明後日までに確実に返金してください。
もし返金されない時は法的手段を取ります。」
地元の霊能者
「分かりました。振り込みます。」
多分地元の霊能者は、法的措置を取られては大変!と
誰かに相談して、返金する事にしたのでしょう。
こうしておいらは全額では無いにせよ、
予め支払ってしまったお金を取り戻す事ができました。
その後、世間は霊能者から占いブームになって、
この地元の霊能者は、
霊能者からなんと占い師に転身していました。
霊能者が占い師に転身って.......。
やっぱりインチキだったのですね。
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