2015/5/21

秀歌(49)尾崎まゆみ12首より  秀歌読みましょう

尾崎まゆみさんと言う名前を検索すると「魔弓」と書いてプロレスラーの美女が先に現れるが、私はどちらも知らなかった。去年の「角川短歌」八月号に付箋を付けてそれきりになっていたのを、あっとおもって取り出したもので「合歓」と題された十二首を読んだ時の感動を思い出した。
尾崎さんは「玲瓏」の編集人でもうじき60位か、塚本邦雄に師事して早稲田からずっと「玲瓏」の人らしい。愛媛県生まれ、神戸在住。

私は「塚本」の難解さは手も足も出なくて、そのために「玲瓏」に対しても(ネットでお世話になっている方々も居るのに)正直言って苦手意識があった。しかし尾崎さんの色彩感あふれるお歌の躍動にしびれるような感覚を感じた。まず歌を五首並べよう。

「合歓」より
白猫はひかりとあるく歩道橋へと木洩れ陽の水玉を着て

フラミンゴ緋房のはねの羽ばたきは鳥かごならむいだく卵の

雄の深緑孔雀の羽のえめらるど色の眼をもつ尾をふるはせて

花屋にはをんなの秘密オキザリスゆらぎをこめて咲く中山手

暗闇の沁みるけやきに雄飛せしロシアンブルー 鳥のさわだつ

一首目と五首目は猫。「水玉を着て」のみずみずしさ、猫好きの私にも詠えるだろうか。鳥の中でも華やかなフラミンゴと孔雀をなおも華やかに歌い上げている。比喩の使い方はやはり「玲瓏」と思わせるがそれほど難しくはなく、女性的な感覚がかろやかさも呼んでいる。神戸と言う土地柄のハイソな感じも私好みなのかもしれない。
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