2013/10/22

NHK短歌「11月号」  NHK短歌

急に涼しくなって朝は寒いと感じることもあります。それなのに小太郎は毎朝6時には起きていないとひっかいても起こすので夏よりは30分遅くなった位で朝ご飯を食べてしまいます。学校に行く子供もいないし、皆家仕事なのになんで朝早くから・・とぼやいて、ああみんな年寄りだからと納得したりします。息子ももう40半ばだから中年で世にいう年寄りに違いないのです。
お医者の帰りにNHK短歌テキスト11月号を買ったら、佳作に一首とって頂いていました。
お題「アルバイト」佐伯裕子選

「猫の世話」という張り紙があったならお金のためじゃなくて働く  多香子

これは「短歌で胸キュン」というNHKの放送では別枠の若い人向きの欄なのだけど、若いふりをして送っているのです。尤も「多香子」名義でだしても本名を書く欄があるし、他の選には本名で出しているので分かってしまうでしょうね。前にも書いたことですが、気に入ったフレーズで推敲も重ねても選者の琴線に触れないことも多いし、この歌のように自分が猫が好きだから美しい歌じゃないけどいいや、と思って出した歌がとられることもあるのだなー。
佳作に入れれば上々で嬉しいのだけど、本心は艶かしい歌が歌いたいし、そういう歌が採られたいのです。選というのは選者のその時の気分好みもあるだろうし、来嶋先生の歌は入選のために詠うものではないと言う声も聞こえてきそう。
この所他の人の言葉の使い方が悔しいくらい綺麗だったり、暗喩がうまかったりと自分に引き付けて考え込んだりしていたのですが、このように素直に詠んでもいいんだと思う事もあり、人にはそれぞれ生かすべき風合いがあるのだろうと自分の道を模索しています。

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2013/10/18

秀歌(18) 辺見じゅん  秀歌読みましょう

明日は用事があるので、夜のうちに更新しておこうと思った。
今日は辺見じゅんさんのお歌を。辺見じゅんさんは1939年富山県生まれ2011年に亡くなったので、72歳だったのか、まだ早かったと思う。角川書店創業者源義氏長女。私にはテレビドラマ「ラーゲリから来た遺書」の原作者として涙とともに記憶されている。私は読んでないが「男たちの大和」も彼女の作で、その戦争に死んでいったものへの手向けの心は父から受け継いだものという。角川の中で弟春樹が俳句を、彼女が短歌を担って今の「角川」があると思うが、お歌の中で父を、戦争を詠って強い意志を感じさせる中で、女性らしい静かに美しい歌を今は読みたい。

しろがねの海一枚よ簡明に生きよとわれを喚ぶ声ありぬ    『幻花』

かひなとはさびしき入江秋来れば補陀落(ほだらく)の舟かき抱くかな

ほのぼのと人恋ふ心めざめゐて青磁の耳に秋たちにけり    『秘色』

言葉の選びの美しさ、品の良さ、失礼ながらあまり美人でない方だけど、美人の歌と思わせる。『幻花』が1996年『秘色』が2001年だから大分後半の作品で、中でも静かに美しいものを選んだからだろう。「かひなとはさびしき入江」は出てこない句ではないが、両の手で作る海に死者を目指す舟を抱こうというのも鎮魂の歌であろう。三首目の恋の歌にあうと、ほっとするような気になる。  
    
角川家は何かと世間を騒がせているが、そこに富山の旧家の重い暗さを乗せた血筋の話などを読むと、いかにもとぞくぞくするような気がする。彼女自身清水真弓名義で
『花冷え』という自伝的小説に、祖母、父、母の葛藤を描いていると言う。しかし戦争の証言の掘り起しの為の取材時や歌の世界での彼女は明るい人柄であったと言う。無頼を標榜する弟に角川の血はまかせ、父を愛し志を継ごうとするのは、長女の宿命のようなものだと私は思う。
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2013/10/16

「そののち歌会」十月  「そののち歌会」

今月も前半の131回「そののち歌会」に参加しました。今回は十四名十四首のお歌でした。
ゲストのいらっしゃるときの方が参加者は多いのかもしれませんが、前回は24人で読むのもコメントもなかなか大変でした。15首ぐらいはゆっくり読めていいのかもしれませんが、リアル歌会は一日で20首以上を選評するのですから(前もってお歌一覧が出ている会でも)この頃何処へも出かけない私など、疲れ果ててしまう事でしょう。
お題「呼ぶ」私の歌です。

手をつなぎ灯台への道どこまでも月の光にふわり呼ばれて 多香子

この灯台は映画「悪人」にでてきた丘の上の小さな灯台のイメージで、何かにつかれたように向かう二人という「心中」のモチーフでした。それは私の頭の中だけのイメージでしたが、そのように読んでくださった方がいくつかのコメントを寄せてくださってとてもうれしかったです。4点頂きました。

「そののち歌会」作品集Uが出ました。郵便局振り込みだったので購入いたしました。ブログに何首評か丁寧に書いている方もいらっしゃるのですが、私には余裕がなくて出来ませんので全体の印象だけ。作品集Tが過去三年間の作品に対してUではその後の一年分の中から纏めたので、お歌と詠み手も多く楽しく読めました。あいだ間にゲストのコメントが入って、それが彩りというか作品を引き立てているようでした。シマウマプリントという会社が写真プリントの会社なのか、写真が多く人によっては楽しめるのでしょうが、普段白地の歌集をみている私には写真は少なくて字が大きい方がお歌をよく味わえるように思いました。尤もこれは年寄りのたわごとかもしれません。やねうらねこさまのご苦労も思われますが、本を作る作業は(私もいつかやりたい)楽しいものと思われたのではないでしょうか。
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