2016/11/4

11月の歌  短歌

突然寒くなってああ11月だなあと思うようにはなったが、今年の気温は大分おかしかった。そうでなくても、11月というのは東京のような都会ではまだ中ぐらいの寒さというか、霜月という霜の降りるような寒さは来ない。師走の慌ただしさはまだだけど、もう今年もあと二か月かと心細くもなる。そんな十一月だから今月の歌は「中途半端」ということで、でも銀杏は11月中には黄色く色づくだろう。

「11月は中途半端に」

ひげそりをさぼった休日リビングに私の熊がぼさぼさしている

ガラス戸を叩く少女はマッチ売り 部屋は暖か20℃越えた

君からの迎えのくちづけ受けるため いばらの中に百年眠ろう

本当に好きだったんだ、水仙のナルキッソスは岸辺で叫ぶ

こんなにも金の星降る並木道やさしい大人の顔して歩く

芸大の煉瓦の塀に背をもたれ口づけをした落葉の季節

最後の歌はフィクションだけど、上野の芸大のレンガ塀は思い出深い。今は大分取り壊されて短くなってしまったが、子供の頃はとても雰囲気のあるちょっと不気味なものだった。そう言えばあちこちの大学があのような赤いレンガ塀なのは明治以来の建築様式だったのだろう。
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