2019/3/8

「毎日歌壇」掲載  毎日歌壇他

手首は少しずついいのだけど、整形の医師によると「老化に依る」が付いている腱鞘炎ということなので、劇的に良くなるわけではないのだと思っています。利き手ではないので補助的に使うと、左手で支えてと言う事が多い事に気が付きました。お茶碗を洗う、林檎を剥くなどととても綺麗にやるのは無理です。
今年はいいこと悪いことが大波では無く中ぐらいの波で繰り返し来るみたいです。初めて行って良い整形のクリニックだと喜んだら、春には移転して(内科は残るけど)整形は無くなりますからと言われました。やっぱりいいこと悪い事、次々起きるのでどう考えたらいいのか動揺してしまいます。
もう春だなあと思うものの手入れをしないベランダは花咲きみだれるわけでもなくて、毎日よそからパンを貰って食事に来る雀が可愛く一番の楽しみです。

3月5日付「毎日歌壇」米川千嘉子選で◎特選をいただきました。新聞歌壇は昨年末以来初めてなので、いままで焦れていた分とてもうれしいです。

嬬恋の里よりとどく雪だるま大都会にて道祖神なり 河野多香子

【評】道沿いに雪だるまが点々と並ぶのを楽しく見立てた。東京・神田小川町雪だるまフェア。嬬恋は道祖神の里だ。

これは毎年一月に家の近くの幹線道路沿いに大きな雪だるまを並べて、美大や町内会が意匠をこらし、買い物客に投票をして貰ったりするイベントです。小川町と嬬恋村は姉妹提携をしているので、毎年大きな四角の雪が何トンとトラックで運ばれてきます。歌にするにはすべてを入れることはできないので、最低限のことしか読みこめないのです。
「雪だるまフェア」をネットで調べて下さって、わざわざお電話でたずねて下さった米川さま、ありがとうございました。
4

2019/3/1

三月の歌  短歌

二月はやはり逃げていって忙しい思いだけが残ったのは、書類を持とうとすると手首が痛く探し物がうまくいかないからかもしれない。隣のビルの(長い付き合いの方なのだけど)オーナー会社が会社も畳んで、ビルごと売ってしまうと言うので、椅子やテーブルを貰ったり挨拶をしたりとバタバタしていた。家のビルも洗面所の水漏れだとか、出ていくテナントさんが居たりで小さな用事に追いかけられている。
三月は別れの季節なのかもしれないし、新しい場所の決まるときなのかもしれない。

「春なのに」

盗聴はガラスのコップで出来るけど聞き取れないのはあなたの心

春浅き光を受けてなお赤いあなたの残したルビーの指輪

はっきりと選んでしまえば楽なのに信号機みたい真ん中の黄色

コクリコと聞けばきみ住む房州へ行きたき想い萌えいずるなり

桃が咲きみんなで踊る春の日の私の役目はサイドタンバリン

あきらめよう そう都合よくはいかないとひなげし揺れてる初恋の丘

花として小さな想い届くなら、あなたの歩く道端に咲く

柏原芳江の歌は、卒業間近の乙女心だったけど、この七首はもう少し年上の恋心かな。
**************************************************

「現代短歌新聞」2月号に『古今さらさら』の書評を「歌と観照」の佐藤千代子さまで書いていただきました。ありがとうございました。
4



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ