2019/9/27

千葉の停電と「ソーラーライト」  

九月の台風による千葉県全域の停電等の被害は思いもよらない大災害になった。我が家は(このブログにも時々書くが)房州に別荘があったせいで近しい気持ちもあるし従弟も子供のころの楽しさを思って大原に移住していった。(五年ほど前に急逝したので奥さん一人が暮らしている)
停電、断水でも船は動いているだろうと一人叫んでいたら、知っている人は運航が始まったら東京湾フェリーで、金谷港へ車で着いて氷やお弁当を運んでいるとテレビが報道した。報道は何日か経ってツイッターなどが騒ぎ始めてから始まったのだけど、相変わらず自分たちは「報道」することが使命で、他の事はしないという姿勢が丸見えだった。

千葉市の友人に電話したら、大丈夫と思っていた都市部でも二日は停電したという。あとからああ、ソーラーライトというものがあったと思い出した。それはトラックで来る八百屋さんが夜の照明のために家でアマゾンに注文して(代金は八百屋さん)買った小さなソーラーパネル付きのライトで、二つ組だとかなりの明るさが確保できる。もちろんホームセンターのある所はそこでも手に入るだろう。
懐中電灯は電池がいるが、ソーラーパネルは日が出れば充電ができるので、災害で壊れなければ何度も充電できて長く使える。二つ組で3000円ぐらい、ランタン型のものもあるので我が家も防災用品として買っておこうかと思っている。でも私の見たテレビ(あまり見ないけど)やネットニュースでもこういうものを勧めているところはなかったような気がする。

私はメガソーラーには反対で、反射で熱の上がった土地だの、今度の台風で破損したり、火災も起きたという。でも、小さな所、玄関灯など、それぞれが使う分だけ充電するのは普段からでも良いのではないかと思っている。

倒れ伏す野分の後の庭の辺の小菊と言う名はいとしきかぎり   多香子
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2019/9/20

秀歌(89)日高堯子「角川」28首より   秀歌読みましょう

日高堯子(たかこ)さんはあまり良く知らなかったけれど、昭和20年千葉県に生まれているので、私とは同学年で、早稲田の教育卒と言う事は、友人の同級生でもあるのだなと驚いたりした。早くに「かりん」に参加、馬場さんに師事して「かりん」の編集委員と聞くと、骨太の歌かしらと云う思いがあったが、この角川の歌などを見ると、独特の言葉選びとユーモアの隣の恐ろしさなど「うーん」と唸らされる上手さである。
多くの女性歌人が自分の親や義父母を介護し、それを詠える時期になった時、とても良い飛躍の時期を迎えるように思うのは私の身びいきだろうか。「角川短歌」五月号より八首を引く

「早春賦」

お母さんずつと好きでしたとささやけば薄目をひらき「そかしら?」といふ

かなしみはさびしさよりもあたたかし蕗の薹三つ野辺のはじまり

ことばから子音が消えて母音のみベッドより衰弱の母の呼ぶ声

縁の下のはくびしんも天井のねずみも今宵はしづかな病間

さしのべる腕が木のやうに硬くなり直になりしとき母亡くなりぬ

母といふやはらかきもの永遠に喪ひたりしのちのわれの生(よ)

母といふむなぐるしきもの永遠に喪ひたりし のち雨が降る

ふふと母のふくみわらひが流れゆく よみがへりこよ空も時間も

一首目の母の口癖「そかしら?」に含まれる可笑しみ、すましてそう言う母は認知の境を越えたのだろう。娘は悲しくない筈はない、でもどこかで距離を採らないと自分も崩壊する。私にはここまでの詠い方は出来なかった。でも時と言う物に助けられて人が抒情を取り戻す経験は私もした。
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2019/9/13

「マッサージ」  

私は昔から体が痛くなるとマッサージに通っていた。家が旅館だったから出入のマッサージ師もいたけれど、近年は簡単で安い「リラクゼーション」や「手もみ」などという店が出来て、それも縁と言う物なのだろう、親しくなって家に出張で来てもらったりして便利をしていた。とても縁があるのに、また別離の縁もあるのか一定期間たつとその人は故郷に帰ってしまったり、別の仕事についたりしてしまう。そしてまた別のお店に縁が出来ると言うわけだ。

母の介護に入る前は、体力もありちょつと揉んで(と言うより指圧で押してもらうのだが)もらうと、七分目でも回復力が付いたが、さすがに抗がん剤の治療前後はまるで効かないし、身体もついて行かないのでやらなかったことがある。母の介護期間は私自身が倒れるわけにはいかないので、月一に家に来てもらって一時間やってもらうとなんとか体が持ったものだ。介護の人が成りやすい「腰痛」にも余りならずにやり過ごせたのはそのおかげかと思っている。

母が亡くなって、ドタバタも何とか済んで、さあ温泉三昧も夢ではないと思ったところ、今年は会社の仕事もしなければならなくなり、車が無くなって腰痛が来た。バイクで来てくれていたマッサージ師も辞めて、その店までやめてしまった。泣きっ面に蜂だけどまた新しい店を見つけて、家から近いところに出かけていくことにした。
家から五分の手もみ屋さんが、安くていいのだけど二階まで階段が不便といいつつ、そこで今度であった若いお兄さんが力加減も合っていい関係になりつつある。「母さんお肩をたたきましょ」という童謡のような小さな子供もいなくなったなあと思いつつ、

「指圧の心は母心」だけど肩は子供に叩いてほしい  多香子
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