2019/11/29

ジャンヌモローと「毎日歌壇」掲載  毎日歌壇他

11月25日の毎日歌壇」米川千嘉子選でまた取っていただきました。主人の検査入院で落ち着かない気持ちですが皆でインフルエンザにかかったり大変な日々です。その応援のようにとっていただくと力を貰えるような気がします。米川様ありがとうございます。

丸椅子にシャッポかぶって「つむじ風」歌う骨細ジャンヌモローよ   河野多香子

ジャンヌモローが亡くなってもう二年たったのかと、このところ名優の死はつづくからしかたないことと紛れて行ってしまうけれど、時間は過ぎ去っていきます。でも、映画とかドラマは画像として残り、若い時代はそのまま蘇ってくれるのです。

「つむじ風」はトリュフォーの映画「突然炎のごとく」(1962仏)の挿入歌でモロー自身がハスキーな声で歌っています。映画は「ジュールとジム」という原作の二人の男性が一人の女性を自分のものにできない悲しみとそれでも離れられない友情の機微を描いたものですが、ジャンヌモローの演じたカトリーヌという女性の自由でありたい姿が女性の共感を得たのではないかと思います。日本公開後私は大学生の時見たと思うけど、今のフェミニズムというか、こういう女性って素敵、わかる、と思ったものです。いまでも、画面の一部はユーチューブで見ることができます。
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2019/11/22

「毎日歌壇」掲載」  毎日歌壇他

このところ、来年の講座の「新年会」など計画しながら今年を振り返ると(まだ早いのだけど)春の能登の旅行は「金婚式」だけにハイライトだったし、良い旅ができたなと思います。まだ二人で行きたいところはいくつかあるので、来年そういう時間が持てますようにと祈るばかりです。(友人と女子会的な旅もしたいのだけどしばらくは主人の付き添いでしょう)

11月12日付「毎日歌壇」米川千嘉子選でとっていただきました。前の掲載から二週間でしたのでびっくりしました。

神宮の公孫樹はなにを思うだろう今年の台風来年のマラソン    河野多香子

この週の掲載歌は台風の風水害の歌が多く、さすがに今年のひどかったことを物語っています。私は東京オリンピックに反対だっけど、こんなことも起きるのかとあきれ返っています。まあ家の前の靖国通り耐熱対策の工事をやってくれたから、マラソン走らなくてもいいけれど。私の斜めから見るような時事詠を取ってくださる米川様、ありがとうございます。

11月18日にまた「毎日歌壇」伊藤一彦選で掲載されました。

消し忘れ家に帰れば猫だけがテレビの動物番組見ている    河野多香子

いつもの猫歌ですが、伊藤さんは去年の5月以来なので、これもびっくりです。小太郎よりもウメちゃんのほうがテレビは好きだったな、などと思い出します。結構猫好きな伊藤様、ありがとうございます。
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2019/11/15

島田達巳歌集『立山連峰』  歌集

今年の一月に上梓された島田さんの第一歌集『立山連峰』(現代短歌社)に言及することが遅くなってしまった。氏とは竹橋の短歌講座でご一緒して、親しく接していただいていた。情報処理についての大学教授だった方で、その点では私には接点はないが歌に対する真摯な姿勢に学ぶところがあった。
今年傘寿を迎えた記念にと第一歌集をまとめられたと聞く。それとともに竹橋のお教室はやめられ、所属の「八雁」と師の阿木津英教室に通われているという。故郷の富山県の立山連峰を銀の線でかたどったシンプルな装丁のソフトカバーも好ましいものであった。まず、十首を引く。

「立山連峰」

蛍烏賊バケツ一杯汲み上げてペダルも軽き初夏の夕暮れ

たらちねの母の惚けてわがために届けし鮭の荒巻三たび

鹿避けてニッコウキスゲは柵のなか群れ咲く黄いろ打ち萎れつつ

山荘の裏のなだりに地肌出づ笹叢までも鹿食むらしく

ゆっくりとナイルを上る船室にコーランひびく向かい岸より

コルヴァッチ展望台行きロープウェイ百人乗りにて犬も乗り込む

朝食後鏡の中の顔に問う「洗顔するのは二度目でないか」

三渓園林中にして祠あり首の欠けたる狛犬坐る

認知症の姉を支うるわが妻の昼の振舞いさらに明るし

小寒は七福神をお詣りす寿老人さまには賽銭多めに

全体は三部に分けられ、小見出しはあるが、年代順というわけでもなく生活歌、別荘での暮らし、旅の歌などがちりばめられている。近しく聞いた蓼科の別荘の話は私にも懐かしく、夏はそのような自然に囲まれて暮らす老後は羨ましいようであった。でもご本人は「老い」を詠んでいるので、なるべく明るくと心掛けているという。確かにユーモアのある語り口に魅力を感じる歌集であった。
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