2016/9/9

九月の歌  短歌

母の葬儀の後猫の小太郎も具合が悪くなり、一時は毛並みもぼろぼろになったりしたが、どうやらあごの傷もなおって生き返ってきた。猫はすぐ死にそうになってやつれるのだが、生命力があると回復も早く顔も丸みを取り戻しつつある。
この所納骨堂の契約や法事の手配でものすごく忙しく、歌も思うように詠めないでいる。せめて秋の感じがしてくればと思うのに、台風ばかりで暑くて湿気の多い風が吹いてくると気分も下がりがち、九月の歌は過去歌を並べるが少し秋めいた歌で気分を持ち上げてみたい。

「すこし秋色」

肌色のストッキング脱ぐ昼下がり足裏に伝う床の冷たさ

夕顔の仇し心を誘うよう浮気な夜風がすりぬけていく

詐欺だとは気付かなかった「僕は君の猫です」というから拾ってきたのに

標野行くきみが袖振る紫のうすきストール肩に装う

空蝉の術で私のこの胸に入ったあなたはしのびの者か

たそかれと思ううす闇窓越しにほうずき鳴らす女の横顔

全部以前「うたの日」に出した歌で、点が良かった歌ばかりではない。読み返してみたら、それほど秋らしくもなく本当に「すこし秋色」だったかと思った。でもそこはかとなくおかしげのある歌も入っているのでお許しを。
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