2020/3/20

「四季」冬号の歌  短歌

退院後初めての外来に行って、次は五月の予約を貰って、様子見になりました。すこしほっとします。

「四季」の冬号が送られてきました。もう春なのにといえばいえるのですが、どちらもコロナ騒ぎで思惑はズレていってしまいます。私も歌を作ったときはかなり力を注いだのですが、主人のことでどこかへすっ飛んでいた感はあります。
でも、私の好きなコクトーの「オルフェ」映画版をもとに生と死のはざまにある「愛」の物語を連作で紡いでみたかった、お気に入りの十首です。お読みいただいて、分かりにくいとか分かるとか言っていただけたら嬉しいです。

「オルフェ」

冬の夜をビオラの鉢と帰り行くわたしの肩にはぐれ雪降る

オルフェウス言葉に囚われコクトーと黄泉路(よみじ)へ落ちてゆく物語

竪琴の楽しき調べかぐわしき若き恋人たちの時間よ

愛はなに優しい娘の唇に笑(え)みにこころ奪われてオルフェ

冬の陽が怠惰な眠り誘うころ黄泉の扉が開くと声が

限りある命よ人の世にあればイザナギ、イザナミ、オルフェもため息

枯れていくもの愛おしくビル壁に残れる蔦は静脈のごと

オルフェウス、コクトーと別れその後は鏡の中で王女と再会

天地の開けしころの記憶さえ螺旋(らせん)の彼方ひとは佇む

やがてくる春に残るは竪琴の調べよオルフェはどこにもいない
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