2021/4/9

「四月の歌」  短歌

関東の緊急事態宣言が解除になったと思ったら、関西や東北で感染が増えて「蔓延防止等なんたら」というものが出ることになった。東京も一度解除して数字をいじっている様子だったが、やっぱり「蔓延防止措置」をだすことになりそうだ。だんだん暖かくてマスクも蒸れる季節にいやだなあと思いながら、当分旅行もお預けと覚悟は決めた。(新幹線は換気が良いと言っても、何時間かマスクのまま座っているのは辛いから、遠くには行かれない)四月の歌はそんな気分を纏めてみた。

「どこも行けない」

春色の薄いピンクの爪をたて今年生まれの子猫があゆむ

菜種梅雨 いつしかボタンの掛け違い今朝のけんかを悔やむ昼すぎ

花曇り、水色の空をみたいから植木市にて買うフリージア

草原に野焼きの煙ただよえば揺れるだれかの黄色いリボン

通勤の駅のポスター紀州路のタマ駅長にあいたくて 喪

中指で口紅なおしもう一度鏡にむかって「わたしは綺麗」

廃線の駅のホームにひとり居て雲雀上がるを眺めていたい


五首目のたま駅長は随分前に死んで、二代目が就任したはずだけど、駅名も忘れてしまった。人気(ひとけ)のないところではマスクもはずしてボーっとしていられるのだろうけど、そこまでどうやって行くのだろう。車をやめてしまった家では公共交通に頼らざるをえないので。
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