2020/11/13

「読売歌壇」掲載とタンパク制限  毎日歌壇他

主人の腎臓の数値eGFRがだんだん悪くなって、お医者が「たんぱく制限かなあ」というので、取り組むことになりました。ネットで調べて普通一日60gのところを40gにしようと、一週間の献立の成分量を調べてみました。今は販売されている食材の殆どに成分表が付いているので、息子が計算してカルクの表に一食当たりを計算して書き込んでくれました。
調べると腎臓の療養食はカリウム制限があるととても大変だけど、タンパクだけだとそれを小さめにするため、「砂糖と油」で補いカロリーを確保するようにというのです。糖尿食などとは反対ですね。ただご飯にも小麦粉にもたんぱく質はあるので、減らすとやせてしまうから気を付けなければなりません。よく言う「体にいい」という言葉は病気の場合役に立たないようです。でも適度にしないと味は減塩ですしストレスになってしまってはだめですね。
「一回り小さく食べる」「おやつなどを加えて、何回も食べる」という我が家の生活は間違いではないと思いました。
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11月2日付「読売歌壇」の俵万智選でやっと取っていただきました。俵さんは二年ぶりくらいです。

湖水より銀の斧もつ女神きておまえの武器は「優しさ」と言う   河野多香子

今の日本に本当に必要なのは「優しさ」とか「赦し」なんじゃないかと思っています。でも人間はつい突っ張ってしまう。そんな部分が読んでもらえたとしたら嬉しいです。俵様ありがとうございました。
コロナのせいか、新聞歌壇の選歌期間が長くなったと聞きますが、この歌も八月の末に出したので、二ヶ月以上かかっています。それぞれの方が自分のペースをコロナに乱されているのでしょうか。
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2020/11/6

11月の歌  短歌

今年の秋は短いかもと言われながら、秋晴れの少なかった10月前半とまた暖かくなった後半に気温も上下して、イチョウの黄葉などもなかなか進まないみたい。コロナにもだいぶ慣れたのか政府の政策か、そぞろ出歩いてみようかとも思われるが、やっぱり出した足をひっこめるみたいな気分で11月になってしまった。

我が家の周りの「スポーツ屋街」は夏の間ひっそりしていたが、さすがに冬が近づいて人が出るようになった。でも外国人観光客がいないので「混む」という感覚ではない。私たち歩きの人の間を自転車が駆け抜けて怖い思いもする。11月の歌はどうということない「秋」の残念感を。

「秋薔薇は」

薔薇一輪咲いたこころの寒い朝「進入禁止」の標識が立つ

秋寒にランチをおごってくれたから、胃薬そっとあなたに渡す

大根は味噌汁がいい、さくさくと千六本に切って夕餉に

色あせたブックカバーの手ざわりはあなたの背中なぜた日のまま

恋にもうあきてオス猫あくびするこたつが一番そんな火曜日

裏切られ二人逃げゆく道の先「ペンション四面楚歌」の看板

こんなにも黄金の色降る並木路は黒衣の女の似合うステージ

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2020/10/30

秀歌(96)鈴木加成太「角川」10月号より  

今年の「角川短歌賞」は田中翠香さん、道券はなさんと「未来」の若手で(あひるだんさー)(ぴーたーぱん子)というニックネームで「うたの日」で活躍していた方たちでした。なんだか仲間意識もあったけれど私はツイッターをやらないし、道端で勝手に喜んでいることになりました。「うたの日の」人たちはそのほかの場所でもご活躍です皆様おめでとうございます。
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鈴木加成太さんは2015年61回角川短歌賞受賞者で、当時は阪大の学生さんだった。受賞後に「かりん」に入って「国立図書館」に就職したのではと思う。学生時代から美しい言葉で紡ぐ比喩のすばらしさに目を止めていたのだけど、受賞作も就職の苦労の歌なのにどこかおいしそうなおかし名の比喩などが好ましかった。久しぶりに「角川」10月号に10首詠を見たので五首を上げる

「ひぐらし水晶」

七夕笹を母と担いで帰えりし日 うすがみの銀河がさらさらと鳴る

魚の眸の奥の水晶こりこりと食みつつ昏れる陶のふるさと

シベリアの野に向日葵を焚きながら青年祖父の汽車は走ると

祖父の死後この世のほかのひぐらしのしんかんと夕べ「赤旗」届く

手花火をまっすぐに持つやくそくは宵闇の祖父に教えられたり

五年がたって祖父の思い出話の中に、すこし社会で重ねた疲れも感じられるけど、共産党員であった祖父の思い出の「不思議さ」など、透明感は失われていないと思った。題の「ひぐらし水晶」のイメージは生かし切れていないかもしれないが。
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