2018/10/5

「毎日歌壇」掲載とおはぎ  毎日歌壇他

わが家は九月に「法事」をしたのでお彼岸にはお墓参りをしなかったけれど、私ひとりで「おはぎ」を食べました。昔はいっぱい作って三日もおはぎばかり食べていたこともあったのに、今では私一人しか食べる人も居なくなって、スーパーで二個入りのものを買いました。

ぼたもちは(牡丹の花に見立てて)春のお彼岸、おはぎは萩の咲く秋のお彼岸と言われるけれど、家ではどちらも「おはぎ」と呼んでいました。父だけが世田谷の昔の習慣で丸くて粒あんをべたべたくっつけた「ぼたもち」を作れと言っていたのに、だれも聞いてはあげませんでした。家のおはぎは「あん、きなこ、ごま」で中に餡を入れないものだったので、今売っている中に餡の入ったきなこや胡麻のおはぎはお菓子のようです。御飯代わりにならないのでおやつになって、ひとつ食べるだけになりました。

10月1日の「毎日歌壇」米川千嘉子選で、一首採って頂きました。

萩の葉はさやさや白く裏返りいまだ答えの出ぬもどかしさ  河野多香子

この夏は「歌集」のことや「法事」の手配で歌のネジが緩んでいたかと思う位2か月以上間が空きました。丁度「萩」の歌だったので「おはぎ」の話とも関連して季節らしいかなと思いました。
そういえば、今年は度重なる台風や何かで萩の花を見に行ってなかったと気付きました。鎌倉の萩の寺宝戒寺までは行かれないけれど、千鳥ヶ淵墓苑に行けばよかったなあと思いつつ次の台風の噂です。米川さまありがとうございました。
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2018/9/28

個人通販始めます  歌集

『古今さらさら』は私の第一歌集です。多くの歌友から優しいお言葉を頂きました。「不識書院」は老舗ですがアマゾンと取引をしないので、若い方に手にとって頂けないのが少しさみしく、個人通販を始めることにしました。特別価格にいたしますので、お財布に余裕のある方は読んでみて下さいませんか。
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今年は歌集の発行ラッシュで、ネットのクラスタはお知り合いの歌集をいっぱい買ったり、同人誌やネプリを抱えて積読タワーが出来ているかもしれませんね。そのタワーに私の『古今さらさら』も加えて下さいませんか。よろしかったら、下記のメールにお問い合わせ下さいご案内メールを差し上げます。
(星印を@にかえて)tanuko☆mbx.kokage.cc どうぞよろしくお願いします。
<帯の歌から>

☆ 佐保姫は衣の裾をひるがえし六階の窓にも春の香りを

☆ 仰向けに浮かべば空も海となり私の夏はどこまでもブルー

☆ どこまでがこの胸内の傷なのかテールランプが尾を引いてゆく   
   河野多香子
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2018/9/21

秀歌(79)石川美南「角川短歌」12首詠より  秀歌読みましょう

石川美南さんは、1980年生まれだからまだ38才、横浜生まれ外語大卒だが早稲田の水原紫苑の短歌講座で学んだと言う。結社ではなく同人誌「pool」および [sai] に所属。 その才能は早くに弾けている。私など昔は理解のつかない所があったけれど、このごろ服部真里子さん、大森静佳さんなど、読んでみるとやっぱり何かを持っているのだなあと思うようになった。今年歌集「架空線」を上梓されたところだが、まず「角川短歌」九月号の12首詠から六首を並べる。

「洗濯と過剰」

この夏の脳(なずき)のごとし無理に詰めた洗濯機音もなく壊れて

「音もなく」は嘘だ かぼそい鳴き声で機能停止を告げてきにけり

浴槽で絞る朱赤のワンピース 前向きに生きても夜は底

みのむしが福井にゐたと、裏山の茸デカいと、ふいに便りは

剥きだしのわたしに直射日光は当てる高温多湿避けない

火星見に出ようか外へ 洗濯機届いて安らかなわたしたち

割合に日常に近く壊れた洗濯機に引き起こされる不便さ、その向こうにある大災害などによる不安さなど、読みとりやすい歌かも知れない。
色々の災害による生活の大変さは、日常のある日壊れた洗濯機と繋がっているのかもしれない。言葉を裏返して、また表にしてではっきり描かれないシチュエーション。今年の夏だからできた歌、しかしそれは普遍的な人間の「大変さ」と「すぐに戻れると思う」日常を表しているのかと読んだ。
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