2021/12/10

コロナとか、70代の死とか  

年末に来て訃報が多いような気がするのは毎年の事だけど、今年は70代半ば過ぎ(後期高齢者になったところ)の有名人が突然亡くなる事が相次いでいる。突然と思うのはコロナのせいでニュースショウもあまり病院などを追跡しないし、葬儀も家族葬で行われてしまい後から報告があるからだろう。我々も親戚の葬儀でさえ後から知ったり、町会の葬儀も報告だけだったりしている。

寂聴さんの場合は100才までと思ってもいつか来ることと思っていたから驚かなかったが、中村吉右衛門氏の訃報には驚かされた。77才という年が「もう後期高齢者だし」なのか「まだ若いのに」なのかは現代においてよく分からないが、歌舞伎界はその下の年の名優(になるべき)勘三郎、三津五郎を亡くし団十郎を亡くしてどうするのだと思っていた時にまた吉右衛門では背筋が寒くなるような気がした。
私は小学五年で始めて歌舞伎座に観劇以来の歌舞伎ファンだったけど、介護生活に明け暮れて劇場からは遠ざかっていた。いざ行けるようになってコロナでまたダメといううちに主人の病気、テレビで観るからいいやという気持におちついて来ていたところだ。

コロナが全世界に広まり、ほんとうなら地球の人口はそうとう減るのだろうという時代の変換期なのに、長生きしたいという人々は変わらないみたい。以前は漫画家とか若い人がどんどん死ぬなアと驚いていたけれど、このところで70代の人が亡くなっていくのを聞くと、気持がざわつくのは主人ももうじき77だからなのかもしれない。昔は覚悟がつくと思っていたが年を取るほどだめなのかもと思う。

老練な役者もだんだん死んでゆき長谷川平蔵またも死にゆく

十六で死んだ縞猫ウメちゃんがスマホの画面に今日もかわいい   多香子
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2021/11/19

「バス停」みつけた  

コロナが下火になって(私は終わりと暗示をかけているけれど)会社の仕事が忙しくて、「お散歩」というのもしなくなっていたので、日曜に家の近くを主人と紅葉散歩に出かけました。といっても東京のど真ん中、高層ビルの周りの植え込みだけなのですが三井住友海上がグリーン化計画で樹木も増やしているので少し楽しめる場所になっています。
東京の紅葉は12月が盛りなのですが、だんだらに赤黄となる蔦もあり暖かい日には楽しいお散歩となります。以前は23階建てのそのビルだけが周りより高かったのでビル風の被害もあったのですが、この頃は同じ様な高層ビルやマンションが建ったのでビル風も強くなくなった気がします。

日曜の人通りの少ない午前、二人でマスクを外してぶらぶらとビルの反対角まで歩いて、帰り道に曲がろうかと思ったとき信号の向こうに変なバスストップの看板が見えました。男の人がひとりバスを待っている様子なので千代田区の「かざぐるま号」のバス停が増えたのかしらと信号を渡ってみました。近づくと看板のマークも色も違うのです。何だろうと近づきたいけど待っている人がいるし・・・そこへ区とは違う色の紺色のミニバスがやってきて、その腹側に「文京コミュニティーバス」と書いてありました。

文京区は隣の区です。たしかに千代田区との境はすぐそこだし湯島の先は台東区でもあります。男の人が乗って行ったあと、看板の路線図や時刻表を顔を近づけて読んでみたら、本郷からお茶の水経由日大前からでもこの駿河台の停留所でも乗れて坂を上がって聖橋口、湯島天神にもいくのです。地下鉄と違って駅にもぐらず乗れるバスは便利です。しかも一時間に三本も通るのです。今年は間に合わないけれど来年はこれに乗って湯島の菊祭りを見に行けると嬉しくなりました。

菊作りする人それを見る人も今年は楽しい湯島天神   多香子
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2021/11/12

文部省歌「野菊」  

私が小学生の時に学校で習った歌だと思うが、その後もよく口ずさんだ秋の歌に「野菊」がある。
小田原の祖母の別荘に行っていたのは小学低学年までで、箱根のあたりにかけて秋は薄紫の野菊が咲いていたような記憶があった。そのせいでこの歌が好きだったのではないかと思うのだが、後年鎌倉の家の庭に咲いている同じような野菊を叔母が「箱根の野菊」と教えてくれて、ああと思ったのだ。

「野菊」 作詞:石森延男 下総皖一作曲

1)遠い山から 吹いて来る 小寒い風に ゆれながら
けだかくきよく 匂う花 きれいな野菊 うすむらさきよ

3)霜が降りても まけないで 野原や山に むれて咲き
秋のなごりを おしむ花 あかるい野菊 うすむらさきよ


作詞の石森延男という人は「コタンの口笛」アイヌ文化を描いた児童文学で有名な作家だが、その人の作詞というのも今回分かったことだ。北海道出身のかたなのでこの野菊も北の花のイメージなのかもしれないが、私は北海道に縁がなくて「箱根の野菊」を思うのはそれぞれの受け手の感慨でおもしろいところかもしれない。
鎌倉の家の庭に植えられた箱根の野菊は夏ごろから咲きはじめ花期は長くなかったと思うがきれいな薄い紫色だった。叔母亡きあと手入れされない庭の野菊はどうなったかコロナで出かけないので懐かしむだけだ。
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