2022/1/7

一月の歌「うたそら6」  折本

今年初めの「うたそら6」が出ました。年末締め切りにもかかわらず、こはぎさんは素早いお仕事で二日の夜にはアップしてくださいました。今年も隔月号全てに出せるようにと決意しています。(と言っても「うたの日」出詠歌から組んでいるのですが)

ダウンロードはこちらから☆http://kohagiuta.com/utasora/06/
皆様にお読みいただきたいです。一月の歌として、私の八首を置きますね。

「椿の季節」

うす紅の椿はわたしの頬の色あなたの電話が来ればほころぶ

その角を右に曲がれば海が見え、坂の下から君が手を振る

うす紅の衣まとおう恋の夜一番やさしい私をみせたい

やきもちを妬いて横向く窓の外ただ真っ白な冬が広がる

ゴシックの活字みたいに固い人、わかれの駅でふりかえらぬ人

雪の夜に貴方と食べるたらちりの柚子のきいてる出汁あたたかく

後ろから私の背中を押している「勇気」という名の羽根もつあなた

自転車のきみの背中を目で追って坂の上には満開の椿


そういえばここ何年か椿の大木はみたことがないです。家の周りは山茶花を植える所が多くて(椿と山茶花は区別もつきにくいけれど)それはそれで奇麗だけれど、少し物足らないきもちです。
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2021/11/5

11月の歌「うたそら5」より  折本

隔月の「うたそら」5号が出ました。2ヶ月があっという間ですね。こはぎさんは手慣れたもので締め切りから一日で仕上げてしまいます。いつもお世話になって感謝しています。ダウンロードはこはぎさんの画面⇒こちらから 今回の8首詠は96名で、題詠は「食」でしたが、私は忙しい10月に連作だけ投稿しました。11月の歌として私の歌だけあげておきます。

「小春日和に」

聖橋ぬけて赤い地下鉄は小春日和のつかの間を知る

ほかほかのかぼちゃのスープ用意してあなたの帰り待つ冬至の日

一日に一つのことをやっとしてああ疲れたと一日の終わり

大丈夫きっと明日は晴れるから、多分わたしも笑顔になるから

いつからか会わなくなった松茸の行方はテレビで見ているだけね

金網の中でさえずるカナリアは自由なくても歌い続ける

金色の木の実をつづったネックレス切れた糸から秋がこぼれる

この胸の全部の愛をあげたのに小春日和にふて寝のミケちゃん

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2021/10/22

「四季」夏号の歌  折本

さすがにこのところ忙しくて、「四季」に投稿はしておいたけれど、ほぼ忘れていたら編集の青柳さんの奥さんからメールで主宰の青柳節子さんが六月にお亡くなりになって、そのため夏号が遅れてしまったとご挨拶がありました。この夏は私は常軌を逸した忙しさで、コロナ下でもあってきちんとしたご挨拶も出来なかった時期でした。相変わらず忙しくしていますが、夏号の私の十首だけをあげておきます。

「緑の河童」

梅雨入りも今年は早くコロナとかオリンピックと不安な内に

疲れると夢に出て来る小さなる緑の河童今はでてこぬ

恋猫を争そうオスの喧嘩さえ見られなくなり都会の憂鬱

朝顔の伸び行く先を確かめるステイホームと言われる窓辺

芋の葉に雫あつめて河童たち今年の甘露を作っているか

山桜桃梅(ゆすらうめ)赤い実のつく思い出はおさななじみの古家の窓辺

真剣に生きたら負けよこんな時私も緑の帽子をかぶる

静かなる水面を覗く昼さがりきみもわたしも怪の顔して

カーテンがすこうし風に揺れている 河童は山に帰ったかしら

夏が来て山のさみしい沼の中緑の宮殿ひそかに眠る


このブログを始めたころから、宮柊二の緑の河童に影響を受けて、私なりのかわいい河童を詠んできたものです。
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