2018/12/7

「伊丹公論」歌壇  毎日歌壇他

「伊丹公論」とは伊丹市で戦前昭和11年に郷土研究紙として、発行されていたのが市制の整備などで廃刊になっていた物を、73年ぶりに平成23年復刊したものです。伊丹市の図書館「ことば蔵」の広報誌のような新聞で年四回の季刊の様です。
その中に初めは「俳壇」が坪内稔典さんの選で発足していました。第9号から「歌壇」も始まり、選者は尾崎まゆみさん(玲瓏)。伊丹市の図書館ではあるけれど、ネット閲覧も出来、関東の人の作品も採られているのは知っていました。でも「よその土地は荒らしてはいけない」のだと考えていましたが、尾崎まゆみさんが好きで「お題は「動物園」もうじき締切ですー」というツイッターを見たら(投稿フォームもあったし)思わず応募してしまいました。

私は地域の募集は地域の人のためと思って、五六年前に小石川後楽園「西行祭」の入選者がかなり他県の人ばかりだったのに奮起して、四年前にやっと東京勢で入選した思い出があります。だから全国規模の短歌祭などはいいけれど、などと思っていたのについふらふらと応募して、多分採られないだろうしと思っていたら、入選のお知らせがありました。歌は

パンダでも太いしっぽで立ち上がるレッサーパンダの立ち位置はどこ  河野多香子 (東京都)

最優秀の方は宝塚市で、入選五首の内お二人が関西、東京二人に群馬一人でしたので、よいのかなと思いました。丁度義妹が亡くなってバタバタとしている時に、伊丹の図書館からお電話でお知らせをいただいたので、ただ「うれしい、うれしい」と言ってしまいました。
いい事悪い事、あざなえる綱の如しでしょうか。なにより尾崎さんの目に留まって嬉しかったです。
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2018/11/23

「読売歌壇」掲載  毎日歌壇他

遊びと言うより葬儀だとか墓参とかで電車に乗ることも増えて来たけれど、都心は地下鉄移動が多く、大船、鎌倉と行っても慌ただしくて、ホームからの景色も心に沁みないのです。でもタクシーに乗ってもそこから見える景色はマンション、住宅の姿ばかりでゆとりが無くなっているなあと思います。

私の歌は思い出を追う事が多くなり、昔の駅、昔のホームを思い描いているけれど、読み手は年代によって自分の知っている場所を思い浮かべるのかなあと、このごろ不思議に思うことがあります。(お教室などでも、これは何時の場面ですかと聞かれたり、分らないかも知れないと話す方がいたりします)

11月19日付「読売歌壇」俵万智選で一首とって頂きました。

初恋は赤く小さな柿の色代々木の駅のホームに残る    河野多香子

読売は四か月ぶりで、とても嬉しいです。この代々木駅のホームといえば、私にとっては高校時代「代々木ゼミ」の夏期講習などで乗り降りした思い出のホームです。そのころ初恋はもう済んでいて、国語の先生に恋をしていた時代なのですが、代ゼミには特別講座で小田実(私は取らなかったけど)をはじめ面白い大学の先生が教えていて、受験だけでなく文学の勉強のためになり、私の財産のひとつになっています。

俵万智さんは高校は北陸だが推薦で早稲田に入って佐々木幸綱さんに師事「心の花」の歌人です。代々木の雰囲気も知っているかなと思って出しましたが、まだ50代の彼女にはこのホームはどのように映ったのだろうと取って頂いてから考えたりしました。
俵さまありがとうございます。
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2018/10/5

「毎日歌壇」掲載とおはぎ  毎日歌壇他

わが家は九月に「法事」をしたのでお彼岸にはお墓参りをしなかったけれど、私ひとりで「おはぎ」を食べました。昔はいっぱい作って三日もおはぎばかり食べていたこともあったのに、今では私一人しか食べる人も居なくなって、スーパーで二個入りのものを買いました。

ぼたもちは(牡丹の花に見立てて)春のお彼岸、おはぎは萩の咲く秋のお彼岸と言われるけれど、家ではどちらも「おはぎ」と呼んでいました。父だけが世田谷の昔の習慣で丸くて粒あんをべたべたくっつけた「ぼたもち」を作れと言っていたのに、だれも聞いてはあげませんでした。家のおはぎは「あん、きなこ、ごま」で中に餡を入れないものだったので、今売っている中に餡の入ったきなこや胡麻のおはぎはお菓子のようです。御飯代わりにならないのでおやつになって、ひとつ食べるだけになりました。

10月1日の「毎日歌壇」米川千嘉子選で、一首採って頂きました。

萩の葉はさやさや白く裏返りいまだ答えの出ぬもどかしさ  河野多香子

この夏は「歌集」のことや「法事」の手配で歌のネジが緩んでいたかと思う位2か月以上間が空きました。丁度「萩」の歌だったので「おはぎ」の話とも関連して季節らしいかなと思いました。
そういえば、今年は度重なる台風や何かで萩の花を見に行ってなかったと気付きました。鎌倉の萩の寺宝戒寺までは行かれないけれど、千鳥ヶ淵墓苑に行けばよかったなあと思いつつ次の台風の噂です。米川さまありがとうございました。
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