2014/11/17

イメージの力 「武器よ、さらば」  博物館

 内戦終結後の復興をめざすアフリカ南東部のモザンビークで、「平和への祈り」を込め、戦争で使われた武器を材料にし、アーティストたちがオブジェを作った。

 これは、アフリカの旧紛争国でつくられた“武器アート”だ。

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 (「イメージの力」図録より)

 モザンビークでは約100万人が死亡した内戦で、自動小銃など大量の武器が民衆に残された。内戦の終結後、「銃をクワへ」を合言葉に、農具や自転車と交換して回収した殺傷兵器を解体し、前衛的なオブジェとして再生させる取り組みが進められている。

 この取り組みには、日本のNPO法人えひめグローバルネットワークも協力している。日本国内で集めた放置自転車をモザンビークに送り、武器と交換して来た経緯から、ネットワークの支援に応え、家族が寄り添って自転車に乗る光景をアートで表現することになる。
 家族で自転車に乗る光景こそが、平和の訪れであり、その中で生きる人々なのだ、と。タイトルは「いのちの輪だち」。

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 (「イメージの力」図録より)

 平穏な暮らしで手に入れたのが「自転車」。もう戦争によって無意味に失うことのない命や、大切な家族。そして犬を飼うこと。それを解体され、溶接された「使用済みの銃」によって作り出す意味。銃は100丁以上使われているそうだ。

 その場所に、リアルに立つと、ひしひしと「戦争と平和」の重さについて感じることができる。希有な経験である。


付記:2014年11月19日(水)付けの 毎日新聞にも、関連記事がありました。

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