2011/3/6

うれしい便り  読書

 先週、福音館書店のメールマガジン「あのねメール通信」が届いた。そのコンテンツの中に「『菜の子先生の校外パトロール』の作者、富安陽子さんのエッセイ」というのがあった。

 一瞬、目を疑う。えっ!?『菜の子先生』のシリーズって、学期別で3学期分で終わりじゃなかったっけ? ということは、もしかしたら、番外編が出たの!? 

 やっほう〜!! クールでカッコ良くて、不思議なスーパーウーマン、菜の子先生に、またお会いできるんだ♪♪

 菜の子先生をご存知ない方のために、『菜の子先生の校外パトロール』は「内容紹介」データより引用↓

 ご存じ、まん丸メガネの不思議先生が、こんどは校外活動の現場に登場! 春は自然学習のキャンプで、妖怪に誘われて奇妙な世界に迷いこんだ仲良し二人組が大ピンチ。夏は臨海学校の男の子が、なんと難破した宝船の七福神からSOSを受けてボーゼン。秋は修学旅行先の京都で、自分の影に逃げられてしまった女の子が途方にくれ……。ここはもうどうしたって、菜の子先生の出番でしょう!ここまでのシリーズ3作で、一学期・二学期・三学期と学校の四季に寄り添いながら、ミラクルパワーで子どもたちを励まし、いくつもの冒険をくぐってきた菜の子先生が、腕章姿もりりしく校外パトロールに大車輪の活躍をする痛快なお話集です。ありふれた日常からついと踏みこんでしまうワンダー富安ワールドで、思いっきり心を解き放ってください。またとないコンビを組むYUJIの挿絵が今回も絶好調! 物語と絵の絶妙タッグで、「ありえない」けど「あってほしい」世界がまざまざと目の前に展開します。

 福音館HPでは3月25日、Amazonでは3月16日が発売予定になっているので、まだ予約受付段階なんだけど、とにかく、また新たな菜の子先生の物語が読めるなんて、予期していなかっただけに、よけいうれしい。

 児童書だからってあなどるなかれ。大人だって、いや、大人だからこそ、菜の子先生に教えられる事がいっぱいなのだ。大人にとっても菜の子先生は、永遠に憧れのオトナなのである。

 『あのねメール通信』Vol.112より引用↓

 山に、海に、町に、菜の子先生現る!!  富安陽子

 科学者風の白衣に丸眼鏡をかけた山田菜の子先生が、私の心の中にひょっこりやってきたのはいつだったかな、と思います。教室の机の中に忘れてきた宿題のプリントを取りにいった、あの心細い春の夕暮れだったでしょうか。それとも、いつもかけっこでビリになるのが恥ずかしかった運動会の前の憂鬱な夜のことだったでしょうか。
 菜の子先生は私の心の中に現れたとたん、フフンと鼻を鳴らして、いいました。
「忘れ物をするなんて、まったくたるんでいますね。でも、まあ、忘れたその日に取りにきたのは立派でした。私の知っている男の子は計算ドリルを3日も学校に忘れっぱなしにしていたおかげで、とんでもない目にあったんですよ。その子は3日目の放課後にやっとドリルを取りにきたんですけれどね、逢魔ヶ時の小学校では、摩訶不思議なことが起こっていて、あやうく教室にたどりつけないところだったんです」
 「おや? ずいぶん浮かない顔ですね。え? 明日の運動会がいやなんですか? かけっこでビリになるから?……富安さん。それぐらいのピンチにひるんではいけませんよ。私はもっと大ピンチの運動会を知っています。その運動会にはなんと、魔物がこっそり紛れこんでいたんです。そいつの魔力のせいで、運動会はもうちょっとでメチャクチャになるところでした」
 菜の子先生はいつも、ちょっぴり落ち込んでいる私の心の中に現れて、ワクワクするようなお話をすると、またどこへともなく消えていってしまいました。
「運がよければ、またお会いしましょう」という言葉を残して……。私はやがて、そのお話を思い出して物語を書きました。それが菜の子先生の“学校ふしぎ案内”シリーズです。このシリーズは現在、1巻から3巻まで出ていて、その中にはもちろん“計算ドリルを忘れた男の子”のお話や、“大ピンチの運動会”のお話ものっています。
 この、1、2、3巻で、ちょうど1、2、3学期のお話が全部そろったのですが、なんだかまだ書き忘れていることがある気がして、考えていたら突然思い出しました。そう、そう! 私は菜の子先生から聞いた、あのとっておきの3つのお話をまだ書いていませんでしたっけ。――3つのお話というのは、子どもたちが出かけていった、自然学習の“山”と、臨海学校の“海”と、修学旅行の京都の“町”が舞台の物語です。山で、海で、町で、何が起こるかは読んでのお楽しみ!
 さて、菜の子先生の“学校ふしぎ案内”シリーズは全4巻をもって完結しますが、菜の子先生とは、また、きっとどこかで会える気がします。なぜって、近頃またフラリと私の心の中に現れた菜の子先生がいったんです。
 「富安さん。お久しぶり。ずいぶん大きくなりましたね。あなたが気に入るだろうと思って、今日は新しい土産話をどっさりもってきましたよ。さあ、どれからお話ししましょうか」

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