2012/1/31

頭痛外来へ  おでかけ

 今度はいつ巨大地震が来るのか?というのは、皆さんの最大の関心ごとと思う。いつ何が起こるのかわからないなら、今のうちに(準備)できることはしておこう、というのが人情だ。

 同列にするにはあまりにちっぽけだが、私は次のノックアウトされる頭痛がいつ来るのかが予想できないので、今のうちに打てるべき手は打っておこうと思い立った。

 幸い近くの総合病院には頭痛専門外来がある。診療のある曜日を確認して、昨日満を持して(笑)行ってみた。
 脳神経外科のシートで待っていると、ほどなくCT検査、その後、先生とトークによる「片頭痛でしょう」という診断と今後の指導。

 とりあえずは念のためMRIの予約をすることにして、「頭痛ダイアリー」を記録するように言われる。なるほど、たしかにそれ、必要だわ。

 カラダの情報を、記録によって集めることが出来る、というのは、面白いことだ。自分のカラダのことを知る大切さや面白さは、あんまり学校では教えてもらえないけど、私はたまたま仕事上、それもたまたま結婚前に学ぶきっかけがもらえて、とてもラッキーだった。

 基礎体温をはかってグラフにしてデータをとっていくのは、変化が目に見えてわかるので、本当に面白かった。私はマメでも几帳面でもないけれど、カラダの言葉を翻訳するような作業は、とても興味深かった。ー 妊娠の可能性のある時期だけの作業だったけどね。

 だから「頭痛ダイアリー」という新たなフィールドで、自分のカラダと向き合うのは、古い友達に久しぶりに再会するようなドキドキ感がある。

 ところで、頭痛外来担当の木築先生は、とってもポップでファンキーだ。正岡子規のように坊主頭で、チョビ髭をはやし、丸いメガネをかけている。いわゆる「医者然」とされていない。存在自体からリズミカルなオーラが漂っていて、診察や問診もライブのようだ。

 看護士さんにも「あ、頭痛ダイアリー、あと2冊ちょうだい・・・はい、サンキュー♪」みたいなノリだ。
 「じゃ、これの書き方のしおりをよく読んで、次回持ってきてちょうだいね・・・オーケイ?」

 普通に「はい」と返事をしたが、今考えると、イエイ♪ というべきだったかもしれない。
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2012/1/30

寒日に只おもしろき句集読む  読書

 先週の金曜日に見た『週刊ブックレビュー』で、とても気になった俳人、池田澄子さんの句集を読んでいる。これがたいへんよろしい。読んでいると、どうにも浮き浮きしてしまう句集だ。毎日を生きている日常のなかの、ちっぽけなディテールこそがとりわけ楽しい、というのを再認識する。

 なにしろテレビを見て、その日のうちに図書館へ出かけ、ブックレビューで取り上げられていた『拝復』(ふらんす堂)を探したけど、所蔵されてなかったので、それ以前の句集『たましいの話』(角川書店)を借り受けた。そこからいくつか。

 フルーツポンチのチェリー可愛や先ずよける

 夕月やしっかりするとくたびれる

 魔がさして親切にして立待月

 お辞儀してマフラー垂れて地上かな

 さしあたり箱へ戻しぬ新巻鮭

 蚊柱の縁をうろうろしている蚊

 いやな日は早く寝ますわゼラニューム

 金柑を煮詰めながらに失望中

 玄関に何度行っても冬深し


 おもしろい!という句は、挙げ出したらきりがない。こんなに読みでがあるなら買うべきなんだろうけど・・・句集、高いんですよね(泣) 

 『拝復』、リクエストしてこなくちゃ。
(血迷ったらうっかり買うかもしれないけど)
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2012/1/29

『マリアビートル』読了  読書

 先週は確信犯的に読書の時間をつくり、伊坂幸太郎/著『マリアビートル』をガガッと読了した。快挙だ。

 伊坂さん、大好きなのに、最初は読了できるか不安で不安で。

 というのも、読み始めて初めて知ったのだけど、これ『グラスホッパー』の続編?じゃないですか〜!?
 『グラスホッパー』は、私の伊坂熱に大声で「待った!!」をかけた小説で、ギブアップしてしまったのだった。殺し屋さんたちが、どんどん出てくる小説は、どうにもダメ。いいわるいじゃなく、うまいへたでなく、生理的にダメ。

 さらに『マリアビートル』には、いけすかない中学生男子まで登場する。優秀で性格破綻というタイプの少年は、もともとアウトだけど、湊かなえ/著『告白』の後ではもっとアウトになった。

 でもさすがは伊坂さん。ちゃんと私のお気に入りのキャラも登場し、とぼけた笑いを仕掛けてくれながら活躍してくれた。息つぎしながら読んでいくと・・・あろうことか、私の一等お気に入りキャラが途中退場してしまったではないか!! おいおいおいおいおい〜!!

 もう、糸子なみの舌打ちですよ! 読書してこういう理由で、思わず舌打ちしたのって、初めての経験。

 とはいえ、ちゃんとおとしまえをつける大どんでんな結末に、とりあえず納得。だけどこれって、似たようなのあったなー。そうそう、ティム・バートン監督の映画『マーズ・アタック!』だ。

 いや、ぜんぜん違うストーリーだけど、作者が「(たぶん)いいたいこと」はそっくり。
 『マーズアタック!』は、グロい火星人が地球人をガンガン殺してしまうんだけど、一見弱い人、取るに足らないと思われてるような人が、地球を救うというとぼけた映画だ。

 伊坂さん自身の正義感とか家族愛への揺るぎない讃歌は、最初に読んだ『重力ピエロ』のときと変わらない。描き方は変化球だけどね。

 いまでは果物の檸檬をみると、つい微笑んでしまう。彼にとっては「(機関車)トーマスくん」たちは、家族だったんだよね。そのへんの描き方も、とても可笑しくて、とても切ない。
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2012/1/28

風向きをかえる。  テレビ/ラジオ

 午前中はばらばらと起床する家族の人たちが、ばらばらと朝食(!?)を食べるのでいつもよりバタバタ。Tくんも帰宅していたし。H氏が仕事で、しかもいつもより早くに出勤したので、よけいに。

 それでも洗濯を済ませ、買い物にいき、お昼ごはんを食べさせて、久々の八日市図書館へ。うきうき。八日市という町とその空気感がとても気に入っていたので、ガチャコン電車で到着したときには、かなりうれしかった。

 しかし、やはりこの地はとても寒くて、空気がずっと冷たく、溶け残った雪があちこちで凍っている。

 図書館のメンバーはかなりの入れ替わりがあり、知っている職員さんはめっきり減っていたけれど、たいへん歓待してくださり感謝感激。でもやはり前より少人数なのに、仕事はあいかわらず膨大で返却本のブックトラックが、フロアに何台もうねっていた(汗)

 音の風景ワークショップについては、期待通りというか、のんびりゆったりとしたいい感じで始終した。私はワークショップのみで抜けさせていただき、後半のコンサートはパス。

 久々に八日市の平和堂アピアで晩ご飯の買い物をする。ここはいつも活気があって大好きだったなぁ。人が多いというのもあるけど不愉快な混雑ではなく、品物の並びや専門店の様子がなんだかピカピカしていて、仕事帰りでクタクタのときも、よくここで復活させていただいたものだった。

 5時に帰宅して、NHK-FMをオン!・・・ってネットの『らじるらじる』だけど。 4時から始まり、ちょうど半ばまでオンエア済みの『ラジオマンジャック』へ、焦りつつネットでネタ投稿(いつもブログで書いてるようなこと)をしたのが5時半。でも番組は6時終了だ。
 うわあ、ちょっと遅すぎたかなあ・・・とかなりな諦め気分だったけど、なんとどっこい、その5分後にちゃんと採用されましたがな!! おまけにレギュラーメンバーで声優の雨欄咲木子(うらんさきこ)さんが、くいついてくださり、かなりテンションあがってしまった。舞い上がりすぎて、晩ご飯の準備が遅れる遅れる(笑)

 懐かしい人たちに会い、ワークショップに参加し、投稿が採用されて全国区のラジオ番組で読んでもらえたという快挙は、一気に今年頭からの良くない風向きを変えたぞ!と、ずいぶん浮かれています(笑)

 2月は楽しむぞ〜!!
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2012/1/27

読書の記憶の箱 その2  読書

 きのうの続きです。

 昨日書いたように『小さい魔女』には、ちらっと「やきグリ売り」の人が登場する。本では「栗」ではなく、ドイツ風に「マロニ」と呼ばれていた。春雨もどきの「マロニー」も知らず(まだなかったのかも)、「麻呂に」というおじゃる丸言葉も知らなかった頃だ。舶来のロマンチックな響きが、昭和小学生の少女の頭の中を駆け巡った。

 寒い寒い積雪の路上、熱いストーブで焼いたマロニを売る・・・そんなヨーロッパスタイルの焼き栗の屋台(?)に、私はすっかり魅せられてしまったのだ。

 マロニ、食べたい!!!

 昭和40年代の田舎には、むろんそんな店はない。かろうじて駅のキヨスクでしけた天津甘栗が販売されているくらいだ。

 しかしこの少女は画期的な方法によって、その憧れを満たすのだ。茶の湯で使われる変換ワザ、「見立て」という手法によって。

 年に一、二度は、家族と京都へ買い物などに行くことがある。まだ市電の路面電車がのんびり走っていた頃である。
 その京都の目抜き通り、河原町〜烏丸間の四条通りに、巨大な釜で回転してじんわりと焼かれている天津甘栗の専門店があったのだ! 

 当時、天津甘栗は、わが家ではけっこう高級な食べ物だったが、たぶん都会に来たウキウキ感で両親もテンションもあがっていたのだろう。たまにではあるが、渋ることなく買ってくれた。

 赤い袋に入った、どうみてもメイド・イン・チャイナ以外にはありえない甘栗を、それでも路上で買った「焼き栗」には違いない!と思うさまヨーロピアンナイズの想像力を駆使した。今風にいうなら「やった! マロニ、ゲット!!」と心の中で快哉し、どれだけほくそ笑んだことか(笑) 

 こんなムリムリな見立てができるのは、やはり子ども時代の特権といえよう。 
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2012/1/26

読書の記憶の箱 その1  読書

 きのうは、あまりに寒かったので、靴下を重ね履きした。さらに靴下カバーも。

 それを脱ぐ時にふと、昔読んだ本のなかに「重ね履き」する話があったっけ、と思い出す。ええと。

 プロイスラーの『小さい魔女』だ。大のお気に入りの、子どもの頃の蔵書だ。何回読んだか分からない。だから文章のリズム感や、イメージや感触まで覚えている。

 20歳前後には、偶然テレビで『小さい魔女』のこどもミュージカルみたいなのも見た。美輪明宏さんとかが出演された豪華な舞台だった。主役の「小さい魔女」以外はほぼ女装魔女さんたちで、見事にきらびやかなコメディ。

 懐かしさのあまり、話が逸れた。小さい魔女が重ね履きするシーンは、と。結婚してから買い直した蔵書『小さい魔女』で確認してみた。

 あった。

 「やきグリ売り」と「七まいのスカートより、いいもの」というふたつの小さい章だ。

 恐ろしく寒い日に、相棒のカラスのアブラクサスの忠告もきかず、小さい魔女がせいいっぱい厚着をして街に出かけ、そこで親切な焼き栗売りに会い、焼きぐりをもらって「こっそりお礼をする」話と、帰宅後、今日の出来事の報告を聴いたアブラクサスが、小さい魔女に助言をする話。ここで、小さい魔女はスカートを7枚重ね履きするのだ。

 どうやって七枚も!?

 という疑問は、子どもの時には抱かなかったな、絶対。

 いや、そうではなく。
 子どもの頃に繰り返し読んだお気に入りの本の記憶が甦った瞬間、それがどれだけ私を温めてくれたか、微笑ませてくれたか、ということなんだけど、う〜ん、うまく説明できないな。

 それ自体は「やくにたつ」とか「感動を甦らせる」とかなんら有意義なものはない。だってキーワードは「恐ろしく寒い」と「重ね履き」だ。これでどうやって感動するのだ。
 けれど、圧縮冷凍された読書の記憶が瞬間解凍し、一気に地に足がついて根っこをはやしたような安心感というか、温泉三昧のような温かさを、かなりのスケールでもって味わわせてくれたのだ。

 とはいえ、たぶん共感してくれる人は、同じ経験をした人だけだな、きっと。恐縮ながら、筆頭は美智子皇后さまかも? 1月早々から、おそれおおいことを申し上げてみました。
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2012/1/25

着手! 本棚整理。  本・書店・出版

 とても寒いけど、いいお天気。

 まだ病み上がりで、ぼんやりと過ごす素敵な午前中。

 先週、居間の本箱の入れ替え作業を開始した。絵本を引き上げ、「食・住」関係の本を一段に集めてちょっと楽しい気分。ときたまその棚を見て、悦に入っている。
 「衣」の本がないのに気づき、やや苦笑。これは、雑誌の特集号や切り抜きでまかなっているということですね。だって婦人服には「流行」という、だれもがひれ伏さなければならない厳しい掟があるんですから(→©カーネーション糸子のことば)

 絵本は「たぬき亭」でしばし待機してもらい、幾ばくかは手放してスペースを作らなければ。もっとも手放すのは絵本に限らないから、ある程度の量はでるかも。

 春になったら「たぬき亭古本デッキ・セール」でも開催しようか(笑) それが実現するかどうかはともかく、準備はしておこうっと。

 やっぱり本棚の整理をしているときって、一番幸せなのかも。そして、ついに! ウチの蔵書の整理に手をつけてしまう時が、やってきた・・・というドキドキ感も。幸せだけど、長期にわたる大仕事(普段はアバウトなのに、腰をすえてやりだすと妙にこまかいので)になりそう。日々幸せ仕事が入る、ということなので、善き哉、善き哉。
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2012/1/24

悪循環をたちきるには?  おでかけ

私がベッドでゴホゴホしている間に二日経ってしまった。年賀状のお年玉くじの発表も済み、御澤神社の初おまいりの日も済み、『平清盛』第3回は見逃した(とても見られる状態ではなかった)。

 1週間に二日寝込むというローテーションをなんとかせねば、ということで、土日に予定を入れれば多少の気合いがはいるのでは、と思いついた。もっともこのローテーションが容赦なく断行されるかもしれないというカラダの都合もあるので、キャンセルのリスクを背負いつつ。

 それでお誘いのメールに乗っかって、八日市図書館であるワークショップに今週末の予定を入れてみた。しかもワークショップの後は、Tくんの誕生パーティのため、居酒屋さん(でもたぶん食べるだけ)に直行だ。

 現在やっとおかゆがなんとか食べられた、という状態でこんなことを書くと、まるで夢のようだ。4日後にはおかゆから居酒屋、寝たきりから戸外でウォーキングのワークショップ。コンディションの調整に励まなければ・・・。

 ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

 八日市図書館での1月28日(土)の催し案内です。

環境音楽家小松正史さんによる音のワークショップ(14:00〜)とコンサート(16:00〜)があります。
ワークショップでは八日市の古い街を巡りながら耳を澄ませてみるそうです。
申込は八日市図書館0748-24-1515まで。


 もうひとつ、2月5日(日)にある能登川図書館での講演会。こちらはかなり興味津々。

須田郡司講演会「石の聖地〜世界の石のお話〜」

『世界石巡礼』(日本経済新聞出版社、2011)などの著者、
須田郡司さんの写真展に合わせ、講演会を開催します。
須田さんが訪れた世界各地の石の聖地や、ふしぎな石のおはなしを聞いてみませんか?

日時:2月5日(日)14:00〜
会場:能登川図書館 集会ホール 申込は能登川図書館0748-42-7007まで
定員40名

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2012/1/21

コロッケ・ソング  たべもの

 ♪コロッケだけしか作れない悲しい私に、ニコニコと食べてくださる思いやり・・・♪

と、かつて五月みどりさんが歌っていたが、コロッケって物凄く手間取る料理なのに、なんでよりに寄ってコロッケだけしか作れないんだろう?

 いや他の料理レシピを知らないのではなく、貧しいから材料が安いコロッケでしのぐ、ということなのか? でも油をたびたび変えないといけないはずだから、揚げ物はある意味贅沢な料理。

 しかも具材を下ごしらえして、成形して、衣をつけてから、やっと揚げるところまで持っていける。やたら手間と時間をくう曲者料理だ。『ゲゲゲの女房』に出てきた餃子の方が、同じくらい手間ヒマかかっても(ホントは私にはこちらの方がひと手間少ない気がする)節約料理という点では納得できるし、カラダにもよさそうである。

 コロッケの作り方は『キテレツ大百科』のクロージングソング「お料理行進曲」のとおり。歌なら短いが、実際に作ったら、ほんと時間がかかるんだから!

 今日は家族みんなが晩ご飯に勢揃いできる日なので、気合いを入れてコロッケに挑戦した。ついでなので、カキフライと海老の天ぷらも作ってみた。

 揚げ物をフィニッシュしたら、片付けものも山のようにある。衣を付ける時につかったボウルやお皿で台所は散らかり放題だ。

 このタイミングで、♪キャベツはどうした♪ なんて言われたらかなりムッとするだろう。もし私がお巡りさんなら、空砲のピストルを打ちまくりかねない。「お料理行進曲」は、お料理をつくっていない人には禁断の歌なのだ。そしてお料理する人は、「そんな甘いもんやおまへんにゃ〜」と肩をすくめ、けっして歌おうなどとは思わないだろう。
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2012/1/20

日記帖より:琵琶湖文化館  ファミリー

 いまは残念ながら休館中だけど、20年前の琵琶湖文化館(大津市)は、夏休みには企画展もあり、水族館施設もありで、なかなか賑わっていた。

 Tくんは大人しい男の子で、「する」より「みる」方がずっと好きだった。だから淡水魚の展示をしていた琵琶湖文化館に行こう、ということになったのかもしれない。

 琵琶湖文化館の入口に、鯉の人造池があった。そこには、恐ろしいほどにでかい鯉がひしめきあって、大口をあけ身を乗り出して、来館者にエサをねだっていた。バシャバシャと水しぶきをあげ、押し合いへし合いしながら大口をあけて上半身(?)を水面に出し立ち泳ぎをする鯉たちは、まさに大迫力の「ツバメの子状態」である。

 そのとき、たまたまドーナツを持っていたH氏は、エサをねだる鯉にドーナツをちぎっては投げ、ちぎっては投げして、おおよろこび。となりで息子のTくんは、「だれがやるか」とばかりにむしゃむしゃとドーナツを食べまくっていた。

 その後、係員に「鯉にエサをやらないでください!!」と厳重注意を受けたH氏だった。

 私はと言えば、とぼけた風情の淡水魚たちにツッコミながら、彼らのスケッチをしたのだった。

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2012/1/19

日記帖より:幼稚園バス旅行編  ファミリー

 まだ20世紀だった頃の古いイラスト日記から。Tくんが幼稚園の頃なので、およそ20年前の話である。

 幼稚園のバス旅行でのこと。

 バスガイドさんは、幼稚園児たちと元気なコール&レスポンスで、順調に車内の空気を盛り上げていた。

 すっかり和やかでいきいきした空気ができあがったところで、おもむろにバスガイドさんは、紙芝居のようなものを取り出した。

 「これから動物クイズをしま〜す! 動物の絵を最初ちょっとだけみてもらうので、その動物がなにか、わかったら大きな声でおしえてね! じゃ、いきますよ〜♪」
 Tくんのおきにいりの人一倍元気なお友達は、一番前で誰よりも大きな声で「はあ〜い!」と、いいお返事をした。それが下の場面である。

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彼は動物のツノが出てきた瞬間に、「はーい!!」と元気いっぱいに手をあげて、「動物」の名前を口にしたが、他にもユニソンで唱和する子どもたちの声が、バスの中に響き渡った。
 
 しかしそれは、バスガイドさんが予期しなかった答えだった。それは「動物」ですら、なかったからだ。




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 アンパンマン人気、おそるべし。
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2012/1/18

祇園精舎の鐘の声  

 今週頭の話。

 先日頭痛でさんざんへばって、やっと起き上がれるようになったのを見計らって、行きつけの小さな病院に行った。症状を記入して、受付で用紙を渡す。小1時間ほど待った後、顔見知りの看護士さんが、ひどく心配そうな顔で名前を呼んでくださる。

 こ、これは、覚悟してかからねば。

 短い問診のあと、「う〜ん」といいつつも、さすがに先生はポーカーフェイスで、なにげなく「一回、検査してみましょうか?」とおっしゃり、午後に再度出直すことに。

 脳の画像は看護士さんの心配を他所に、きれいなものだった。結局、偏頭痛という診断がおりる。頓服をもらい帰宅する。

 しかしこれはこれでやっかいだ。治るような病でもないらしい。ネットで調べているうちに、思わぬ朗報が目に入った。

 いはく「女性に多い偏頭痛は、女性ホルモンの変動に関係するので、閉経になり女性ホルモンの活動が落ち着くと起こらない場合がある」

 だったら! もうちょっと待てばいい、ってことか? ということは、これは最後の悪あがきで頭痛が暴れまくっているということなのか? いやーそうなのなら、素直にうれしい。

 という朗報をH氏に報告すると「それは閉経(平家)物語や! 諸行無常の響きあり、や」と、ノリノリなので、私も「おごれる頭痛も久しからず!」とオチをつけた。

 

 
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2012/1/17

さわやかな力業  テレビ/ラジオ

 『カーネーション』は、あまりにも重大なことを短時間でさらっと描いてしまうので、視聴者の想像力と行間を読む力が非常に試される。

 だから、うっかりウェブ上の「みんなの感想」なんかで不平不満をつぶやいたりすると、知らないうちに自分のドラマ視聴力不足を暴露しかねない。恐ろしいドラマだ。私には、とてもそんな場所へは足を踏み入れる勇気はない。せいぜいブログでアツく語るのが関の山である。

 でも、かなり参考になるので、ロムだけはたまにする。

 今日も、
糸子の娘たちの叱り方が、「おじいちゃんにつけてもろた優子という名は、優しい子、直子てゆうのは素直な子なんやから」とどやしつけつつ、決して「お姉ちゃんやから」「おねえちゃんやのに」って云わないのが素晴らしい!という感想があり、ああ、なるほどなあ・・・と感心した。そんなふうな視点がゼンゼン欠けていたな、私には。

 むしろそのあとの「聡子、かしこないで〜!」といった直子の表情と、こんな時に限ってのみごとな姉妹ユニゾンで「あほやで〜!!」というのに感じ入っていた始末だ。その後の組合長(近藤正臣)、北村(ほっしゃん。)、糸子(尾野真千子)のスリーショットにもぞんぶんに楽しませてもらった。

 重い話、感動話の後は、コミカルに繋げるという、私の好きな流れだった。

 で、月曜日(きのう)までの復習になるけど、重くていい話が、あまりにスピーディーにまとまったので「ええっ!?」という声をよく耳にする。もちろんキチンと表現されていたのだけど、繊細な部分なので、キャッチしづらかったというのもわかる話だ。

 なぜ、安岡玉枝さんは、奈津を救いたいと思ったのか。そしてあんなに打ちひしがれていたのに、突然元の明るいおばちゃんに戻れたのか。あの激変は不自然過ぎないか?

 松坂のおばあちゃんが云っていた「辛気くさい」より、もっと始末に悪いのは「不幸に溺れること」と「悪口(呪い©内田樹先生)」だ。これらは、どんどん自分を蝕んでいく。それはもう、他人が救うことができない領域なので、自分の足でターンするしか助かる方法が無い。

 ターンの方法は、私が仄聞ながらも見たり読んだりしたところでは、なぜか「他人を救うこと、そして人とつながること(孤独でなくなること)」だ。他人を救うことが、すなわち奇跡的に自分を救うことになる。すごく陳腐だけど、言葉にするなら、先週の花言葉「愛する力」に他ならない。安岡のおばちゃんは、自分の中にある枯れ果てたと思い込んでいた井戸に、ふたたび水を湧かせたのだ。

 という、くどくて、しょうもない説明を、見事なショートカットで端的に、でも繊細に感動的に見せてくれたのが玉枝、糸子、奈津のスリーショットなのだと思う。
 なんだか、読者の皆様にはいわずもがなのことを書いたような気も。すみません、私の覚え書きですので、どうぞお許しを。

 『カーネーション』の、こまかいところも抜かりない繊細な力業に、毎回脱帽。 
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2012/1/16

回転抽選器と迷子  おでかけ

 長い「明日」になってしまいました、すみません。2日間偏頭痛のためベッドで磔状態だったのでした。(その間、なんと22時間爆睡という離れ業もなしとげました) おかげさまで、やっと復活です。

 「神戸」イコール、おしゃれなカフェ、上品なスイーツ、洗練された雑貨屋さんというイメージオンリーしか持っていなかったのが、そもそもの私の敗因である。
 つまり三宮駅を降りたら、駅前はそこら中が「おしゃれ」「洗練」「上品」だと思い込んでいたゆえ、なんの下調べもしてこなかった。せめて駅の周辺くらいは事前調査しておくべきだったのだ。

 おまけにあろうことか、迷子になるのがこわくて高架下に沿って歩く、というまるで逆方向のベクトルに向かっていた。ひとりで神戸に来て(いや、ひとりじゃなくても)迷子にならなかったためしがなかったので、夕方の待ち合わせ時間に遅れないようにとの配慮だったのだが、結果的にはやはり迷子になってしまった。

 高架下に沿って歩いていても、「おしゃれ」はない!と気づいたので、高架下から離れて歩いたら、車しか走っていない道に出た。
 ちがうなあと、住宅街の路地に入った。とたんに猫の交尾に出くわして、お互いに気まずい思いをする。ん〜ちがうちがう。あ、前を歩く人間のカップルのあとをついていったれ!と全力で他力本願した結果、万国旗の下がった商店街にたどり着いてしまった。思い描いていた「神戸」とはかけ離れた、ドキドキの別世界だ。

 その名も「大安亭市場」。ものすごく安いからその名がついたそうだ。昔ながらの気さくな感じの商店街だ。下町というか庶民の台所というか。
 後でTくんに聞いたところ「そこ、よく行くねん。安いもん」といっていたが、私の地元のスーパーより100円ばかり高いじゃないか〜!と心の中で叫んでいたのだ。しかしTくんにいわせれば「それでも神戸の物価では安い方やねん」。
 神戸、どんだけ(食品の)物価高いんや!と、カルチャーショックを受けてしまった。

 商店街の出口にいた仕事中の少年、いや青年に三宮駅までの帰り道を訊ねると、とても純朴に親切に教えてくださった。ほっとしてまっすぐに歩いていく。途中から見覚えのある高架下に戻ったので、チェックしていたお店のある側に行って見る。唯一高架下にあった「カフェ」だ。それも「おしゃれなカフェ」。

 まさか高架下でおしゃれ物件を見つけるとは。『カフェ シオン』というお店だ。そこは内装は素朴なカントリー調で『天然生活』や『ku:nel』が置いてある。手作りで焼いたお菓子があり、手作りをしている(知人の)人たちの作品が販売されるようなお店だ。愛らしく、素朴で、センスのある温かみを大事にしたお店作り、なのである。文字通りの穴場。とりあえず、ほっとできる場所にたどり着けた訳だ。

 とはいえ、ひとり客の私はゼンゼンおしゃれじゃないし、不審な大きい紙袋を携えているし、歩き疲れてヨレヨレだった。しかもホットコーヒーとケーキを撮影したりしている思いっきり不審者だ。
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 そこでゆっくりして一休みした後、同じく高架下のパン屋さんで明日の朝食を買い、めでたく駅に戻った。駅の反対側に出て、すっかり寂れた感のある「そごう」の、それでも旧館よりは活気のある新館の本と雑貨売り場で時間をつぶした。待ち合わせ時間前に着くように、次の灘駅まで行って待っていたら、自転車でやってきたTくんと会い、無事に回転抽選器を手渡すことができた。Tくんが予定より早く来てくれたので、30分早く帰宅可能となった。7時40分には帰宅。新快速バンザイ! 
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2012/1/13

回転抽選器を携えて  おでかけ

 またの名、福引きガラポン(ガラガラ)抽選器ともいうらしい物体が、なぜかわが家にはある。子どもたちが小さかった頃、ウチに遊びに来た子どもたちの間で、絶対話題になる物体のひとつだ。

 いや、別に小さくなくても、こんなものがウチにあれば、そりゃあ話題になるだろ。Kちゃんは、先月のわが家でのクリスマス会で、これでビンゴゲームをしたらしいし。

 新年早々(それだからこそ!)、職場で新年会をすることになったTくんより、
「ビンゴゲームをすることになったから、あれ(回転抽選器)持ってきてくれへん?」
というオファーがあった。冬休みが終わり、やっと自由時間が心置きなく持てると思った矢先である。

 ほかでもない息子のお願いだ。しかもお伽噺みたいにみっつもない。ひとつだ。かなえてやることにする。待ち合わせの時間や場所を、電話で打ち合わせる。

 それにしても、片道1890円だ。往復約4000円はあまりな散財だ。その日は青春18切符の最終利用日だったので、(とりあえずトライはしたが)チケットショップには当然もうない。

 が、天は我を見捨てたまわなかった!トクトク切符というものを探してみれば、冬の関西1DAYパスなるものが! 関西圏が一日乗り放題で2900円だ。うん、これで出発だ!

 とりあえずJRで三宮まで出て、ちょっとぶらぶらしよう。神戸のおしゃれなカフェでケーキとお茶しよう♪

 受け渡しは仕事帰りなので、待ち合わせは夕方の6時。遅い!でも仕方ない。お昼に洗濯物を取り入れてから、2時の電車に乗り込む。うう〜ん、久々の神戸だ。ちょっとテンションがあがる。京都、大阪をぬけて兵庫県までいくのだけれど、結構な距離ながら新快速で80分という意外に短時間で到着する。4時前には三宮だった。

 しかし私は神戸を甘く見ていた。このあと、実に予想外の展開をみるのである。
 
 (明日につづく)
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