2012/12/14

あやまちはくりかえしたくない。  

 投票日が近づいて来る。こころなしか選挙は全然盛り上がっていないようで、選挙カーもずいぶん控えめな感じなのは、田舎だからだろうか。

 いや、かまびすしくても、たいがいにして欲しいと思うのだが、なんだかいやな予感がひしひしとして、憂鬱な気分になってしまう。

 なにがいやって、自分たちとぴったり(!)同じ考えでなければ、思いっきり上から目線でバカ呼ばわりしなさい、もはや敵(非国民)として扱ってよし! みたいな人たちが政治の中心になったらと思うと。

 しかも庶民が苦しく貧しいときに、いつもそれは靴音を響かせ口笛を吹きながら元気よくやってくるようなので。
 
 あんなに多くの人たちが熱狂したドラマ『カーネーション』の、比喩でなくリアルに鳥肌が立った戦争への怒りや絶望が、その後の現実世界のあれこれで忘れ去られたかのような報道のあり方って・・・とガックリする。いや、それはメディアだけの話だと思いたい。

 「だまされた」「知らなかった」「まさかこんなことになるとは思わなかった」といういいわけも、もう2度と聞きたくない。それはあまりに悲し過ぎる。
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2012/12/13

年末ジャンボは。  テレビ/ラジオ

 関西ローカルな番組で、他地域にお住まいの方には申し訳ないのだけれど、毎日放送の午後の番組「ちちんぷいぷい」が結構好きだ。

 政治解説をしてくださる石田さんが、「大阪の大正区は沖縄の人が多いから」、各政党の沖縄問題へのアプローチなどを調査して報告したり、世界のどこかへいきなりスタッフを長期移動派遣(ほぼ世界一周企画とかもあった)してルポをさせたり、「昔の人は偉かった」という巡礼企画で、スタッフ二人組を西国巡礼や西国国宝巡礼を(もちろん徒歩で!)させたりと、ローカルの自由さからユニークな企画目白押しだ。

 巡礼ものや美術館案内など、おもわず立ち止まってみてしまったりするが、生憎夕方にかかってくると、主婦の立場としては、なかなかテレビの前に腰落ち着けることは難しい。

 でも4時半から5時くらいの家事も佳境に入るべき時間に、どっかり腰を据えてしまうのが、木曜日の「とびだせ!えほん」のコーナーだ。

 「とびだせ!えほん」では、大人気の爆笑絵本作家、長谷川義史さんが、スケッチブック片手に京都の街をぶらぶら歩き、何点かスケッチして、それにコメントをつけたりするのだ。いろんなユニークな出会いがあったり、素敵な風景をみたり、アクシデントに見舞われたりするのを、絵にして言葉をつける。それがべらぼうに面白い。

 道頓堀の食い倒れ人形にヤギ髭をつけたような、おしゃれな長谷川画伯自体が登場すると、もうそれだけで面白い。
 今日は紅葉の嵐山に行かれたのだが、いつものんびりスピードで始まる長谷川画伯のモノローグでオープニング。こんなかんじ。

「ふつう、旅番組といえば、・・・温泉に入ったり。・・・グルメリポートがあったり。ですが。この番組ではまったくないです。・・・。
 べつに羨ましくなんか、ないもん。・・・・・・ちぇっ。」
にこり。

 これで彼が好きにならなければ、どうかしているとしか思えない。ここまでの収録をみて、スタジオの盛り上がること、盛り上がること!

 紅葉時の嵐山といえば、滋賀県でいったらモミジ期間の永源寺、桜期間の海津大崎に匹敵するような人気スポットだ。当然、車は大渋滞、人は溢れかえっている。その様子をみた長谷川画伯は
「嵐山というより、道頓堀みたいや」といって、どこかのお店の前で食い倒れ人形の物真似をし、ゆっくり太鼓を叩く振りをされていた。

 その後、朝10時から桂川の岸辺で、紅葉山を肴にして「まる」(日本酒)を飲む風流なおじさんたちに出会う。彼らは福島の二本松から京都観光にきたのだった。いろんなことがあって大変だけど「しおれていてもしょうがないし」といって、飄々とわいわいと、笑顔で仲間と酒盛りをするおじさんたちをスケッチする画伯。ちょっとしんみりしながら。でも合い言葉は、笑顔で「まる」!

 その様子を道路沿いから見ていた女子高生たちがいて、彼女らもそろって両手を丸く上げて、「まる」!とはしゃいでいた。なんと彼女らも気仙沼から修学旅行で京都に来ていたのだ。いやー明るい! そしてけっこう寒いはずなのに、スカート短い! もちろんスケッチする画伯。いや、スケベ心はない(はず)。

 合い言葉は「まる」!という前向きさや笑顔に、彼らと別れてからも、なんだかほかほかと嬉しい気分の画伯。彼の無言のやさしさ、あたたかさがじんわりと伝わる。

 その他、写真を撮るおじさんにお願いされて、紅葉をバックにモデルになりながらカメラおじさんをスケッチし、シャッターと早描きスケッチ対決して「・・・まけた」とつぶやいたり(あたりまえや・笑)、着物姿のおねえさんに声をかけてお話したり(ナンパにあらず)。

 ノリノリの嵐山紀行だったらしく、今回はスケッチの点数も多く、最後に仕上げたカラー作品も力作だった。絵も目の付けどころも長谷川さんはいいけど、やっぱり、あのスローなしゃべりと、確固とした独特のキャラよ! あれに目を付けたプロデューサーさん、素晴らしい!

 それからタイトルの「年末ジャンボ」は宝くじにあらず。12月5日〜なんと大晦日の12月31日まで「年末ジャンボ 長谷川義史」という企画が、MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店7Fにて開催されている。
 ラフスケッチや原画、愛用品(!)の展示も。京都南丹市で開催された「長谷川義史秘宝館」の再来だ。
 通常あまり手にとれない長谷川義史カレンダーなども販売予定があるらしい。もちろんポストカードも。
 おまけになんと、梅田店オリジナルセットとして「長谷川義史ビギナーセット」「長谷川義史ゆるゆるセット」「長谷川義史けっこうまじめセット」などもご用意されているとか!しかもそれぞれ、特典付きらしい。これは長谷川ファンには涎髄の企画だなあ。たしかに「年末ジャンボ」!(かも)。
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2012/12/12

『鷺と雪』  読書

 昨日は読書会で、課題本は北村薫の小説『鷺と雪』だった。

 これは、第141回(2009年上半期)直木賞受賞作品だ。ミルフィーユのように幾層もの味わいがあり、どんどん読める馴染みやすさなのに、ストーリーは滑らかで、内容も文章も表現も素晴らしく、密度は高い。文学へのあふれる蘊蓄、冷徹ともいえる静かな歴史観、昭和初期の風俗への造詣や嗜好が読めるのも楽しい。

 乙女な文章は、まるでうら若い女性の手によるものかと思われるほどだが、作者は温厚そうなおじさんだ。心憎いばかりに乙女心を熟知されている。男性作家が陥りがちな女性への誤解や偏見や思い込みが皆無なばかりか、誇りや矜持を持つ女性への共感や尊敬も垣間見える。

 たとえばラスト近くの佳境で、ヒロインの上流階級のお嬢様、英子さんのおかかえ運転手であるベッキーさんが、身分が違いすぎる青年とシャープでディープ、かつスケールの大きな会話を交わす場面。ふたりの緊張感高まる会話文の間に、「炭のはぜる音がした。」という感覚(聴覚)を刺激する文章が入り、リアルで緊迫感あふれる場面になっていた。

 ところで、直木賞を受賞しているのなら、講評も読んでみたい。たぶん選考委員の「あのお方」は酷評だろうなと予想していたら、案の定。彼の意見がスルーされて、よかったよかった。まあ、じゃないと直木賞の受賞作品がなくなるし。

 選考委員の講評で、いちばん好きな方は宮部みゆきさんだ。正面から本気で取り組んでおられ、小説愛をもって選考されている姿勢がぐっとくる。
 この作品も「いちおし!」とまではいかなかったけれど、丸印はついていて、こんな素敵な講評をされていた。

宮部みゆき評
「「私のベッキー」シリーズを愛読してきて、ずっと不思議に思っていました。ヒロインの英子にぴったりと寄り添って活躍する女性運転手の別宮(べっく)が、強烈な存在感と希薄な生活感を併せ持ちながら、まったく不自然な人物ではないのは何故だろう、と。」「今回、『鷺と雪』を読んで、初めて解りました。別宮は〈未来の英子〉なのです。だからこそ、終盤で別宮が「別宮には何も出来ないのです」と語る言葉が、こんなにも重く、強く心に響くのです。素敵な発見でした。」


 やっぱり宮部さんは別格。彼女が選考委員のひとりで、本当によかった。かつて「時と人シリーズ」を書いた北村さんの小説を、しっかり読み解いておられるのだ。

 『鷺と雪』は「ベッキーさんシリーズ」の第3作目なので、さかのぼって1作目の「街の灯」、2作目の「玻璃の天」をこれから読まなくちゃ。

 ところで『鷺と雪』には、「歴史の歯車が回り出したら、その大きな力は国家でさえも止められない」というようなことが書かれていた。

 この前久しぶりにTくんより電話がかかってきて、彼のことだから、当然選挙の話になった。選挙結果いかんでは、非常にアブナイ方向に動きかねないと危機感と焦燥感を募らせていた。
 
 古老のひとが「いまの空気は戦争の前の空気とよく似ている」といっているというのを読んだことがある。
 本日の朝日新聞で読んだ元衆議院議長・河野洋平さんの言葉が一層リアルだ。
「このまま右へ右へと行けばリベラル勢力が絶滅しかねない。崖から落ちれば有権者も気づくかもしれないが、その時は引き返せなくなるという危惧があり、右傾化への歯止めが必要だ」

 くすぶった選挙ムードや、政治への絶望感が、うっかり歴史の歯車を崖っぷちに向かわせませんように、と祈るばかりだ。
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2012/12/11

寒い日  季節

 キンキンに冷えた一日だった。

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 雲が重量級に重そうだ。

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 どんよりと寒い風景。

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 琵琶湖を隔てた湖西の山々には、猛吹雪が襲いかかっている模様。

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 鈍色の川の上を、雪をたっぷり含んでいそうな重たい雲が流れて行く。

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 向こうには小さくトラクターが見える。寒空の下、ご苦労様です。

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(写真の風景は近江八幡)
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2012/12/10

拝啓天皇陛下様  映画/ドラマ

 先週の金曜日にBSプレミアムで『拝啓天皇陛下様』という映画をみた。なんとなくピンときたのだ。これはみなくちゃと。

 1963年に公開された古い映画である。

 漢字がほとんど読めず、カタカナしか書けない純朴な男、山田正助ことヤマショウが、兵役義務により新兵となる。彼の戦友であり良き理解者でもあるインテリ棟本博(戦時中は従軍作家となり成功する)は若き日の長門裕之が演じている。彼らの数度の空白期間を挟みながらの、長年にわたる友情を軸に構成されている、戦前から戦後の物語だ。

 戦争ものともいえるのだが、二年兵が新兵いじめをするという場面もあるのだが、不思議に陰惨ではない。むしろ当時の農村の地獄のような環境に比べたら、メシは喰えるし風呂にも入れるし「極楽」とうれしそうに言うヤマショウの言葉に、「そういうこともあったのか」と知見を広げた。

 演習を見に来られた「天皇陛下様」のご尊顔を拝して、「なんて優しそうなお方だろう」と感激し、ヤマショウは一気に「天皇陛下様」を大好きになってしまう。イデオロギーは皆無。

 同様に、加藤嘉さん演じる中隊長が、陛下の御前での演習という、あまりの光栄にハッスルするのが可愛く可笑しい。彼はヤマショウが農村出身で、地獄のような育ちをし前科もあり、字も書けないことを知るや、涙を流した。なんとかしたいと思ったのだろう、新兵で元教師の垣内二等兵に、ヤマショウへの読み書きを命じる。とても情に厚い中隊長なのだ! 加藤さんもすごくよかった。

 垣内を演じるのは、なんと藤山寛美だ。渥美清と藤山寛美のツーショットが見られるなんて!!

 他にも一瞬だけどホンモノの山下清画伯も登場していた。若くきれいな左幸子、桂小金治も出ていて、たいへん懐かしかった。

 軍隊の日常生活で吹かれる軍隊(信号)ラッパに、歌詞のテロップ(?)が入るのも面白かった。そうそう、ラッパのマークの正露丸のCMメロディーも軍隊ラッパのひとつだった。

 とにかくピュアなヤマショウが泣ける。でも可笑しい。寅さんの映画は1本もみていないが、寅さんの原点をみたような気がする。いわゆる社会派っぽさが前面に出た映画ではなく、とてもやさしく可笑しくほろ苦く切ない、そんな映画。間違いなく名作。

 監督は野村芳太郎さん。映画の後の山本晋也カントクの解説によれば、野村監督は山田洋次監督の師匠だったとか。渥美清が受け継がれたんだなあ。
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2012/12/9

T2ファージ!  キャラクター

 一気に冷え込んだ本日、各地で大雪注意報が出始めた。こちらではまだ降ってはいないが、いつ降ってもおかしくない寒さ、顔がいたくなるほど空気が冷えきっている。

 まもなく冬期講習に入るので、先日Kちゃんが塾のテキストを貰って(もちろん有料!)来た。

 「ほいで生物の表紙なんやけど、ウチの大嫌いなT2(ティーツー)ファージが描いてあるねん!!」

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 ティーツーファージって?

 「蜘蛛みたいな足が生えてて、タンパク質とDNAでできている気色悪いヤツやねん」

クリックすると元のサイズで表示します なるほどKちゃんは、蜘蛛が大嫌いやったもんな。でもこの説明では、なんのことやらなので独自に調べてみました。まずはウィキペディアより↓

 ファージ (Phage) は細菌に感染するウイルスの総称。タンパク質の外殻に遺伝情報を担う核酸 (主に二本鎖DNA) を持っている。20世紀初頭に Twort と Herelle によって独立に発見された。ファージが感染し増殖すると細菌は溶菌という現象を起こし死ぬ。この現象によってまるで細菌が食べ尽くされるかのように消えてしまうため、これにちなんで「細菌(bacteria)を食べるもの(ギリシア語:phagos)」を表す「バクテリオファージ(bacteriophage)」という名がつけられた。


 その「バクテリオファージ」(略して「ファージ」)の数ある種類のひとつがT2ファージと呼ばれるもので、大腸菌に感染して繁殖するウイルスである。ナットに足が6本ついたみたいなビジュアルで、足長ロケットみたいな生物だ。頭部は20面体だそうだ。思わず「怪人か!?」と突っ込みたくなる(「人」ではないけど)。

 これが遺伝物質であるDNAを大腸菌に注入し、周りのタンパク質の殻は捨ててしまう。そして、ファージDNAは大腸菌の中で複製され、大腸菌の中でDNA上の暗号を元に新しい殻を作っていく。

 こうしてファージは、どんどん増殖していく。動植物も、新しいDNAを導入することにより新しいタンパク質を作れるようになる。これを応用したのが、遺伝子組換え食品であり、遺伝子治療ということになるらしい。 

 う〜ん・・・まるで「エイリアン」。ミクロの世界ではSF映画のような出来事が起こっているのだ。おそるべし、T2ファージ!

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2012/12/8

かぶら寿司スタート  たべもの

 午前中、お天気がよかったので畑のカブラを抜く。今年は巨大なものもあり、大豊作。これでお正月用の「かぶら寿司」を作るのだ。

 「かぶら寿司」は金沢の高級郷土料理である。婚家は元金沢人なので、おばあちゃん伝来のレシピで作成する。以前はおじいちゃん、おばあちゃん、私での共同作業だったが、手間ひまが半端なくかかるので、お年寄りメンバーが脱落した後のこの数年は、かぶら寿司空白期間となっていた。

 昨年は無職でフリーになった私が、初ソロでのかぶら寿司作成にアタックし、12月と1月の2回も作ってしまった。親戚も含めて、みんな(私も含む)かぶら寿司に飢えていたのだ。H氏など、馬のように食していた。「これさえあれば、毒蛇なんぞに用はない!」という桃屋のクレオパトラ版CMのようだった。ちなみにクレオパトラが熱愛していたのは、瓶詰め「花らっきょ」だ。

 あのカブラのサクサク感、中に挟んだ生塩漬けのブリのさわやかなまったり感、発酵した麹のしゅわしゅわ感のハーモニーが、かぶら寿司の醍醐味である。金沢でおみやげ品として販売されているが、高価である上、家でつくったものと比較すると、まるで別物だ。

 ところで絵本「おおきなかぶ」では、カブはなかなか抜けなかったが、実際のところ実の半分以上が土の上に露出しているので、らくらく収穫出来る。一輪車にいっぱい抜いても、まだ畑が青々としている。かるく30個は抜いたが、びくともしない(ように見えた)。

 葉っぱを取り、土を落とす程度に洗う。あとで水道水の流水でも洗う。
 その後カブラをカットする。後日ブリ片をはさみこめるように切り込みを入れ、塩をふりながら大きな桶に蕪をつけこむ。予定としては、蕪が単独でしっかり漬かるのは1週間後だ。

 次はブリの塊を塩漬けにして冷蔵庫で寝かせることになるのだが、それは明日以降の仕事。
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2012/12/7

とり肉を買いに。  おでかけ

 先日また、とり肉を買いにH氏と八日市までドライブ。すっかりお気に入りの土地になってしまった。

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 往路車中より。紅葉する山。

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 宮田珠己さんお気に入りの大岩がある太郎坊さん(山?)。

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 車を降りて、御代参街道は「ほんまち商店街」にある鶏肉店で散財。八日市のシンボル「凧」がアーケードに掲げられている。ちなみに駅内にも大凧が飾られ、駅前のポストだって凧がのっかっているのだ。
 
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 商店街はずれの荒物屋さんの隣にある薬局には、新しめの虫かご窓がある。

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 虫かご窓と昭和なクリスマスツリーのコラボが素敵。

 帰りには八日市図書館2F「ぶっくる」(本のリサイクル販売)に立ち寄り、「古寺巡礼京都」のシリーズを数冊購入。解説付きで(「三十三間堂」なんかは、みうらじゅんだ!)素敵な仏像グラビア満載なのに、ブックオフなんか目じゃないくらいなすごい廉価。これでまた、お寺巡りが深まりそう。
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2012/12/6

わしのかき・・・  お買い物

 新商品というものは、心引かれるものである。

 今日は本屋さんに用事があり、その隣のスーパーですこしばかり買物をした。そこには今年初おめみえした牡蠣のパックがある。

 「顔の見える生産者」というコンセプトでアピールする農産物は多々あるが、漁業関係では仄聞にしてあまり知らない。今回見たのは、まさに「顔の見える生産者」でパッケージに堂々の登場だ。顔どころか、ガタイのよさそうな上半身も包み隠さない。

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 広島の青空、その下に広がる海と牡蠣の養殖場をバックにし、両手に殻付きの大きな牡蠣を持つ、白髪の海の男。あまつさえ、雲がまるで後光のように棒状に広がっているではないか!まるで牡蠣の神様のようだ。

 この商品のアピール度は、生産者のカラー写真だけではない。右肩には金地の上にメタルグリーンで「広島産」と記され、高級ブランド感を醸し出している。

 極めつけが商品名だ。黒い手書きっぽい太字で「旨いよ わしのかき」と大書されている。「うまいよ」でも「ウマいよ」でもなく、本気度100%の漢字で「旨いよ」。そして一人称は「わし」で所有格になり「わしのかき」! 「手塩にかけて育てたんじゃけぇのう」という不器用な愛がたっぷり込められている。

 そんな気になる商品が、本日とんでもない悲劇的な結末になっていた!

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 シール1枚でこんなにもなし崩しに斜陽を極めるとは! たかがシール、されどシールである。
 せっかくのキンピカブランドが。
 奇跡的にいい感じの雲をバックにした、安心安全を一手に引き受けた生産者が。
 直球ストレートな「旨いよ わしのかき」が。
 たった1枚のシールで、完膚なきまでに打ちのめされてしまうとは! おそるべきはスーパーの「半額シール」である。

 というか、これだけアピールしていたにも関わらず、消費期限の日まで売れ残ってしまうとは。「広島にあらずんば牡蠣にあらず」と聞いたことはなかったが。凄まじきなり諸行無常。おごる広島牡蠣、久しからず。
 
 あわれな白髪の海の男とは目を合わさないようにして、こっそり買い物カゴに入れ、些少ながら救済措置に協力いたしましたとさ。
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2012/12/5

東京コミックショウ  テレビ/ラジオ

 今日は12月の計画をたて、午後からは年賀状のネタあつめでPC三昧。今年デビュー50周年のビートルズねたをチョイスし、桃屋のCMをリピートする。

 そういえば、H氏のリクエストで蛇使いのねたを入れてね、といわれていたっけ。
 「蛇使い」で検索して、ジャジャジャジャ〜ン♪と出て来たのが、懐かしのコメディアン「東京コミックショウ」。メンバーは妖しげなアラビア人風のショパン猪狩さんと、その妻で縁の下役の千重子さん。おもわずYouTubeを開いて「三蛇調教」のネタをみてしまいましたよ。中東風の衣装で怪しげな英語を駆使しリコーダー(学校で使うヤツね!)を吹きながら、レッド、イエロー、グリーンの籠から、それぞれのカラーの手作り蛇を登場させるというアットホームな芸風だ。

 じつにシンプルでくだらない(ほめ言葉!)のに、最後までみてしまう。朝日新聞のAsahi.comの記事には、

 落語家の立川談志さんが「世の中の芸で、これほどバカバカしくて面白くて、一度見た人に永遠に残る芸も珍しい」と絶賛したほど
とか
東京・赤坂のナイトクラブに出演していたとき、フランク・シナトラから「アメリカに連れて帰りたい」とチップをもらったこともあった。
という伝説も。

 「東京コミックショウ」というくらいだから、関東メインで活躍されていただろうに、おまけにテレビ嫌いと書いてあったから、そんなにテレビ出演されていらっしゃらないはずなのに、子どもの頃に見た記憶がある。もしかすると1回みただけでも、忘れられないインパクトなのかもしれない。いや、もしかすると大人になってから見たのかもしれないが(自信なし・・・)。

 年賀状のネタ探しにかこつけて、昭和レトロ(60〜70年あたり)な1日を送ってしまった。リンクを貼っています(↑「三蛇調教」)ので、気になる方はご覧くださいね。
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2012/12/4

いしいしんじさん  読書

 だいぶ前の話で恐縮だが、11月半ば、近江八幡図書館で行われた「いしいしんじ講演会」に行ってみた。

 ご自身で言われた言葉でいうなら、「始めの頃は小説を書かないリリー・フランキーさん、あるいはエッチなことを書かないみうらじゅんさんみたいな仕事をして」いて、その後ファンタジック、かつ濃厚な人生の滋味をぞんぶんに含んだ小説(おはなし)をお書きになっていらっしゃる作家さんである。

 わたしとしては、中島らもさんといしいさんの対談を読んでいたので、「あんな感じ」のお笑いライブみたいになるのかも?という予想だった。「あんな感じ」とは、マジックマッシュルームや咳止め薬の服用を日常茶飯事のように話し、「メシを1日3度食べるのはめんどう」というような奇抜な中島らもさんと、まるで「夢路いとしこいし」の漫才のように、いしいさんは淡々と(!!)息の合った会話をする飄々さだ。

 今回は講演会なのでピンだけど、実のところサービス精神のある爆笑話だと予想していた。

 ところがなんと豈図(あにはか)らんや、衝撃的に予想を覆されてしまった。彼の小説同様、(人)生の本質に迫るような話のかずかずだったのだ。

 普通の人(作家さんも含めて)は、分厚い空気の層に包まれて自分の身を守って生活している。地球が大気圏に覆われているみたいに。ダイレクトに宇宙にむき出しになってしまうと、とても生きられたもんじゃないように。嘘やごまかしや鈍感さ、といったズルなしで生きて行くのは、あまりにも人生辛過ぎる。そんなのは堪え難いもののはずだ。

 ところがそんな堪え難いような生き方をされているのが、いしいしんじさんで、彼にはあまりに人生の真実がみえてしまうので、嘘もまやかしもバカバカしくてできないのかも。ホンキの話しかできない人なのだ、きっと。

 とても器用な人だし、サービス精神も旺盛なので、周りの人を楽しませたり、会社勤めもされた。それなりに楽しく社会でやっていける人でもあるのだが、そんな器用な過剰適応が、彼自身を深く蝕んでしまった経験もお持ちだ。

 講演会で一番ファンタスティックなのは、彼が高校生の頃、交換留学で好きな場所に行っていい、といわれて、迷わずアメリカのイリノイ州を希望した話。

 アメリカに着いたはいいが、飛行機の乗り換えがある空港に、ホストファミリーの迎えが来ず、待っている間に本日分のイリノイ州行きの飛行機がなくなってしまった。

 必死で高校生のいしい少年が英語で「なんとかならないか」と係員にたずねたところ、向こうの空港なら便があるかも、と言われイチカバチかでいってみた。なんとその空港は郵便用の飛行機で、「小包としてなら」と体重を量り、小包料金を払って郵便物の袋に入り、隣町までたどり着いたこと。着いた場所で「郵便物として搭乗する」のは向こうの係員のジョークだったので、料金は返してもらったこと。

 地元の新聞に「日本から少年来る」とデカデカと記事が載って、地元の議会にも出席してスピーチをしたこと。「なぜイリノイ州に来たかというと、ぼくはブラッドベリが大好きだからです。みなさんのブラッドベリの本の感想などを後でお聞かせください」といい、スピーチ後、フリーな時間にブラッドベリについて居合わせた人たちに訪ねると、全員ブラッドベリを知らなくて、呆然としたこと。

 そんな不思議な高校時代の思い出が、まるで「本の世界にはいってしまったよう」だったと語られたのが、たいへん印象深かった。いしいしんじさんがブラッドベリアンというのも、とても納得な話だったし。

 あのいしいしんじさんと空間を共にした、というだけで、なんだか人生の神秘に触れられた、みたいな気分になった。きっと「天才」というのは、ああいう人のことをいうのではないか、と鳥肌ものだった。でも、とってもチャーミングでおしゃれで、フランクで優しい、サービス精神旺盛なひとなので、「天才」という語から感じる気難しさや孤独とはかけ離れている。

 いや、むしろ「天使」というべきかもしれないな。そっちのほうが、ずっといしいさんに近い気がする。天真爛漫でピュアなのだ。なにより「人生の神髄」というものがハッキリみえるかのような人だから。彼の小説を読むのと同様に、彼の講演会は「知る」とか「理解する」とかでなく、「体験する」ことだったのでした。
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2012/12/3

女子高生、『平清盛』をみる。  ファミリー

 Kちゃんと『平清盛』見ていたら、頼朝と義経が初めて対面する場面があった。

 「(このドラマは、同じ姓の人たちがどんどん出てくるので、見分けるのが難しいけど)義経はいつも弁慶とセットやし、わかりやすいね」というと、にやりとKちゃん。

「ずっと思ってたことなんやけどな・・・弁慶って、ぜったい、ゲイやと思う。義経にラブラブやんか」
「!!!・・・そしたら、静御前がでてきたら、どうすんの?」
「静御前って、だれ?」
「義経の恋人やんか〜」
「それは号泣やな。ほんで嫉妬の嵐」

「それから、義経の肖像画があるやろ? あれ、頭が残念なことになってるけど、義経、あの時点でまだ20代やねんで」

 えっ? 義経、若くして禿げていた? 知らなかったよ。でも調べたらくだんの絵は、江戸時代の人が描いた想像画だそうで。義経=若禿の根拠なし、かも。って、そんな紛らわしいもん、教科書とか資料集に載せるなよな。

「頼朝が、清盛のことを『(武士として情けない負け方をして)一体20年間どんな暮らしをなさっていたのだ』っていってるけど、自分かて征夷大将軍になったとたんに、落馬して死んでるし。それも武士としてどうかと思う」

 現役女子高生の知識と感性には、恐れ入る。でも彼女は世界史受験だけどね。
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2012/12/2

ヘビーなネタを探せ!  季節

 いつのまにか12月になってしまった。今年はなぜか長い気がした11月だったので、「ヨユウ〜♪」とのんびりしているうちに、12月だ。12月からはしばらく蟄居しようという計画なので、いまのうちに、とお出かけを多くしたから、11月は長く感じたのだろう。

 まず年賀状のネタを考えなければいけない。長年お付き合いいただいている方はご存知のように、ウチでは干支づくし双六で年賀状を作っているので、今回は蛇にちなんだネタになる。

 昔は10月からネタ探しをしていたが、もう干支双六がスタート(結婚してから始めた)して、2ラウンドになる。だから過去の(12年前と24年前)のネタを使い回せるので、最近はギリチョンで作っている。

 11月の下旬に、そろそろ新ネタと今年のタイトルを考えないと、思いつくままメモ書きしていた。お遊びでその年ごとに、双六のタイトルをつけているのだ。ちなみに12年前の巳年は、丁度2001年だったので、映画「2001年宇宙の旅」を作ったキューブリック監督に敬意を表し「2001年はちゅう類の旅」とした。

 蛇、巳、蛇口、蛇の目ミシン・・・とPCデスクにメモを書き散らした。翌日ブログを書こうとPCに座ると、キーボードの上に、メモ用紙が置いてある。
夫にしては丁寧な字で、メモ用紙に書かれた文字は。

   蛇ニーズ

 最初、「蛇のニーズって・・・蛇の需要??」と全然ピンとこなかったが、しばらくして「あ〜〜!! ジャニーズってか!!」と、多大な協力をいただいたことに気づいたのであった。H氏は悩めるツマを哀れに思ったらしい。どうもありがとう。

 とはいえ、これをどう料理したらいいのかは難しい。取り扱い注意の固有名詞だしなあ。でもせっかくなので、なんとか使わせていただきます。
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2012/12/1

みんぱくを後に  博物館

 さて最後に本館で織機を数点みた後は、おまちかねの!ミュージアムショップにGO!だ(笑)

 ミュージアムショップというより、ミニ書籍売り場の観がある一角は、書棚2本にギッシリと、図書館でしかみたことのない(図書館ですら見ないかも?)ようなマニアックな本が並ぶ並ぶ!! 本の背中だけでけっこう時間を割いて楽しんでしまった。あまりに興味深い本が多くて選びきれず、購入なしというパラドックスに陥る(笑)

 結局、PeopleTree(フェアトレード)のチョコとかアラビアンナイトの挿絵のクリアファイルとかアフリカの扇風機プリントの絵葉書とか、ちまちまとお買い物をした。いつか夢がかなうなら、こんなものも、ド〜〜ンと買ってみたいものだ↓                   
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 書き忘れたが、館内レストランはちょっと私たちが苦手なエスニックが中心なので、どうか?と思ったが、思い切って注文したジャンバラヤは香辛料を使ったピラフみたいなもので、意外にもおいしかった。でもやっぱり敷居は高いなあ。

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 みんぱくを出て帰途に。行きには曇り空の下の「太陽の塔」が、青空の下でうれしそうにバンザイしていた。

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 でもちょっと日が傾いて寒い。冷たい風も吹いていた。足元には大阪万博マークのマンホール蓋。

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 白鳥のボートは、文字通り閑古鳥。

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 写真は撮れなかったが、大阪モノレールが頭上を通って行くのも見た。
 「餃子の王将」ラッピングモノレールは、おもわず歓声があがるほど派手な赤。れんくみさん曰く「中国に来たかと思った」。わかるわ〜(笑)
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