2013/1/31

豊満神社アプローチ  神社仏閣/教会

 「豊満神社」は、軍旗の守護神を祀ったと伝えられている。境内の竹を切って旗竿にすると戦さに勝つといわれ、源頼朝をはじめ多くの武将が戦勝祈願をおこなったそうだ。つまり勝負の神様。

 別名「旗の宮」「幡の宮」とも呼ばれ、この由来は豊幡武尊が神功皇后の「新羅遠征」の際、日本軍の軍幡を始めて作った所だからという。別には、「ハタ」は秦氏の秦に通じ、この社が古代文化の中心だったらしい。

 仄聞にしていままで知らなかった「豊満(とよみつ)神社」だったので、ひっそりとした小さなところかと想像していたのだが。

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 りっぱな国重要文化財の四脚門に感動する。正面と左右に入口が3つあるが、正面は柵があるので、左右どちらかの入口から。

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 外から見た正面の門↓

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 外から見た向かって右の門↓

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 足仲彦命(たらしなかつひこのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)、譽田別命(ほだわけのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)を祀る神社。

 鎌倉時代後期に建てられた四脚門(よつあしもん)。その形式は、本柱の前後に4本の控柱(ひかえ)があることから四脚門と呼ぶ。屋根は入母屋造で、材料の檜皮と柿板(こけら)を交互に葺いた珍しい「よろい葺」工法を施す。

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 冷たい風が吹く道路を渡って、いざ門をくぐろう。外にあった灯籠。何の模様かは不明↓

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 内側から正面門をみる↓
 
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 内側からさっきの右門を見る↓

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 手水舎で手を浄める。ノーマルに龍の口から水が出ている・・・ん? ノーマル??

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 龍はノーマルだけど、その他オプションが! このホスピタリティ溢れる手の込み具合は、もはやノーマルではない! 

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 徳利から永久に流れ出す不思議な(!)水は、ピタゴラスイッチのような仕掛けで、鈴入りの水車を回している。

・・・この神社、あなどりがたし!!
 緊張感(と期待感)が高まる。

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 ところで「神秘神木 女神の木」って、一体なんなんだ?? という疑問は、その後判明することになる。
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2013/1/30

旧愛知郡役所  建築

 今日はお天気もいいし、どっか行きたいとこある?という、いつものH氏の問いかけに、あれこれ考えた後、ああ、そうだ、「豊満神社」に行きたかったな、と思い出して提案した。

 場所は、ええと、忘れたけど、確か湖東の方。

 そのときH氏はPC前にいたので、ちゃんとアクセスと(後で知ったのだが)ランチの場所まで調べてくれた。

 遅い午前の時間に、田舎道を走ると、田んぼのあぜ道で軽トラのドアを開けたまま、田んぼを見つめる人がいた。頭まで完全防備の仕事着だから男女の区別もわからない。のどかだ。

 北東に向かってどんどん走ると、あんなにいいお天気だったのに、怪しく空が曇って来た。北陸のような空だなあ・・・と思ううちに、道の端が、家の屋根が、田んぼ一面が雪で覆われ出す。トンネルもくぐってないのに、どんどん雪国だ。

 レトロな風景の町に入ってくるとH氏が、
「この先に、保存するかどうするか騒ぎになっている建物があるけど。みたい?」

 もちろん!

 大きな木造の建物の横に車を停めて、しばし道草する。

 おおお〜!! これはっ!!

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 車から出ると、凍り付くように寒い! 地面も積もった雪で歩きにくい。車で1時間足らずなのに、こうも気候が変わるとは。

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 建物の前面にまわってみる。

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 ススキが生い茂り、ダンボールやガムテープで補修された廃屋だが、あまり見た事の無いような物件だ。まず、大きい。旧愛知郡役所という名称で、県の観光スポットにも入っている。愛荘町愛知川にある。

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 大正11年(1922)築。郡役所として建てられたが、4年後には郡役所制度が廃止され、庁舎は郡教育会や県に移管される。役場としては、僅か4年しか使用されなかったのだ。

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 その後、建物は郡農会に無償譲渡され、戦後になって土地も農協の所有となり、愛知郡産業会館と呼ばれた時期もあるそうだ。現在は町が建物を農協(JA)から借り受けて、半ば倉庫のような形で使用されているらしい。

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 なるほど、だから玄関先に、こんな新聞タイトルが貼付けてあったのか。

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 これだけインパクトのある建物なのに、まったく知らなかった。全国的にみても郡役所が残っているのは珍しいそうだし、映画のロケなんかで知名度を上げてもらって欲しい。旧豊郷小学校が、アニメの「聖地」になったみたいにね。

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2013/1/29

読書会の醍醐味  読書

 昨日はスペシャル企画読書会、「読書会inたぬき亭」の日。

 手がかからないようお気遣いいただき、日本茶で食べられるお菓子をお持ちいただいた。珍しい「たねや」の「オリーブ大福」という、かなりオシャレ度の高いお菓子だ。まるで香水壜のように高級感あふれるプチ容器に入った純オリーブ油を、上品な大福にたらしていただく。気分はセレブの集会(場所の空気は全然セレブではないが)。

 めったにないわが家のセレブショットが撮れたのに、やはり似合わない事をしたため舞い上がったのか(笑)、写真を撮るのをわすれちゃったよ。せめてオリーブ油だけでも↓

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 やはりさすがの高品質だけあって、オリーブ油はべたつかず、さらっと。こぼれた油は、すかさずお肌に浸透させて、美容にも役立つすぐれものだ。

 四面は、スピーカーその他の音響機器、モダン障子、薪ストーブ、本や雑誌、その他細かいへんなものたち。という中での読書会なので、皆さん内心気もそぞろだったのでは(汗) 

 それでも本日は読み込みが必要なテキスト読書会ではなく、最近のマイ・フェイヴァリットな本の紹介だったので、多少浮き足立ってもOKなのかも。

 それでも面白いのは、世間話をしているときには、たとえば平面的にしか見えない「目の前の人」が、自分の好きな本について話し出すと、がぜん立体的に見えてくるところ。もちろん比喩ですが。それは、「複数の」本を紹介してくださることによってもたらさせるものかもしれないのだけれど。モノクロームでしか理解していなかった他者が、天然色として立ち上がってくるとか。

 テキストがあるときだって、そう。テキストへの色んな読みや視点やアングルを聴いて、「あ、そういう読み方が!?」という発見や「そうそう、そうなんですよね!」という共感とともに、「そのひととなり」みたいなものが、鮮明に浮き上がって来たりする。

 もちろん、テキスト自体の読み込みも深まるし。

 読書会自体のカラーもあるし。別の読書会では、「この本を読んで、何が食べたくなったか?」という話が必ず出たり(笑) 意外にこれって、読書の重要ポイントのような気がする。

 姫野カオルコさんの『リアル・シンデレラ』を読んで、無性にバター風味のきいたポテトサラダが食べたくなった!と盛り上がったこともあったし、中島京子さんの『ちいさいお家』を読んで、手作りピーナッツバターの作り方を伝授してもらったりもした。逆に食べ物の要素がない小説は「ものたりない」のかも(笑)

 その後に繰り広げられる本の貸し借りとかも、読書会の重要な醍醐味かもしれませんよね。 

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 昨日の9時頃は、まだこんな感じで雪に。

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 少し雪が溶け出して、地肌が透けて来始める。午後には雪は消え、ぬかるみが残った。
 
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2013/1/28

カブトムシは840円♪  テレビ/ラジオ

 昨夕帰宅したKちゃんに『カブトムシは840円♪』をリクエストしたところ、満面の笑みで見事1番を歌いきりました(笑)

 「カブトームシは〜はっぴゃくよんじゅうえん! クワガタムシは〜千と50円! オオクワガタなら10万円かも〜!! ピンからキリまで〜キリがないっ!!」

 そして、なかなかシニカルなこの歌のオチは。

「一寸の虫にも・・・・・・五分の、消費税!!」
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2013/1/27

肩のチカラ抜けきる。  ファミリー

 今年に入ってKちゃんの進路は怒濤の更新につぐ更新で、今日は初私学入試だ。

「とにかく受け続ける。そしてとにかくどっかに受かろう!」という、ある意味では崖っぷちだけど、わが家の女子は、本人を含めピリピリ感やイライラ感ゼロ。Kちゃんはリラックス感満載で、あいかわらず口を開けば笑いを呼びこみ、オオモノ感を漂わせている。

 今朝はゆっくり出て行けばよかったので、朝ご飯を終えてからもノンビリ。政経の直前問題集をカバンに入れながら、(たぶん)幼稚園の頃に見ていた(!)NHK教育の短い子ども番組『虫まるQ』で流れた歌を歌っていた。

 『虫まるQ』は、昆虫や動物についてのショートクイズ番組だったけど、彼女が歌っていたのは牛の歌。

 タイトルは「うしのいぶくろ」

「うしの〜いぶくろはよっつ、ある〜♪ でっか〜いふくろが、よっつある〜♪」

 いきなりマイナーな古い歌を! なんでや?? 突然頭の中が『虫まるQ』大会になったのか? 

 もちろん一緒にその番組を見ていた私にも飛び火し、CGで描かれた名古屋弁を話すハチの奥さんたちや名刺を差し出すタガメ氏が、脳内フラッシュバックする。

 それが終わったら、次は『カラオケ・オケラのカラオケラ』だ。

「かっらおーけら、からおけら、ア、ソレ♪」と、フルバージョンいきそうに、彼女は歌詞をおぼえている(汗) 幼稚園児の記憶力、おそるべし!

 受験会場でお弁当のあとに、「カブトームシは、はっぴゃくよんじゅうえん♪」とはなうたを歌ってないか、ちょっと心配だ。
(この歌のタイトルは『カブトムシは840円』)

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2013/1/26

反動で映画三昧  映画/ドラマ

 すっかり耳目がダメだった日々を過ごした反動で、BS映画三昧。

 お昼は『エマ』を見る。深夜は途中まで『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』を見る。

『エマ』は内容うんぬんより、画面の美しさとか衣装とかセットとか細かい演技とかにやられ、見るのをやめることができない映画だった。原作は、ご存知ジェーン・オースティン。イギリスの階級社会やときどき開かれるパーティやピクニックの様子、貴族のお嬢様の衣装の数々、原作者オースティンの皮肉な眼差しとユーモアなど、小さなイギリスの田舎町での(貴族の)日常が生き生きと描かれていた。
 なんとなくオースティンの皮肉な視線やユーモアは、モンゴメリにも受け継がれているような気が。欠点もイヤミもうっとおしさもある普通に生きてる人たち、でもそれぞれにバンザイな、健康的な映画です。

 『ヴィヨンの妻』で、太宰(映画での役名は「大谷」)そのひととしか思えないような浅野忠信さん、うますぎ! のっけから大金は盗む、借金は踏み倒す、包丁を振り回す、女はひっかけカネをせびる、酒は飲む、「死にたい、死ねない」とつぶやく、心中はする、仕事はしない。そして妻に嫉妬する。サイテー人である。
 もちろん、ヒロインである大谷の妻「さち」役の松たか子、明るさ健気さ、静謐なれど生命力ある存在感が、素晴らしすぎ!

 大谷は当然ダメダメ夫(なぜかモテモテ)で、さちは妻の鑑で明るく健気(当然モテモテ!)なんだけど、ダメダメ夫婦ベストカップル賞というものがあれば、ダントツ大谷夫妻に贈りたい! 
 ふたりのツーショットは奇跡のようで、あんなダメダメ夫と苦労の絶えない妻の話でもあるのに、なぜかさわやかで明るい映画だったな。と、私には思えた。(もっとも広末涼子演じるカフェの愛人が登場するところまでしか見ていないから、後半悲惨におわるのかもしれないけど)

 中途半端ですみません。浅野太宰と松さちの存在だけでも見がいがあった。ダメダメな男がダメダメぶりを遺憾なく発揮し、その妻がどこまでも明るくポジティブな、不健康と健康が伯仲する(笑)不思議な映画です。
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2013/1/25

やっと日常参加へ  

 寝たきり、半寝たきり状態から、やっと日常生活に戻って参りました〜。

 それにしても、ポカリスエットが唯一の摂取できるものだったところから、初めて食べた流動食(?)、冷蔵庫にあるもの&煮物の残り汁で作ったおじや(ちくわ、おあげさん、ねぎ、干し椎茸)の美味しかった事! いや、自分で作ったんだけどね(笑)

 いのちを食べていのちを作っているんだー!としみじみ実感でした。へたっていても、こういう感動だってある(ややヤセガマンか?)。ダウンしてもただでは起きないのが私だ(笑)
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2013/1/23

休養中  

 日曜より不調だったのが、とりあえず「カブラ寿司」の漬け込みを終え、ほっとしたのか目眩と頭痛でそのままダウンしたのが月曜。

 水分補給もままならないような状態が昨日。

 絶食状態がやっと今日のお昼に終わり、少しずつ水分補給して、夕方よりおじやを食べる事が可能に。でもまだPCには近づかない方がいいので、現状報告のみにて。時が経つのを待つしかないです。ということで、すみませんが明日も休みます。
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2013/1/20

お掃除、カブラ寿司  家事・畑仕事

 今日は「たぬき亭」掃除の1日。ああ、すっきり。

 やはりたまには人を呼ばないと。日常的には、お見せ出来る状態に保てないのが、悲しいところである。

 年末からお正月の1週間、およそ10日ばかり、しかもほとんど3食、中毒患者のようにカブラ寿司三昧だったのに(ので?)、なくなったらふたたびトライしてしまうことになり。いくばくかはお裾分けしたけれど、大きいのと中くらいのと漬け物樽にふた桶漬けたのに。

 おばあちゃんの説では、寒の間(節分まで)はカブラ寿司が作れるということなので、再チャレンジしてみました。今日麹を買って来たので、明日の午後より漬け込み。

 しかし、あれだけ食べても食べ飽きないって、不思議な食べ物だ、カブラ寿司。
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2013/1/19

下山、弁天。  おでかけ

 14時半のケーブルに乗るため、延暦寺を後にする。

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 大津のまちと琵琶湖を見下ろす絶景だ。

ケーブル乗り場に着くと、20分ほど待ち時間があったので、周辺を見回すと鳥居と狛犬が。ということは、神社があるのかな?

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 うら寂しい山道に通じる石の鳥居。

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 弁財天さまだ! 巳年にはうってつけの神様だ。

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 狛犬さんも。それにしても、この狛犬さんの迫力よ!

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 口のまわりを赤く着色してあり、ずらりとならぶ歯はなんと金色! 狛犬というより、歯のとがった獅子舞!

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 狛犬の台には、弁天様をお祀りしている証に、ちゃんと蛇と珠の意匠が。ただしH氏は「蛇と桃」と言っていたが。

 帰宅後の調べによれば、この鳥居は千日回峰行の拠点である無動寺谷に続いている。不動明王をまつる明王堂、本坊の法曼院、親鸞聖人修行の中心地であり千日回峯行中の僧房・大乗院、そして弁財天が無動寺谷には、あるのだ。

 時間があればお参りしたかったが、片道700mではとうてい無理だ。鳥居の間を拝んどこう。
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2013/1/17

文殊楼  神社仏閣/教会

 先程の坂を上り、2階建てで緑の屋根を持ち、褪せた朱が赴き深い、根本中堂の正門、文殊楼にたどり着く。

 ところで先程買ったお守りは「学業増進 進学成就」だったのだが、文殊楼裏手の売り場には、そのものズバリ「合格祈願」のお守りが! 不覚、早まった! ひらがなで書かなければならないほどに「しょっく」だ。ショックすぎて写真を撮るのも忘れてしまうくらいだ。文殊楼の裏には、受験生が掛けたと思われる絵馬が、所狭しとすずなりだったが、ショックついでに絵馬もパス。裏からではなく、Kちゃんは、やはりバカ正直に表より正攻法だろう。

 文殊楼の歴史は古く、僧・円仁によって建立され、平安時代、貞観6年(864)に完成。その後何度も焼失したが、そのたびに再建された。さすがは日本仏教の母体、比叡山、そして延暦寺である。
 現在の建物は江戸時代、寛文8年(1668)のもので、大津市の指定文化財になっている。

 さて、いよいよ知恵を司る文殊菩薩さまがいらっしゃる「文殊楼」へのトライだが、ここにきて私の心は沈みがち。

 子どもの頃は遊び場同然だった山のてっぺんで、大岩にすわって足をぶらぶらさせながら、松風に吹かれつつ下界の風景を眺めるのが好きだった。
 いまなら、そんな遊びは絶対させてもらえないだろう。墜落や遭難や性犯罪の恐れもあるので、小学生ひとりでの山行き禁止令が発令されること必須だ。
 なんのトラブルもなく子ども時代を過ごす事が出来たのは、幸運以外のなにものでもない。リスクは引き受けなければならなかったが、「自由」という意味では、子どもにとっていい時代だった。

 それが、なんとしたこと、高い所が年々苦手になってきたのだ。そのため、昨年「文珠楼」にのぼるハシゴのような急傾斜の、ハシゴよりも段差が大きい階段を一目見ただけで、ギブアップしてしまった。昨年の東福寺三門以上の傾斜と段差なのだ。

 だめ、絶対。

 でも今回は、文殊菩薩さまにお参りするミッションがあるため、否が応でものぼらなくては。H氏が「下から押し上げてあげるから」と言ってくれたし。
 それでも途中で一回ギブアップを宣言した。「もう、ムリ」。そこをなんとかH氏の励ましで、気を取り直して階上に到着出来た(喜)

 来てよかった! すてきな仏様たちに感動する。まさにパワースポットとしての気配に溢れていたのだ。しかも貸し切り状態。

 小規模ながら天蓋の飾りが下がる中、金色の文殊菩薩さまが獅子に乗っておられる。極彩色だがいい具合に色褪せた脇侍が、四天王のように文殊菩薩さまを守っている。デコラティブだけど、色褪せ古びた感じが、荘厳なパワーを醸し出している。
 
 満足して再び急勾配の階段を、ゆっくりと降りる。今度はH氏が先に降りてくれ、下が見えないようナビしてくれた。

 ひとりじゃ絶対無理だった登楼だけど、彼のおかげでなんとか果たせた。お年寄りになってからでは、とうてい無理だったろう。間に合ってよかった。ありがたや、ありがたや。
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2013/1/17

僧兵出現!  神社仏閣/教会

 昼下がりの日差しのなか、根本中堂への坂を下りる。波形の手すりが影を落として、なぜか憂いとかノスタルジーを感じさせる光景に、カメラを取り出す。
 下に見える建物が「根本中堂」。延暦寺の総本堂だ。

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 あっ! 悪戯心を起こしたH氏が足を! いらんいらん!

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 あっ! 自分の影をいれてしもた!

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 今度は下から。う〜ん、なんか面白うないのう〜。

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 やっぱり斜めは見にくい。
 
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 そうこう言ううちに、根本中堂に到着。

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 お守りも買っとこうということで、寒さ除けの窓が閉まった受付で「すみません〜」と声をかけた。

 のっそりと顔を出だされたのは、坊主頭の上、用心棒のような大男だった。まあ、お寺で坊主頭は常識だが、どちらかといえばお坊さんは華奢なイメージだ。それが偏見だというのは承知の上だが、ガタイのいい、コワモテな風貌は「お坊さん」というよりは、別の職業のお方のようにも思える。

 いや、まてよ!

 ここは比叡山延暦寺だ。古より僧兵で有名な場所である。「鶴喜そば」のオリジナル包装紙にも、たしか僧兵が描いてあった。ガタイのいいお坊さんが籍をおくというのは、平安の昔から(もしかするともっと前から)延暦寺の伝統なのかもしれない。

 その伝統にふさわしい方が採用され、総本堂の受付にいらしても、おかしくはない。
 そのとき私はお守り購入に神経を集中していたので気づかなかったが、あとでH氏がこっそり教えてくれたところによると、僧兵氏は、アディタスのジャージを着用されていたそうだ。

 靴を脱ぎ回廊から入って、相変わらず荘厳で厳粛な本堂で薬師如来様にお参りし、子どもたちのお習字が張り巡らされた回廊に出る。根本中堂を出て、すのこの脇に脱いだ靴を履こうとした。ふと前を見ると、受付の扉の前に、でかい靴が揃えられていた。

 シルバーのラインが入ったアディタスだ! 

 現代の僧兵はアディタスがお好きなのか?

 彼なら、大河ドラマ『平清盛』で、僧兵エキストラに抜擢されてもまったく遜色はない。「うおおお〜」と叫びながら、腹筋善之助演じる天台座主・明雲をとりまいても違和感無く溶け込めそうだ。
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2013/1/16

三面出世大黒天  神社仏閣/教会

 長い長い前フリが終わり、やっと延暦寺にたどり着いたのでカテゴリーも「神社仏閣」になった。

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 まずは大黒堂へ。ここには本尊として、大黒天、毘沙門天、弁財天の顔をもつ三面大黒天がおまつりされている。かつて秀吉が出世を祈願し、太閤にまで登りつめたため、「出世大黒」という別名がついた。別段出世は願っていないが、Kちゃんが自分に合った場所をみつけられますように、と祈願する。

 内陣は暗い上に、お前立ちのようにふたつほど仏像が立たれていたので、ご本尊の三面大黒天のお姿はよくわからず(泣)

 その横の部屋(廊下?)では、小さなお厨子に入ったミニチュア三面大黒天さまたちが、ずらりと並んでいて壮観。参拝者に購入され奉納された大黒天さまたちだ。ほとんど大黒ウンパルンパ状態。

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 灯籠の火袋が四面ともデザインが違う。星形ってあんまり観た事がない。大きな○は満月? それとも太陽?

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 こちらの面は三日月とちいさな◯。天台宗らしい宇宙的な意匠だ。

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 摩尼車をみっけ! マニ車はもともとチベット仏教の仏具で、転経器(てんきょうき)とも訳される。その訳のとおり、内部に巻物のお経が収められており、これを回すと回転させた数だけお経を読んだのと同じ功徳があるらしい。
 愛知万博のどこかの国のパビリオン前にいっぱいマニ車があったのを、小学生だったKちゃんと一緒に回した思い出もある。
 
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 これは回さなくちゃ! ところが意外にも・・・うっ、お、重い。H氏に手伝ってもらい、やっと回す。はじめて見た石のマニ車、侮りがたし。
 ん? でもこれって石だから、中にお経は入ってないはず!?

 ・・・愛知万博で一生分のマニ車を回したはずだから、功徳については、別にいいか。

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 大相撲場所のように、色とりどりの幟が立ち並ぶ。

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 大胆な赤字で「比叡」と彫られた石碑があった。どなたの字なんだろう? 気になる。

 おまけ:

「なんでだれも言わないんだろう?」と思っていたことを、内田樹先生が見事に文章化してくださいました↓
「体罰と処分について」
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2013/1/15

寒さ厳しき折  おでかけ

 こうして楽しい11分の旅は終わり、日本一のケーブルは終着駅に到着した。

 いよいよ比叡山! そして延暦寺! と気分は盛り上がるかと思いきや・・・。

 寒い!

 天気予報の予想を裏切り、下界は穏やかな陽気だったが、さすがに修行の山だ。厳しく冷たい空気が顔をこわばらせる。

 上り道には、溶け残った雪が道端を白く縁取っている。アスファルトで溶けて流れたらしい水は凍り付いている。片側は山際だが、もう一方は柵が無い崖っぷちなので、道の真ん中か山側を歩かないと。
「ほんま、真夏とか真冬とかに来て。もっとええ時期に来んかい!」と自分に突っ込むH氏は、せっかく来た比叡山に出ばなをくじかれるくらい、凍えている。

 自業自得。

 しかも彼は、ケーブルが出て行ったばかりの時間に駅に到着したとき、何と言ったか。

 「運賃高いし、待ち時間長いし、歩いて延暦寺まで行けへんかな〜」

 行けるか〜!! 

 2千メートルの、しかも険しい道を、こんな軽装で行けると思ってるのか〜! どんだけ無謀なんや! 冗談でなかったのが、逆に笑える。
 「歩いてこんと、よかったやろ!」とケーブル降りる時に、一応突っ込んどいた。

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 上り坂なのに、息があがるだけでカラダが温まる事もなく、すっかり凍えて延暦寺境内にたどり着いたので、お寺に直行する気分ではない。
 「なんか、あったかいもんお腹に入れんと・・・」。空腹と寒さに遭難すれすれみたいな顔をして、すっかり弱気になっているH氏だ。

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 丁度お昼時だ。H氏は山頂のお食事処にまったく期待していなかったが、これだけの観光地でもあるのだから、平均点くらいのお食事処はあるはず。

 ほどなく総合案内所に無料休憩所が併設されている建物「一隅を照らす会館」があり、そこの地下にお蕎麦屋さんを発見! それも坂本の有名店「鶴喜そば」!
 助かった〜!と私以上に喜んだのはH氏だろう。「H喜そば」だね。

 学食のように食券を買い、厨房内のおばちゃんに渡し、しばし席に座って、そば定食を待つ間、窓からの展望を楽しむ。建物的には地下なのに、展望ができるなんて、ちょっと不思議。

 番号を呼ばれ、心躍らせつつお盆を受け取り、学生のように昼食をがっつく夫婦。すっかり温まった上、お蕎麦も炊き込みご飯も美味しく、参拝準備が整いました〜!とばかりに立ち上がる。
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2013/1/14

ケーブルにて  おでかけ

 比叡山、延暦寺への、日本一なケーブルの旅が始まる。このケーブルは80年の歴史を持ち、2025mを11分で結ぶ。

 ケーブルだが、さすが日本一を誇るだけのことはあり、途中駅が2カ所ある。そのひとつ、山下にある「ほうらい駅」すぐ隣には、工事中に発掘された石仏が一カ所に集められており、「霊窟の石仏」(蓬莱丘地蔵尊)と呼ばれている。この石仏は、織田信長の比叡山焼き討ちの際に犠牲になった人々の霊を慰めるため、土地の人々が多くの石仏を刻み、死者の冥福を祈ったものらしい。

 「霊窟の石仏」は車内からも見えるが、この場所に次のケーブルが来るまでの30分間、ひとりで佇むのは、ほとんど罰ゲームか肝試しだ。

 もうひとつ、山上にある「もたて山駅」には、歌人であり『土佐日記』の作者として有名な紀貫之の墳墓がある。彼はこの地から見える琵琶湖の風景をこよなく愛し、この地に眠ることを願っていたという。紀貫之ファン、もしくは古典や和歌に傾倒している人なら、この場所に30分ひとり残されても持つかもしれない。紀貫之が愛した琵琶湖の絶景も観られるし。

 どちらの駅も、予めの申告や駅に設置の電話からの連絡のあった時だけ停車し、通常は通過する駅員無配置駅だ。

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階段状になったシートが「登山電車」気分を盛り上げる。山頂に火口はないが、自然に『フニクリフニクラ』が脳内で流れる。
 子どものようにワクワクして、最後尾(階段シートの一番下)に座る。流れ去る風景が、パノラマワイドに観られるからだ。
 とはいえ、写真は上の一枚きり。以下は帰りの電車で撮ったもの。

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 深山幽谷を地でいく風景に目を奪われる、視界が開けると、目前には琵琶湖が広がる。 ときどきトンネルも出現し、どきどき。

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 小さく細く眼下にみえる滝は「蟻が滝」という。

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この滝には、最澄にまつわる伝説がある。坂本ケーブルのHPより引用↓

 ここで、一呑みせんとする大蛇に出くわした伝教大師最澄。伝教大師がよく諭すと大蛇は、突然大蟻に変身して滝壺に姿を消しました。その後、この滝は「蟻が滝」と呼ばれるようになりました。

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 線路の両側には、カントリーなベニヤ板や木彫りの動物たちが、ときおり出現し、車内の人たちを心和ませてくれる。ウサギ、シカ、サル、イノシシ、クマ、キツネなどなど。
 それにしても坂本ケーブルスタッフの手作りなホスピタリティはスゴイ。こんなキケンな場所に、ディスプレイのためだけにウッデイな動物たちを設置するなんて。
 石仏、古の歌人、そしてメルヘンと、バラエティに富む道中だ。

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 丁度道中の真ん中あたりで、一本だった線路が二手に分かれて上がりと下りの車両がすれ違う地点、「ターンアウト」がある。となりの線路で猛スピードで回る滑車をみる。まさにケーブルの醍醐味だ。

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