2013/4/30

「ギターふぐ」  アート

 いやげ物についての情報をいただきましたので、報告いたします。

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 この麦わらとウクレレのファンキーなふぐは、東京タワーに水族館があった頃にお土産として売店で売られていた「ギターふぐ」では? というコメントをいただきました。ありがとうございます。

 残念ながら「ギターふぐ」はすでにとうに製造中止で、購入は不可のようです。さだまさしさんの「セイヤング」で、リスナーの投稿からいっとき、かなり話題になったようです。

 昨年の夏、さださんがNHKの総合で、「山口→ふぐ」という連想から、「ギターふぐ」についてもコメントされていたとか。そのためネット上でも「ギターふぐ」って!?と、話題にのぼったみたいです。

 日本各地に散らばって、古い人形棚で眠る多数の東京みやげ「ギターふぐ」。そのなかでも、みうらさんの「ギターふぐ」は「いやげ物」に無関心な人の心にすら届くような秀逸さだろうと確信する。

 今後みうらさんをこっそり「いやげ物マスター」と呼ぼう。なにしろ「いやげ物」というジャンルの創始者だからね。
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2013/4/29

私も寝るぞ!  アート

 ついに「いやげ物展」の出口付近まで(省略しながら)やってきた。こちらでは「うっかり昼寝をしている小坊主がモチーフのフィギュア」だ。みうらさんの命名は「甘えた坊主」。

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 これが「甘えた坊主」基本形。木魚に寄りかかり、ネズミのやりたい放題で、ブルーのアイシャドウ、セクシー睫毛、赤い唇の眠る小坊主。

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 こちらは進化系(!?)の「甘えた坊主」。「甘えた」というより黄色い衣を着て、修行中どころか坊さんにしてもありえないエラそーさ、栄養状態の良さだ。しかも子ども??のくせに酒とっくりを腰に、ふてぶてしいポーズで眠ることよ!
 気になってテキスト(「いやげ物」/ちくま文庫)を参照したら、酒徳利は韓国、右の黄色いふて寝は台湾の子。進化系ではなく、日本以外のアジアの国々だった。アジアに広がる「甘えた坊主」の輪!(古いっ!) って、みうらさんにとっては世界中がマイブーム・フィールドワークの場なんや!

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 肩に小鳥なんて、ほとんどアッシジの聖フランチェスコじゃないか。しかも見た目から小坊主離れをしている。・・・まさかの「隠れキリシタン」の変形聖像!? あるいはキリスト教とのコラボ?

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 出口だ。
 なんとなくいかがわしい、ビラビラのビニールカーテンを越えると、そこはみうらさんプロデュースの「リアルいやげ物ワールド」。嬉々として「いやげ物土産」をゲットする。いやげ物目利きとしては(笑)、やっぱり「オリジナル・チロルチョコ」だ。

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 会場からもはみだす「みうらじゅんの世界」。すでに出口の外なのに。出口付近には「勝手に観光協会」の関西各地のポスターや、飛び出し人形も。

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 んー、さすが奈良! 神々しい! と光のアワをよくみれば、せんとくんの顔、顔、顔!

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 この頃には、すっかり毒気がまわり、フロア続きにある輸入雑貨をみても、一部「これって、いやげもの?」と変換されてしまう。おそるべし、みうらじゅん式脳内変換。

 でも輸入雑貨コーナーで買った「脱力かわいい鳥柄」のエプロンやリボンは、Kちゃんに「ええな! これええな!」と大好評だった。

 何度も寝落ちながらここまで書いたが、私も寝るぞ! 「甘えた坊主」にまけないように。
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2013/4/28

昭和の人形棚の、あれ。  アート

 いやげ物も終盤にさしかかり、「土産物屋の片隅で埃をかぶっているような」和なフィギュア、みうらさんの命名によれば「フィギュ和」のコーナーだ。いわゆる昭和の人形棚に並んでいた「あれ」。

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 さまざまな出で立ちの、キレイどころが勢揃い。凛々しい男装の麗人や、ナマハゲも紛れ込んでいる。

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 峰不二子のようにかっこいい「くのいち」の横には、なぜか小柄すぎる美坊主。
 
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 意味不明なポージングのお坊さんも。

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 カブラをかつぐ少女のバックに、土偶「縄文のビーナス」。

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 今が旬の「海女ちゃん」も! ・・・やや齢(よわい)を重ねてはおりますが。

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 もちろん「じゅんさんこけし」も、しっかり紛れ込んでおりました。

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2013/4/27

テングーにゆるキャラ  アート

 ところでこの会場で、初めて観た注意喚起ポスターがある。これだ。

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 「写真はジャンジャン撮ってください。フェイスブックやツイッターその他で、ガンガンシェアしてください」

 普通の展覧会ではありえない。みうらさん、さすがの太っ腹だ。著作権がどうこうより「とにかく見に来て〜!」ということなのか。梅田ロフトは15年も前から、虎視眈々と「いやげ物展」開催を希望していたそうだから広報もハンパない。

 さて、「てんぐコレクション」だ。

 みうらさんは、天狗のいかついキャラが敬遠されているのでは、という危惧から、当時はやっていた「ピングー」(ペンギンのキャラクター)をまねて「テングー」というキュートな天狗キャラをつくり、天狗の天下取りをもくろんでいたのだ。ここには「だっこちゃんテングー」が。

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 その甲斐あってか、トトロやウルトラマンに負けずとも劣らない人気キャラに登りつめたらしい証拠写真が。

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 カルトなファミコンゲーム「暴れん坊天狗」にもなった。エロではなくシューティングゲームで、キャッチコピーは「エキサイテング」。演出のクオリティは高いが不親切かつクリアが困難なので、カルトな人気はあるらしい。いかにもみうらさん好み。それをいうなら「天狗ハム」とかもあるんだけどな。

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 ここにもこっそりと、みうらさん作「テングザル」の絵馬が。

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 なかなかに見応えのあった天狗ワールドを抜け、なかなかに近寄りがたかった「ゴムヘビ」ワールドもひととおり(こわごわ)見て、「ヘビの化身」である弁天さまワールドのバラエティにも驚きつつ、みうらさんが発見し、育て上げた「ゆるキャラ」ワールドへ。とはいえ「ぬいぐるみ」って、素材が同じだからか意外に均一化してしまい、いまひとつ面白みには欠けるな。

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 最前列には、みうらさん制作のゆるキャラたち四名。ピングーをパクった(!?)「テングー」も。

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 人気者なのに、こんな片隅に追いやられ(涙)拗ね気味に暗くなっている子が。なんらかのお仕置きだろうか? どうした、ひこにゃん!?

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2013/4/26

いやげ物、バンザイ!  アート

 つっこみ如来さまに続き、「苦し紛れの郷土愛」と銘打たれた「カスハガ」の世界の終わりにある、「悲しい軽さ」な「金プラの世界」で足を止めることになる。

 学校から出かける旅行、例えば京都、奈良、大阪のお土産物屋さんで、かならず出会えた昔の定番お土産だ。お寺に付き物の五重塔や城が、金色に輝くプラスチックで作られている、アレである。それらを総称して、みうらさんは「金プラ」と名付けているのだ。

 私も小学4年生に行った、京都の日帰り旅行で買った。地球儀と世界地図を合体させたような楕円をくるりと上下に回転させて、がちゃんと日付けが変わるカレンダー付き。もちろん手動。曜日と月はずっと小さい表示で、ツマミをくるくる回して変えて行く。これに温度計とペン立て付きで、なぜか小学生には催眠術のようなお得感を誘発する。10歳の私は、どれだけ意気揚々とこれを買ったことか。見事、学生狙いのトラップのど真ん中にはまっていたのだ。

 70年代前後に、男子のお土産、もしくはコレクターズアイテムとして流行ったのはペナントだったが、ここでは扱われていない。当時はごく普通のお土産として認識されていたからだ。

 旅行人初心者のトラベラーズハイな心理につけ込んだ、錯覚を狙ったお土産、それがヘンな掛け軸こと「ヘンジク」である。
 黒地に妖しく光る掛け軸。この「妖しい輝き」と観光地のメインをてんこ盛りにした「お得感」が、妙に錯覚を誘うのだ。

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 ほらね、一見えらく壮観なのだけど。

 ここで気づいた。みうらさんのコレクションのなかに、こっそり「みうらじゅんプロデュース作品」が混ざっているのを。

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 みうらじゅん&いとうせいこうのユニットで行われる「スライドショー5」のヘンジクである。つっこみ如来さま、崖っぷち、即身仏、「じゅんさんこけし」など、やはり「スライドショー」アイテムてんこ盛りだ。

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 どうしようもない湯のみ茶碗たち「ユノミン」に混じり、急須が異形を放っていた。江ノ島出身の急須は、カラダはサザエ、蓋の取っ手はミニ蛸という恐るべき形状だ。これでお茶を淹れたら、潮の香りが漂って来そうだ。眼を輝かせてこの写真をH氏に見せたら「洗いにくーて、しゃないわ!」と一蹴された。うーん、ごもっともです。

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 やはり数々の「ユノミン」に紛れ込む「みうらマグ」。

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 ヘンな灰皿「ヘンザラ」コーナーで、私のお気に入りだった「じゃがいもくん」。

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 五円玉を利用したアイテム「五円ファミリーの世界」の異端児、頭に五円玉を乗せたガイコツのキーホルダー。その手には「貧乏身代わり骸骨」というプレートがあるが、ビジュアル的には、もはやなんのことか意味不明だ。

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 飛騨高山といえば、反射的に赤いサルボボを思い出すが、なぜカッパ!? Kちゃんの卒業旅行は、生徒会メンバーと行く飛騨高山だったので、念のため聞いてみたら「あったで、飛騨にカッパ! 買おうかどうするか、かなり迷ったわ!」

 さすがみうらさんのセンスにひと脈通じている、違いのわかる女子なのだった。

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 海辺のお土産物屋さんには、必ずあった貝のグッズや人形。暖簾とかネックレスとか、あったよね。いまはこの手のお土産は、絶滅危惧種らしいので、見つけたらやはり「買い」かもしれない。

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 ハコフグでもハリセンボンでも、およそフグビジュアルには目のない私が惚れ込んだ逸品。愛らしい口元、丸顔に麦わら帽、極めつけにウクレレ。素晴らしいバランスで、癒し系の頂点を極めている。これは私に関する限り「いやげ物」じゃないみたい。ほしい!
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2013/4/25

入場前から掴まれる。  アート

 チケット売り場は入口から離れた場所にあり、その少し離れた場所にはガチャポンがずらりと並んでいた。

 野洲市にある昭和なスーパー「魚忠」にも、店の前にうらぶれたガチャポンがいくつか並んでいて、一度「琵琶湖の淡水魚たち」というのにトライした覚えがある。
 
 近江八幡の本屋さんの入口にあるガチャポンで、「効果音ストラップ(ファンファーレ)」や「うまい棒ストラップ(パッケージと中身がセパレイトする優れもの。Kちゃんのお気に入り)」や「『もやしもん』のふんわり立体シール(もちろん「カモすぞ〜♪」の菌たち)」をゲットしたこともある。

 ロフトのガチャポンだから、それはやはりクオリティーが高い。興味をそそられる内容ではある。クオリティーが高いのは結構だが、しかし、お値段も高い(300円)。私の個人的定義ではガチャポンの価格は200円までなので、チェックだけで満足し、ウインドウショッピングに徹する。

 だけど、もし私が『ガラスの仮面』のファンだったら話は別だったろう。『ガラスの仮面』ガチャポンの品物は、ブックチャーム(しおり?)だ。ガチャポンの容れ物前面には、北島マヤのアップが描かれており、そのうしろで、月影千草がひそかにつぶやいていた。

 「チャームになるなんて・・・恐ろしい子」

 『ガラスの仮面』を読んだことがないのにも関わらず、ツボってしまった(笑) もちろんメジャーなマンガだから、おおよそのストーリやキャラは漠然と知っている。しかしファンだったら、掴まれること必須と思われる。というわけで、「いやげ物展」に入場する前から、すっかり「できあがって」しまった。

 そんな「できあがった」私に、入口で早速、みうらじゅん師のジョブが。
 受付には、アルミの怪しげな封筒が無造作に大量に並べられていた。メガネのお兄さんが、
「お越し下さったお客様全員に、『カスハガ』を一枚プレゼントしておりますので、お好きな物をお選びください!」

 「お客様」に「カスハガ」のプレゼントかよ〜!! しかも中身はアルミに包まれており不明だ。不明どころかアヤしい匂いすら漂っている。やられた。銃弾は心臓に命中しました。

 ちなみに「カスハガ」とは、みうらさんの造語で「観光地にある残念な観光絵葉書」、つまり「カスみたいな絵ハガキ」のことだ。

 「もらってうれしくないお土産」=「いやげ物」というコンセプトにぴったりのプレゼントだ(笑) しかも結構な労力をかけて! 扱いにくい薄いアルミの封筒にハガキを入れるのって、手間ひまかかってしょうがないに決まってる。 しょーもないことに120%の労力を費やすなんて、いかにも彼らしい「おもてなし」である。

 ウチに帰ってから中身を確認したら、予想を上回るカスハガだった(笑)「勝手に観光協会ユニット」である安斎肇&みうらじゅんのおふたりが隠し撮りのように普通な感じで、漠然と撮られた写真の絵葉書だ。たしかに、間違いなく申し分のないカスハガ!

 まずはメインキャラクターである、ホンモノの仏像なみの大きさになった「つっこみ如来」さまがウェルカムしてくださる。となりのにこやかなロン毛の(たぶん)みうらマネキンが、にこやかな在りし日のみうら遺影をかかえている。ここが、スタート地点だ。
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2013/4/24

みうらさん、ロフトジャック!  展覧会

 今年の1月に梅田の「丸善&ジュンク堂書店」ビルに行ったばかりなので、その隣にあるロフトには事前の下調べと、うっすらな記憶を頼りにたどり着けた。大阪で、誰にも道を聞かずにたどり着けるのはうれしい。

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 今回のテキスト『いやげ物』(みうらじゅん/著 ちくま文庫)

 ロフト自体が、私やKちゃんにとっては、ほとんどテーマパーク以上にテーマパークなので、ロフトに来た、というだけで、テンションがあがる。

 それなのに会場の7階へ行こうと、エレベーターを探したら、もうこの有様だ。

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 「国宝みうらじゅん いやげ物展」のメインキャラクターは、畏れ多くも「つっこみ如来さま」だ。もちろんみうらさんの作られた仏像で、私は以前「愛・地球博」のみうらさんのイベントで、小さいホンモノ(アヤシイが)を見たことがある。煩悩多き人間に「えーかげんにしなさい!」とつっこんで下さる。「えーかげんにしなさい!」。「つっこみ如来」さまは、この普遍的な漫才のラストの台詞が、いかに宗教的かを端的に示す日本人の叡智の結晶である。

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 「いやげ物展」のパンフにもポスターにもチケットにも、暗黒をバックにこのお方が「えーかげんにしなさい!」と、みうらさんの物欲をいさめているのだが、もちろん彼は聞く耳持たない。(というか聞く耳を持ってしまうと仕事にならないだろう)

 そしてパンフやポスターやチケットだけでは飽き足らず、如来さまは、意外なところに出没される。

 エレベーターのドアが開いた。一瞬のけぞる。もちろんエレベーターの中にも、「催し物案内」という枠を越えて、大々的につっこみ如来さまはいらっしゃるのだ。その迫力に、どきどきした。

 ちなみにエスカレーターも油断はできない。なんと足元の銀のサイドラインに「国宝みうらじゅん いやげ物展」と細長い広報が貼付けられていた。

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 もちろん各階には、手頃な大きさのパンフレットが、心憎いまでに手に取りやすい分量で置かれていた。

 つまり梅田ロフトは、「つっこみ如来さま」だらけなのだ。物欲をかき立てる各売り場に、煩悩をいさめ「えーかげんにしなさい!」とポーズをとる如来さま。もうこの風景だけで、すでにみうらじゅんワールド全開だ。矛盾する世界を笑うべしという、みうらさんの暗黙のギャグなのかもしれない。

 ロフトをジャックするみうらじゅん、恐るべし!

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2013/4/23

『国宝みうらじゅん いやげもの展』へ  アート

 そもそもは、能登川博物館の「飛び出し人形展」に行ったことから始まった。

 そこでは、今ハヤリの「選抜総選挙」というものをやっていたので、当然のように投票してきた。あろうことか牧師さんの人形が、教会の前から「飛び出し」ていたのが、あまりにもユニークだったので一票をいれたのだが、もちろんそんなマニアックな人形は下位に決まっている。

 決まっているが結果が気になって、投票結果を検索してここでみた。すると結果発表とともに、こんな情報が!

ゆるキャラの生みの親であり、かねてからの飛び出し坊や研究の第一人者イラストレーターのみうらじゅんさんと元祖飛び出し坊や「とび太くん」が、正式に初のコラボレーションをすることになりました。

大阪・梅田ロフト(7F ロフトフォーラム)にて、4月18日(木)〜5月14日(火)に開催されるみうらじゅんさんの企画展示イベント「国宝みうらじゅん いやげもの展」に「とび太くん」がいろいろな形でからみます。


 えええ〜〜!

「あまちゃん」風にいうと「じぇじぇじぇ〜〜!」

次いで、「行かなくちゃー!!」

 ということで、わくわくしながら本日出発! いざ、『国宝みうらじゅん いやげもの展』へ。

 今日はもう時間切れで(寝落ちそう)『いやげもの展』については、あしたに続くということで、すみません。飛び出し人形「とび太くん」は展示会場を飛び出して、文房具を売っている階の、紙もの販売スペースとかに複数出没しておりました。

 しかも「とび太くん」の足には、サイン入り! 貴重なレアグッズだ。久田工芸の社長、久田泰平さんのサインが、T.Hisadaと(笑)
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2013/4/22

それは、いやげものです。  モノ

 「あした、『みうらじゅんのいやげもの展』みに、大阪行ってくる」と言った私に、「『いやげもの』、買うてこんといてやー」とH氏に返しをされた。
 『いやげもの』とは、みうらじゅんさんの造語で、「もらって嫌なみやげ物」のこと。

 「おとうさん、ウチにはすでに『いやげもの』あるやん。ヤシの実のサル。あれ、『いやげもの』やで。しかも『ヤシの実人形』っていうカテゴリーを形成してるくらいの」とブーメラン返しをした。サルの人形は、H氏が高校の修学旅行で長崎に行った時、彼が大喜びで買った物だ。

 「え!! あれ『いやげもの』やの・・・」と、少なからずショックを受けた模様のH氏だった。
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タグ: 雑貨

2013/4/21

くつろぎの家  博物館

 河井寛次郎記念館は、もと普通の住居なので、まずは靴を脱いで受付。人当たりのいいおにーさん(そんなに若くはないけど年下だし)に資料とチケットをいただく。

 1Fは外国人の団体さんが英語で延々と説明を受けてらしたので、少しだけ見て2Fへ。2Fへは素敵な階段箪笥を使って上がるが、当然階段箪笥なので、手すりは無い。ところが見た目も安定感があり、実際上がるときも、ウキウキするほどスムーズだった。

 不思議なのだが、2、3段目くらいの場所に、木の球を数珠つなぎにしたものが、だらりと下がっていて、それに捕まって中程まで上がると、あとは手すり無しで大丈夫。片側は解放感に満ちあふれているのだが、「数珠つなぎ」があるだけで魔法のような安定感だ。「数珠つなぎ」は、下の球が一番大きくて徐々に小さくなっていた。ほどよく手に馴染む感じの大きさは、さすが寛次郎先生だ。

 素人目にはどこが善いのかを説明し難いのだが、とにかく、すばらしく「寛げる」、「落ち着ける」、「時間を忘れる」という住空間の重要項目をすべて満たしている。何もしていなくても、そこにいるだけで幸福な気持ちになれる場所。

 素敵な意匠に感心したり、豪華な壁紙にうっとりしたり、精緻な細工に唸ったり、という場所ではない。むしろ、その逆をいくお家だ。

 床板の貼り方が面白いなあ、と思って調べたら「朝鮮張り」というらしい。傷がつきにくく痛みにくいそうだ。いいなあ。
 そういえば、ウチの台所の床がダメになりそうなので(いや、すでに相当アブナい)、予算に見合えば考えてみたい。素敵でした、「朝鮮張り」。

 客用テーブルとして臼が使われてるんだけど、全然違和感なく、逆にむしろ快適。足がつっかえそうなのに、客としてお茶をいただく分には、全然問題なくいけます。

 椅子は前にも書いたように、お尻の形に2カ所浅い凹みがついているので、木製だけどとてもフィットしてほっとする。

 2Fから中庭を見下ろすと、砂利が敷いてあり小笹の植え込みがアクセントになって、なぜか石の球が鎮座している。雑草は抜かれているがタンポポだけは許されていて、うれしげに黄色い花を咲かせていた。作業場(登り窯!)付きの離れの前には、藤棚もあり、なんとなくうれしくなるような植物チョイスだ。

 登り窯近くのトイレの前にも、素敵な木製の椅子があり、ほのぼのしたホスピタリティを感じる。離れの玄関には、石の素朴な招き猫がいらっしゃり、頭にお賽銭(!?)を乗せてらした。

 記念館というより、ちょっと古い親戚の家に遊びに来たという懐かしい感じ。古民家なのに暗くない、というのも採光が工夫されているからだろう。吹抜けになっているから、よけい明るいのかも。きっと細かなところまで、寛次郎先生の目が行き届いているに違いない。見どころはきっと、「その場に身をおいた自分の気持ち良さ」。寛次郎さんと一緒に暮らしたこともあるお孫さん、鷺学芸員さんが、こんなことをおっしゃっている。

お越し下さる方々に時間的・空間的な何かが提供できていれば良い、と考えています。 これからも「見ていただく場所」というよりは、「過ごしていただく場所」であり続けたい、と願っています。
 (アート情報総合サイト アートで遊ぼう 京都MUSEUM紀行。第二回【河井寛次郎記念館】)より

 またぜひ、くつろぎにいってみたい。(あれ?河井寛次郎作品は、って? いや〜、なにげなくお部屋に置かれていた作品込みで、空間がよかったのですよ)
 
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2013/4/20

河井寛次郎記念館へ  博物館

 豊国神社を出て左手に曲がり、どんどん歩く。だんだん寂しい感じになり、小径を右手に曲がるポイントがわからず不安が募る。

 でもさすが世界的な観光地、京都だ。観光ポイントを押さえた道案内の地図や、ポイントにはちゃんと、小さいながら看板が出ていたので、ルートを間違えずにすんだ。

 少し登りの坂をゆっくりと左手の路地を気にしながら歩く。もう一回、今度は細い路地を曲がらなくてはならないからだ。うちで調べた記憶では、東大路通の馬町バス停に出るまでの手前の路地だった。初めての道は調べていてもたどり着くまでは、どうにも不安だったけど、やっとお目当ての路地を発見したときは、うれしくて思わずパチリ。

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 緑の四角い看板の向こうが記念館。老眼だけど遠くはハッキリ見えるので、記念館の看板も読めたから、もう大丈夫。

 途中のお家の庇が、えらくお洒落。

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 はい、到着です。大工のお兄さんにあれこれと注文をつけながら河井寛次郎さん理想のお家を造られたのだが、そのご自宅を記念館にされている。

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 パッと見はシンプルなお家だけど、樋がお洒落だ。なにげない土壁も底力がありそうだし、格子と犬矢来(いぬやらい)がいかにも京都の風情。

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 もちろん内部は、「用の美」に溢れていたのだが、それはまた次に。

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2013/4/19

豊国神社にて  神社仏閣/教会

 京博をでたら、交差点にみちしるべ。

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 これより一丁歩いて、豊国神社へ。『へうげもの』17巻に秀吉の七回忌が描かれていたので行ってみたくなったのだ。ちょうど河井寛次郎記念館の通り道だし。

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 大石の石垣とりっぱな生け垣で、きちんと整備された神社だった。ご神体を祀った神社とはちょっと違う。新しい感じ。

 豊臣秀吉を祀る神社で、一般に「ホウコクさん」の名で親しまれているらしい。

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 手水舎の水盤には、

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 豊臣家の紋、「五七の桐」が彫られていた。

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 堂々たるりっぱな唐門の写真を撮っていたら、団体さんがやってきた。女子大生20人ばかりのご一行様と、ダンディな壮年の男性ひとり。女子大のアウトドア講義か? ダンディな標準語の先生が、豊国神社についての説明をしてくださる現場に居合わせてしまう。おう、なんてラッキー!

 秀吉の墓は、先生がおっしゃるにはプリンセスライン(京都駅と京都女子大を結ぶバス路線)の突き当たりの山にある。

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 秀吉は自分を八幡として祀るように遺言したが、神宮寺が建てられ、神号も大明神となっている。後陽成天皇から正一位の神階と豊国大明神(ほうこくだいみょうじん)の神号が贈られ鎮座祭が盛大に行われた。
(緑字はウィキより引用。以下同)

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 しかし、1615年(元和元年)に豊臣宗家が滅亡すると、徳川幕府により方広寺の大仏の鎮守とするために廃絶され、大仏殿裏手に遷されている。このとき大明神の神号も剥奪された。神宮寺や本殿は残されたが、それも後に妙法院に移されている。
 まことに「必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず 」だ。権力世界での盛衰は平家だけでなく、その後もずっと世のならいなのだ。権力者の敵はワルモノになるのも。
 
 ところが徳川の世も終わりをむかえ、時は明治に。当然「徳川幕府」は明治政府の敵なので、敵の敵は味方となる。

 1868年(明治元年)、明治天皇が大阪に行幸したとき、秀吉を、天下を統一しながら幕府は作らなかった尊皇の功臣であるとして、豊国神社の再興を布告した。

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 ちなみに唐門は、南禅寺金地院にあったものを移築されたもの。伏見城の遺構でもある。りっぱなものだと思ったら、やはり国宝である。

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 歴史は勝者のものであり、勝ったものが歴史をつくる仕組みになっていると先生は言いたかったのだと思うが、果たして女子大生たちに届いただろうか?

 まぁ寺院にしたって、昔は広大な敷地や大伽藍や仏像を持っていたのに、権力者に燃やされ消失したりして、いまはちんまりとした本堂のみのところだってある。なむあみだぶつ、なむあみだぶつ。

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 実は豊国神社では、この「ひょうたん絵馬」が見たかったのだ。

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 秀吉を祀っているので、ご利益はもちろん「出世」「開運」だけど、秀吉とねねは、当時珍しい恋愛結婚だったので、「えんむすび」グッズだってある。

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 政治権力に翻弄されるより、季節になれば咲く花に心を寄せる方を選んだのが、もしかしたら西行なのかも。

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2013/4/18

濃いのは誰だ?  博物館

 さてこの「特別展覧会 狩野山楽・山雪」のキャッチコピーは、「京都の 狩野派は 濃い」だ。たしかにたしかに、とっても濃い内容だった。

 でも展覧会の「濃さ」は、山楽・山雪の絵だけのものではない。それぞれの絵につくキャプションが、猛烈にアツいのだ。

 キャプションは「これでもか!」と形容詞をつけまくり、修飾語をならべ、賛辞を炸裂させ、自己陶酔する。慣れていない人は、「キャプションあたり」するかもしれないと心配になるほど。いや、慣れてる人もいないけど。

 はじめのうちは、「なんや? この暑苦しくて押し付けがましいキャプションは?」と、眉をひそめぎみに読んでいたのだが、膨大な展示品それぞれに飽くことなき賛辞を連ね、維持されるテンションが、だんだん「ほほう?」という興味に変わっていった。

 いやいや、「維持されるテンション」というのは違う。進むに従って「いや増されるテンション」なのだった。キャプションを書けば書くほどに、高まる興奮というか。どんだけ山楽と山雪好きやねん、と呆れるのを突き抜けてしまうくらい。

 とくに最後の部屋は「極みの山雪ワールド」とタイトルが付けられ、その説明文の中では「山雪のたどりついた美の極致」と表現されていた。確かに展示品も素晴らしい大作ばかりだったので、おもわずヒロミ・ゴーの「あちち、あち〜♪」というそら耳BGMが流れるくらいアツかった。

 たとえば「雪汀水禽図屏風」には金や銀が使われている。流麗に鈍く輝く銀の盛り上がる水の表現については、こんなふうに。

絵画と工芸の幸福な結婚。こんな作品が日本にあった。その幸せをかみしめたい。


 山雪のすばらしい大作は、何点も海外に流れていて、このたび里帰りして展示されているのもあるからねえ。あながち大袈裟ともいえない。

 「龍虎図屏風」については、こう。

マニアックな描写力が虎の存在感を保障している。山雪の画は濃い。

 そういうあんたのキャプションも十分マニアックや〜!とつっこみたい。「存在感を保障」っていう言葉、はじめて目にした。「濃い」というより、もうこれは山雪への「恋」かもしれない。

 「蘭亭曲水図屏風」もすごいぞ。

これぞまさに山雪の真骨頂、極みの山雪ワールドといえよう。

 山雪がものすごく楽しそうに描いてる様子が、目に浮かぶような長い長い屏風絵だったもんなあ。8曲2双なんて、屏風でありえない長さだ。ほとんど絵巻物状態。逆に、「どんな広い部屋に置くんや!」という心配すら浮上してくる。

 それから、まだあった。どれについてのキャプションか忘れたけど、

奇跡の絵画と呼ぶべき美しい画面に、陶酔していただきたい。

 これって、丁寧だけど文法的には命令形だよね? 「陶酔していただきたい」。慇懃に「陶酔」の強要。
 といって上から目線だけど、なんだか可愛い。あまりにも好きすぎて、つい他人にも同意を取り付けたい心理。わかります、よーくわかりますって。

 という微笑ましいキャプションをあとに、ミュージアムショップでささっと絵葉書を購入し、京博をあとにしたのだった。
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2013/4/17

曲者は京狩野派の草分け  博物館

 まずはこの展覧会の基本的知識として、本流「江戸狩野」とは別に「京狩野」という派の源流が、山楽とその弟子であり娘婿の山雪だったことを押さえておきたい。

 京博のHPより

 桃山から江戸への過渡期。それは豊臣につくか徳川につくかで後の人生が大きく変わる時代。武将だけでなく、狩野派の絵師たちもまたその渦中で運命を大きく左右されました。

 徳川幕府御用絵師となり軽淡な画風を開拓した狩野家本流「江戸狩野」と、京の地にとどまり永徳の弟子筋によって独自の画風を確立する「京狩野」の誕生です。

 本展は狩野永徳の画風を受け継ぎ、見事なまでに昇華させた京狩野草創期に焦点をあて、初代山楽、二代山雪の生涯と画業を辿る初の大回顧展です。波瀾の時代に生き、窮地に追いやられながらも、絵師としての気概を持って運命に立ち向かった2人の魅力あふれる絵画世界を、重要文化財13件、新発見9件、初公開6件を含む83件の作品によりご紹介いたします。

 激動の時代に生きたもう一つの狩野派の物語がここからはじまります。


 秀吉お気に入りの絵師だった山楽は、関ヶ原後「豊臣残党狩り」の中、命を狙われながらも生きながらえ、京に留まって狩野派の絵師として山雪につなぎ、山雪は江戸とはひと味ちがう、ユニークな「京狩野」を成立させたのだ。これが伊藤若冲や曾我蕭白につながっていく、重要なエポックとなっている。

 私が仄聞にして知らなかっただけで、狩野山雪の絵はみたことあった。

 たとえば「寒山拾得図」。水墨の禅画では好まれるテーマだ。京都の寺院、真正極楽寺(真如堂)の宝物だけど、大きな画面で、寒山拾得コンビのアップがグロテスクだ。こんなインパクトのある絵は、そうそう忘れない。

 かと思えば金箔をバックに太い幹がうねる「老梅図襖絵」は、ダイナミック。身悶えするような幹は、「山雪の心の闇を表しているのでは・・・」とキャプションにあったが、たしかに見たことの無い激しさで、アップダウンする幹だった。大迫力。

 こんな大胆な画を描くかと思えば、一転、「長恨歌画巻」は超微細にわたる「仕事きっちり!」な絵巻物。ほんと、どうやって描いたんやろ?と不思議なくらい、点のような梅に、きれいに花びら5枚描かれてある。色も、布の裏からも彩色してあるという手の入れよう。絵巻物というと和風なイメージだけど、中国の物語であるせいか、コスモポリタンなテイストすら感じさせる。

 ああそうそう、仙人を描いたものもあって、その中でもきっと山雪さんお気に入りだったろうと思われるのが「蝦蟇(がま)仙人」。頭にガマを乗せたり、ゼニ(と蝦蟇のエサ?)をくくりつけた紐に蝦蟇をじゃれさせて遊んだりしながら、いつもニヤニヤ笑っているヘンな仙人だ。たぶん山雪さんは、彼にシンパシー感じていたのでは?

 名前に雪とつくだけあり、山雪さんの雪景色は秀逸。しかも雪のふんわり感がやさしい。こんな風に枝とかに雪って積もるよなあ・・・と、やっと終わった冬を思い出したりして。

 私が好きだったのは、動物のとぼけた表情や、キュートな存在感。水墨画のテナガザルは、おしなべて可愛いんだけど、この「猿猴図」のテナガザルは、ほとんどファンシーなキャラクター! Tシャツやクリアファイルなどに施され、ミュージアムショップのグッズとして大人気だった。もちろん私も絵葉書買いました!

 テナガザルの他にも、トボケた表情で首をかしげるフクロウや、ひそかに悪党面の水鳥も、お気に入り。
 カッコイイところを見せなければいけないはずの竜虎図で、「ちょい、タンマや!」とばかりに、龍を上目遣いにしつつ、ぴちゃぴちゃ水を飲む虎(水墨画)や、両前足を揃えて龍を振り返り様見やる、お行儀のいい虎(金屏風)とか。 龍目線でみたら「おのれ〜! おちょくっとんのけ〜?」ではないのか? わくわくする。

 「雪汀水禽図屏風」の金と銀、水鳥たちの斬新でデザイン性のある構図も素敵だし、長大な「蘭亭曲水図屏風」は物語性と遊び心のある「曲水の宴」で、じっくりと楽しめた。

 歌を詠もうと呻吟するおじさんたちがお尻にしいている敷物も、虎や熊(もしくはタヌキ?)の毛皮や布物、柄物、植物素材の簾みたいなものと、バラエティに富んでいる。
 お酒は蛇行する河の水面、蓮の葉の上に置いてある。お酒のお世話係は子どもたちなんだけど、なんと余ったお酒を、はしゃいだ笑顔で盗み飲み! いいのか? とゆーか、それはまさかのバイト代なのか? 酒は飲み放題ってか? 「日本全国酒呑み音頭」状態なのか? お酒は二十歳からじゃないのか? この絵みていたじーさんも憤慨していたぞ!

 それから面白かったのは、「狩野派の秘伝書」も展示してあったこと。人物の顔の描き分けや、木の種類に寄る幹の肌合いの違いの描き分け方が、懇切丁寧に図と言葉で説明してある。いわゆる「あなたも狩野派の絵がかける!」というレベルの高いハウツーものだ。

 というふうに、まさかの2時間鑑賞だったのだが、ネットを見たら3時間鑑賞の方もおられたので、私は素直に敗北を認めたのだった。いってみれば、それほどに魅力的な展覧会ということなのかもしれない。
 そしてさらに、私はこの会場で、まったく新しい視点からの鑑賞方法を発見したのだが、それについては、また。 

「特別展覧会 狩野山楽・山雪」は、 京都国立博物館のみ。巡回しません。5月12日までです。
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2013/4/16

山雪は曲者。  博物館

 ものすごくいいお天気になった。しかも25℃以上の夏日らしい。いちおう帽子は持って行ったけど、風で飛びそうだったので断念。

 先日の朝の Eテレ「日曜美術館」(夜のは再放送)で、『宇宙の器 器の宇宙 〜陶芸家・河井寛次郎(かんじろう)〜』をみて、すっかり人間・河井寛次郎先生に参ってしまったのだ。

 恥ずかしながら、それまで河井寛次郎さんの作品をみても、別にどうとも思わなかった。それが「日曜美術館」を見たら、どんどん作品のよさが入ってくる。やはり「惚れる」ことは大切だ。

 河井寛次郎記念館は、先生のリアル住空間だった。お住まいを記念館にされたのだ。日曜美術館は彼の記念館で収録されたもので、その空間の素敵さにも魅了された。あの空間は、ただものではない、と私のアンテナが反応しまくっていたのだ。

 ということで、京都へ。記念館の近くには京都国立博物館もあるので、『狩野山楽・山雪展』にも行ってみようと、昨日ばたばたと計画してみたのだ。

 ところがこの、『狩野山楽・山雪展』を私は甘くみていたのだ。ささーっと見ておこうと思っていたのに。

 とんでもなかった! 山楽はともかく、山雪はとんだ曲者だったのだ。江戸時代の京都画壇のルーツみたいな人で、デザイン性の高さに驚愕した。びっくりしたな〜、も〜!みたいな感じ。

 それで11時半に入って、出たのが1時半! めちゃ混みでもなかったのに2時間もいたなんて、自分でもびっくりだ。当然のごとく我にかえったとたんクタクタで、この日の体力はすでに限りなくエンプティに近かった。

 その2時間については、また明日レポートします。クタクタなので(笑)
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