2013/5/13

特別展「當麻寺」 その2  博物館

 ふつう仏教美術の展覧会で、感心したり唸ったりすることはあるけど、度肝を抜かれることはそうそうない。

 ところが、今回はやられましたね。仏教美術展を見始めて30年、これほど茫然自失したことは、かつてなかったのではなかろうか。

 非常に信仰厚く、清らかに生きた中将姫が臨終を迎えた時、当然、最高ランクの「お迎え」がやってくる。阿弥陀如来さま、脇侍の観音菩薩さまと勢至菩薩さまはもちろん、25菩薩たちがそれぞれに楽器を手にし、音楽を奏でつつ舞を舞いながらやってくるのだ。中将姫は差し出された蓮華台に乗り、ミュージック&ダンシングの中、極楽往生を遂げるのだが。

 仏像自体は小さめなのだけど、この金色の群像からは、音楽がわき上がっている。しかもバリ舞踏かというくらいカラダをくねらせて、臨終とは思えない活気溢れる「お迎え」だ。

 阿弥陀三尊だって踊ってこそいないけれど、丸い金の光背に放射状の棒が広がっている様子などは、シンプル故に迫力がある。なんといっても「お迎え」のメインであり、トリを受け持つセンターなんだから重みが違う。

 でもいわゆる「阿弥陀如来」という厳かな感じでもないかなあ。「はいはい、よう生きられたなぁ。ようこそ極楽へ。命の母、持っていってもらいまひょ」とでも言うような、ほのぼのした慈愛みたいなものが、あるようなないような(どっちや!)。

 このフルオーケストラかつダンシングなチーム25菩薩、いつまでも見ていたいような、躍動感溢れる仏様たちだった。

 それから「當麻曼荼羅縁起」の絵巻。これは當麻曼荼羅を作ったと言われている中将姫の生涯(伝説?)を描いたもの。
 ラスト近くで、中将姫が「生身の(!!)阿弥陀様をみたい。見るまでここから出ません」とひきこもりを開始したら、化尼がやってきた。その化尼こそが、阿弥陀如来さまだった、という箇所が、ものすごく好き。

 縁側から光を放ちながら飛んでゆく化尼は、まぎれもなく「シュワッチ!」と飛び去るウルトラマンと同じ恰好だ。絵巻だから時間軸は左に流れているので、少し左の雲の上から、阿弥陀如来の頭が覗いているという描き方が、やたらキッチュで心を鷲掴みにされた。仏像を円谷プロのあれこれと比較した、みうらじゅん師の比喩(?)は、やはり間違っていない。ような気がする。

 ラストの部屋では、當麻曼荼羅信仰は、浄土信仰につながって行き、法然上人、その弟子の証空上人などと共に知恩院との関わりなども説明されていた。それどころか、一遍上人や役行者、修験道とも関係し、當麻寺の裾野の広さを思い知るのだ。

(写真は後日アップします)
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2013/5/11

特別展「當麻寺」 その1  博物館

 最初の部屋には、寺院草創期の出土品や仏像が並ぶ。當麻寺はもとは聖徳太子の兄弟によって建立されたもので、それを天武天皇の時代に、二上山麓の現在地に移されたそうだ。

 二上山は西方に向かう落日の美しい山で、またとない日想観の場所になる。 日想観とは、西に沈む太陽を見て、極楽浄土を想う修行の一部で,観無量寿経に記される。そこから浄土信仰にすんなりと結びついたらしい。もともと二上山麓は「あの世」とつながりが深い土地で、墳墓があまたある埋葬の地だったとか。伝奇小説書く作家さんなら、わくわくするような土地に違いない。
 
 金銅製のきれいな球体骨臓器が、なんと飛鳥時代に造られたものと知り、感嘆しきり。そんな古い時代に、こんなすばらしい工芸の技術があったなんて。

 また今回の大きめの仏像は、全てではないけれど、なんとむき出しに陳列されている。つまりガラスケースに入っていないうえに、360°から眺められるのだ。

 そのひとつが、入口近くで聳える四天王のひとり、「持国天立像」だ。闘うおじさんの威厳に圧倒される。文武両道な知的な面差し。悲哀も無惨も見尽くした後の、静かな慈愛。きっとおじさん好き女子には、ぐっとくるタイプであろうと思われる。

 バランス的には幼児体型で、僧形の菩薩立像さまのお顔が、果てしなく穏やかで静謐。今回展示されてある仏像のいくつかは、パワーをみなぎらせていたが、この方もそのおひとりだった。清らかで静かで柔らかなパワーを、泉のようにわき出していた。

 ほかにも、まるっこくって造形的には普通なのに、みなぎるパワーの阿弥陀如来座像さまもいらしゃった。
 
 十一面観音さまは、幾体もいらっしゃったが、やはり「當麻曼荼羅」を織った中将姫の守り本尊であり、「導き観音」として信仰を集めている十一面観音さまは、別格。彩色された光背や、金色の装飾品もさることながら、その表情!「導き観音」といわれるだけあり、上から目線で一筋縄でいかなさ加減がありありと。中将姫は彼女に存分に翻弄されたのではなかろうか、といらぬ心配をしたりして。

 変わり種は前鬼・後鬼とも伝えられる邪鬼たち、尼藍婆(にらんば)・毘藍婆座像は、ユーモラスでキュート。両腕を胸でこうささせている姿から、本来は毘沙門天の足に踏みつけられていたそうだ。四天王たちの足に踏みつけられた邪鬼たちって、たまに大変キュートなのでお気の毒に思ってしまう。今回解放された彼らを見て、つい微笑んでしまった。よかったね。

 一方、平面の部、「當麻寺縁起絵巻」(室町時代)でも、絵巻物の醍醐味を存分に味わった。表紙に当たる黒地に金を施して描かれた来迎図が、繊細な線で描かれており、構図もバランスも絶妙。美しい。

 絵巻で私が「私的見どころ」とする、お付きや下人?たちの描かれ方が、やはり楽しい。貴族より生き生きとした庶民(に近い人)の方が、とても楽しげに生き生きと表情豊かに描かれているのだ。あくびする人、私語を楽しむ人、居眠りする人と、さまざまな生態を繰り広げてくれる。世界に誇るクールジャパンなマンガの血脈は、やはり絵巻に遡る。

(その2に続く)
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2013/5/10

突然、奈良。  おでかけ

 今朝はかるく頭痛がしていたので、大人しく家にいようと思っていた。おばあちゃんをデイに送り出したら、午前中は寝込むつもり満々だった。

 が、めまいと肩こりの薬を服用したら、いつになく鮮やかすぎる効き具合で、あっさり元気になってしまった。9時には「Kちゃん駅まで送ったら、2階でしっかり寝込んでるしー」と弱音を吐いていたのが嘘の様に、その30分後には「奈良に行くわ!」とバタバタと出かける用意をし始めていた。

 目的は奈良国立博物館で「當麻曼荼羅完成1250年記念 特別展 當麻寺 −極楽浄土へのあこがれ−」。先日、京博に行った時、博物館パスポートを買ったので、今回はこれが使える。

 Kちゃんを駅まで送ったついでに、私も車をパーキングに預けて同じ電車に乗り、京都で下車。近鉄に乗り換える。

 今回は奈良にステイできる時間が限られているので、極力博物館にいられる時間をとれるよう、奈良への道中の車内で、ちょっと早い簡単な昼食(駅構内で買ったパンとコーヒー)をとる。奈良駅から博物館までは、いつもなら歩き(所要時間15〜20分)だけど、今回はバス利用。これはかなりラクチンだった。

 たまたまバスの私の後の席に外国人のグループが座られて、わいわいと英会話で盛り上がっていた。
 窓から奈良公園を見て「あ、鹿がいるよ! ここの鹿はあんまり飼い主(?)からエサがもらえないそうだよ、観光客がエサをあげるからね。鹿にエサをあげることが、ここの売りなんだ。観光客は鹿にエサをあげられるのがうれしいんだ」みたいなことをおっしゃっていたような。

 なんせ英語だから、だいたいのニュアンスしかわからないけど、なんだか奈良通を気取っていた人がいた。ような気がする。

 しかしそういえば、私も昔、奈良公園で鹿にお弁当を横取りされたっけな。ヒッチコックの映画みたいに、わんさと鹿がやってきたから、お弁当を置いて逃げるしかなかったもんな。

 そんな昔の苦い思い出に浸っていたが、実際、奈良にいた時間は2時間ばかり。それでも博物館が空いていたこともあり、ゆったりと鑑賞できた。

 當麻曼荼羅とか中将姫とか来迎とか、私にとってはどうにも素通りできない企画展だったけど、大きな仏像をむき出しで360℃見られる展示や、飛鳥〜平安時代にかけての和める仏像の数々、絵巻に描かれた、まるでウルトラマンのような阿弥陀さまなど、様々な見応えがあって、たいへん楽しかった。やはり心にひっかかるものがある展覧会は、はずれない。行っとくものである。

 それでは明日から、またもや展覧会レポートが開始されます。
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2013/5/9

スキップ  読書

「スキップ」は北村薫さんの長編小説だ。来週の読書会の課題本で、これを渡された時には、心の中で正直小躍りした。すでに10年以上前に読んでいたのだが、大好きな小説なのだ。

 お昼寝から目覚めると、17歳から四半世紀の時をスキップして、42歳のベテラン教師になっていた真理子。しかもとうに結婚し、同い年の高2の娘までいるのだ。混乱と絶望と悲しみのなか、好奇心と自尊心、それに豊かな茶目っ気を持って、少しずつ「この世界」へチャレンジしていく。彼女は家族の援助を受けつつ、「からだは42歳、こころは17歳」として、25年先の「未来の自分」を生きることを決意する。せつない、でもカッコイイ。

 主人公の真理子さんは、実にカッコいい。失った自分の25年分の時間を悲しみながらも、現実を見据えてまっすぐに歩く。ひどい状況にも関わらずユーモアを忘れない。心でお茶目なツッコミをして、青空のように爽やかだ。それは彼女自身は無自覚だろうけれど、どこかに階段の踊り場のような余裕を持っているからだろう。

 そして彼女をとりまく人たちも、ラッキーなことに気持ちのいい人がほとんどだから、気分よく読みすすめられる。

 北村薫さんは、もともと国語の教師だそうで、真理子先生の素晴らしい授業は、北村先生譲りなのだろう。彼の授業を受けた生徒(「ラーメンズ」の片桐仁、「演劇集団キャラメルボックス」の西川浩幸がいるらしい)たちがうらやましー!

 文庫で500ページ以上もある長編なので、読み切れるかどうかが多少不安だったけど、読みかけたらぐんぐんページを繰って行ける。楽しく面白く、しかも元気になれる極上の小説。
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2013/5/8

ソング・アプローチ  テレビ/ラジオ

 一定間隔に楽しみがあると、大袈裟なようだけどリズミカルな「生きる」実感がわいてくる。若い頃は月刊誌(マンガ含む)がその任を受け持っていた。いまはもっぱらテレビとラジオだな。

 朝ドラがやたら面白い時や、週一のドラマにハマったり、大河に夢中だったりすると、日頃からウキウキしてしまう。ラジオだっていくつか楽しみにしている番組があるので、そのためになるべくお出かけを控えたりしているくらいだ。車移動は別。車ならラジオが聴き放題だ。電波が届かない場所に来るとパニックだけど(笑)

 4月の番組改変では、新しい楽しみがいくつか増えた。

 ところで、GWには特番が入ってしまうので、実のところガッカリしていたのだ。その落胆が予想以上に大きかったのが、日曜の夕方6時からのNHK-FMの「ソング・アプローチ」だ。

 番組の内容はこんな感じだ(番組HPより)↓

 Jポップ、ロックで歌われる歌詞に改めてこだわる番組です。作詞家であり、ザ・コレクターズのボーカル加藤ひさしが、テーマごとに選んだ歌詞をラジオらしく朗読で味わいながら、意外に聞き漏らしていた言葉を拾います。
 日曜夕方のくつろいだ時間に、のんびりと聞いてほしい新機軸のFM音楽番組です。


 のんびりですって!? 

 とんでもない。晩ご飯作りながら聴いてるんだけど、笑ったり感心したり、聞き漏らすまいと耳に意識を集中してしまい、はかどらないことといったら! 歌詞に重点を置いているというと、文学的な香りがするけど、いやいや、いかに深く歌詞につっこめるかという部分が大切なのです。みうらじゅん師が仏像や祭につっこむみたいにね。

 塾長の加藤ひさしさんのツッコミは、なかなかのナックルボールで、んんん??と思うことも有るけど、ときに素晴らしく冴え渡るときも。それをウケる近藤サトさんがまた、的確でクリアなボケを披露してくださる。

 個人的には、竹内まりやさんの「シングル・アゲイン」評のやり取りが素晴らしかった。バブルの頃にハヤリ、みんながカラオケで歌っていたという「シングル・アゲイン」。そこには、実は男性には計り知ることのできない、女の恐ろしさが渦巻いていた、という結論に、竹内まりやは一筋縄どころか、三筋縄でも足りない女なのだと思い知った。とくに最後の一行に。
 この回を聴いた男性は、「女はこわい」と背筋を凍らせたことだろう。

 しかしこの番組の聴き所は、ツッコミだけではない。いや、むしろ私が一番楽しみにしている部分は、「歌詞の朗読」。

 朗々と響く明朗な滑舌の「あおい洋一郎」さんが、中条きよしさんの「嘘」を朗読するー。思い出すだけで、笑えて来ますよ。真面目極まりなく、しかもいい声で
「折れたタバコの吸い殻で あなたの嘘がわかるのよ・・・」。

 この歌を子どもの頃に聞いた加藤ひさしさんは、「たかがタバコの折れ方で嘘がわかるなんて(大汗)!! タバコ消す時には、絶対折らんとこ!」と心に誓ったらしい。

 このときの近藤サトさんのトリビアル話題も、傾聴に値するものだった。
 「オトコの嘘はオンナには絶対わかるけど、オンナの嘘はオトコにはバレないです」へえ〜!
 「だから興信所の浮気調査は、男性は安いけど、女性は男性の何倍もします。男性は「バレないだろう」とタカくくってすぐ足が出るけど、女性は証拠を残さないように、ものすごく慎重に行動しますからね」へえええ〜!

 歌詞を真面目朗読すると、なんでこんなに面白いのか。なんでかわからないけど、むやみやたらに笑えてくるんだから。「あおい洋一郎」さんの朗読、もうクセになります!
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2013/5/7

ナックルボールきたー  ファミリー

 大瀧詠一さんに「恋のナックルボール」という歌がある。へたに変化球投げるより、ストレートに気持ちを伝えるのがベスト、というような歌詞だった。(いかにも知った風だが、たった今歌詞を確認しなおしたところ・汗)

 ところが夫婦になると話は別で、ときどきナックルボール的「んん!?」というシチュエーションがないと、面白くない。

 ひさびさに、そんなナックルボールがきた。

 連休明けにストーブの上を見ると、こんな風になっていた。

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 クリスタルな蓋付き壜、鉄のあぶみに伝・高級作家もの湯のみ(いただきものの未使用)、カッパ女の画が入った黄桜のコップにアランジアロンゾの笑うワルモノ(自作)、アフリカのびっくり箱、薬瓶。

 このチョイスよ〜! 笑う笑う〜!

 それなのにあまりの寒さで、夜にはストーブを焚くはめに。夜にPC仕事をしなければならない私のために、撤去を余儀なくされたのだ。ゆるせ、ワルモノ。せっかくセンターに躍り出たのに。そしてすまん、H氏。
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2013/5/6

障子(しょうじ)と襖(ふすま)  家事・畑仕事

 2年越しくらい持ち越した仕事を、やっと果たした。おばあちゃんの部屋の破れた障子や襖の手直しだ。

 材料は和紙、桜型和紙 障子用のり、目打ち、広告など。なんの参考資料も入門書も見ずに、まったくの自己流。さぞかしでたらめなことだろう。

 障子なんかは、全面張り替えすればいいのだけど、築40年オーバーの家は、すでに立て付けが悪くて障子が外せなかった。だから、上から破れを糊塗した。いわゆる一時しのぎ。
 そして修繕したことがわからないようなワザは持っていなかったので、あえて「見せる修繕」を目指した。目指した結果はこれだ。

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 「隠す収納」ではなく「見せる収納」があるように、「見せる修繕」だってあっていいと思う。

 結局、午前11時から午後5時近くまで(途中お昼家事とお昼休憩が少し)かかって、ともかくも終了。2年間の肩の荷をやっと降ろせた。

 それでもビリビリだった襖は、自分でも見違えるくらいに修繕できた(と思う)。少なくとも表面がささくれでなく、面となったことが、何より喜ばしい。

 今夜は日田産の「梨園」(梨のリキュール)で祝杯をあげたいと思う。小さなコップ一杯しか飲めないけどね。
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2013/5/5

桃源郷で山菜採り  季節

 本日は例年通り、実家に帰らせていただきましたが、例年通りH氏同伴。

 お昼ご飯も済もうかという頃、父の「町内の堤防沿いで山菜が採れる」という情報をゲットしたH氏は、突如目を輝かせ始めた。
「あんたは酒飲んでへんし、車で堤防まで行こ!」

 細い道の堤防沿いにゆっくり走り、車を停車できるスペースを発見して、道端で山菜を探す。

 が、ヨモギしかみつからない。

 すると向こうの方で軽トラが止まり、年配の夫婦者がやはり、道端で探し物をしていた。その方向に向かって歩く。やがて、ちいさなシダが現れた。ワラビのなれの果てである。「なれの果て」になる前のワラビを探して歩く。少しなら、あった。ホンの少し。あと、「なれの果て」のうちでも一枝だけくるっとしてるのとか。

 少し道を外れた場所のヨモギをお風呂用にいただいたのと、ワラビを少し摘んで、本日の収穫とした。

 それでもウグイスが複数で鳴き交わし、そよ風が吹き、一本だけ、八重の桜が重そうな花をつけていたのを見たし、まるで桃源郷のような風景を存分に味わい、まさに心の洗濯。

 極楽、極楽。

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 堤防からの眺め。

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 青空、白い雲、水田、麦畑、山の麓の家々。

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 子どもの頃はなんとも思わなかった風景。

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 遅咲きの八重桜をみると、

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 桜餅が食べたくなるのは、なぜだろう。

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 生ワラビ。

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 アクヌキ中の湯通し済みワラビ。
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2013/5/4

ドライブフォト  おでかけ

 今日は家でごそごそしていたので、昨日のドライブフォトをアップです。

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 いつもここを通るたび思う。なんてシュールなコンクリート!
ダリもびっくりだ。ガウディっぽいともいえるかも。一部スパニッシュマウンテン。木之本ー長浜間(たぶん)のどこかにて。

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 波頭が立って、沖と手前の色が違う。琵琶湖、風強し。長浜ー彦根の湖岸道路。

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 とにかく、山がきれいだった。緑が立ち上がって行く感じ。山の新学期。手前は麦畑。能登川−近江八幡あたりのどこかか?

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 近江八幡の円山あたり。葦原と水郷と田んぼと、ときどき風にそよぐ緑の立ち木。

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 田んぼにしっかりと水が張られた。この風景を見ると、『千と千尋の神隠し』で千尋が電車に乗って銭婆の家に行くシーンを思い出す。
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2013/5/3

一升瓶とキリン  おでかけ

 連休後半に突入。そもそも特に予定は無かったけれど、たまたまデイサービスの日だったので、9時から4時半までフリーだ。お天気もいいし、お醤油もなくなったので、お醤油を買いに行こう!とH氏。

 てっきり隣の近江八幡に行くのかと、思い込んでいた私。いいよ〜! わかった〜!

 ところがどっこい。若い頃は「いりおもてやまねこ」と異名を取っていたH氏の行動範囲を、長い付き合いなのに甘く見ていた。

 「『金亀』(滋賀県の日本酒)買いに豊郷まで行って、それから木之本いこ」

 「木之本!?」

 「お醤油買いに行く、ってゆーたやろ」

 え・・・まさかあのときのお店にいくとか?片道1時間以上かかる、米原も長浜も通り越した、滋賀の最果て近くまで?

 今年の2月上旬に木之本で醤油屋さん巡りをしてそれぞれに購入し味わってみた結果、我家では岩根醤油醸造店をご贔屓にすることに決めたのだった。今回そこを直撃するということらしい。

 で、行って来た。岡村本家の『金亀』一升瓶で2本、岩根醤油醸造店で醤油も一升瓶で2本。計4本の一升瓶を車に積んで、琵琶湖を右手に見ながらやや渋滞の道を帰って来た。

 渋滞ぎみではあったが、H氏がたまたま付けてくれたラジオ番組「午後のまりやーじゅ」in仙台・公開放送を聴き、赤坂泰彦さんや近田春夫さんのトークと選曲に、爆笑しながら帰ったので、意外に楽しかった。

 BAD NEWSの歌うクイーンの名曲「ボヘミアンラプソディ」の(あまりにヘタな)変貌ぶりに愕然とした。クイーンからクレームが行かなかったか心配したほどだ。近田さんの感想コメント「これでレコード出るなら、誰でも出せるな(呆) でもなんか好き♡なんかはまる」

 美空ひばりの「チャルメラそば屋」という曲が、タイトルからイメージしていたチャイニーズではなく、100%カントリー&ウェスタンなのに呆然とした。まさか美空ひばりが、コテコテのC&Wコブシをカンペキに歌うなんて。さすが天才(汗)

 極めつけはアート・ブレイキーがアフリカン・ミュージックを前奏(?)として入れた「ザ・フィースト」! 

 アフリカン・パーカッションで始まり、ボーカルになると(何語かは不明だが)「キリンは、カラ〜イ♪」というのがソロ入って来て、赤坂さんが「きっとこの人はキリンを舐めたんでしょうねえ」とコメントし、次いで、デュエットで「キリンはカラ〜イ♪」ときたら「お友達もキリンを舐めたんですねえ」・・・こんなリフレインがその後も入り、しかしてそのオチは。

 しばらく意味不明の歌詞が流れている時、赤坂さんのコメントが入ってくる。
「キリンを舐めてない人が一人いたから、『おまえも、舐めてみろよ!』って言われたんだね。もう少ししたら、舐めた人の感想が聞けるから、よ〜く聴いててね。聞き逃さないように」

 感想、出ました↓

「スンゲー!!」

 うちにレコードあったら(もしH氏が持っていたら)、もう一度聴きたい!

*残念ながら、ウチにはこのアルバムはありませんでした。アフリカン・ミュージックの部分の歌詞はスワヒリ語だそうです。スワヒリ語、スンゲー!
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2013/5/2

真剣!ドールハウス  アート

「ブルーメの丘 光と風の美術館」で開催中のドールハウス展。切れ目なくみえるお客さんたちの心をかっさらう、本物の迫力と圧倒的な吸引力で、展示室は「いいものをみました!」という幸せな空気で満ちていた。

 入口近くのトップバッッターは、二階建てプラス憧れの屋根裏部屋付きというアメリカンタイプで、屋根や壁はオープンになっている力作だ。ここでまず、歓声があがる。

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 夢いっぱいのパステルカラーな子供服ショップ。私は思わず、神戸の「ファミリア」に迷い込んだときのうっとり感を思い出してしまった。

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 完璧な世界観だ。

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 こちらは山のロッジ風喫茶店。ちいさな理想的な喫茶店だ。

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 寒い日に転がり込んで、ほっとする場所だ。

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 ドールハウスのイメージを覆す、渋い和のお家だってある。

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 露天風呂には新しいきれいなお湯が流れ込み、まっさらの手桶や椅子からは、檜の香りが漂って来そうだ。お風呂の底には、波の影が揺れている手の込み様! 日常の観察力が、ミニチュア世界にリアリティを肉付けしている。

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 まさかドールハウスという乙女チックな響きに、一升瓶が登場するとは(笑) ラベルは「大吟醸 大竹」! この手の和ドールハウスを熱心にみておられた年配の愉快で気さくな男性が「一升瓶がうれしいねえ!」と、楽しげに語りかけてくださった。

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 和のハウスは、「着物の洗い張り」などの昔懐かしい小道具などもあり、年配の方の心を鷲掴みにしていたようだ。

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 手芸店のロマンチックな統一感と、ハサミや針に至るまでの小さな小物が、収まるべきところにぴったり収まるセンスに、ただただ脱帽する。

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 ピアノとハープのある音楽室。ロマンチックな洋館の扉。ソファーの柔らかな質感で、空間が大物で占められているにも関わらず、圧迫感が緩和されている。照明がなんとも美しい。

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 インド料理店というタイトルに、深く頷いてしまうインテリアと色合いだ。

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 たぶん、カレー色のテーブルクロスのせいだ(笑) なんだかカレーが食べたくなる。

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 昭和レトロな皐月の時間が、凍結されたかのような空間だ。

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 お座敷の床の間には5月人形の兜が飾られ、菖蒲も生けてある。卓には紙のカブトも。

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 居間には懐かしい型のテレビや黒電話、昭和40年代にはよく見かけた、縁にヒダヒダをとった白い座布団カバーなんて、涙出そうに懐かしい〜。

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 ドールハウスに必須なのは丁寧な仕事ぶりや、神経のゆきとどいた清潔感だけではない。作り手のイメージする確固とした世界観、日常の観察力と想像力がいかに必要かを思い知らされた。そしてもちろん理想を求める夢見る力も。

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 ところで、展示室の一番人気は、なんと! 寂しくないようディスプレイ用に置かれた、優しい館長の私物「オズの魔法使い」の飛び出す絵本!! その場所では、かならず歓声やテンションの高いおしゃべりが聞こえ、その滞在時間も展示物見るより長い場合も。 こちらはやさしくゆっくり扱っていただければ、ページをめくって読むことも可です。まさかの想定外でした。
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2013/5/1

GWはブルーメの丘美術館!  おしごと

 4月の末、二日間は「ブルーメの丘美術館」でスポットバイトの管理人として過ごした。

 初日に来た時、ブルーメで最初に撮った写真。

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 朝の光に木の影が落ちる。
 
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 「カクレミノ」という木があるんや!

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 「カクレミノ」の葉っぱ。

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 今が見頃のチューリップ!! 感動のあまりカメラを取り出す。

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 バシャ! バシャ! 馬車(ないない。でも馬車がありそうな場所ではある。少なくとも体験乗馬用の馬は居た)。

 「滋賀農業公園ブルーメの丘」は、広大なヨーロッパ風な敷地に、お花畑(いまならチューリップ)、牧場、遊びのコーナーなどがある。農業体験をしたり、お祭りの屋台みたいな場所もあり、農業テーマパークみたいなところ。ファミリーやカップルには、うってつけかもしれない。

 メインの「ドールハウス展」と、時間的にも空間的にも平行して、ワンスペースの手作り品ミニミニショップ、「プチマルシェ」も複数、同時開催している。その店番も兼ねてドールハウスの作品管理(繊細なものなので、Hands off 、とくにまだ字が読めないお子様たちにはご注意)をする、おひとりさまなのだ。

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 (以上は、洋と和のドールハウス。下はプチマルシェのひとつ)
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 GWには地上は人でごった返していたが、地中にある美術館は適度に、けれど切れ目なく、お客様がコンスタントに入られていた。少し汗ばみ日焼けが心配な日差しだったので、ひんやりしたコンクリートの建物と、金属の冷たい椅子やベンチが、逆にクールダウンさせてくれて「冷たくて気持ちいいね!」と、すべてがポジティブに回っていた。

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 超マイナーで知る人ぞ知る美術館だが、ここは、あの安藤忠雄さんが設計したコンクリート打ちっ放しの小さな地中の美術館だ。しかもコンクリートを打つのが素人にも難しかろうと思われるアールになっている。見事に美しい曲線に加え、自然光のみの照明なので、天気のいい日の採光も、神秘的でうっとりだ。

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 (これは昨年の展示内容)
 
 惜しむらくは、ここにたどり着くまでがひと苦労なこと。園内を見回しても見当たらない。近くまで来ていてすら、美術館は目に入らない。なにしろ「地中」にあるのですから。まず、入口に続く、長い下り坂のアプローチである坂道の入口を見つけないといけない。

 ということで、ドールハウスやプチマルシェより、安藤建築目的でみえる人もいらっしゃる。感慨深げに建築を眺め、上向きや外向きに写真を撮られるので、安藤ファンはすぐにわかる。

 ドールハウスについては、明日また続きを。お近くの方は、ぜひ3、4、5、6日にお越し下さい。時間は10時半から16時まで。美術館の場所は、ブルーメのスタッフに聞くのが一番早いかも知れません。道が混んでいるかもしれないので、お気を付けて。
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