2013/7/31

白河院へ  建築

 無鄰庵を出た後、急激に空腹に襲われた。たまにあるのだ、ゲリラ空腹。きっと血糖値がジェットコースターのように急降下しているのだろう、指先は震えんばかりだし、目は蚊取り線香状態だし、ほとんどアブナイ薬の禁断症状みたいだ。

 こんなときの非常食として「おやつ」は存在するのだ。バスの中でチョコをバリバリ食べて、口から魂が抜けて行きそうになっていたのを、危ういところで引き戻した。次は昼食場所だから、食べ物にありつける直前で、空腹で行き倒れになっている場合ではない。

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 無鄰庵や南禅寺や平安神宮と、名だたる観光名所がひしめき、長い塀に囲まれたお屋敷が建ち並ぶ場所に、白河院はあった。

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 門構えからして、美しい情緒があり日本的詩情があり、絶妙で繊細なセンスに驚く。

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 門からのアプローチは青紅葉のトンネル! 涼のお出迎えだ。息をのむ美しさだった。アプローチを抜けて目の前に広がる庭園!

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 まさに平安時代、白河院はもともと藤原良房の別荘で、北家藤原氏に代々受け継がれてきたが、藤原師実の時、白河天皇に献上されたらしい。

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 美しい庭は、無鄰庵同様、疎水から水を引き入れ、東山を借景とした池泉回遊式で、一隅に滝を配した本格的なもの。作庭をした小川治兵衛は代々植木を家業とした家柄の七代目で、遠州流造庭法の奥義を極めている。小川流と呼ばれる独自の造園術の創始者だ。先程の山県有朋の別邸「無鄰奄」を始め、平安神宮の「神苑」、西園寺公望の「清風荘」、円山公園、等々有名箇所の他、御所の庭師として活躍したこともあるそうだ。


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 ヒトの気配を感じて集まる鯉たち。物欲しそうに大きな口を開けて催促する輩も。

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 侘び寂びの門。

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 長谷寺に行った頃は、半分白、半分緑の半夏生が、いまはもうほぼ緑色だ。

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 さあ! おひるごはんだ!と自然と急ぎ足になったところで、バスガイドさんが、「ここで記念写真を撮ります!」。

 ・・・非常食を食べておいてよかったよ。きっとひもじい顔のおばちゃまたちが映った記念写真になったことだろう。
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2013/7/30

無鄰庵にて  建築

 観光地からわずかに奥まっているだけで、閑静な佇まいの無鄰庵は、年末年始のみ休園で、9時から17時までオープンしている。場所的に敷居が高そうに思っていたが、意外にオープンな場所だった。

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 ドリンクバー形式のセルフサービスで趣はないが、冷たいお茶のサービスがうれしい。キレイなお庭を見ながら、こざっぱりしたお座敷で、紙コップの麦茶をいただく。

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 床の間と坪庭。広大な庭園もあるのに、あえての坪庭。

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 それもふたつも。どんだけ庭好き、山県有朋さん。

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 東山を借景にした庭園では、すゞやかに疎水からの、つまり琵琶湖からの水が流れていた。 

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 庭園内にはお茶室と、白壁で外からは定かでは無いが、煉瓦造りの洋館がある。

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 ではお庭に降りてみよう。

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 水の流れと、目にしみる緑と

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 木立を渡る微風が、さわやかに暑さを和らげてくれる。

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 松の間からのぞく紅葉が、早くも紅葉を始めていた。

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 では洋館に移動しよう。

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 まずは1階の煉瓦むき出しの壁面で、山県有朋さんのご紹介。その他、展示パネルでの説明や、展示品などもあった。

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 2階への階段。

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 網代に嵌められた床板。

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 採光のいい窓たち。

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 窓から母屋を眺める。

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 ここまではシンプルなのだが、洋館のメインである「無鄰庵会議」が行われた応接間は、和洋折衷の豪華な部屋だ。

 カーペットにソファにレースのカーテンが引かれた細長い窓。天井にはデコラティブな金の支えがある丸い電球が三つ。
 壁画は狩野派で、金地に太い幹や枝の桜や鶴が描かれ、格天井にはオリエンタルな花の意匠が。豪華なのはわかるが、私には居続けるのがちょっと無理な部屋だった(汗)
 (写真はいいのだが、ストロボ禁止なので会議部屋の画像は、なしです)

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 外から見た洋館は、そんな胸焼けしそうな部屋があるとは思わせないポーカーフェイスだった。
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2013/7/29

無鄰庵へ  建築

 ふたたび知恩院前の駐車場に戻り、

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 次の見学地、「無鄰庵」に向かう。
 ここは、もうずーーーっと行きたかった場所なのだけど、どうしても行きたい!というほどのテンションはなかったので、ズルズルと行かずじまいになっていた場所だ。地下鉄を「蹴上」で降りれば、美術館や動物園や平安神宮に行く途中にあるので、近くまでは来ているのだが、機会に恵まれなかった。

 閑静な知恩院界隈から、まず平安神宮前まで出る。

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 鳥居の前で曲がり、疎水に沿って動物園を横に見る。バスを降りると、正面に南禅寺の屋根が見え、小径に入り込むと有名な懐石料理の店『瓢亭』の文字が、塀の上からのぞく。淋派の尾形乾山の器を使ってお料理を出される老舗で、朝がゆで有名かも。敷居が高いお店なので行くことは無いだろうけど、憧れのお店。本も買った。

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 このお店の向かいにあるのが無鄰庵。公式HPによれば

 無鄰菴は,明治27年(1894)から明治29年(1896)にかけて明治・大正の元老である山県有朋(やまがた ありとも)が京都に造営した別荘です。その名は,有朋が長州(山口県)に建てた草庵が隣家のない閑静な場所であったことから名付けられたといいます。

 明治の元老の別荘なのだ。しかも、庭園は有朋自らの設計で、造園家・小川治兵衛(おがわ じへえ)が作庭したもの。地の利をいかし東山を借景としている。しかも疏水の水をとり入れて(防火用水という名目)、滝や池をつくっているのだ。いわゆる池泉廻遊式庭園というものである。

 明治31年の建立の洋館も現存している。2階には江戸時代初期の狩野派による金碧花鳥図障壁画で飾られた部屋がある。ここで明治36年(1903)元老・山県有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎、外務大臣・小村寿太郎の4人による、日露開戦直前の「無鄰菴会議」が開かれた。歴史的な場所でもあるのだ。

 ということで、明日は無鄰庵の写真大会。



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2013/7/28

大雲院☆祇園閣  神社仏閣/教会

 ミストを浴びて人心地ついたら、大雲院の本堂に。信長父子を弔う為の寺院で関ヶ原の合戦より前の創建だが、近年建て替えられたのか、えらくきれい。新興宗教の寺院のような雰囲気だ。

 椅子がならぶキレイな本堂で、30名ほどのオバちゃまたちとそのうちの一人の伴侶である(らしい)男性1名は、ボランティアガイドさんの説明を聴くことになる。ほどなく睡魔が忍び寄って来た。睡魔との熾烈な戦いに忙しく、せっかくの説明も馬耳東風だ。またこういう時に限って、なかなかお話は終わらない。

 帰宅してから大雲院や祇園閣に付いて調べたら、実は面白いエピソードなんかもあるのに、なぜか面白くない部分を選んで説明してくださったらしい。

 たとえば富岡鉄斎や石川五右衛門のお墓があるとか、建築家の伊東忠太は妖怪好きだったとか、ヨーロッパでなくアジアに留学し、インドやトルコを旅したとか。京都には金閣や銀閣があるのに銅閣がないということから、祇園閣の屋根を銅板葺きにして「銅閣寺」を作ったとか。
 今にして思えば、祇園閣の展望から見下ろした寺院の墓地には、古びて茶色くなった墓石もあったっけ。祇園閣には丸い照明を抱え持つ怪物の意匠もあった。ノートルダム寺院についた不気味な意匠の東洋版である。

 長い説明が終わったとたん、不思議に睡魔は霧散した。祇園閣へ移動する。

 祇園閣は昭和3年に建てられた鉄筋コンクリートの3階建て。大倉財閥の創始者、大倉喜八郎の別邸として作られた。入口には狛犬のような巨大なライオンが、鼻の下を伸ばして歓迎してくれているよう。石垣は近くで見ると、コンクリートに石の模様をプリントしたかのような平板さだ。よほど緻密な仕事かフェイクかどちらかみたいだね、とれんくみさんと語り合う。

 展望に続く階段は、天井も壁も仏教教典を元にした壁画で覆い尽くされている。これは敦煌莫高窟の壁画を模しているものなので、エキゾチックな色合いと絵柄だ。シルクロード風エキゾチックに、丸い照明を抱え持つ、ややゴシックな怪物がコラボする、不思議な空間だった。

 圧巻はやはり京都の四方を見渡せる展望階。白く巨大な霊山観音や八坂の塔が、京都のはんなりした風情を醸し出す。青紅葉の枝が重なり合って広がるのも美しい。

 残念ながら撮影禁止なので写真はないが、ここの特別公開は5年ぶりだとか。そういえば今年のお正月、大谷本廟の参道で初めてその存在に気づき、行ってみたいものだと思っていたっけ。まさか、その半年後に内部にもぐりこむことができるとは、その時には夢にも思っていなかった。忘れていても、夢?は叶うこともあるのだ。

 最後に宝物館で、信長父子の肖像画や富岡鉄斎、円山応挙の絵画、素敵な茶器や茶釜などをじっくりと拝見した。じっくり見ていたので、2/3くらいのところで残念ながら時間切れ。それでも茶釜のひとつには、こっそりと小さく蜘蛛の形が打ち出してあったりして、お茶目な意匠をみることができた。
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2013/7/27

祇園閣まで  おでかけ

 私たちの参加したバスツアーは、「京の夏の旅 定期観光バス特別コース 京都の美・名庭と建築をたずねて」だ。お庭と建築を見るツアーで、一番目は「大雲院祇園閣」。このツアーの案内によれば

 大雲院は天正15年(1587)、織田信長・信忠(のぶただ)父子の菩提を弔うために創建された寺院。大倉財閥創始者・大倉喜八郎(おおくらきはちろう)の別邸の一部であった祇園閣(ぎおんかく)は、建築家・伊東忠太(いとうちゅうた)の設計による昭和初期の名建築。シーズンオフでも鉾がみえるようにと、高さ36mの三階建て、祇園祭の鉾(ほこ)をかたどった造りになっている。国の登録有形文化財である。

 知恩院の門を抜ける。

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 小振りながら丁寧に作られている門の屋根瓦。この下にはかわいい桃の瓦もあった。

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 京名物「いもぼう」さんのひなびた佇まい。「棒鱈」苦手なので、行った事無いけど。

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 鳩の青銅モニュメント。

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 ホンモノの鳩だっている。

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 円山公園内の池は、美しく静かな佇まい。

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 これは山村紅葉(2時間ドラマの裏女王)と故・山村美沙(ミステリーの女王)母娘が行きつけにしていた、ちょっとリッチなカフェ・レストラン『長楽館』だ。

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 あっ! これは聖子ちゃんの・・・ではなく。

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 白河法皇の寵妃、祇園女御の供養塔だ。

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 そろそろ目的地に到着か? 大雲院だ。

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 趣きある円山地蔵さま。

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 勅命で建てられた寺院なので、菊の紋入り瓦。

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 今回の物件には無関係なれど、「百鬼夜行展」、行ってみたい!!

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 凝った意匠をズーム!

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 美しい青紅葉に見え隠れする。

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 汗だくで到着すると、ありがたくもミストがお出迎えしてくれ、一息つくのだ。
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2013/7/26

わくわくバス旅行始まる。  おでかけ

 天気予報ではその日、京都・36℃の猛暑日と予言された。

 昨夜は嬉しさのあまり寝付けなかったのに、5時半に起床して、サッシや窓を閉めてカーテンや障子も閉めて、早朝の心地よい冷気を家の中に閉じ込めるのだ。これで少なくとも、午前中はなんとかしのげる。

 朝家事をしつつ、大急ぎで出かける用意も平行して行う。おおよそ前日に準備済みなのだが、たとえば水筒にお茶を入れるとか、朝食の済んだ人の分から食器を洗って行くとか。急な雨が降るかもという予報もあるので、日傘と雨傘をダブルで持って行く。猛暑とはいえ乗り物内は冷えそうなので、カーディガンを持参し靴下も履く。

 待ち合わせた電車でれんくみさんと落ち合ったとき、「うれしくて、昨日は寝られませんでしたよ!」「私も!」。中2どころか小学生だ。

 ほどよく間に合う電車はなかったので、ちょっと早めに着いてバス乗り場に向かい、チケットを購入する。5日前に予約したのに前から2番目の席だ。観光バスは市バスより目線が高いので、いやがおうにもテンションが高まる。

 京都駅を出ると、すぐに改修中の東本願寺を左手に見て五条通りへ。牛若丸と弁慶の御所人形風の可愛い石像を右手に見ると、すぐ五条大橋に入る。

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 四条から川端通に入ると鴨川沿いのお店は、こぞって鴨川納涼床を組み上げている。京都では、ビアガーデンより納涼床なのかも。川風に吹かれながらせせらぎの音を聞きながら。

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 ところどころに植えられた百日紅(さるすべり)は、桜色もショッキングピンクも紅色も満開だ。

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 高校、大学と頻繁に行き来した三条大橋は、平日も盛況。

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 閑静な知恩院界隈の道に入り、知恩院前の駐車場でバスを降りる。

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 れんくみさんと、「知恩院行ったねえ、土砂降りで雷鳴って」と懐かしく思い出す。そのあと三門に昇ったら、激しい雨に洗われた緑が、感動的に美しかったっけ。「華頂山」という巨大な扁額も、ごく間近で見たのだ。
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2013/7/25

京の夏の旅  おでかけ

 明日は観光バスで行く「京の夏の旅」だ。主に東山界隈を回っての、建築と庭園を巡るバス旅。

 ということで、今日は旅の前日のわくわく感を、久しぶりに満喫した。バス、というのがうれしいのだ。子どもたちがもう少しちいさかったときには、親子バス遠足とか、PTAの研修旅行とかで、観光バスに乗ることも出来た。いまの身分では、観光バスなんてめったに乗れない。

 まずは観光バスに乗る、というだけでワクワクなのだ。

 バスなら荷物は多少多くても大丈夫かも。お菓子や飲み物も持って行かなきゃ。今回は京都駅前からスタートし京都駅前で終着するので、あたまを空っぽにして出かけることになる。

 乗り物の乗換も、歩きのルート確認も、ランチのお店の定休日も気にすること無く。実はそういう段取りは旅準備のわくわく感があって、どちらかといえば好きなのだけど、たまにはお膳立て済みに乗っかってみるのもいいかも。

 炎天下の京都を歩くのは、ちょっとキケンかもしれないし、たぶんゆっくりな私なら2回に分けて行かなけれ無理な数カ所を、一日で回れるのも魅力だった(ということは、いつもほどには「じっくり」はできないかもしれないけど)。

 ということで、明日は京都。金曜の夜と土曜の午前中は仕事のレポート作成なので、ブログはちょっと間があくかもしれません。

 では明日の朝、行ってきます。
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2013/7/24

夏だより  季節

 昨日は4件ほど、お礼状を兼ねて暑中お見舞いのハガキを出した。

 なるべく早く着くように、郵便局の窓口まで持って行ったら、7月23日発売の「ふみの日」切手をみつけてしまった。

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 ふみの日切手は、日本郵便がデザイン力の粋を集めているのか、毎年とても素敵なデザインになっている。今年もちょっとレトロで懐かしい優しさ、夏の風物詩に溢れている。

 ふみの日切手ではないが、去年の私的ヒットはこれ↓

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 谷内六郎さんの、メルヘンで懐かしい世界が広がっている。もったいなくて使えないので、2シート買ってしまった。

 これで、アナログな夏だよりが送れるというものだ。

 そうそうデザインといえば、遅ればせながら「木之本北國街道商店街」のポイントカードである。シュールでかわいく、色あいもあたたかい。

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 ありがたや、ありがたや。
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2013/7/23

動揺を隠しきれない。  新聞/雑誌

 代休を取った夫が「伊吹山、いこか!」というので、この暑い中タフだなあ?と思いつつも、歩けるスタイルで乗車した。

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 いつものように琵琶湖に沿うように北へ、北へ。田んぼには白鷺が。

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 能登川、彦根と通り過ぎ、米原へ。

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 琵琶湖にはカイツブリが浮かび、カモメのような鳥がたくさん飛び交っていた。あれはユリカモメ? 

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 さあ、着いた!と思いきや、伊吹山ドライブウェイには入って行かず、車は下界でうろうろと彷徨う。

 H氏の目的地は、実は伊吹山ではなく伊吹蕎麦の店だった。http://www.biwako-visitors.jp/search/spot_svnr_14832.html『伊吹野』さん。蕎麦ランチを企てていたのだ。

 ・・・だよね〜。出かけにPC使っていたのは、伊吹山へのルート確認ではなく、伊吹蕎麦のお店を探していたことが、遅ればせながら判明した。

 まあ、ピーカンのドライブ日和だったし。しかも私はたぶん半分以上寝ていましたので。

 お店では、なにが特選なのか訳も分からず注文した「特選そば」は、甘味があって美味しかった。H氏は、昨年に三井寺の前の人気蕎麦屋・『開運そば』で食べ損ねた天ざるがトラウマとなっていたのか、迷わず天ざるの大盛り。すごく美味しそうな天ぷらだったな。カラッと揚げたてで、さくさくで。

 お蕎麦屋さんは道の駅の敷地内にあって、道の駅の入口には、こんなものが。

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 しげしげと覗き込むH氏。あおむけになってもがいているカブトムシがいたので、救済してあげていた。

 ここまで来たら、ついでに木之本に寄ろうということで、岩根醤油醸造店までお醤油を買いに行った。ここの商店街で買物をするとポイントがもらえるという「ZIZO(地蔵)カード」をいただく。大胆にお地蔵様がデザインされた、すごいシュールなポイントカードだった。ポイントはなかなか付きそうもないので、お守りにしておこう。

 帰りは竜王かがみの里に寄って、桃とアワビ茸とブルーベリーと水なすのお漬け物を買って帰宅。竜王町の道の駅でしか買えない竜王町の桃は、枝で完熟させてあるので、たいへんジューシーで芳香がうっとりするほど。流通経路が最短だからこそ、できるワザだ。もうスーパーでは桃は買えません。

 今日はショックな出来事も。昨日の話の続きだが、山口晃さんの挿絵の『親鸞』は、全国のローカル紙に掲載されている。
 今日、お蕎麦屋さんでH氏が読んでいた中日新聞にも、当然掲載されている。そこで、挿絵を見た私は、動揺を隠しきれなかった。

 挿絵がカラーだったのだ!! ずるいぞ、中日新聞!
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2013/7/22

山口晃さんを追いかけて。  新聞/雑誌

 さて、山口晃さんの挿絵目的で、7月からローカル新聞に掲載されている五木寛之先生の連載小説『親鸞』が、どうなっているのか。知りたい方も多かろうと思う。いくつかの発見があったので、報告してみよう。

 まず、五木寛之先生のことなのだが、しごく真面目な小説『親鸞』に、しごく不真面目な挿絵を描かれて、どうお考えなのか。お怒りではないのだろうか。

 という心配は、当然のことながら杞憂であった。二人がタッグを組んだ連載は3回目なのだから、お怒りなわけがない。どころか、きっと誰よりも山口さんの挿絵を楽しみにされている節も、垣間見える気がする。

 むろん山口画伯も絶好調である。真面目な挿絵のときですら、「もしかすると、どこか細かいところで遊んでおられるのでは??」と、詳細にチェックしてしまったりするほどだ。

 山口画伯の画のタッチは変幻自在だ。ペン画のような細密描写。昔話の挿絵のようなほのぼのタッチ。きっちりと丁寧に描かれたごちゃごちゃ感、きっちりと丁寧に描かれたすっきりシンプル感。絵巻のような楽しい筆致。

 たとえば、夕餉の用意を整えていたのに客人が不要と言った部分を挿絵にしてしまう。こんな些末な部分をこんな丁寧に描くか? というほど描き込んでいたり。「めし不要」というのを炊事場に伝える下男が、「オレたちひょうきん族」で神様に扮したグレート義太夫のように、腕でバツを作っているのが可笑しい。

 親鸞に心酔する大店の主人が、使用人にいかに親鸞が素晴らしいお方かを熱っぽく語る部分では、親鸞ファンの主人は鼻息も荒く、どう見ても五木寛之/著『親鸞』の上下巻を持っている。おお、出たね、山口晃節!

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 下男の男が酒を振る舞われて「五臓六腑に沁みわたる」という部分をとりあげ、なぜかその男が落語の舞台で「五臓六腑にしみわたる」と言っている絵になっていたり。

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 親鸞と縁のある商人が恩のある僧に、親鸞の書きものを一晩入手したいのだが、と頼まれ、商人が「それは盗み出すということですか?」と問うと「一晩拝借するだけだ」と返されるシーンは、なんとテスト用紙になっていた。

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 とまあ、こんな調子で、山口画伯は絶好調にスタートを切った。そして晩年になればなるほど、教団や家族間の悩みが膨らんで行く親鸞を描きたい、と連載前に語っていた五木先生の親鸞像も、やはり楽しみになってきた。
 『親鸞』の裏もたいてい広告なので、気兼ねすることも無くさっさと切り抜けるから、スクラップも滞ること無くスムーズだ。

 わざわざ京都新聞に替えた甲斐があった、というものである。現段階では、すべて順調にとりおこなわれています。
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2013/7/20

気になる空模様  自然

 今日の空は、日中から気になっていた。なんだか夏らしくないような空だったから。

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 雲の感じも空の色も柔らかめで、パキッ、モクモクとした夏のきっぱりした様子ではなく、自由に雲が流される秋の空みたいだ。

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 そんなわけで、H氏が運転するのをいいことに、お中元届けの車の中から、写真を撮っていた。

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 日暮れ時には、台所で大車輪で晩ご飯の用意で必死だったが、切ない黄色がかった光に誘われて、外に出てみた。

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 言葉もなく圧倒される夕焼けに、カメラを取りに走る。

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 夏休みが始まったばかりだというのに、まるで夏休み終盤のような夕焼けだ。

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 東の空にはすでに月が出て、煌煌と輝いていた。
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2013/7/19

裏庭で生きる。  季節

 祇園祭のコンチキチン♪も終わったので、真夏の京都も来週あたりいってみたい。夏の特別公開も、すでに始まったことだし。

 くらくらしながら、照り返しの強い道を歩き、ひときわ黒々とした影に入るとホッとし、果ては京都駅の伊勢丹に寄り道をする気力も無く、ぐったりと帰路につくのが今から目に見えるようだ。♪なのに私は京都に行くの♪ だ。

 という楽しい妄想をしつつ、Tくんの部屋のエアコンが壊れたので、業者さんに修理をお願いしたところ、「僕もいろいろエアコン見てきてますが、せいぜい97年のまでですわ。いや〜95年のエアコンって、初めて見ました!」と、いたく感心された。

 いたく感心された上、「古いわりにきれいな状態ですねえ。とくに壊れていませんが」と、褒められた。

 しかし、場外に舞台を移し、室外機をみてもらうと、案の定「コンプレッサー動いてません。壊れてます。つまり単なる送風機になってます」

 ということで、当然、買い替えをお勧めされた。

 室外機の近くの樋(とい)には、楽しげに雑草が絡まり、生い茂っていたのを見つけたのが収穫だった。

 午後にカメラを持って、草木の生い茂る手入れをされる前の「秘密の花園」(花はないが)状態の裏庭へ。恰好の蚊の餌食になりつつ、カメラを構えた。

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 う〜〜ん、ジャングルだな・・・。

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 蔓植物は、やりたいほうだいだ。このシノブっぽい繊細な葉っぱは、ちょっと涼しげだな。

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 いつでもどこでもだれとでも絡むのが、ハート型の葉っぱで可憐な花をつける、一見やさしそうなつる草。その名を「へくそかずら(屁糞葛)」という。

 植物の命名は残酷だ。「ドクダミ」はその語感が忌まわしく、「オオイヌノフグリ」は可憐な花を裏切るお下劣なイメージだ。あまりにも一方的なヒトの命名によって、一部の植物たちの顰蹙(ひんしゅく)をかっているのではないかと、つい気にしてしまう。
 それにしても「へくそかずら」って。どれだけ命名者に疎んじられていたのだろう。本人はあまり気にもせず、いつでもどこでもだれとでもコラボする、気のいいヤツみたいだが。

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 人間の命名には頓着せず、今日も嬉々としてツルを伸ばして花をつけるのだ。
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2013/7/17

その日の後半(汗)  

 「アクリルたわしの手芸講習会」のあと、老舗の精肉屋さんで遠方分のお中元の手配をし、ついでに揚げ物なども購入して帰宅する。

 3連休仕事だったので半日休みをもらったH氏が、汗だくになりながら畑仕事に精を出していた。帰宅後すぐH氏に、「買物のついでに、職場の事務員さんに野菜、持って行ってあげて」と頼まれ、午前中にひきつづき畑で少し収穫する。

 今日の講習会への手みやげとして、籠いっぱいに収穫物をいれて持参した。という話をH氏にすると、「籠で野菜を持って行きなさい(ウケるから)」とリクエストがあったので、特に異存もなくそうした。車だしね。

 H氏の職場は四角い建物の2Fにあり、外からインターフォンを押して名乗ることになる。事務員さんが降りてくるのを待っている間、1Fにいる警備員さんが、足早にガラスのドアに近づき鍵を開けてくれた。

 なぜか眉間にシワを寄せた警備員さんは、胡散臭そうに「2階にあがっていいから! 何屋さんかしらんけど!」と、いい放った。

 え? 何屋さん・・・って。もしかして、野菜の押し売り農家と思われてる!? そして暗黙の内にも漂う、この「しっ、しっ!」と野犬を追い払うような仕打ちって?? そんなに私、胡散臭い?? ゆっくりと事態を把握するうち、笑いがこみあげそうになる。

 事務員さんが階段を下りてきたので、初対面のご挨拶のあと、そのままそこで籠ごと野菜を手渡しして、トンボ帰りした。

 疲労ぎみのH氏に、「籠で持っていったの、大失敗やったわ〜!!」と一部始終を報告したら、いつになく大爆笑で、「おもろすぎる〜!」と大ウケ。「あの警備員さんなあ、(交代勤務される警備員さんの中で)一番愛想ないひとやし。元・刑事さんやねん」

 おお〜! 刑事の勘では、私は胡散臭さすぎる人種なのだ!! 当たっていないことも無いけどー。

 最近疲労気味のH氏が、珍しくちょっと元気に爆笑してたので、ネタとしてはよかったのかも。とはいえこれからは、パトカーと交番の前では緊張しそうだ。
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2013/7/16

アクリルたわし講習会  おでかけ

 前回の読書会で、「アクリルたわし作り方講習会」が開催されることが決定された。

 インストラクターの「先生」は、しばしば手作りのアクリルたわしをみんなにプレゼントしてくださるOさん。彼女の作品はものすごく使い勝手がよく、汚れ落ちが素晴らしいと評判が評判を呼んで、ぜひ作り方を教えて欲しいという希望が何度も繰り返されたため、ご自宅に集合することになったのだ。

 私はもちろん、手芸方面は苦手分野だ。学校を卒業してから、やっと好きにはなったが、不器用が直ったわけではない。
 家庭科の先生たちは、一様に「ななめ上から目線」だったり、皮肉っぽいものいいをしたり、遠回しにイジワルだったり、説教好きだったので、私の家庭科苦手意識は天井の雨漏れ染みのように広がってしまった。いまだに家庭科の宿題が仕上がらない悪夢を、年に一度はみるほどだ。

 でもOさんに教えてもらえるのなら。
 竹を割ったような気性の見本のようなOさんは、さっぱりとクレバーな方だし、年下の私たちにもイーブンに接してくださるので、とても気楽なのだ。

 初めて訪問したOさんのお家は、壁伝いに収納ドアがあり、とてもすっきりとシンプルで、使い勝手が良さそうだった。とても身軽に人の3倍は動かれ、同じく人の3倍は仕事が速い方なので、もちろんキレイに片付いている。それでいてすっきりしたお家にありがちな冷たさがなく、とても居心地がいい。考え抜かれた工夫もされていて、家も人柄なのだと痛感した。

 アクリル毛糸はひと玉・2色を各自持参で、私はミントチョコの配色を狙ってみた。

とはいえ「先生」の胸のすくような口の悪さは大好きなのだが、20年以上編み棒を持っておらず、このところ指の動きも針仕事をするたびますます不器用になってきているのを自覚しているので、身のすくむ思いだ。でも勘のいい先生は、私のトラウマをいちはやく感づいたのか(笑) 的確に指導してくださった。長年のお付き合いでもあるしね。

 お昼は先生手作りの、ちらし寿司&蟹身入りそうめんセット。さすがの私も満腹。カボチャやデザートのパインも。

 午後から続きを再開し、遅れてきた上、手の遅い私以外のみなさんは、二つ目をチャレンジされていた。それぞれに、編み方の手の動きや配色が異なっていてかぶる人がいない、というのも個性的な面々が集う読書会ならではといえよう。

 早めに帰る若手(!? 一般的には若くないが相対的に)メンバーのため、早まったおやつの時間には、別の方の手作りのグレープフルーツのムースあり、台湾産のアップルマンゴーなど、遅ればせながらの女子会(平均年齢50半ば?)を満喫する。おみやげに先生のアクリルたわしをひとつと、自作のをひとつお持ち帰り。

 んん〜、Kちゃんが幼稚園のときにバザーで販売する「手作り品講習会」以来のグループ手作り会だった。子どもが大きくなると、こういう機会がめったにないので、逆に新鮮。PTAのさまざまな長を歴任され、読書会でもそのリーダーシップをいかんなく発揮されているOさんは、「先生」としても素晴らしかった。ありがとうございました。

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2013/7/15

レティシア書房で買いました。  本・書店・出版

 瀟洒でこじんまりとした古本屋さんなのに、明るくてキレイ。大体「本が好き!」な本屋さんは、本がひしめいているのだけど、ここはちょっと違う。

 瀬戸内の島々の「おみやげ」の品が、贅沢にスペースを使って、ゆったりとレイアウトされている。壁一辺の細長いスペースに並べられて、誇らしく自慢げだ。その前には、リトルプレスがずらりと並べられている。その上下には、古本が控えめに背中を見せていた。この棚のメインは、あくまでリトルプレスなのだ。見たことないけど、こだわりありそうな小冊子たちがずらり。壮観。しかもゆったりと。リトルプレスを置いているところは、有名な書店で見かけることはあるけど、こんなにゆったり並べていない。思い入れがずいぶん違うのだ。

 奥には、やたら古い、そしてやや高価な(手が届く範囲ではあるけれど)本が混在したちょっとそそられそうな古本たち。児童書、詩歌、美術などと、ざっくりとカテゴライズされてはいるけど、注意深く見て行かないと、掘り出し物を見逃しそう(笑) 

 入口近くまで戻って、一巡しようとするところに、CDやレコードもあった。

 まさかの「綿の国星」のアルバム(これが出たとき、メルヘンなシンガーソングライターの谷山浩子が「私が作りたかった!!」と臍を噛んでいたっけ)が ジャケ見せしてあった。もちろん大島弓子先生が描いたチビ猫のジャケだ。
 ユーミンの『ひこうき雲』もあったな。これはうちにも確かあった(たぶん2枚も。ユーミンのフォトを使ったすごろくのオマケ付きだった。)

 でもこの古本屋さんで運命を感じたのは、友部正人さんや高田渡さんのCDが目立って並んでいたから。昨日、店長日誌を読んで知ったのだけど、実は店長、もともと音楽業界の方だったらしい。

 そろそろ命日も近い奥村店長の引き会わせか?と、勘ぐりたくなるほど。ということは、通わなければならないかもな(笑)

 で、この日に買った、「せとうちのおみやげ」編では

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 「どんぐりとやまねこ」手作りクッキー。一食浮くくらい、バターをたっぷり使った濃厚で(でも重くはない)素朴なクッキー。帰宅途中で足折れしたヤマネコが、お気の毒。

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 アートで有名な直島の塩サイダー。海から採ったまろやかな塩の味がしました。海のミネラルサイダーと命名したい。

 で、ブックス編としては、

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 『変人十二面相』は、小林信彦さんの少女の一人称で書かれたユーモア小説。懐かしすぎてゼッタイ買ってしまう。これは未読だけど。オヨヨシリーズはたぶん全部文庫で買って読んだと思うけど、現在手元にはない。残念。
 『クリスマスの思い出』は、カポーティ/作、村上春樹/訳、山本容子/画の贅沢すぎるシリーズ3冊のうち、これだけ持ってなかったから。やっとコンプリート。

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 来春の朝ドラの原作だから。ティ−ンの頃には、村岡訳エミリーシリーズにずいぶんお世話になったから。

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 これは新刊で松岡正剛の書店や棚の話でもりあがり、店長がずいぶん喜んでくださいました。これのビジュアル本を図書館で借りたことがあって、「今、買わねば」と思い切ったのでした。
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