2013/9/30
御香宮神社へのオン・ザ・ロード 建築
「魚三楼」さんより、徒歩で後香宮(ごこうぐう)神社へ向かう。途中「近鉄桃山御陵前」の駅に遭遇する。

この雑然さのすぐ近くに聖域があるなんて、京都はやっぱり面白い。
そしてさすがは酒処、水処である、「名水めぐり」の大きな地図が。

おまけにこの辺りは、歴史的にも興味深い場所なのだ。

道を隔てて敵味方が、それぞれに陣を構えていたなんて。これが近代日本の幕開けだなんて。近すぎて可笑しすぎるぞ。
ほどなく、車道にまたがる後香宮神社の朱の大鳥居に接近するが、不思議なコラボを発見する。

鳥居と十字架のコラボ!?
もう一度横手を見れば、石垣に乗った白壁の塀が続く内側に、和風建築。

でも、門は洋風でそのトップには十字架!?


基督教会!

しかも幼稚園を併設している。わああ、斬新!
京都新聞の記事「カテドラル京都16」によれば、
桃山基督教会は1936年、奈良の宮大工が完成させた。当時の京都教区のニコルス監督が、隣の御香宮(ごこうぐう)神社と調和するよう神社風にした。
建物は1階が桃山幼稚園のホール、2階が礼拝堂。聖堂の黄の窓ガラスは外光を黄金色に彩る。昭和初めの大阪ガラスという。天井はノアの箱舟の船底のよう。軒丸瓦には十字の紋が。
写真で見ると、幼稚園の1F部分は改装されており、きれいで使い勝手がよさそうだが、2Fの礼拝堂と屋根の十字架の意匠は、創建当時のままだそうだ。どんなにええ仕事をするねん、宮大工さん!
なるほど、隣の神社との調和を図るため、あえて木造和風建築になったのね。黄色の大阪ガラス、カッコ良すぎる! いや京都新聞に載っていた写真をみると、礼拝堂のすべてがカッコイイ!
そんな風に、ツアーと全く関係ない場所に、ひとり小ネタを見つけては萌えていたのでした。

(そんなことをしてるから、わああ〜、遅れをとってしまった〜!)
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この雑然さのすぐ近くに聖域があるなんて、京都はやっぱり面白い。
そしてさすがは酒処、水処である、「名水めぐり」の大きな地図が。

おまけにこの辺りは、歴史的にも興味深い場所なのだ。

道を隔てて敵味方が、それぞれに陣を構えていたなんて。これが近代日本の幕開けだなんて。近すぎて可笑しすぎるぞ。
ほどなく、車道にまたがる後香宮神社の朱の大鳥居に接近するが、不思議なコラボを発見する。

鳥居と十字架のコラボ!?
もう一度横手を見れば、石垣に乗った白壁の塀が続く内側に、和風建築。

でも、門は洋風でそのトップには十字架!?


基督教会!

しかも幼稚園を併設している。わああ、斬新!
京都新聞の記事「カテドラル京都16」によれば、
桃山基督教会は1936年、奈良の宮大工が完成させた。当時の京都教区のニコルス監督が、隣の御香宮(ごこうぐう)神社と調和するよう神社風にした。
建物は1階が桃山幼稚園のホール、2階が礼拝堂。聖堂の黄の窓ガラスは外光を黄金色に彩る。昭和初めの大阪ガラスという。天井はノアの箱舟の船底のよう。軒丸瓦には十字の紋が。
写真で見ると、幼稚園の1F部分は改装されており、きれいで使い勝手がよさそうだが、2Fの礼拝堂と屋根の十字架の意匠は、創建当時のままだそうだ。どんなにええ仕事をするねん、宮大工さん!
なるほど、隣の神社との調和を図るため、あえて木造和風建築になったのね。黄色の大阪ガラス、カッコ良すぎる! いや京都新聞に載っていた写真をみると、礼拝堂のすべてがカッコイイ!
そんな風に、ツアーと全く関係ない場所に、ひとり小ネタを見つけては萌えていたのでした。

(そんなことをしてるから、わああ〜、遅れをとってしまった〜!)

2013/9/29
お昼ゴハン前後 おでかけ
今回は、見学が一個だけで早お昼ゴハンにありつけるので、前回のように空腹で目を回すこともなかった。明和元年(1764)創業の老舗料亭「魚三楼」さんだ。

鳥羽伏見の戦いの頃についた弾痕が、今でも店先の格子に残っている。


歴史に思いを馳せつつ、京料理をいただく。前回とは打って変わって、水を打ったように静かなので、となりの方がお手洗いから戻られたときに「お通夜かと思った」とつぶやかれたほど。でも食べるのに忙しくてしゃべることができなかったのかも。少なくとも私はそうだった。上品なお料理なのに、がっついてしまった。

酢みそあえとかすまし汁とか、ほんとに久しぶりにいただいて、美味しすぎて感激。感激しすぎて無口。お漬け物のキュウリの皮がストライプになっていて、その技はうちでも使うけれど、上下にずらせて重ねて市松模様にするなんて。京料理はほんとに勉強になる。


集合まで時間があるので、向かいの「駿河屋本店」で老舗の和菓子を物色する。看板は練羊羹だけど、シーズンの栗蒸し羊羹をお買い上げ。


玄関には白い彼岸花が!

老舗の和菓子司のとなりは、学習塾! 不協和音ではあるけど、不思議なコラボだ。
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鳥羽伏見の戦いの頃についた弾痕が、今でも店先の格子に残っている。


歴史に思いを馳せつつ、京料理をいただく。前回とは打って変わって、水を打ったように静かなので、となりの方がお手洗いから戻られたときに「お通夜かと思った」とつぶやかれたほど。でも食べるのに忙しくてしゃべることができなかったのかも。少なくとも私はそうだった。上品なお料理なのに、がっついてしまった。

酢みそあえとかすまし汁とか、ほんとに久しぶりにいただいて、美味しすぎて感激。感激しすぎて無口。お漬け物のキュウリの皮がストライプになっていて、その技はうちでも使うけれど、上下にずらせて重ねて市松模様にするなんて。京料理はほんとに勉強になる。


集合まで時間があるので、向かいの「駿河屋本店」で老舗の和菓子を物色する。看板は練羊羹だけど、シーズンの栗蒸し羊羹をお買い上げ。


玄関には白い彼岸花が!

老舗の和菓子司のとなりは、学習塾! 不協和音ではあるけど、不思議なコラボだ。


2013/9/28
六道珍皇寺 神社仏閣/教会
いつもより1時間近く早い出立だったが、電車に乗り遅れる事も無く、無事れんくみさんと車内で落ち合えた。
京都駅からバス乗り場まで行き、チケットを購入したらまもなくバスが来て、スムーズに10時出発。そのまま東本願寺を左手に見て、五条大橋を渡り、東大路通りに出るまでは先日のバス旅と同じ。
清水道あたりでバスを降り、ゆるい下りの坂道に折れて、ほどなく「六道の辻」の石碑のある門にたどり着く。8月の半ばに「迎え鐘」を打つため、すでに来ていた六道珍皇寺だ。小野篁ゆかりのお寺なので、待ちきれなかったのである(笑)

その時には鐘を撞き、境内のお堂に安置されている篁や閻魔様の像を見て、いわれをこっそりまた聞きしただけで、本堂には入れず、冥界に通じるという井戸も見る事が出来なかった。
しかし今回はフルバージョンだ。本堂にあがらせていただくと、欄間部分にはギッシリの仏様で隙間無く埋められ、天女が舞っている。このあたりは、鳥辺野の葬場の入り口にあったことから、ここが、現世と冥界の接点つまり「六道の辻」と考えられていたからだ。極楽を模して亡者を送り出すのである。
そのため、輪廻転生する先の世界、つまり上は天上界、人間界、下は畜生道や餓鬼道や阿修羅道、果ては地獄というものがありますよ、だからいますぐ回心して閻魔様の心証を良くしておきなさい、と庶民にも分かりやすく仏道を説く絵図がいくつもあった。
ぎゃあああ〜という叫び声が聞こえて来そうな地獄の責め苦の絵あり、シンメトリーで小ネタと寓意がぎっしり詰まっているかの様な、曼荼羅のような絵とかもある。色遣いも原色を使って独特だ。いかにも密教的。ちょっとユーモラスなものや、摩訶不思議な可愛らしさが漂っているものがあり、どんなに見ていても見飽きない魅力に溢れていた。
奥の部屋から庭に出て、小野篁が夜な夜な閻魔さまの補佐として冥土に通ったという「冥土くぐりの井戸」と、最近見つかったという「黄泉がえりの井戸」を見せていただいた。ついでに「水おみくじ」もひかせていただいた。小吉。
せっかく小野篁という有力なキャラを持っているのに、ショップ?はやや的外れといわざるを得ない。参拝者の心を鷲づかむグッズに欠ける。絵葉書セットのセレクトも残念なので、図書館で「古寺巡礼」の京都シリーズを探してみようと思った。もし見つかればここの魅力的なお宝が、カラーで掲載されているはず。
鐘楼の壁で覆われた「迎え鐘」を撞き、大急ぎで集合場所の門に向かう。

バスの待つ大通りまで、ちょっとした距離を歩く。京都は歩いてナンボの場所なので、むしろ歩く方が楽しい物件に出くわす。
たとえば六波羅蜜寺の近くの中華料理店「六波羅飯店」。チープな看板に、この漢字の字面がたまらない。

幽霊が赤ちゃんを育てるために、夜な夜な飴を買いに来たといういわれがある「幽霊子育て飴」の店。

「平清盛」が大河になる前から、行きたかった六波羅蜜寺の前も通った。造りは新しいが、中国大陸を感じさせるエキゾチックなお寺だった。ますます行ってみたい。
ものすごく細い古くからの路地裏にも、大胆に車が入ってくるので、そういうのも驚きだった。路地の片側には斜めに傾いだ石垣に、木造の建物が乗っかっていた。
バスに到着すると、なんと高速を使って伏見桃山方面へ向かう。バスを下車し、午後からの見学地「御香宮神社」を素通りして、まずは鳥羽伏見の戦いのとき、官軍の台所番を務めたというお店、「魚三楼」さんでお昼ゴハン。名水「伏水」を使った京料理を供してくださるそうだ。 次回はここから。
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京都駅からバス乗り場まで行き、チケットを購入したらまもなくバスが来て、スムーズに10時出発。そのまま東本願寺を左手に見て、五条大橋を渡り、東大路通りに出るまでは先日のバス旅と同じ。
清水道あたりでバスを降り、ゆるい下りの坂道に折れて、ほどなく「六道の辻」の石碑のある門にたどり着く。8月の半ばに「迎え鐘」を打つため、すでに来ていた六道珍皇寺だ。小野篁ゆかりのお寺なので、待ちきれなかったのである(笑)

その時には鐘を撞き、境内のお堂に安置されている篁や閻魔様の像を見て、いわれをこっそりまた聞きしただけで、本堂には入れず、冥界に通じるという井戸も見る事が出来なかった。
しかし今回はフルバージョンだ。本堂にあがらせていただくと、欄間部分にはギッシリの仏様で隙間無く埋められ、天女が舞っている。このあたりは、鳥辺野の葬場の入り口にあったことから、ここが、現世と冥界の接点つまり「六道の辻」と考えられていたからだ。極楽を模して亡者を送り出すのである。
そのため、輪廻転生する先の世界、つまり上は天上界、人間界、下は畜生道や餓鬼道や阿修羅道、果ては地獄というものがありますよ、だからいますぐ回心して閻魔様の心証を良くしておきなさい、と庶民にも分かりやすく仏道を説く絵図がいくつもあった。
ぎゃあああ〜という叫び声が聞こえて来そうな地獄の責め苦の絵あり、シンメトリーで小ネタと寓意がぎっしり詰まっているかの様な、曼荼羅のような絵とかもある。色遣いも原色を使って独特だ。いかにも密教的。ちょっとユーモラスなものや、摩訶不思議な可愛らしさが漂っているものがあり、どんなに見ていても見飽きない魅力に溢れていた。
奥の部屋から庭に出て、小野篁が夜な夜な閻魔さまの補佐として冥土に通ったという「冥土くぐりの井戸」と、最近見つかったという「黄泉がえりの井戸」を見せていただいた。ついでに「水おみくじ」もひかせていただいた。小吉。
せっかく小野篁という有力なキャラを持っているのに、ショップ?はやや的外れといわざるを得ない。参拝者の心を鷲づかむグッズに欠ける。絵葉書セットのセレクトも残念なので、図書館で「古寺巡礼」の京都シリーズを探してみようと思った。もし見つかればここの魅力的なお宝が、カラーで掲載されているはず。
鐘楼の壁で覆われた「迎え鐘」を撞き、大急ぎで集合場所の門に向かう。

バスの待つ大通りまで、ちょっとした距離を歩く。京都は歩いてナンボの場所なので、むしろ歩く方が楽しい物件に出くわす。
たとえば六波羅蜜寺の近くの中華料理店「六波羅飯店」。チープな看板に、この漢字の字面がたまらない。

幽霊が赤ちゃんを育てるために、夜な夜な飴を買いに来たといういわれがある「幽霊子育て飴」の店。

「平清盛」が大河になる前から、行きたかった六波羅蜜寺の前も通った。造りは新しいが、中国大陸を感じさせるエキゾチックなお寺だった。ますます行ってみたい。
ものすごく細い古くからの路地裏にも、大胆に車が入ってくるので、そういうのも驚きだった。路地の片側には斜めに傾いだ石垣に、木造の建物が乗っかっていた。
バスに到着すると、なんと高速を使って伏見桃山方面へ向かう。バスを下車し、午後からの見学地「御香宮神社」を素通りして、まずは鳥羽伏見の戦いのとき、官軍の台所番を務めたというお店、「魚三楼」さんでお昼ゴハン。名水「伏水」を使った京料理を供してくださるそうだ。 次回はここから。

2013/9/27
京の夏の旅パート2 おでかけ
さて、やってきました、「京の夏の旅」第2弾。前回は庭園がテーマのバス旅だったので見どころ満載だし、東山界隈をコンパクトにぐるっとだったので、わかりやすかった。
今回はあまり耳にしない場所や神社仏閣が多くて、地味なツアーだ。今回のテーマは「名水とご利益めぐり」。名水については興味津々だが、ご利益については、昨年度に求めすぎたので、「いや、もういいです、おなかイッパイです」と内心思っていた。日帰り旅盟友のれんくみさん共々、やっと子どもは大学生になったばかりだ。とくに現在差し迫ったお願いごともない。あえていうなら、現状維持だ。
ところが行ってみたら、お天気にも気候にも恵まれた秋日和の下、やはり自力では考えもしなかった場所に連れて行ってもらえた。京都はやっぱり奥深いと感慨も新たにした。
しかも一日で東山から始まり、南に下って伏見桃山、北に上がって嵐山と、縦横無尽の移動である。車窓風景も楽しめ、団体観光客や修学旅行の学生さん達にも遭遇しない、贅沢な京都を満喫できた。ちなみに観光バスに乗っていたツアー客は、私たちを含め10名という身軽さだ。
しかし10名とはいえ、バスツアーの団体行動なので、時間が限られてしまい「観光地」をしゃぶりつくしたい私たちにとっては、少々時間が足りないのが、唯一の難点だった。集合時間ギリで、バスにダッシュするときもあった。
それぞれの神社仏閣体験は貴重なものだったが、それにプラスして「コラボする景観」の面白さにも目覚めた旅だった。むしろ一晩寝てからの方が、「ああ楽しかったなあ」と思えるような、余韻のある旅とも言えるかも。
朝の圧縮家事を終えてバタバタと出立し、シンデレラの様にセーフで夕方帰宅し、夕方からの家事ラッシュに没頭し、仕事が終わったトタン、電池ギレで娘を駅まで迎えに行くまで、とりあえず爆睡。余韻に浸ったのは翌朝からだったけどね。
では次回から、京の夏の旅パート2、スタートします。
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今回はあまり耳にしない場所や神社仏閣が多くて、地味なツアーだ。今回のテーマは「名水とご利益めぐり」。名水については興味津々だが、ご利益については、昨年度に求めすぎたので、「いや、もういいです、おなかイッパイです」と内心思っていた。日帰り旅盟友のれんくみさん共々、やっと子どもは大学生になったばかりだ。とくに現在差し迫ったお願いごともない。あえていうなら、現状維持だ。
ところが行ってみたら、お天気にも気候にも恵まれた秋日和の下、やはり自力では考えもしなかった場所に連れて行ってもらえた。京都はやっぱり奥深いと感慨も新たにした。
しかも一日で東山から始まり、南に下って伏見桃山、北に上がって嵐山と、縦横無尽の移動である。車窓風景も楽しめ、団体観光客や修学旅行の学生さん達にも遭遇しない、贅沢な京都を満喫できた。ちなみに観光バスに乗っていたツアー客は、私たちを含め10名という身軽さだ。
しかし10名とはいえ、バスツアーの団体行動なので、時間が限られてしまい「観光地」をしゃぶりつくしたい私たちにとっては、少々時間が足りないのが、唯一の難点だった。集合時間ギリで、バスにダッシュするときもあった。
それぞれの神社仏閣体験は貴重なものだったが、それにプラスして「コラボする景観」の面白さにも目覚めた旅だった。むしろ一晩寝てからの方が、「ああ楽しかったなあ」と思えるような、余韻のある旅とも言えるかも。
朝の圧縮家事を終えてバタバタと出立し、シンデレラの様にセーフで夕方帰宅し、夕方からの家事ラッシュに没頭し、仕事が終わったトタン、電池ギレで娘を駅まで迎えに行くまで、とりあえず爆睡。余韻に浸ったのは翌朝からだったけどね。
では次回から、京の夏の旅パート2、スタートします。

2013/9/25
さよなら 海文堂書店。 本・書店・出版
この書店は、今年の9月に99年の歴史を閉じる、神戸の有名な個性派書店だ。
HPを読むと、閉店を決めるまでに、やれることはとことんやり、努力を尽くされたことがわかる。手をこまねいて閉店を招いた訳では無いのだ。
画期的なのは、古本専門店が店内にいくつか入っていること。店頭も古本屋さんだ。

写真はないが、1Fにも2Fにも結構なスペースの古本コーナーがある。スペース間借りしてちょろっと、というケチ臭いものでなく、アクも嗜好も全開にババーン!と、それぞれの古書店独自の体臭を放っていた。まさに店舗内クロスオーバー。

これが店舗内の古書店で買ったもの↑
売り場面積も、丁度いいかんじ。一巡して、満足するが疲れない。雑誌もみたことのないものや、BNも見やすく置いてある。ただし、あと1週間で閉店なので、当然平積み部分や雑誌架に空白がある。新聞書評にあった『グローブ・トロッター』みたいなマニアックな本が、面出しされている。
2Fは主に海事関連書やマリングッズが販売されている。海に関するものがどこまでも。船舶のペーパークラフトから海のいきものまで。潮風の匂いがしてきそうで、とてもカッコイイ。中学生の頃、私が男子で泳ぎが得意なら、商船学校に進学したかったことを思い出した。ポスターがカッコ良かったのだ。私はそんなものに釣られるような、浅はかで向こう見ずな子どもだったのだ。女子でよかったかも。
マリングッズは、ものによってはずいぶん品薄、または完売状態だった。そりゃそうだ。むしろ閉店カウントダウンの時期に、それだけ売り切っていることを喜ばなければ。私は船舶職員の袖についている階級章、それにたくさんの信号旗の絵葉書を購入。事務員さんにも階級章があるんだ。
現役なのに伝説のように伝え聞いていた「海文堂書店」には、かねがね興味があって、ついでがあれば行ってみようと思っていたが、まさかこんな形で訪問する事になるとは。

これが海文堂書店で買ったもの↑
いきつけの本屋さんがなくなるのは、大なり小なり何度も経験済みなので、はじめて伺う海文堂なら、さほどショックではないと思っていた。ところがこの書店は、忘れていた本屋の役割というものを、しっかり突きつけてくれた。
いま、世界はどうなっているのか。日本にはどんな問題があるのか。それをどうやって建て直せばいいのかというベクトルを見せてくれる。フロアを歩いていると、そういうことがなにがしか、簡潔にまとめられて見えてくる。そしてどんな本を売りたいのか、この本屋はどういうものが好きなのかを、バシッと見せてくれる。本好きのツボをちゃんと押さえてくれる。棚の流れに引き込まれる。大事なことが、わかりやすく小気味よく教えてもらえる場所だった。
なるほど、閉店が決まった後、シャッターを叩いて号泣するファンがいるはずだ。閉店後は、どんなに寂しいだろう。海文堂に替わる店はないだろうから。
最後だからとスタッフ自身が好きな本を並べたコーナーがある。「さよなら」「さようなら」という言葉がタイトルに入った本のコーナーにはぐっときた。
たとえ閉店しても、神戸っ子の記憶の棚にいつまでも残り、伝説となって語り継がれる本屋であることは間違いない。最後の最後に行く事が出来てよかった。さようなら、海文堂書店。

写真集『海文堂書店の8月7日と8月17日』(夏葉社)↓

☆海文堂書店HPより☆ ↑
2013年8月7日と8月17日。夏葉社代表・島田潤一郎さんとプロカメラマン・キッチンミノルさんがご来店くださり、当店のすべての棚とスタッフを撮影していただきました。元町の「町の本屋」の1日。働く者たち。その棚。
幕を閉じる海文堂書店の最後の姿が記録されています。
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HPを読むと、閉店を決めるまでに、やれることはとことんやり、努力を尽くされたことがわかる。手をこまねいて閉店を招いた訳では無いのだ。
画期的なのは、古本専門店が店内にいくつか入っていること。店頭も古本屋さんだ。

写真はないが、1Fにも2Fにも結構なスペースの古本コーナーがある。スペース間借りしてちょろっと、というケチ臭いものでなく、アクも嗜好も全開にババーン!と、それぞれの古書店独自の体臭を放っていた。まさに店舗内クロスオーバー。

これが店舗内の古書店で買ったもの↑
売り場面積も、丁度いいかんじ。一巡して、満足するが疲れない。雑誌もみたことのないものや、BNも見やすく置いてある。ただし、あと1週間で閉店なので、当然平積み部分や雑誌架に空白がある。新聞書評にあった『グローブ・トロッター』みたいなマニアックな本が、面出しされている。
2Fは主に海事関連書やマリングッズが販売されている。海に関するものがどこまでも。船舶のペーパークラフトから海のいきものまで。潮風の匂いがしてきそうで、とてもカッコイイ。中学生の頃、私が男子で泳ぎが得意なら、商船学校に進学したかったことを思い出した。ポスターがカッコ良かったのだ。私はそんなものに釣られるような、浅はかで向こう見ずな子どもだったのだ。女子でよかったかも。
マリングッズは、ものによってはずいぶん品薄、または完売状態だった。そりゃそうだ。むしろ閉店カウントダウンの時期に、それだけ売り切っていることを喜ばなければ。私は船舶職員の袖についている階級章、それにたくさんの信号旗の絵葉書を購入。事務員さんにも階級章があるんだ。
現役なのに伝説のように伝え聞いていた「海文堂書店」には、かねがね興味があって、ついでがあれば行ってみようと思っていたが、まさかこんな形で訪問する事になるとは。

これが海文堂書店で買ったもの↑
いきつけの本屋さんがなくなるのは、大なり小なり何度も経験済みなので、はじめて伺う海文堂なら、さほどショックではないと思っていた。ところがこの書店は、忘れていた本屋の役割というものを、しっかり突きつけてくれた。
いま、世界はどうなっているのか。日本にはどんな問題があるのか。それをどうやって建て直せばいいのかというベクトルを見せてくれる。フロアを歩いていると、そういうことがなにがしか、簡潔にまとめられて見えてくる。そしてどんな本を売りたいのか、この本屋はどういうものが好きなのかを、バシッと見せてくれる。本好きのツボをちゃんと押さえてくれる。棚の流れに引き込まれる。大事なことが、わかりやすく小気味よく教えてもらえる場所だった。
なるほど、閉店が決まった後、シャッターを叩いて号泣するファンがいるはずだ。閉店後は、どんなに寂しいだろう。海文堂に替わる店はないだろうから。
最後だからとスタッフ自身が好きな本を並べたコーナーがある。「さよなら」「さようなら」という言葉がタイトルに入った本のコーナーにはぐっときた。
たとえ閉店しても、神戸っ子の記憶の棚にいつまでも残り、伝説となって語り継がれる本屋であることは間違いない。最後の最後に行く事が出来てよかった。さようなら、海文堂書店。

写真集『海文堂書店の8月7日と8月17日』(夏葉社)↓

☆海文堂書店HPより☆ ↑
2013年8月7日と8月17日。夏葉社代表・島田潤一郎さんとプロカメラマン・キッチンミノルさんがご来店くださり、当店のすべての棚とスタッフを撮影していただきました。元町の「町の本屋」の1日。働く者たち。その棚。
幕を閉じる海文堂書店の最後の姿が記録されています。

2013/9/24
神戸元町商店街 おでかけ
今月末にて閉店される、神戸の海文堂書店のHPを日々みているうちに、矢も楯もたまらなくなり神戸に出立する。運命に導かれるように電車に乗る。
昨日綿密に時間計算したら、元町には2時間半滞在できる。実際のところ、1本早い電車に乗れたので、3時間滞在できた。

三宮のどこか寂しい感じとは裏腹に、元町は賑わっていた。そうだ、私が30年前に来た神戸は、主に元町だったのだ。

交番にすら、ハイカラな風が吹いている。

おなじみマンホールデザイン。神戸の山には、神戸市の市章とイカリのマークがかたどられているのだ。

神戸名物高架下建築を横に見ながら歩くと、牛さん登場!?

なるほど、ホルモン屋さんのおしゃれな看板牛なわけね。

今回は元町商店街のみを、海文堂書店まで歩く計画だ。
お店に入る余裕はないけど「ユーハイム」本店があることを知り、気持ちがあがる。京都の高島屋の向かいに「ユーハイム」ビルがあった頃、ひとりでよくいちごショート食べにいったっけ。なつかしー!

30年前に、絵に描いたような銀のカレー容器にたっぷり入ったカレーを食べた老舗洋食店「伊藤グリル」が健在だったので、うれしくて入ろうとするも、オープン10分前だったので、残念ながらスルーした。そうそう、1本早い電車で来たことを忘れていたよ。

「伊藤グリル」は、南京町の入口ちかくにある。

そして計画通り、もう少し先の「純喫茶サントス」にてホットケーキを注文する。

こういう落ち着いた雰囲気の、シンプルな喫茶店って、いまは少数派かも。ホットケーキはメープルシロップが甘すぎずベタつかず、やたら美味しかった。ホットコーヒーは、普通の喫茶店の1.5倍くらい、なみなみと。それで650円。本を買う気満々で来たので、うれしい。
商店街の両側にある素敵なお店たちが誘惑してくれるが、先を急ぐ旅なので、もしかしたら帰りにね、と気持ちをなだめながら海文堂書店まで浮気せずに歩く。
鞄屋さんがやたらあったけど、このお店が一番キッチュな品揃えかも。猫の顔とか犬の顔のカバン、すごいインパクトだった。

次回はいよいよ、海文堂に進撃だ!
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昨日綿密に時間計算したら、元町には2時間半滞在できる。実際のところ、1本早い電車に乗れたので、3時間滞在できた。

三宮のどこか寂しい感じとは裏腹に、元町は賑わっていた。そうだ、私が30年前に来た神戸は、主に元町だったのだ。

交番にすら、ハイカラな風が吹いている。

おなじみマンホールデザイン。神戸の山には、神戸市の市章とイカリのマークがかたどられているのだ。

神戸名物高架下建築を横に見ながら歩くと、牛さん登場!?

なるほど、ホルモン屋さんのおしゃれな看板牛なわけね。

今回は元町商店街のみを、海文堂書店まで歩く計画だ。
お店に入る余裕はないけど「ユーハイム」本店があることを知り、気持ちがあがる。京都の高島屋の向かいに「ユーハイム」ビルがあった頃、ひとりでよくいちごショート食べにいったっけ。なつかしー!

30年前に、絵に描いたような銀のカレー容器にたっぷり入ったカレーを食べた老舗洋食店「伊藤グリル」が健在だったので、うれしくて入ろうとするも、オープン10分前だったので、残念ながらスルーした。そうそう、1本早い電車で来たことを忘れていたよ。

「伊藤グリル」は、南京町の入口ちかくにある。

そして計画通り、もう少し先の「純喫茶サントス」にてホットケーキを注文する。

こういう落ち着いた雰囲気の、シンプルな喫茶店って、いまは少数派かも。ホットケーキはメープルシロップが甘すぎずベタつかず、やたら美味しかった。ホットコーヒーは、普通の喫茶店の1.5倍くらい、なみなみと。それで650円。本を買う気満々で来たので、うれしい。
商店街の両側にある素敵なお店たちが誘惑してくれるが、先を急ぐ旅なので、もしかしたら帰りにね、と気持ちをなだめながら海文堂書店まで浮気せずに歩く。
鞄屋さんがやたらあったけど、このお店が一番キッチュな品揃えかも。猫の顔とか犬の顔のカバン、すごいインパクトだった。

次回はいよいよ、海文堂に進撃だ!

2013/9/22
ブックカバー萌え イベント
「架空の本屋さんの、架空のブックカバー」の展覧会も同じロフトの同じフロアで開催中。もちろんこちらも楽しみにしていた。題して「約100人のBOOKCOVER展」 。
具体的にどういうものかといえば、プロ・アマを問わず、老若男女約100人が「こんな本屋さんがあって、そこで本を買ったら、こんなブックカバーで本を包んで渡してくれるのでは(もしくは、渡してくれたらいいなあ)」という思いでデザインされたペーパーブックカバーの展覧会。これは壮観でした。
印刷は味のあるレトロ印刷で、5枚なんぼで購入できる。(500円くらいだったかな)
もちろん購入しましたよ。(写真はカバーの一部です)





購入出来る物は他にもあって、関西の古書店が、一軒につきカラーボックス4段くらいのスペースで古本棚を作った即売もあるのだ。くーっ、これってカモがネギしょってやってくるようなもんじゃない? まんまと散財させるよう仕組まれてるのだ。いや、うれしいんだけどさ、こういうとこで散財するの。
ほんの2、3日前に、たまたま大好きな宮田珠己さんのWEB上でのインタビュー記事をみつけて読んだ。そしたら彼が「中野美代子さんの本が好き」とおっしゃっていた。ちゃっかりここで見つけてしまいましたがな〜。もしかすると買え!という天の声なのか? ということで、『奇景の図像学』、あっさり買っちゃいました。

『京都カフェ案内』はレトロな色合いの写真がたっぷり。もしかしたらいまはなきカフェもいくつもあるだろうけど、あえて買う。とりわけ現役の老舗カフェ『ソワレ』特有のブルーの店内写真がたくさんあり、どれも幻想的で美しい。
森田たまさんの本『今昔』は、職場の棚で背表紙みて読みたいな・・・と思っていたのを思い出したから。
という風に、このイベントだけでも、ずいぶんおなかいっぱいになりますよ。こちらも10月8日まで。
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具体的にどういうものかといえば、プロ・アマを問わず、老若男女約100人が「こんな本屋さんがあって、そこで本を買ったら、こんなブックカバーで本を包んで渡してくれるのでは(もしくは、渡してくれたらいいなあ)」という思いでデザインされたペーパーブックカバーの展覧会。これは壮観でした。
印刷は味のあるレトロ印刷で、5枚なんぼで購入できる。(500円くらいだったかな)
もちろん購入しましたよ。(写真はカバーの一部です)





購入出来る物は他にもあって、関西の古書店が、一軒につきカラーボックス4段くらいのスペースで古本棚を作った即売もあるのだ。くーっ、これってカモがネギしょってやってくるようなもんじゃない? まんまと散財させるよう仕組まれてるのだ。いや、うれしいんだけどさ、こういうとこで散財するの。
ほんの2、3日前に、たまたま大好きな宮田珠己さんのWEB上でのインタビュー記事をみつけて読んだ。そしたら彼が「中野美代子さんの本が好き」とおっしゃっていた。ちゃっかりここで見つけてしまいましたがな〜。もしかすると買え!という天の声なのか? ということで、『奇景の図像学』、あっさり買っちゃいました。

『京都カフェ案内』はレトロな色合いの写真がたっぷり。もしかしたらいまはなきカフェもいくつもあるだろうけど、あえて買う。とりわけ現役の老舗カフェ『ソワレ』特有のブルーの店内写真がたくさんあり、どれも幻想的で美しい。
森田たまさんの本『今昔』は、職場の棚で背表紙みて読みたいな・・・と思っていたのを思い出したから。
という風に、このイベントだけでも、ずいぶんおなかいっぱいになりますよ。こちらも10月8日まで。

2013/9/21
「FREE POP EXPO」 イベント
順番としては最後に行ったのだけど、期間が長くはないイベントなので、まずはコチラから紹介。

「FREE POP EXPO」は、障がいをもつ“つくり手”がつくった雑貨たちの博覧会。フリーでポップ、ユニークでキュート、ナイスでグッドな雑貨たちに、しっかり魂奪われました。もちろん展示品はがんがんお買い上げできます。

手間ひまのかかる「さをり織り」の小物は、作業所などの定番で、高級感ある織物だけど、それを奇妙なぬいぐるみにしちゃうなんて! あっぱれ!としかいいようがない。すごい、よくやった!といいたい。
そしてこの奇妙なぬいぐるみが手提げにしている覆面ポーチは、今回の博覧会のなかでも、私の大のお気に入りなのです。

で、この雑貨たち、なかなかしたたかなやつらなのです。「う〜ん、これはホントに必要か否か」と、じっくり物(ブツ)のまえで沈思黙考し、取捨選択するのです。いつもは時間が経てば、どんどん削ぎ落とされる物欲が、なんとしたこと時間が経てば経つほど、増えて行くという予想外の展開に! 「あれもほしいこれもほしい地獄」へと突き落とされるのです。しかたなく廉価なものから残して行ったのですが、ほんとに泣く泣く諦めましたよ。
私が動けなくなった場所です。

知り合いの人たちが関わっているのだけど、身びいきでもお世辞でもなく、デザイン的にもスゴいことになっていました。結構な長時間、私はここで物色していたのだけど、このパワフルな楽しさってなんだろうと、ついでに考えました。
きっとこれって、作り手が「これ作りてぇ〜!」と熱望している物を周りが盛り上げてどんどん作っちゃうんじゃないかと。ふつうに考えたら「さをり織り」に覆面レスラーは合わせない。そんな一握りのコアなファンに届けるより、一般受けする無難なものをつくろうとするじゃないですか。

ああやっぱり、今見てもいいなあ〜。

椅子の手ぬぐいシリーズ。京都のフリーな日本画家、故・堂本印象(本物の椅子も手作りされている)画伯にやっぱり椅子のシリーズのクリアファイルやカバンがあったように思うけど、堂本印象画伯に渡り合える出来! すんごいナイスワーク!

手前のカゴのポーチのシリーズが素晴らしい。手前の抽象的なデザインに一目惚れ、後のカラフルな4人の天使??のシリーズのカラフルさったら、もう! なかほどにはジンベエザメが豪快に泳ぐ模様もあって、これもサイコー! メロメロでしたが、結局買わずじまい(泣)

で、結局買ったのはこれだけ。

赤いメガネケースと、スイートなピンクの手ぬぐいと、キュートさに和むマスコット、そして「明日休みたいクリアファイル」。
「明日休みたいクリアファイル」は速攻で手に取った。お値段的に手に取りやすいという部分は大きいけど、これ、ホント、私のストライクゾーンを直撃でしたよ。

ところが!
帰宅した娘、Kちゃんに見せると
「これ、えーなあ! 欲しいなあ」と、珍しく私の買った物をえらく気に入ったので進呈しましたよ。複数買うべきだったなあ。我家でプチブレイクでした。
「FREE POP EXPO」では、ワークショップやトークイベントもあります。10月8日まで、梅田ロフト7F/ロフトフォーラムにて。仕切られた、わりと小さな空間ですのでお見逃し無く。
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「FREE POP EXPO」は、障がいをもつ“つくり手”がつくった雑貨たちの博覧会。フリーでポップ、ユニークでキュート、ナイスでグッドな雑貨たちに、しっかり魂奪われました。もちろん展示品はがんがんお買い上げできます。

手間ひまのかかる「さをり織り」の小物は、作業所などの定番で、高級感ある織物だけど、それを奇妙なぬいぐるみにしちゃうなんて! あっぱれ!としかいいようがない。すごい、よくやった!といいたい。
そしてこの奇妙なぬいぐるみが手提げにしている覆面ポーチは、今回の博覧会のなかでも、私の大のお気に入りなのです。

で、この雑貨たち、なかなかしたたかなやつらなのです。「う〜ん、これはホントに必要か否か」と、じっくり物(ブツ)のまえで沈思黙考し、取捨選択するのです。いつもは時間が経てば、どんどん削ぎ落とされる物欲が、なんとしたこと時間が経てば経つほど、増えて行くという予想外の展開に! 「あれもほしいこれもほしい地獄」へと突き落とされるのです。しかたなく廉価なものから残して行ったのですが、ほんとに泣く泣く諦めましたよ。
私が動けなくなった場所です。

知り合いの人たちが関わっているのだけど、身びいきでもお世辞でもなく、デザイン的にもスゴいことになっていました。結構な長時間、私はここで物色していたのだけど、このパワフルな楽しさってなんだろうと、ついでに考えました。
きっとこれって、作り手が「これ作りてぇ〜!」と熱望している物を周りが盛り上げてどんどん作っちゃうんじゃないかと。ふつうに考えたら「さをり織り」に覆面レスラーは合わせない。そんな一握りのコアなファンに届けるより、一般受けする無難なものをつくろうとするじゃないですか。

ああやっぱり、今見てもいいなあ〜。

椅子の手ぬぐいシリーズ。京都のフリーな日本画家、故・堂本印象(本物の椅子も手作りされている)画伯にやっぱり椅子のシリーズのクリアファイルやカバンがあったように思うけど、堂本印象画伯に渡り合える出来! すんごいナイスワーク!

手前のカゴのポーチのシリーズが素晴らしい。手前の抽象的なデザインに一目惚れ、後のカラフルな4人の天使??のシリーズのカラフルさったら、もう! なかほどにはジンベエザメが豪快に泳ぐ模様もあって、これもサイコー! メロメロでしたが、結局買わずじまい(泣)

で、結局買ったのはこれだけ。

赤いメガネケースと、スイートなピンクの手ぬぐいと、キュートさに和むマスコット、そして「明日休みたいクリアファイル」。
「明日休みたいクリアファイル」は速攻で手に取った。お値段的に手に取りやすいという部分は大きいけど、これ、ホント、私のストライクゾーンを直撃でしたよ。

ところが!
帰宅した娘、Kちゃんに見せると
「これ、えーなあ! 欲しいなあ」と、珍しく私の買った物をえらく気に入ったので進呈しましたよ。複数買うべきだったなあ。我家でプチブレイクでした。
「FREE POP EXPO」では、ワークショップやトークイベントもあります。10月8日まで、梅田ロフト7F/ロフトフォーラムにて。仕切られた、わりと小さな空間ですのでお見逃し無く。

2013/9/20
梅田ロフトを目指す。 おでかけ
午前中の用事の山を済ませて、10時半過ぎの電車で大阪へ。ひとりで大阪と云えば、最近は茶屋町だ。「梅田ロフト」に用事があるのだ。
到着したらお昼なので、まずはいつもの食堂街の「北斗星」でオムライス。
いつもオムライスでは芸がないなあと思っていたら、向こうの人が「ハンバーグ!」と注文して、ああ、ハンバーグもいいなあとグッと来る。でももう、注文済みだ。隣にすわったガタイのいいお兄ちゃんが「カツカレー!」というのを聞くと、カツカレー、おいしそう!と節操がない。今回はオムライスだけど、次回は違うのを頼もうっと。オムライスも、美味しいんですけどね。ちなみにここはすべてが700円という統一価格だ。(マカロニとサラダとスープが付きます)
今回は3回目の茶屋町なので、ちょっと裏道を通ってみた。裏道を歩くのは楽しい。大阪なので、裏道といえど人通りはある。おしゃれなお店もある。でも寄り道はしない。
ロフトでの本日の目的は、「FREE POP EXPO」
障がいをもつ“つくり手”が、土・木・布・紙などの素材から制作した「かわいい!」「おもしろい!」「ステキ!」な、フリポップ雑貨たちを、工房での知られざる“ものづくり”の現場の様子とともにお届けする、ユニークな博覧会です。会場ではワークショップやトークイベントなど、体験できる企画も開催します!(梅田ロフトHPより)
そして「架空の本屋さんの、架空のブックカバー」の展覧会「約100人のBOOKCOVER展」
イラストレーターやデザイナー、作家やショップ、会社員や学生etc.著名人から一般の方まで老若男女約100人が「こんな本屋さんがあったらいいなぁ」と考えた「架空の本屋さんの、架空のブックカバー」の展覧会。味のあるレトロ印刷で作られた約100種類もの紙のブックカバーが、ズラリ一同に展示される様子はまさに圧巻。もちろん気に入ったブックカバーはその場で購入が可能です!また会場内には関西の今が旬の古本屋が集まった古書即売会コーナーや、本にまつわる様々なイベントもご用意。読書の秋にふさわしい、もっと本が好きになる、そんなイベントです。 (梅田ロフトHPより)
ロフトでは、ついつい「ヴィレッジバンガード」を彷徨ってしまったり、6Fの文房具売り場で、バラで買える紙ものに我をわすれてしまったり、かわいいスタンプに心を持って行かれたりしながらも、なんとか目的の2カ所も制覇した。
それについては、また明日じっくりと。
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到着したらお昼なので、まずはいつもの食堂街の「北斗星」でオムライス。
いつもオムライスでは芸がないなあと思っていたら、向こうの人が「ハンバーグ!」と注文して、ああ、ハンバーグもいいなあとグッと来る。でももう、注文済みだ。隣にすわったガタイのいいお兄ちゃんが「カツカレー!」というのを聞くと、カツカレー、おいしそう!と節操がない。今回はオムライスだけど、次回は違うのを頼もうっと。オムライスも、美味しいんですけどね。ちなみにここはすべてが700円という統一価格だ。(マカロニとサラダとスープが付きます)
今回は3回目の茶屋町なので、ちょっと裏道を通ってみた。裏道を歩くのは楽しい。大阪なので、裏道といえど人通りはある。おしゃれなお店もある。でも寄り道はしない。
ロフトでの本日の目的は、「FREE POP EXPO」
障がいをもつ“つくり手”が、土・木・布・紙などの素材から制作した「かわいい!」「おもしろい!」「ステキ!」な、フリポップ雑貨たちを、工房での知られざる“ものづくり”の現場の様子とともにお届けする、ユニークな博覧会です。会場ではワークショップやトークイベントなど、体験できる企画も開催します!(梅田ロフトHPより)
そして「架空の本屋さんの、架空のブックカバー」の展覧会「約100人のBOOKCOVER展」
イラストレーターやデザイナー、作家やショップ、会社員や学生etc.著名人から一般の方まで老若男女約100人が「こんな本屋さんがあったらいいなぁ」と考えた「架空の本屋さんの、架空のブックカバー」の展覧会。味のあるレトロ印刷で作られた約100種類もの紙のブックカバーが、ズラリ一同に展示される様子はまさに圧巻。もちろん気に入ったブックカバーはその場で購入が可能です!また会場内には関西の今が旬の古本屋が集まった古書即売会コーナーや、本にまつわる様々なイベントもご用意。読書の秋にふさわしい、もっと本が好きになる、そんなイベントです。 (梅田ロフトHPより)
ロフトでは、ついつい「ヴィレッジバンガード」を彷徨ってしまったり、6Fの文房具売り場で、バラで買える紙ものに我をわすれてしまったり、かわいいスタンプに心を持って行かれたりしながらも、なんとか目的の2カ所も制覇した。
それについては、また明日じっくりと。

2013/9/19
十五夜 季節
彼岸花とはよくいったもので、今週ご近所で何本か咲いているのを見た。


今日は実家に立ち寄って、石垣に咲く彼岸花を見た。ここはまだほとんどが蕾。

さすがお寺、お彼岸ジャストに一斉に咲く気かもしれない。
そして今夜は中秋の名月、十五夜だ。おだんごとかお饅頭とか、ウサギ饅頭とか、縁側ではなく、仏壇前におそなえしてある。

冴え冴えと穏やかな光が差して、いつもよりくっきりした影が落ちる。さすがに空が心持ち明るい。廊下には窓の格子の影が落ちて、その様子ははっとするほど、情緒たっぷりだった。
あまりに情緒たっぷりな影だったので、写真をとろうとシャッターを押した。
デジカメの液晶には、のっぺりした明るい廊下が出現した。そう、自動フラッシュの仕業!! みごとに影が消えていた。
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今日は実家に立ち寄って、石垣に咲く彼岸花を見た。ここはまだほとんどが蕾。

さすがお寺、お彼岸ジャストに一斉に咲く気かもしれない。
そして今夜は中秋の名月、十五夜だ。おだんごとかお饅頭とか、ウサギ饅頭とか、縁側ではなく、仏壇前におそなえしてある。

冴え冴えと穏やかな光が差して、いつもよりくっきりした影が落ちる。さすがに空が心持ち明るい。廊下には窓の格子の影が落ちて、その様子ははっとするほど、情緒たっぷりだった。
あまりに情緒たっぷりな影だったので、写真をとろうとシャッターを押した。
デジカメの液晶には、のっぺりした明るい廊下が出現した。そう、自動フラッシュの仕業!! みごとに影が消えていた。

2013/9/18
ショックをかくしきれない。 ファミリー
もう前世の記憶のようにも感じる、娘の高校時代の修学旅行がらみの話。
彼女の修学旅行先は台湾だった。巷で聞く台湾のウワサは「たべものがおいしい!」という話ばかりなのに、帰宅後彼女から聞いた話は「油だらけでムリして食べた」という話ばかり。一体、どうなっているのか。全員で食事する宿泊所のゴハンはともかくとして、自由行動で、よほどお店をハズしまくったのか。お店運の悪い人間が、同じグループにいたのか。
そんな彼女らだが自由行動のとき、唯一美味しかったお店があった。有名で人気店らしく、2時間待ちして入店したらしい。しかし、待っただけの甲斐はあったくらい美味しかったそうだ。それどころか「これで台湾まで来た甲斐があったね」と、トモダチと語り合ったくらいだとか。
ところがである!
帰国後、そんなささやかな満足感を覆す、驚愕の事実が判明した。「わざわざ台湾まで行った甲斐があった」ほど美味しかったというお店が、なんと京都の高島屋に入っていたのだ。
あまりのショックに彼女らは、わざわざ高島屋まで見に行ったらしい。
「ガラガラやったし、値段もちょっとだけ安かった」
と、Kちゃん。わざわざ行ったあげく、ショックの上塗りである。
だいぶ前の話ながら、ショックをかくしきれない様子でした。
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彼女の修学旅行先は台湾だった。巷で聞く台湾のウワサは「たべものがおいしい!」という話ばかりなのに、帰宅後彼女から聞いた話は「油だらけでムリして食べた」という話ばかり。一体、どうなっているのか。全員で食事する宿泊所のゴハンはともかくとして、自由行動で、よほどお店をハズしまくったのか。お店運の悪い人間が、同じグループにいたのか。
そんな彼女らだが自由行動のとき、唯一美味しかったお店があった。有名で人気店らしく、2時間待ちして入店したらしい。しかし、待っただけの甲斐はあったくらい美味しかったそうだ。それどころか「これで台湾まで来た甲斐があったね」と、トモダチと語り合ったくらいだとか。
ところがである!
帰国後、そんなささやかな満足感を覆す、驚愕の事実が判明した。「わざわざ台湾まで行った甲斐があった」ほど美味しかったというお店が、なんと京都の高島屋に入っていたのだ。
あまりのショックに彼女らは、わざわざ高島屋まで見に行ったらしい。
「ガラガラやったし、値段もちょっとだけ安かった」
と、Kちゃん。わざわざ行ったあげく、ショックの上塗りである。
だいぶ前の話ながら、ショックをかくしきれない様子でした。

2013/9/17
どんな病気?! ファミリー
昨日、娘がトイレからでてきて、「おかーさん、トイレになんかした?」と聞いた。
ああ、洗剤入れて放置中やった、というと
「よかったあぁ〜!! 流したらアワが出て来たし、なんか病気かと思って心配してた」と、真剣に安堵していた。
トイレ流したらアワが出る病気って!!
ないないないないない。
(あ〜、もっと面白い話あったはずやのに・・・忘れてしまったので、暫定的に次点でキープしておいた話に差し替えました。思い出したら、また書きます。・・・思い出せるかなぁ)
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ああ、洗剤入れて放置中やった、というと
「よかったあぁ〜!! 流したらアワが出て来たし、なんか病気かと思って心配してた」と、真剣に安堵していた。
トイレ流したらアワが出る病気って!!
ないないないないない。
(あ〜、もっと面白い話あったはずやのに・・・忘れてしまったので、暫定的に次点でキープしておいた話に差し替えました。思い出したら、また書きます。・・・思い出せるかなぁ)

2013/9/16
野分けのあとで 季節
滋賀県は災害の少ないところなのに、今回の台風の被害は恐るべきものだった。線路脇が崩れたり、駅前に水が溢れていたりで、現在電車が運転見合わせで不通になっているらしい。
それでもお昼前には晴れ間が出て、夫婦で、というかほぼH氏が外回りを片付けた。
我家では何本かの木が倒れたり折れたりした。もうしばらくで熟すだろう時期にきていたザクロも、半分へし折られた。ユーカリやオクラやヤツデが斜めに傾いだ。収穫物を入れるザルも転がって行った。植え付けの準備までできている耕された畝で、長靴の足がズブズブとはまって抜けなくなったので、H氏に助けてもらった。大量の雨で底なし沼と化したのだ。
幸い、我家ではそれほどの被害は出ていない。でも田んぼは水浸しで、小川は濁流が溢れ出し、下水も溢れ出しているようだ。ラジオからは、下水使用のお控え(洗濯など)をお願いするお知らせが入ってくる。これほどの被害が出るなんて、めったにないことだ。すみやかに復旧できますように。
また前進する台風が勢力を弱めて、なるべく被害を出しませんように。現在通過中のところにお住まいの方は、どうぞくれぐれもお気を付けください。雨も風も凄かったので。
外回りをかたづけているとき、ふと目に入った光景。

ソテツの幹のスキマからソテツの葉をみたところ。台風一過の美しい緑。

あれだけの風にも負けず、実を落とさなかったカリン。

まだ熟しきっていない実をつけたまま倒壊したザクロ。

秋のたよりをひっそりと知らせるハナミズキの実。
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それでもお昼前には晴れ間が出て、夫婦で、というかほぼH氏が外回りを片付けた。
我家では何本かの木が倒れたり折れたりした。もうしばらくで熟すだろう時期にきていたザクロも、半分へし折られた。ユーカリやオクラやヤツデが斜めに傾いだ。収穫物を入れるザルも転がって行った。植え付けの準備までできている耕された畝で、長靴の足がズブズブとはまって抜けなくなったので、H氏に助けてもらった。大量の雨で底なし沼と化したのだ。
幸い、我家ではそれほどの被害は出ていない。でも田んぼは水浸しで、小川は濁流が溢れ出し、下水も溢れ出しているようだ。ラジオからは、下水使用のお控え(洗濯など)をお願いするお知らせが入ってくる。これほどの被害が出るなんて、めったにないことだ。すみやかに復旧できますように。
また前進する台風が勢力を弱めて、なるべく被害を出しませんように。現在通過中のところにお住まいの方は、どうぞくれぐれもお気を付けください。雨も風も凄かったので。
外回りをかたづけているとき、ふと目に入った光景。

ソテツの幹のスキマからソテツの葉をみたところ。台風一過の美しい緑。

あれだけの風にも負けず、実を落とさなかったカリン。

まだ熟しきっていない実をつけたまま倒壊したザクロ。

秋のたよりをひっそりと知らせるハナミズキの実。

2013/9/15
五木先生、誤解していました(謝) 新聞/雑誌
さて、ローカルで展開されている新聞小説、五木寛之先生の『親鸞』である。
晩年の親鸞の、信仰上の苦悩に満ちた日々が描かれるのかと思いきや、つい最近までは、それぞれに人間離れした頭目を掲げた戦い、それも終盤は化け物馬×巨大牛の争いとなり、あっさりと牛チームが逆転勝利を収めた。
その後は、豪商で働く老人のひたむきな恋心が描かれ、挿絵に爆笑した。だって、挿絵の上方に「UKI UKI」と白ヌキで入り、鏡台で身だしなみをチェックしている老人がファンシーイラスト風に描かれ、こっそり鏡台にプリクラ(もちろん憧れの竜夫人)のようなものが貼られ、天眼鏡で見ると「竜・命」と書かれていたんだもん。
そんな挿絵のあとで、こんどは腐女子にとって聞き捨てならない昔話が続く。
親鸞を陥れようとする覚連坊という才色兼備な老僧(♂)がいるのだが、実は彼は比叡山での若き学僧だった頃、少し年上の親鸞に憧れ告白したらしい。が、あっけなく拒否られた、という過去があるというのだ。可愛さ余って憎さ百倍となり、親鸞を陥れる策を繰り出しているが、実は未だに彼を愛しているからこその所業だと。50年も続く愛憎てんこもりのボーイズラブ(いまやもうふたりとも高齢者だけど)、というのが本日の話だった。
ええと。五木先生ー! と担当さんは思わないのだろうか。いやいやこれはもう、最初からこんな感じだったので、いまさら驚きもしないのだろうか。ノリノリの先生の機嫌をそこねて原稿がもらえないと一大事なので、とにかく原稿さえあがれば御の字なのだろうか。
でも私は見直した! 五木先生、すごいわ! 山口晃さんの作画起用も、もとより確信犯だったのね。『親鸞』というタイトルなのに、完結編が始まってから、まだちょびっとしか本人出て来てないけど、五木先生の筆の走り具合がすばらしい。山口晃さんとのコンビは絶妙なのだった。
で、今日の挿絵は、あごから下しか見えないけれど、詰め襟の(!!)紅顔の美少年が、悩ましくため息をついている少女マンガタッチの挿絵なのでした。絵だけみたら、絶対『親鸞』の挿絵とは思わないっ!
五木×山口の『親鸞』対談の掲載、連載が終わったら、ぜひお願いします!
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晩年の親鸞の、信仰上の苦悩に満ちた日々が描かれるのかと思いきや、つい最近までは、それぞれに人間離れした頭目を掲げた戦い、それも終盤は化け物馬×巨大牛の争いとなり、あっさりと牛チームが逆転勝利を収めた。
その後は、豪商で働く老人のひたむきな恋心が描かれ、挿絵に爆笑した。だって、挿絵の上方に「UKI UKI」と白ヌキで入り、鏡台で身だしなみをチェックしている老人がファンシーイラスト風に描かれ、こっそり鏡台にプリクラ(もちろん憧れの竜夫人)のようなものが貼られ、天眼鏡で見ると「竜・命」と書かれていたんだもん。
そんな挿絵のあとで、こんどは腐女子にとって聞き捨てならない昔話が続く。
親鸞を陥れようとする覚連坊という才色兼備な老僧(♂)がいるのだが、実は彼は比叡山での若き学僧だった頃、少し年上の親鸞に憧れ告白したらしい。が、あっけなく拒否られた、という過去があるというのだ。可愛さ余って憎さ百倍となり、親鸞を陥れる策を繰り出しているが、実は未だに彼を愛しているからこその所業だと。50年も続く愛憎てんこもりのボーイズラブ(いまやもうふたりとも高齢者だけど)、というのが本日の話だった。
ええと。五木先生ー! と担当さんは思わないのだろうか。いやいやこれはもう、最初からこんな感じだったので、いまさら驚きもしないのだろうか。ノリノリの先生の機嫌をそこねて原稿がもらえないと一大事なので、とにかく原稿さえあがれば御の字なのだろうか。
でも私は見直した! 五木先生、すごいわ! 山口晃さんの作画起用も、もとより確信犯だったのね。『親鸞』というタイトルなのに、完結編が始まってから、まだちょびっとしか本人出て来てないけど、五木先生の筆の走り具合がすばらしい。山口晃さんとのコンビは絶妙なのだった。
で、今日の挿絵は、あごから下しか見えないけれど、詰め襟の(!!)紅顔の美少年が、悩ましくため息をついている少女マンガタッチの挿絵なのでした。絵だけみたら、絶対『親鸞』の挿絵とは思わないっ!
五木×山口の『親鸞』対談の掲載、連載が終わったら、ぜひお願いします!

2013/9/12
ラブレCMにもやられる。 テレビ/ラジオ
自覚症状ないままに、気がつけば松田龍平にハマっていた。
いや、正確には『あまちゃん』に出ている水口さんとしての松田龍平というべきか。琥珀掘りの勉さんの弟子にはじまり、実はアイドルスカウトマン、ついでアイドルグループのマネージャーを経て、アキちゃん一家が立ち上げた芸能のマネージャーにと変遷する水口さんにやられていた。
ミズタク祭のサイトも「お気に入り」に入れて、ときどきながめてほっこりとしている。この楽しい女子校ノリは大好きだ。(『平清盛』のときのツイッターを見るのも楽しかった)
どうも、お正月があけても帰って来ない、電話にも出ないアキちゃんを迎えに北三陸まで来て、「なぜ、出ない、電話に」といったあたりから、浸食され始めたらしい。
いや、その前にアキちゃんのワンシーンのドラマ出演の練習に付き合って、何パターンもヘンテコな台詞を云うアキちゃんに、「素で」(たぶん)吹いていたあたりかもしれない。(その後も「素で笑ってしまう」場面は、頻出されていたので、「素でつい笑ってしまう『水口』」にグッとくる女子は多かったと想像される)
いやいや、寝ているところをアキちゃんに起こされて、半寝状態で「いいこと言おう」と睡魔と闘っているところだったような気もする。
クールな男の無防備な部分、ふとうっかり油断した部分、というのは、女子にとってはプーさんのハチミツみたいなものだのだ。抗うことなど出来ない。
そんな陥落女子たちを、一網打尽にしようと目論んだのが、「カゴメ株式会社宣伝部」である。植物性乳酸菌ラブレ菌を使用した、一日分の鉄分が取れる乳酸菌飲料『ラブレ』のCMに、松田龍平を起用したのである。
しかしカゴメさんがエラいのは、ちゃんと芸のあるCMに仕上げたところだ。
知ってる方も多いと思うけど一応説明しておくと、
松田龍平が吸血鬼で女の子のチを吸うんだけど、「薄っ!!」と吸うのをやめて「これ飲んで」と「ラブレ」を手渡す。にこやかにラブレを飲む女子のそばで、内心イライラとチが濃くなるのを待つ吸血鬼。ここから見られます。
何回見ても面白い(何回も見るなって!)。 ちょっとハズしたライトな演技にしつつ、笑いも取り、でもラストのクールなイライラ感はカンペキに仕上げる。さすが松田龍平。仕事にぬかりはない。
きっとミズタクファンの必携アイテムになっているだろうな、カゴメの「ラブレ」。チが濃くなったら、献血もよろしくね!
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いや、正確には『あまちゃん』に出ている水口さんとしての松田龍平というべきか。琥珀掘りの勉さんの弟子にはじまり、実はアイドルスカウトマン、ついでアイドルグループのマネージャーを経て、アキちゃん一家が立ち上げた芸能のマネージャーにと変遷する水口さんにやられていた。
ミズタク祭のサイトも「お気に入り」に入れて、ときどきながめてほっこりとしている。この楽しい女子校ノリは大好きだ。(『平清盛』のときのツイッターを見るのも楽しかった)
どうも、お正月があけても帰って来ない、電話にも出ないアキちゃんを迎えに北三陸まで来て、「なぜ、出ない、電話に」といったあたりから、浸食され始めたらしい。
いや、その前にアキちゃんのワンシーンのドラマ出演の練習に付き合って、何パターンもヘンテコな台詞を云うアキちゃんに、「素で」(たぶん)吹いていたあたりかもしれない。(その後も「素で笑ってしまう」場面は、頻出されていたので、「素でつい笑ってしまう『水口』」にグッとくる女子は多かったと想像される)
いやいや、寝ているところをアキちゃんに起こされて、半寝状態で「いいこと言おう」と睡魔と闘っているところだったような気もする。
クールな男の無防備な部分、ふとうっかり油断した部分、というのは、女子にとってはプーさんのハチミツみたいなものだのだ。抗うことなど出来ない。
そんな陥落女子たちを、一網打尽にしようと目論んだのが、「カゴメ株式会社宣伝部」である。植物性乳酸菌ラブレ菌を使用した、一日分の鉄分が取れる乳酸菌飲料『ラブレ』のCMに、松田龍平を起用したのである。
しかしカゴメさんがエラいのは、ちゃんと芸のあるCMに仕上げたところだ。
知ってる方も多いと思うけど一応説明しておくと、
松田龍平が吸血鬼で女の子のチを吸うんだけど、「薄っ!!」と吸うのをやめて「これ飲んで」と「ラブレ」を手渡す。にこやかにラブレを飲む女子のそばで、内心イライラとチが濃くなるのを待つ吸血鬼。ここから見られます。
何回見ても面白い(何回も見るなって!)。 ちょっとハズしたライトな演技にしつつ、笑いも取り、でもラストのクールなイライラ感はカンペキに仕上げる。さすが松田龍平。仕事にぬかりはない。
きっとミズタクファンの必携アイテムになっているだろうな、カゴメの「ラブレ」。チが濃くなったら、献血もよろしくね!
