2015/5/31

憧れの人に会いに行く♡  建築

近江八幡市のボーダレス・アートミュージアムNO-MA主催の「鳥の目から世界を見る」展関連イベントがあった。山口晃さんの「鳥の目で世界を描く―自身の制作からアール・ブリュットまで」という講演に、5月30日に夫婦で出かけた。

 まずは本丸「NO-MA」にて、「鳥の目から世界を見る」展を見て予習。

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 ミュージアムの案内がなければ素通りしそうな、町家ミュージアム。

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 牛乳箱があっても不思議じゃない佇まい。

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 玄関先は、ほとんど普通の田舎のおうちだ。

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 @300円!でチケットを購入する。安過ぎ!!

 最初の展示作品、山田美智子さんのマーカー作品にのけぞる。ああ〜、これ、欲しいかも、いや、ほしい! こんな絵、ほかに誰も描けないぞ! 

 まず輪郭を描き、目鼻などを描いた後は白く抜き、そのバックに!

 小さいひとたちが、多彩な表情と人格をもってぎっしりと、それはもう、ぎっしりと!! どれだけみても見尽くすことはないくらいに、ぎっしりと!! 遠目で見たら、えらくシンプルなモノクロなのだけど、近づいたら物凄い大作なことが判明するという恐るべき作品だ。

 あまりのインパクトに、これしか頭に残らなかったくらい。

 いやいや、昔の観光案内の鳥瞰図も、レトロ感あふれていて見入ってしまったっけ。郷愁を誘うような水色や、フレンドリーな赤色に目が喜ぶ。

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 では2階へ。実は私はエレベーターを利用したが、この趣きある階段は必見。帰りはゆっくりゆっくりと、階段を利用させていただきました。 

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 2階には山口晃作品が数点おでまし。豪華。でも等列に並べるのは、感覚的にちょっと違う気がした。やはりアールブリュットではないからか。結果的に本人の意向に沿わなかったとはいえ、高等芸術教育は受けた人だし。

 しかし、この建物の佇まいは、山口晃画伯に似合うかもしれない。

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 欄間が入るような空間に、素敵な意匠の桟がある障子。

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 その下には、小さな廊下と凝った枠のある窓ガラスにほんのりする。窓からは、離れの展示室でもある蔵が見える。

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 2Fから階段にでるスリッパを脱ぐ場所には、直角の欄間?があった。

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 土壁にはめ込まれた丸いスイッチ。珍しく夫婦で「かっこいい!!」と意見の一致をみる。

(つづく)
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2015/5/30

栗原邸のまわり  建築

2階で積み上がったトランクを見たりしているうちに、ギャラリートークの時間。階下にいくとすでに立ち見すらぎっしりの、チョー満員。

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 建築だけではなく、デザイナーなど多彩多芸な本野精吾について、いくらかを知る。残っている建築物は、5本の指に満たない。そのためか、つい最近までは忘れられた存在だったが、近年光があたるようになったとか。

 ドイツで建築やデザインを学んだ本野精吾は、日本のモダニズム建築のリーダーとして、京都で活動する。京都という土地の風土は、歴史や伝統を重んじる半面、意外に最先端のアバンギャルドも柔軟に受け入れる度量がある。伝統というものは、新しい血を入れなければ途絶えてしまうものだということを、京都人はよくわかっていらっしゃるのかもしれない。

 そういう土地なので、東京駅のように凝った装飾で縁取られる西洋建築が理想とされる頃、モルタルのないむき出しのコンクリートの建物が受け入れられたのだろう。耐震性のある機能的なモダニズム建築は、関東大震災でも倒壊しなかった建物に使用された中村鎮のつくった「鎮ブロック」を採用した。

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 戦後は米軍によって「栗原邸」は接収された。別の先生による、そんな「接収住宅」についての興味深い話もあったのだが、そろそろ「立ちっぱの足」が限界になってきたので、夫婦でおいとますることに。

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 玄関先から向かって左の栗原邸。庇のように、窓のまわりを囲むブロックのでっぱり。これは日本独特のものだそうだ。

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 コンクリートの建物だが、不思議に緑の樹木との相性もいい。

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 窓から見た緑も、心安らぐものだった。

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 空気ヌキの煙突だろうか。

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 少しずつずれる、踊り場にあった3枚の窓も、印象的。

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 建物をぐるりとひとまわりして、緑のアプローチを通りぬけ、再び門にたどり着く。

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 ここで、入って来る時には気づかなかったものが。

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 門扉のコロが通るレールがあった。

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 ズーム!

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 15時もまわり、木陰が少し伸び始めた。

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 緑と不思議な空気に包まれた建物、ほぼ百年の栗原邸よ、さようなら。

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2015/5/29

ベッドのある書斎とダイニング  建築

 玄関ホール上部の部屋ほどのインパクトはないけれど、憧れるような、ゆったりした部屋。

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 白い置き物のあるビューロー。

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 ビューローと本棚の風景。

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 部屋のど真ん中にベッドがど〜〜んと。斬新な配置に目ウロコ。一瞬私もやってみようかと思ったくらい気に入ったのだけど、悲しいかな私の寝室では、歩くスペースがやっとだろうから、思いとどまる。

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 大きな窓と古い本棚は、絵になりそう。

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 曇りガラスの入ったでかい本棚。扉はスライドさせるタイプ。

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 3階のベランダ。見晴らし良好。

 では再度1階に戻って、ダイニングへ。

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 シンプルな楕円のテーブルと、座面がふわっとしてそうな椅子。

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 並んでいる食器のデザインが素敵。色合いも可愛い。

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 窓際には渋い壷。浮き上がっている模様は手長エビ。食堂にふさわしいデザインかも。

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 こちらにも白磁に絵付けした壷。

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 そして各部屋にある暖炉。
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2015/5/28

栗原邸のシンボルに潜入  建築

 栗原邸のシンボルともいえる玄関ポーチの上部に作られた部屋へ。かつての様子は写真で残されている。

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 現在はこんな感じ。若干家具の配置が違うけれど、右側の棚は定位置だ。

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 半円形に弧を描く窓は凝りに凝っていて、ほんとに素晴らしい。大きく開け放つことはできないにしても、うっとりするほどロマンチックだ。

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 ガラス戸は内開き。

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 円卓の上に小円卓がついた、斬新なデザインのテーブル。

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 円と四角で構成されたモダニズムの発露。

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 照明もお洒落。懐かしいようなオレンジ色の光。

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 当初からあった棚は、理想的な形。

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 H氏が「笑ってるみたいでおもしろい!」と、お気に入りの取っ手。

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 「これはプレーヤーなんやで」。

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 ほらね。

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さすがはオーディオマニアだけあって、目敏い。
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2015/5/27

階段三昧  建築

 洋風建築で、もっとも興味深いのは階段だ。

 今回は特に、手すりに注目。支柱のデザインや回り込んでいくときの作り込み、カーブのラインなど、見どころ満載だ。もちろんステップや踊り場の窓などのポイントも見逃せない。

 ではまず、ファーストステップ。

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 手すりはこんな感じで始まる。支柱は算盤珠がつながっているような形だ。ドイツでモダニズムを学んだ本野さんこだわりのデザインなので、合理性や機能性を重視しているはずだ。つまり、強度や耐久性を重視した上でのデザインのはず。

 もともと本野さんは建築家とともにデザイナーでもあったので、シンプルをベストとするモダニズム建築ではあきたらず、機能美や合理的なデザインを追求したのでは。

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 網代張りの凝った床からのファーストステップは、ゆったりとスペースを取っている。高さも他の段より緩やかにとってある。まだ登る勢いがついていない1段目は、人に優しい心遣いで上階へ誘うようだ。

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 折り返し回り込む部分では、踊り場でこそないものの45度の角度で1段を設けている。一般的な螺旋状の階段よりは、よほど優しい。ステップ部分の面積も大きい上、内側の回り込む部分もゆとりをもたせ、踏み外すキケンを最小限に計算されているかのようだ。

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 2階からみると、こんな風。回り込む2段の先にさらに直線で2、3段あり、そこから直角に回り込むため、今度は小さな踊り場がある。

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 窓からは、たっぷりと光が差し込んでいる。

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 2Fにたどり着いたところの、直角のカーブが美しい。

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 さらに美しいのが、直角のカーブに上に向かうひねりを加えた、傾斜するこの部分。

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 続く3Fへと階段は続く。

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 単なる裸電球なのに、やさしくなつかしいセピアの光。

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 3階で行き止まる手すりは、支柱のデザインが強調される。

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 これをみるとどうしても、「ねらいまして〜は〜」*という算盤の先生の声が空耳で聴こえる。小学生の頃かよった算盤教室のトラウマ?(笑)

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 磨りガラスとか曇りガラスって、いまでもありそうなのに、なぜか懐かしい気持ちになる。

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 * 算盤の読み上げ算を始める時の先生のかけ声は、実は「願いまして〜は〜」が正しいんだけど、私の記憶のなかでは「狙いまして〜は〜」でインプットされている。高学年になると山本リンダのヒット曲「狙い撃ち」が、先生の声と同時に脳内BGMとして流れるので気が散ってしまい、たいてい答えを間違えるのだ。というトラウマなのかも?
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2015/5/26

1階の応接間  建築

 玄関をあがって受付を済ませ、まずは応接間。

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 何気ないけど、重厚な歴史を感じるドア。

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 あたたかみのあるクロス張りのソファ。セットの長椅子もあります。

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 キュートな唐獅子デザインのバックの襖絵は、この建物の施主であり最初の持ち主、染色の研究家であった鶴巻鶴一さんが手がけたもの。当時途絶えていた「ろうけつ染め」の技法を復活させてつくったものとか。

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 気持ちのいい大きな窓。

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 なぜかちぐはぐで無粋なブラインドは、戦後この建物がアメリカ軍に接収されたとき、取り付けられたらしい。

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 装飾を削ぎ落とすモダニズム建築には珍しく、装飾性のある灯り。

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 昔の洋館にはお馴染みの暖房機器、オイルヒーターが壁際に見える。

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 でも、もちろん基本の暖房は暖炉ですよね。

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 これは隣室だけど、貝を貼ったような見事なランプシェード。

 ここでは、ちょっとした置き物や雑貨などもユニークだ。

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 狛犬のような、シーサーのような獅子が威嚇していた。

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 ピアノの上という上品スペースにふさわしい船の置き物。

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 テーブルの灰皿には、大きなカメレオン。

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 低くてシンプルな棚は、この建物を設計した本野精吾自身がデザインしたもの。彼の考えでは、インテリアも建築の一端を担う大切なものだった。わざわざ低い棚にしたのは、洋間であっても「床の間的要素」を取り入れるためらしい。
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2015/5/25

アプローチから玄関  建築

 栗原邸は門を入っても、直ぐには現れない。

 大山崎山荘のアプローチは広大なお庭の果てだったし、滋賀県が誇る八日市の料亭「招福楼」さん(格が高すぎて行った事がありませんが)だって、何ヶ月もその前を通っているのに「どこにあるんやろ?」とわからなかったほど、アプローチが長く建物が見えなかった。りっぱな建物は、そうそう簡単に姿をあらわにはしないものらしい。

 とはいえ、栗原邸は別荘でも抜きん出た名料亭でもないので、アプローチはうまく姿が隠れるよう回り込んではいるが、そう長くはない。私邸故に、毎日の生活でアプローチが長いと逆に不便だ。

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 モーゼが海を割ったように、手入れされた段々が5月の緑を割っていた。

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 緑の中から現れる、威風堂々のコンクリート物件。

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 曇りガラスに映りこむ松が素敵。でも落とし込んで大きな画像で見て初めて知った、クモの巣の映り込みがホラー感をそこはかと・・・。

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 モダニズム建築は、幾何学模様を指向し、嗜好するらしい。◯と△と□をモチーフとして設計のみならず、そのインテリアにまで追求した設計者・本野精吾氏。だから玄関部分は円。というか半円。

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 照明はピラミッド型の三角。2回の窓は正方形。

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 半円のなかに正方形。

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 ところで◯と△と□って、どこかでみたなあ・・・あ、去年の今頃(6月)、建仁寺の掛け軸にあったっけ。禅宗の四大思想(地水火風)を象徴したもので、□は地、水は○、火は△を表していたらしい。日本のモダニズム建築は、期せずして禅とも通じていたとは(笑)

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 さて、いよいよ内覧です。大入り満員で玄関には履物がびっしりと。

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2015/5/24

栗原邸へGO!  建築

 そんなこんなでお昼前にウチを出て、夫婦で栗原邸へ行く事にした。

 栗原邸は、築90年ほどのモダニズム建築だ。普段は公開していないけれど、国の登録有形文化財になった記念に、5月後半の土日に2週連続、計4日だけ公開されることになった。2013年以来、約2年ぶりの一般公開だ。次は30、31日。

 JRを山科で下車し、市営地下鉄で一駅の御陵(みささぎ)で降りる。私の準備不足のため、最初迷ったけど、ローソンで訊ねてみたら「方向」だけは判明したので、あとは鼻を効かせて(笑)、疎水に向かう山手の細い路地に入る。緩やかな坂道を降りて来る若い人や、同じ方向に行く「いかにも建築好き」な(=上品な・笑)人たちがいたので確信できた。「いかにも建築好き」は、グループ行動でなく、ひとり、もしくはカップルか兄弟くらいのちいさな単位で行動するらしい。

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 緩やかだけど続いて行く坂道は、やはり年配者にはやや辛い(汗)

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 どんどん登って行くと、白い花が満開の大木があった。

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 横手のせせらぎと緑が、すゞやかな蔭とひんやりした空気を醸し出す。

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 大切に祠に祀られたお地蔵様の前で、足をとめる。

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 信心深いわけではないが、お地蔵様には服従しているH氏なのだ。

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 かなり大きなヘビイチゴ??

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 もうひと頑張りして、坂道をあがると見えてきました、栗原邸の門、そして緑!

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 門扉の横には、ちょこんと小さなスツールが。

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 あふれる緑にしっくりと似合う木の門扉。

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2015/5/20

モダニズム建築のレアもの公開!  

 インフォメーションです。

 昨年、国の登録文化財に登録された京都の栗原邸(旧鶴巻邸/本野精吾設計/1929年竣工)が、5月下旬の土日に一般公開されます。

 この建物は、建築技師・中村鎮(まもる)によって発明された、いわゆる「鎮(ちん)ブロック」を剥き出しにして建設されたモダニズム建築で、本野精吾自邸(1924年)と並ぶ、極めて珍しいもの。

 この建物は、染色家で京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長、鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建設されたものです。設計者は同校教授であった建築家・本野精吾(1882-1944)。

 当時最先端の工法「中村式鉄筋コンクリート建築」による特殊なコンクリートブロックで建てられた、合理性を追及したモダニズム建築です。しかしウィーン分離派やアール・デコの影響を受けたと思われる装飾的で表現的なデザインも見られ、時代の転換期に生み出されたものであることを感じさせます。

 建物は老朽化により傷んでいましたが、2011年度より京都工芸繊維大学大学院の教育プログラム「建築リソースマネジメントの人材育成」(2013年日本建築学会賞教育賞受賞)などの一環で、学生によって修復作業が行われています。(修復はまだ完成ではなく、現在進行形です)

公開日:2015年5月23日(土)・24日(日)・30日(土)・31日(日)
公開時間:10:00〜17:00
ギャラリー・トーク:5月24 日(日)・31日(日)14:00〜15:00
講師:笠原一人(京都工芸繊維大学助教)/玉田浩之(大手前大学准教授)

所在地:京都市山科区御陵大岩17-2
京都市営地下鉄東西線御陵駅下車 2番出入口から北方面へ徒歩約10分
入場料:一般1,000円/学生500円(資料代込み)
申込み:不要
備考:駐車場はありませんので、お車での来場はお断りいたします。
   会場内での飲食、喫煙は禁止いたします。
   スリッパ(上足)をご持参ください。

主催:栗原邸保存研究会
後援:DOCOMOMO Japan/Kyoto Design lab/京都工芸繊維大学美術工芸資料館
問い合わせ:栗原邸保存研究会(担当:笠原一人)
      E-mail : kasahara@kit.ac.jp / FAX : (075)724-7250


 私はギャラリートークのある24日の14時を目指して、バタバタと行ってみようと計画中です。
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2015/5/17

本日の新聞ブックレビュー  読書

 この日の「京都新聞」のブックレビューが個人的に充実していて、なかなか濃かったので、覚え書きとして。

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 爆笑問題の相変わらずの爆笑時事ネタトーク。太田光が執筆する時事ネタ漫才。今回は2009年から震災を挟んた2015年までの6年分。
 息子Tくんがウチにいた時は、欠かさず彼らの本を買っていたから、それ以前のは揃っている。装丁のデザインでも笑いをとっていたっけ。今回は、歯に衣着せぬ映画評論家、町山智浩さんも参戦されている。
 いつのまにか、というより、もうとっくに言論統制はガッチリと施行済みみたいですね・・・。

 『自由にものが言える時代、言えない時代』 爆笑問題&町山智浩(太田出版)

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 遺伝子組み換えの怪しさやコワさは、叫ばれている場所ではとっくに叫ばれているので、いまさらな感もあるけれど、かといってなんらかの対策はされていたっけか? 「使われていません」と明示された食品を買うしか対策はないけれど、「放射能検査済み」かどうかより消費者の関心は薄いかもしれない。それと「農家を大切にしなくてどうする!?」と読者が怒りを爆発させるだろう部分もあるようで・・・(汗) TPPともからんでくるし、除草剤についても・・・レビューだけで充分こわい。

 『モンサント 世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業』 マリー=モニク・ロパン(作品社) 

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 映画『それでもボクはやってない』で刑事裁判の闇を描いた周防正行監督が,思わぬ縁で法制審議会・特別部会の委員に。不祥事のあとも一向に懲りない司法関係者の発言に愕然、もってまわった役人話法に苦戦しながらも、「改革への一歩」を模索する.はたして「密室での取調べ」に光は差し込むのか? (岩波書店のHPより)

 『それでもボクは会議で闘う― ドキュメント刑事司法改革 ―』 周防正行・著(岩波書店)

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 いま朝日新聞で連載中の新聞小説は、夏目漱石の『それから』。もう一度、漱石をあらたな角度から読んでみようかと思わせる、漱石指南書。ヤングアダルト向けなので、ラフな感じも好もしい。

 『夏目漱石、読んじゃえば?(シリーズ:14歳の世渡り術)』 奥泉光/著
 (河出書房新社) 

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 マスコミ関係者がこぞって怖れるひとの「アベノミクス」を「アホノミクス」といってはばからないどころか、わざわざ副タイトルにもってくる大胆さ。いやいや大学の先生が、まさかのウケタイトルなのは、確信犯かもしれない。アマゾンのレビューでは酷評につぐ酷評だったけど、もう「何が正しいか?」は、自分で判断しなくちゃいけない時代になっているから。アベノミクスを本気でありがたがってる人って、どれくらいいるんですか??と聞いてみたい。上記の爆笑問題本と合わせワザで。

『国民なき経済成長 脱・アホノミクスのすすめ』浜 矩子・著 (角川新書)

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 やっぱり理想はこうかも、というストライクゾーンを突かれる見出し「在宅ひとり死」。病院で死ぬのはイヤ、でも家族の肩に介護がのしかかるのはちょっと、というどっち付かずな思いを、どんどん具体的に形にしていくのは、『おひとりさまの老後』の上野千鶴子さん。「家族に介護されて」というのは、よほど状況が整わないと難しいことだし、状況が整っていても問題行動が多過ぎると、気持ちがあっても家族がもたない。いままでの有り様からすれば、介護する側もされる側にとっても、逆に不幸になりかねない。

 在宅看取りのノウハウからコストまで、大胆に切り込んだ対談集。介護や医療のスペシャリストと上野さんとの対談で、そのうちのお一人が、私が大変影響を受けた「病院で死ぬということ」の山崎章郎さんだった。これを読んで「なんとしても在宅死を」というのが悲願になったっけ。

『ケアのカリスマたち』 上野千鶴子・著 (亜紀書房)

 フィクションはないけれど、「いま」を知るのには、充実のラインナップでした。
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2015/5/16

刻む言葉  ファミリー

 先日、晩ご飯のときに、墓石の話になった。墓地はすでにあるので、そろそろ墓石を買おうかという話から、墓石に刻む言葉は何がいいか?という、いつもの流れに。

 その話の前に、今年が「赤塚不二夫生誕80周年」に当たるので、記念イベントがいっぱいあるらしいという話をしていた。彼のキャラクターグッズで一番の私のお気に入りは、「ケムンパスの毛針」(娘さんの話なので、確かな情報です)かもしれないとか。

そんなことが頭の片隅にひっかかっていたからだろう。やはり墓石に刻みたい言葉は、

 「これでいいのだ」

 がいいなあ〜と思ったのだけど、いかがでしょう。

 ちなみに私は「ウナギイヌに似てる」と夫からいわれています。
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2015/5/15

遠回りして帰ろ。  路上観察

 先日の読書会は、台風だからとそそくさと帰ったのだが、「そそくさ」のわりに遠回りして帰って行った。

 先般から故障したカメラをH氏が買い替えてくれたので、保留にしていた「撮りたいもの」を撮るべく、やや遠回り。

 雨のフロントガラス越し、赤信号中に採取。

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 初めてみた「もみあげ」の飛び出しくん。素人作品とは思えない、キチンと感ある仕上がりだ。ニューモデルとして、みうらじゅん師に教えてさし上げたい。

 
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2015/5/14

実のなる木の花  季節

 昨日から東京出張だった夫は「あつかった〜。東京、あつかった〜〜」と帰って来た。こちらでは、風のつよい爽やかな日だったのに、やっぱり細長い日本だし、人口密度も違うもんね。「滋賀県はすずしいわ〜」とほっとした様子。

 昨日の充実度とは裏腹に、今日はぼんやりと過ごす。ぼんやりと過ごしつつも、午前中には固定資産税をどかんと全納して、貯蓄を半分切り崩して来た(汗)

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 柿の花も咲いて来た。いよいよ初夏。暑くなって来るのを、そして虫が大量発生するのを覚悟せねば、とぼんやり考える。

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 そんなぼんやりした私も、かぐわしい香りに気づいた。いや、ぼんやりしていたから気づいたのかもしれないが。柑橘類の花々が咲いて、甘い香りを漂わせていたのだ。そんな甘い香りにひかれて、ハチや蝶、トリまでがやってきていた。千客万来である。

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 先だっての台風(熱帯低気圧)の強風にも負けず、満開だ。このままいけば、今年の柚子は鈴なりになりそう。
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2015/5/13

台風一過して  家事・畑仕事

 幸い台風は、熱帯低気圧になって通り過ぎて行った。翌日の今日はさわやかに強めの風が吹く、ちょうどいいおてんき。

 昨日のバキバキで、いつクラッシュするかと思うような膝の痛みは、低気圧のせいだったのかも。今日は多少なら歩けるので、娘を駅に送ったついでに、開店直前のス−パー丸善に。水曜日はポイントが5倍なのだ。

 ところが扉前に行列ができていた。

 ポイント5倍だけではなく、先着何名様かに500円のお買い物券も配布されるらしいのだ。でもそれは、「5日連日でその日限定の100円券」というお買い物券なので、毎日行かないと500円のお得にはならない。うまいこと考えたな〜。

 せっかくなので、来るべき梅酒づくりに備えて、ホワイトリカーを3本購入。重い(汗)

 今日は晩ご飯にH氏がいないので、食事作り以外の仕事がたくさんできた。靴下も繕ったし、事務作業もひとつ片付いた。柿の葉がずいぶん大きくなってきたので、スモークサーモンの柿の葉の押し寿司を作り、晩ご飯とする。

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 H氏は晩酌なので、彼がいたらこれ一個ではきかない(複数のおかずが必要)んだけど、今日は押し寿司だけでフィニッシュ。「押し」の時間が必要な食べ物なので、かなり前に作る。だからむしろ夕方はラクチン。

 仕事もいっぱいできて、ひとしれず充実感。ひとりご飯も、また楽しからずや。

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2015/5/12

「テロリストのパラソル」  読書

 台風が近づいているけど、本格的に嵐になるのは夕方かららしいので、読書会へ。相変わらず出発ギリギリまでかかって読了し、しっかりチコクながら参加できた。

 テキストは藤原伊織・著『テロリストのパラソル』。チャンドラーを和製にしてたしかな描写力で読みやすくしたような、かっこいいハードボイルドだ。クールでクレバーで、キチンと筋を通すカッコイイ男やカッコイイ女が登場する小説は、胸がすくよう。ハードボイルドながら、優しい、かわいい場面も会話もある。

 冒頭の、のどかで明るく気持ちのいい土曜の公園が、爆発により一瞬にして阿鼻叫喚、酸鼻を極める場面で一気に引き込まれてしまう。そこから「容疑者になっている主人公が真犯人をさがす」という、いまではパターン化した物語に突入。しかし犯人探しよりも、登場人物の会話やキャラクター、物語の変転に引っぱられているので、だれる事がない。簡潔な文章ながら、リアルでドメスティックな主人公の鋭敏な五感にシンクロしてしまう。「夕方の天ぷらを揚げる匂い」なんていう一文で、ありありと「天ぷらの匂い」が感じられるではないか。

 読んでる途中は「パラソルはいつ出るんだろう?」と気にしていた。作者が、とても丁寧に伏線を張ってくださっているので、根拠はないから推理力じゃないけれど、犯人は勘(?笑)だけで明快にわかる。

 ラストちかくでタイトルにある「パラソル」が登場するのだけど、それがもう、見事で。ダークでどん底な気持ちが、ぱあっと透明で清冽、かつ晴れ晴れした幸せな景色に変る瞬間。極悪人にも救いがあり、彼自身の無垢さが示されているところに、読後感の爽やかさがある。極悪人が登場すると、やりきれない気持ちになるものだけど、この作品にはセンチメンタルやロマンチックな余韻すらある。

 乱歩賞と直木賞のダブル受賞作というのも、納得。20世紀末のやや古い小説ながら、結構読めます。プレ伊坂幸太郎っぽいので、ソフトな(笑)ハードボイルド好きにはおすすめ。

 
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