2015/11/5

東村アキコ「かくかくしかじか」を読む。  読書

「浦沢直樹の漫勉〜東村アキコ〜」というのを見た。9月の末くらいにあった番組を撮っておいたのを、10月上旬になって、やっと観たのだ。
 
「浦沢直樹の漫勉」という番組は、ひとりの漫画家さんの仕事の現場に密着取材し、その録画映像を浦沢さんが取材された漫画家さんと一緒に見て、コメントをいれるというシリーズだ。深夜に、それもアトランダムに放送されるので、気をつけてチェックしないと見逃してしまう。次回シーズン2のシリーズは、来年4月に放映される予定だ。

 私が観たのは映画化された「海月姫」や「かくかくしかじか」で2015年のマンガ大賞を受賞した東村アキコさんの回。それもなんと締め切り日に密着取材で、そのVTRを浦沢&東村さんが見て、コメント入れるという画期的なドキュメンタリー。東村さんの早描き、締め切り当日なのに、ホワイトで消してしまい大きな1コマを書き直したり、締め切り1時間前に残してあった白いコマにいきなり筆ペン!で直書き!! スリリングな連続技にドキドキ! 

 実は仄聞ながら東村さんのことは知らなかった。かろうじて「海月姫」のタイトルと内容を知っていたくらい。能年玲奈ちゃんが主役?で映画化もされたからね。

 それにしても東村アキコさんはカッコいい!! 彼女の画塾(高校〜)生時代を描いた「かくかくしかじか」買いに行かなきゃ!と思いましたもん。


 東村さんのいかなる状況でも、ドーンと構えて落ち着いてるとこがすごい! さらにそんな状況でもベストを目指して、マンガへの目配りが行き届き、若い人のアイディアを衒い無くすくい上げ、描くことをとことん楽しんでいる姿勢が、とんでもなくカッコいいんですよ!!

 翌日すぐに「かくかくしかじか」を本屋さんに買いに走る。数日後には最終巻5巻目を読了してズルズル(号泣) 

 あの淡々とした行間だらけがたまりません!! ネーム(せりふ)ではなくあれだけ行間が語る、そして身につまされすぎるマンガを描く東村先生はスゴすぎ! 正直に自分のどうしようもないところをさらけだす勇気と真摯さにも打たれる。「先生」の緊張感溢れる指導とは裏腹な、「ほんもの」だけを自然体で暮らしに取り入れる様子や、そのくせ子どものような、果ては乙女のような部分も微笑ましい。
 ニオイスミレとタンポポを植える乙女なシーンは、その時は美し過ぎて、でもあとから思い出すと泣いちゃうというミルフィーユみたいな場面だったな。

 あと著者の「四角いハコ(PCのこと)のなかの悪口は、ただの「フォント」だからなんでもない」というのは、名言だ(笑) 

 マンガ大賞受賞、ダテじゃない。「かくかくしかじか」はおすすめ。

 ちなみにこの番組、大学でメディア専攻のKちゃんは、「授業でみせてもらった」と言っていた。ええ授業やのう〜。 
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