2016/10/17

ついに東北へ。  おでかけ

 もよりの駅までH氏に送ってもらい、大荷物を持って駅のエレベーターに乗る。駅前は長期工事中で、いつもここで会う、顔なじみの、車を誘導する係のおじさんが、事前にエレベーターのボタンを押してくれたおかげで、スムーズに乗る事ができた。おじさんは私の尋常ではない荷物を見て、「どちらに旅行ですか?」と聞いたので、「東北です」と答えた。実はそういう関係の2人なのである。

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 こんなに長距離の乗車券を買ったのは初めてなので、記念写真を撮る。あまりの長距離で、ムダに緊張していた。頭の中が、洗濯機を回しているようにグルグルしている。それでも米原で、スムーズに新幹線に乗り換えられた。新幹線に乗ったら、東京まではこっちのもんだ。自由席券で座れたので(ほぼ座れる)、急に強気になるのである。

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 秋の青空がみえた名古屋をとおりすぎ、ウキウキしながら富士山の写真を撮るスタンバイをしていた。

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 ところが見えたのは富士山の裾野だけで、上半身はすっぽりと雲に覆われていたのだった。まさに唱歌で「あーたまをくーもーの うーえにーだぁーしー♪」と歌っているのを、下界から見た感じ。写真は撮るだけムダである。東にむかうほど、どんどん曇って来ているではないか。風雲急を告げる、ということなのか? 胸騒ぎの予感を打ち消すように、静岡から熱海の間に、絵葉書を3枚書いた。

 小田原あたりでは、ちょうど稲刈りの最中で、稲穂の垂れる田んぼと、刈り跡の新しい田んぼのパッチワーク模様だった。ちなみに近江では9月前後から稲刈りが始まるので、この時期には、ひこばえが青々としていたりする。昔は10月の頭くらいが稲刈りシーズンだったので、ちょっと懐かしい気持ちになる。

 さて、東京が近づくにつれ、緊張が高まる。10分で「はやぶさ」に乗り換えなくてはならないのだ。10時10分東京駅着。

 東北新幹線はオール指定席だが、私はオール自由席なのだ。指定席があいている場合は座ってもいいけれど、指定券を持っている客が来るまでの仮の席なのである。本来の客が来たら、いさぎよく席を立たなければならない。気の小さい私は、そんなソワソワした気持ちで席に座ってなんかいられない。

 というのが秋田新幹線「こまち」のルールらしいのだが、「はやぶさ」にもそのルールが適応できるのか、実はよくわからない。エッセイストの宮田珠己氏が、「東北は闇(ミステリアスな、というほどの意味で、ほめ言葉に近いと思われる)が深い気がする」と書いてらしたが、東北の入口である東京駅からの「はやぶさ」で、すでに「東北の闇」に呑まれてしまったのであった。

 闇に呑まれながらも意外にスムーズに乗り換えられたので、開かない方のドアの近くにキャリーバッグを置き、それに座るということで対処。実は「あんなものは階段にも不自由だし、邪魔」と、けっこう今までキャリーバッグを邪険にみていたのだ。が、今回初めて娘のを借りたのだけど、キャリーバッグ、使えるじゃないか! とすっかり情を移してしまった。いやいや、ほんとにお世話になりました。

 しかし「はやぶさ」っていうだけあって早い。人間の乗るものじゃないみたいに早い。ちょっと怖いくらい早いのだ。しかも、トイレに入ってびっくりした。トイレの蓋が自動で開くのだ。トイレじゃないみたいにきれいだった。そう、「化粧室」と言い換えた方がいいのかもしれない。「レストルーム」というのに相応しいような、きれいで最新式のトイレだった。

 ところが車窓の風景は一転、レトロなものを見てしまった。東北に入る前の宇都宮で遠くの方に、一瞬、アドバルーンを発見したのだ。

 アドバルーン!

 子どもの頃に、都会の象徴みたいに思っていたのが、ティーンの仲間入りをした頃には、地元でも目にするようになった巨大広告風船。怪人二十面相が逃げ足の道具のひとつとして使ったのも印象的だった。そういえば彼は「空から逃げる」のを得意としていたもんな。

 80年代からはめっきり目にする事もなくなったのに、久しぶりに目にして、怒濤の様に70年代の記憶が甦る。懐かしすぎるぞ、アドバルーン。
 
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 アドバルーンに思いを馳せているうちに、どんどん田園地帯へと。

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 福島が近づくにつれて、ふたたび青空が広がってくる。

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 1時間半ほどをかけて、東京から仙台に到着。

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 駅中で「ままどおる」を購入。旅の非常食とする。仙台や宮城ではなく、福島の銘菓。

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 シャトルバスの出発時間まで1時間半あるので、駅前をうろうろ。しかし緊張のあまり、残念ながら牛タンの食欲ではなかったので、駅前の回転寿司にする。量を調節できるので、今回の旅には、回転寿司のお世話になること多し。ただし、味はそこそこだったかな。

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 実は風景印を求めて郵便局を探したのだが、さんざん歩いたあげく見つけ出したら、クローズしていたので愕然。

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 そうなんだ、今日は祝日だったんだ! ということに、遅ればせながら気づく(汗) まあでも、いい天気だしね(と誤摩化す)。
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