2016/9/2

つづきの絵本屋、アゲイン  本・書店・出版

お金もないが、実は時間もない私は、1時間足らずで民芸館を流していた。民芸館を出て、ふたたび本通りからえびす商店街を通り抜け、倉敷駅に向かう。

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 でもまだ帰るわけではない。駅の反対側には、2日目のメイン・ポイント「つづきの絵本屋」さんがあり、店主の都築さんにお会いするのだ。

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 10時半を目標に、炎天下を歩く。あろうことか、またもや迷子になりかけたのだが、郵便配達のお兄さんに遭遇したので、迷いそうになった時点で、道を教えてもらうことが出来た(汗) 難しく考えず、駅からまっすぐ歩けばいいのに、路地に入る時に、わざわざ1、2本違う路地にはいってしまったらしい。

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 店主の都築さんは、体調がすぐれなかったにも関わらず、にこやかにフレンドリーに対応してくださった。さりげなくカウンセリングされて、お客さんに合うと思われる絵本を選ぶ手腕はさすがである。

 でも彼女は商売人ではなく、あくまで自然体。同じ絵本好きとして対等な立場で、会話のキャッチボールを楽しみながら、その人その人にぴったりな絵本を手渡したいという気持ちが、ひしひしと伝わって来る。

 「すごく好きな絵本が売れてしまって、その絵本がなくなってしまうのが寂しいんですよね。図書館だったら返って来るんだけど、本屋さんの本は返ってきませんから。って話を友達にしたら、『絵本がなくなって行くのは、売れて行くってことだから、喜ばなきゃ!』って叱られました(汗)」
 都築さんのキャラクターがわかる、いい話だ。

 絵本は面出しで壁面にぐるりと飾られている。これは壮観だ。(青字をクリックすると、「つづきの絵本屋」さんのHPに行きます。店内の様子がわかりますよ)

 しかも店主さんは、紅茶のインストラクターの資格を持っていらっしゃるので、その日にあった紅茶を出してくださった。この日は暑かったので、パイナップルフレーバーのスパークリング・ダージリン。ちょっとトロピカルな感じにしてみました、とのこと。

 店内をじっくり拝見していたら、絵本だけではなく、ピンバッジやマスキングテープなど、絵本がらみの超レアなグッズもあるじゃありませんか!! これはもう、自制心がきかなくなるグッズでは。お土産にも最適です! 

 これらはもともと絵本原画展用に作られたグッズなので、仕入れに至るまではなかなかの苦労をされたらしい。でも「私がお店をする時には、ゼッタイ置こうと思ってましたから!!」と、決意と熱意のほどを見せて、仕入れを実現されたという。私は「せとうちたい子さん」のピンバッジと、スズキコージさん、山脇百合子さんという、両極端なテイストのマスキングテープを購入した。

 まだオープンして半年だというのに、全国からお客さんがみえる希有な絵本屋さん。いや、でもまだまだ進化するはず。思わず長居してしまう、近所にあったら日参しそうで、ある意味キケンな(笑)絵本屋さんだ。電車を乗り継いでいくぐらいで、調度いいくらいの、素敵な絵本屋さんでした。

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 アウトレットショップのPの横手の道をまっすぐ路地に入ると、魔法のように「つづきの絵本屋」さんが現れます。

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 私が都築さんの見立てで購入した3冊。武田美穂さんの井上ひさしさん、似すぎで笑えるほど。シリアスな内容なのに、美穂さんの絵がかわいすぎて、子どもたちの言葉が楽しすぎて、するすると胸に入ってくる。都築さんのチョープッシュ、大人にこそおすすめ、岡田淳さんの人生絵本。関西感性爆発の長谷川節炸裂なたこやき絵本。素晴らしいチョイスですよね。
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2016/8/25

蟲文庫さん  本・書店・出版

 本町通りには、やはり春にたまたま前を通りかかった古本屋「蟲文庫」さんがある。そしてやはり時間切れで、短時間しか滞在できず後ろ髪を引かれていたのだ。

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 お店の前にあるのは、店主・田中美穂さんの愛車だろうか? 彼女は自転車通勤なのだ。

 私たちに続いて、猫が扉を手であけて(!)勝手に入って来た。「うちの(猫)じゃないんですけど、自分で戸をあけてよく入って来るんです」と、ちょっと困ったような、でもややコミカルな、静か、かつチャーミングな口調でおっしゃった。5人も入れば「ひしめく」という感じになるほど、ちいさな古書店だ。私たちの他、あとでひとりずつ入店された2、3名のおじさまが、寡黙に本を選んでらした。

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 行きの車中で、「私の小さな古本屋」を読了したばかり。気持ちは、ややオーバーヒートぎみなくらいだ。
 作家・木山捷平さんのことが書かれた部分に、じんわりと共感する。なかでも木山氏も田中さんも3月の早生まれで、小さい時にはクラスメイトがなんなくできることがなかなかできずに苦労されているらしい。これにも大共感。何を隠そう彼等より若干早いとはいえ、私も3月生まれなのだ。

 それに昨日、田中美穂さんのブログをチェックもしている。

 ここで気の効いた読書人がチェックしているらしい(恥ずかしながら私は夫に教えてもらった・汗)「松岡正剛の千夜千冊」というブックレビューで、彼女の著書『苔とあるく』が取り上げられた話を読んでいたので、田中さんの喜びを分かち合えた。「松岡正剛の千夜千冊」に取り上げてもらえるって、ちょっとした殿堂入りだもん、すごいことなのだ。

 しかし気持ちが前のめりになっていたらしく、ご著書に出てきたペット?の亀の存在や、店内の古いポスター、販売品の手づくりヌイグルミのチェックも怠ってしまった・・・。すっかり舞い上がっていたのだ。私のバカ、バカ!

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 とはいえ友部正人さんのこと、ムカデを忌避するにはドクダミが有効な話などをして、店主さんとは和やかにお話できた。念願の店内の棚をチェック。格安になっている書籍や絵葉書を少し購入。蟲文庫なので、虫つながりの絵葉書。

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 赤瀬川原平さんの本は古書店で目についたら、なるたけ買うようにしている。山伏は常に気になる存在。メディア関連の人は、もしかするとKちゃんの卒論の資料になるかもしれない。バカリズムは完全にKちゃんへのお土産(「これ、買おかな〜と思ってたねん!」と、たいへん喜んでもらえた)。

 しかし旅人なのに、なんでこんなに重い本を買うのだろうな、私は(汗)
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2016/7/20

うちの本棚  本・書店・出版

 ゼミの先生の研究室(現代社会学/メディア関連)に行った娘。

 本棚を見ながら、「あ、この本、家にあります! ウチの母親、ナンシー関とかみうらじゅんが大好きで、そういう『ややこしい』本がいっぱいあるんですよ!」

 いまだ母ネタ健在だ。バリエーションを変えれば、いつでもどこでもだれにでも通用するテッパンネタらしい(汗)

 教授(元テレビ・プロデューサー)は、「・・・ややこしいって(汗)」と困惑しつつ、「かわったウチだねええ!」。

 いやいや、似てる本棚を持つあなたに言われたくは・・・(笑) ちなみに彼女が指差した本は「ナンシー関大全」と「評伝ナンシー関」でした。
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2016/5/1

駅前商店街「ひがしむき きた」  本・書店・出版

 実は信貴山朝護孫子寺は、以前から行きたいお寺だったので、ますます「行かねば」という思いを強くした。ここと書寫山圓教寺(兵庫県)は、今後の目標であり課題だ(どちらも遠方なので、しっかり計画して余裕を持って行かないと)。

 帰り道はバスで近鉄奈良駅まで。早めに帰ろうかとも思ったけど、いやいやせっかくなので、いつもとは逆方向に伸びる駅前商店街をぶらついてみよう。

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 アーチはあるけどアーケードはないので、傘をささないと。やはり向こう側のほどには、賑やかではない。

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 行きに立ち寄った郵便局もここにあった。

 とてもかわいい、カメラグッズ専門店を発見した。「PHOTO GARDEN」という素敵なお店だ。マスキングテープも充実で、よくもまあこれだけカメラグッズがあるものだ・・・と感心する品揃え。カメラ女子御用達だな。近くに奈良女子大があるので、立地としても成立するのだろう。

 いかにも目立つ場所にディスプレイされていたリュックが、とても機能的かつシンプルで可愛かったので、私はカメラ女子ではないけど、ついふらりと入店してしまったのだ。値段を見たら、図録を買ったので持ち合わせが足りず残念だった。とはいえ、お値段的には高価ではない妥当なところだったので、もしまた縁があれば入手したい。

 しかし、近くのカフェで一息いれたあと、気になるお店をもう一軒発見。いまどき珍しい個人店舗の本屋さんだ。しかも外からちら見した程度だけど、棚にしっかり手が入っているし、地元の絵描きさんらしき方のカードなども置いてある。なによりとても「懐かしい」佇まいなのだ。
 
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 とはいえ、気になる本屋さんなればこそ、いまから入るわけにはいかない。本屋に入ったら、5分や10分ではきかない自分をよく知っている。今日のところは諦めて、次回まわしにしよう。

 ところで、帰宅して、やっぱり気になったこの本屋さんを検索して驚いた。タダモノではない気配を醸していたが、やはりツワモノだったのだ。まさか江戸時代からつづく、歴史ある本屋さんだったとは!

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 「豊住書店」は、江戸時代に伊賀上野にて創業し、日本で3番目に古い歴史ある書店らしい。明治時代に奈良の角振町に移転し、大正時代の始めに現在の場所に。

 教養・学術系の書籍を中心に、奈良の歴史に関する書籍も数多く取りそろえているそう。
 絶版情報は常に調べており、そういった本には「絶版」や「当分重版予定なし」の帯を入れるという気の遣い方で、希少本を求めて来る方が多いという。ちょっと古書店の面白さも入っているみたい。

 一方、創業100周年記念の際に、オリジナルのブックカバーを作成された。
創業時の版木を用いたデザインで、朱色が目にしみる。これは2007年の書皮大賞を受賞しているのだ。ブックカバー(書皮)マニア垂涎の物件だろう。

 予想以上に出色の本屋さんを発見してしまったのだ! 本屋好きには見逃せないところだな。やはり次回じっくりと拝見しなくてはね。
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2016/4/27

暮らしの手帖がやってきた。  本・書店・出版

ご好意で「暮しの手帖」BNを150冊ほどいただいた。しかも私が生まれる前の1956年の号から、その間に抜けている号数はあるのだけど、1986年くらいまでの懐かしい時代のものだ。

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 おりしも朝ドラは「とと姉ちゃん」。暮しの手帖社を作った大橋鎮子さんをモデルにしたドラマである。

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 このタイムリーな読み時に、花森安治さんの手による「暮らしの手帖」のバックナンバーが読めるなんて!

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 ということで閲覧も貸出しもいたしますので、ご希望の方はどうぞ。

(ブログ左側の下の方に、メッセージボックスの送信画面を開いて、お問い合わせください)
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2016/4/2

駅の反対側へ  本・書店・出版

 観光地としての倉敷サイドを後にして、駅に戻る。今度は駅の反対側に出た。

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 こちらは普通の暮らしが営まれている地域みたいだ。本日の午後に、プレ・オープンイベントをされる「つづきの絵本屋」さんは、こちら側にある。すでにややタイムオーバーしているけれど、ここに少しだけ立ち寄るのだ。

駅から7分のお店だし、住所からアバウトながらお店の位置もプリントしたし、スーパーの駐車場を目印にしたけど、30分彷徨ってもたどり着けず、自分の事前準備の甘さをおもいきり後悔した。

 イベントの最中に電話をするのもはばかれたけれど、1時間以上も超過した時点で、もう自力でたどり着くのは無理だろうから赦してもらおうと、思い切って電話してみた。

 まだ初対面ですらなく、ネットで少しやりとりしただけで、どんくさい用件での初電話は、なかなか勇気がいったが、店主さんは天使のような方で、まるで知己のように対応してくださり、まずはひと安心。

 とはいえ、かなり「わかりにくい」場所らしい。ながながと聞くのも気兼ねされたので、とりあえずの方向がわかった時点でトライすることに。しかし、またもやグルグル。しかも通行人に訊ねようにも戸外に人はほとんどいなく、いてもほぼ車か自転車なので、途方にくれる。そのあたりの「らしい」おうちを目指したりもしたが、すべてアウトだった。

 住宅街でグルグルの最中に、小さなお子さんのおかあさんが洗濯物を取り込みに出て来られた。

 チャンスだ!! 

 そのおうちと側溝を挟んで、彼女に訊ねてみたら、なんとそのおうちの斜め隣が目的地だった!!
 側溝があった上、彼女の家の敷地を横切らないといけなかったので、回り込んで行く道を訊ねたところ、「いいですよ、ここから行ってください」と、寛大なお言葉にほっとする。

 乾いた側溝に足を踏み入れ、久しぶりに大きい段差を越えた。実は段差をなんとか越えられたことが、ちょっとうれしかった(去年ならとても無理な高さだったので・笑) よそのおうちの敷地を斜めに横切らせていただき、ついに目的地「つづきの絵本屋」さんへ! なんという印象的なゴールだろう(笑)

 ということで、とにもかくにもたどり着けた。しかしすでに予定の時間を超過してしまったので、満員御礼状態だった「サトシンさんの絵本ライブ」をほんのちょっとだけ見てリターン。申し訳ない。

 それでも見ず知らずの私にも、あたたかい対応をしてくださった店主の都築さん人柄と、絵本の楽しさを面白く伝道する決意を感じる絵本の並びと、とことんウッディなお店はしっかり拝見できた。先日マキノで購入した「酒粕レーズンサンド」のお土産も渡す事ができたし♪

 このつづきは、夏の青春18キップで。オープン後の「つづきの絵本屋」さんが稼動している様子を楽しみにしておこう。

 駅前に戻ると、からくり時計台が3時を打った。

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 この時計台の広場は「アンデルセン広場」というらしい。国立国会図書館のレファレンス事例から引用すると、

 100年前に建設されたデンマーク・コペンハーゲン市庁舎の時計台を3分の2に縮小し再現した。時計台は時報の鐘とともに中間部が約2メートルせり上がり、人魚姫や裸の王様といったアンデルセン童話の4つの物語の主人公らが1日7回(土日曜、祝日は10回)登場。1メートル前後の人形が音楽に合わせて約6分間、踊りながら回転する。ということだ。

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 そのときはわからなかったが、今から考えると15時には「人魚姫」のからくりが登場したらしい。タイムオーバーしているのに、つい時報のカラクリを見てしまった私。15時過ぎの電車に乗り、乗り継ぎもスムーズにしっかり座れて19時に帰宅。てんてこ舞いで晩ご飯を作って、長い1日が終わった。
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2016/4/1

倉敷のお買い物  本・書店・出版

 娘がリクエストした倉敷のお土産、マスキングテープ、通称?mtを買わなくちゃ。マスキングテープを中心にした、紙ものの専門店を発見。如竹堂さんへ。

 大急ぎで店内の膨大なmtをチェーーーック! 

 私のイチオシは安西水丸さんの風景スケッチmt。

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 あと「瀬戸内おさかなmt」ね。

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 ガムテープの2倍はありそうな幅広のものも。

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 これでKちゃんへのお土産は完了だ!

 さあ、急げ急げ!と足早の私に、急ブレーキをかける店が、目の端に留まった。「古本」と書かれた、大きな木の表札が掛かっている。

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 蟲文庫?? これは・・・この店名は記憶にひっかかっている。きっとどこかで読んだことがある気になる本屋さんらしい。ということは、是非に入店せねばなるまい。

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 ややうすぐらい店内に入ると、手応えのある文庫本がずらりと客を招き寄せる。東洋文庫やみすず書房などの単行本が適度に雑然と、所狭しとり並んでいる。気骨のある本屋さんなら並んでいるような新刊、たとえばナナロク社の「へろへろ」なんかも、少し平積みしてある。

 本棚に隠れて最初はわからなかったが、奥には、まるでマンガ「栞と紙魚子」のヒロインが、そのまんま大人になったかのような女性がレジにいらっしゃった。この古書店に彼女はあまりにもハマっていた。

 そしてこの店内の空気感! 個性的な古書店にありがちな「どや!」という威圧感もなく、さりとて「リーズナブルでっせ!」と媚を売るでもなく、ちょっと懐かしくゆっくり時間が流れている感じ。時間に置き去りにされつつ背伸びした思春期の感性と、時を経た大人の知性が同居しているような。 

 残念だがゆっくりと棚を見る時間はない。それでもどうしても、ここで本を買いたかったので、H氏へのお土産として1冊選ぶ。

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 挟んであった栞も「蟲文庫」特製品。

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 本を入れてもらった袋や、レジ台にあった絵葉書も「蟲文庫」のもの。あかん、ますます好きになってしまった♡

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 レジ台には石の標本(化石?)もあったりして、マンガの擬態語でいえば「ドギュン♡」と打ち抜かれた古本屋さんだった。ネットをみたら、同類はあちこちにいらっしゃるようで、本好きのハートを射抜くスポットらしいのだ。 

 これはもう、いずれ再度行かねば!ねっ。
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2016/3/21

さざなみ古書店、ふたたび  本・書店・出版

 夫婦で朝ご飯のあと、次の朝ドラ「とと姉ちゃん」の番宣を眺めていた。「暮らしの手帖社」を作った大橋鎭子(しずこ)さんがモデルのドラマなのだ。

 そういえばこの間来ていた友達が、『昔の「暮しの手帖」はよかったなあ、子どもの時にあったの、残しておけば良かった』と言っていたっけ、とH氏に言うと、

「前に行った長浜の古本屋さんにあったで、『暮らしの手帖』の古いバックナンバー」

 ええっ?! よくそんなこと覚えてたねえ!

 「買いにいって、あげたらええやん」。ああ、なるほどねえ。荷物にはなるけど、まあおいおい新居に持って行くとしても、しばらく実家に置いてあってもいいわけだし。

 ということで、いつものようにH氏の行動は素早く、お昼ご飯を食べてから長浜の「さざなみ古書店」に出発。まさかジャケットはいらないよねえ、といいつつも、なにせ湖北なので、油断はできない。同じ滋賀でも長浜は北陸寄りの気候なので、念のためにジャケット持参。車の中は、トレーナーですら暑いくらいだけどね。

 春の強風で、いつもは穏やかにきらめく琵琶湖には、めずらしく高く白い波頭が立っていた。

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 打ち上げられる波は、「ざばあ〜ぁん!」と、東映映画のオープニングみたいだった。

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 長浜に到着。長浜は、寒風吹きすさぶ北国だった。ジャケットなしではやはり無理そう。

 商店街を歩いていて、うっかり鞄屋さんのバラエティあふれる品揃えに見入ってしまったら、店主のおばさんに招き入れられる。せっかくなので、すみからすみまで拝見した。驚くべきことに、見ていて楽しくなるくらい、ユニークで、あんまり見たことの無い感じの品が多い。しかもそれぞれデザインが違う。

 店主いはく、「不況ですから、なるべく他の店にはないカバンを探して、新幹線で買い付けに行ってるんです」。

 花のモチーフをあしらったシフォンで覆ったマドモアゼルなカバン。メタリックな布で色合いがグラデーションになったのをパッチワークにした凝ったカバン、ごく浅い台形の不思議な形のカバン。上部がラタンぽくて下部がゴブラン織りの上品なカバン。見ているだけで、わくわくする。わくわくついでに、えいっと買ってしまう。たしかにカバンも気に入ったのだけど、店主のお店の作り方に、いたく共感してしまったのだ。

 そんなふうに、寄り道をしつつ「さざなみ古書店」に到着。

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 H氏の記憶通り、入口のアプローチからすでに、’60〜’90にわたる『暮らしの手帖』がずらずらと。あんまり古いのはさすがに写真もモノクロが多い。70年代にはいると、カラーの美しいグラビアが入って来て「もはや戦後ではない、それどころか高度成長期」な時代の気配が感じられる。表紙もデザインや色合いがシャープで美しい。
 70年代始めのものを数冊求めて、さらにぶらぶら。

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 さっき通りかかった時には「準備中」の札がでていた、石窯焼きのパン屋さんがオープンだったので、短い列に連なって商品を見れば、なんと1種類しかない。高額胡桃パンを買ってしまうはめに。せっかくだから、車に戻って焼きたてを少し食べる。外はかりかり、中はふあふあの見本で、車内に香ばしい胡桃パンの幸せな香りが充満する。

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 明日の朝の幸せなパンの香りを楽しみにしつつ、私が子どもの頃の時代の、花森編集長の気概あふれる文章を読みつつ、湖南に戻る。
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2015/12/4

「もっきりや」をめざせ!  本・書店・出版

 阪急のおねーさんは、「丸ビルを目指して行くと、『大阪ビル』にたどり着けます」とおっしゃっていたので、道を渡りまっすぐまっすぐ。地下から行けばスムーズだったが、それはしっかり地下経路が頭に入っていたらの話。
 
 小雨が降って来たので、サラリーマンのグループにまじり、急ぎ足でビルを目指す。第2ビルにたどり着いたので、ビル沿いに歩く。第3ビルに着いたので、入口を探す。地下2Fだったから粗末な(すまん)狭い階段を見つけ、ゆっくりと降りて行く。地下世界は、バブル前頃の昭和な空気。

 コンパクトでチープで元気なお店が並び、チケットショップがとびとびにある。熊本から直送の蜜柑が一袋150円だったので、思わず買ってしまう。その向かいのチケットショップで、「藤城清治展」の格安チケットを購入。この時点で、本日、天保山まで行くことに決定した。

 ところで古書店「もっきりや」は? 店内案内板を見てもよくわからないので、目的地がごく近い場所にある(はずの)チケットショップのおねーさんに訊いてみた。「この店の中を回り込んだところにあります」。なるほど、わからんかったはずや。

 「もっきりや」に入店するのに、さほど勇気はいらない。思った程怪しげな店構えではなかったのだ。(*あくまで個人的な感想です) 

 そしてありがたいことに、ほどよい小ささの古書店だ。これくらいだと30分あれば、ざっとみていける。もっとも、マンガのコーナーがマニアック度充実なので、背表紙にひっかかって「ざっと」とはいかない。
 逆に小説やエッセイのやる気のなさったら(笑) タイトルに「まー、ワシら、どーでもええんですけど」的なげやりさが漂っていた。

 都会にある巨大書店は、年々苦手になってきた。とうてい全部は見られないのでコーナーを絞るけど、それでも疲れるのと、欲しい本がありすぎて絞り込みに迷うのと、逆に探している本だけがなかったりするときさえある。だから常に欲求不満だ。

 翻って「もっきりや」は、ちょっと心惹かれる古書店だ。特に「なつかし雑誌」好きには、動悸が早くなりそうな品揃え。ずらりと並ぶ時刻表のBN(普通のひとにはゴミでも、必要な人にはレアなお宝らしい)や、往年のマンガ雑誌に驚きながら、サブカルに強く、マニア度の大きい本屋さんには必ずある漫画家、諸星大二郎さんの「西遊妖猿伝」の前で立ち止まり、1・2巻を抜き出す(これ、けっこう重いので、そのあと歩くことを考えて自重。できればもっと買いたかった。半額だったので)。

 それから本命の講談社の絵本数冊から2冊を購入。(たぶん)最初の所有者の肉筆太字サインペンで名前入りとはいえ、私は別に古本マニアでもコレクターでもないので、このお値段で「講談社の絵本」が買えれば御の字だ。

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 レジには、「もっきりや」に相応しいと思われる、アンニュイで色っぽいおねえさんがいらっしゃった。店主は、しなびたジイさんだけど、不思議なほどお似合いのコンビだ。会話の息もぴったりである。
 
 私がレジにいったとき店主は席をはずしており、彼女は入荷商品の受け入れらしきことをしてらした。レジの机に山積みのエロ本の横で清算していただく。

 器と本の購入予定があったので、しっかりしたリュックで来たのは、正解だったな。阪急百貨店では、その点でもアウトローだったんだけど。


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2015/11/3

さざなみ古書店  本・書店・出版

 一応地図はプリントアウトして、おおよその場所はわかるはずの「さざなみ古書店」へ。車が入れる場所ではないので、一旦車を出て、長浜を歩く。

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 たしか曳山博物館のちかくなんだけど。

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 長浜といえば秀吉。秀吉といえば千成瓢箪。

 この日は冴えていたH氏が、不安に駆られながらも迷うこと無く、目的地まで到着させてくれた。

 「さざなみ古書店」では、新鮮で立派な無農薬野菜が格安で販売もされていた。毎週末金〜日オンリーだそうだ。スーパーの2倍の大きさで、2倍の量の里芋が、なんとスーパーより安い300円! 大きなカラシナもH氏が好きだというので購入する。

 本以外では、福島からこちらに避難されて来た方が作られた布小物もある。残念ながらLサイズのエプロンがなかったので、小銭入れを購入。少額商品ですみません。

 もともと絵画教室の先生だった店主の中村さんなので、美術系(仏像や寺院含む)の雑誌や本が多い。店主さんの上品で気さくであたたかく、親切な対応にすっかり魅了されてしまう。中村さんについてはこちらで。

 遠くからいらっしゃったからと、特別に見せていただいた裏の蔵が素晴らしかった。

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小さいけれど、ツタや紅葉が美しいステキな中庭、蔵の中の壁は、壁土に補強のため入れる黒縄が巻かれた竹がむき出しになり、ストライプの模様を作っていた。普通は壁土で埋めてしまうのに、わざと見せてデザインにしてしまう洒落っ気が楽しい。少し朽ちた蔵からすぐ外では、澄み切った水が流れる川がゆったりとカーブを描いていた。あまりに美し過ぎる風景は、まるで別世界。

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 わざわざ立ち寄って、本当によかった。もう少し近かったら、リピーターになるだろう。いや間隔はあくけど、リピーターにはきっとなる。

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2014/10/27

追悼、赤瀬川原平さん。  本・書店・出版

 赤瀬川原平さんが、地上から消えられた。ショックというよりは、ガッカリという感じ。

 彼のいろんな写真集を眺めては、さまざまな視点を教わった。普通の街中に、たくさんの面白いものが転がっていることも、彼の写真を通して知ることが出来た。

 何気ない風景が、「オモシロ」に激変する楽しさ。意外なベクトルから付けられたキャプションを読んで、そのひとの見方次第で対象が180度変わることも知った。

 見る人の柔軟な想像力による「見立て」や「置き換え」や「組合わせ」によって、鮮やかに変換する風景。じっくりとよくみれば、日常の中に、思いもしなかったものを発見したりとかね。

 本日の毎日新聞の記事では、

 2011年に胃がんと脳卒中をわずらった後は、それぞれの病気から回復した王貞治、長嶋茂雄両氏にたとえ「いやあ、ON(王、長嶋氏)両方やっちゃいました」と周囲を笑わせた。

とあった。いかにも赤瀬川さんらしい。

 目標とする人物のひとりであり、これからも心の師としたい方である。

12月21日(日曜日)まで「尾辻克彦×赤瀬川原平−文学と美術の多面体−」 が、町田市民文学館2階展示室で開催されているので、お近くの方はぜひ。

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 (我が家の赤瀬川本たち)
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2013/11/11

クローズ、その1  本・書店・出版

 今年になってから、ポスター展や自著の出版やテレビ出演と、ブレイクされていた青空書房店主のさかもとけんいちさん。9月に体調を崩され入院されたときには、どきどきしましたが、復活されたときにはほっとしました。

 そしてついに「閉店のお知らせ」が、シャッターに貼られる日がきてしまいました↓

http://nomarkukai.cocolog-nifty.com/blog/

 なんといっても90歳ですから。

 本を扱うのはかなりの力仕事で、しかも緻密な作業で、ややこしいことがいっぱいで、知識の蓄積も必要だから、遠くない未来にこんな日が来ることも覚悟していました。身を切られるような断腸の思いだったでしょうが、やはり自分の手で決着をつけなければと、決心されたのでしょう。今年いっぱいまでだそうです。

 さかもとさんにとっての宝物である店内の大量の本は、もちろんご自宅にすべて持ち帰ることは不可能なので、できれば本好きの方に買っていただければ、とご希望されています。千円以上お買い上げのお客様にはプレゼントを差し上げます、とのことだけれど、そんなのなくても全国からお客さんがみえますって!

 もちろん古書店をばっさりやめてしまう、なんてことはさかもとさんにとってはありえない話なので、出来る範囲で、ご自宅でちいさなブックカフェをされるそう。

 でもやはり、まずは「青空書房」の店舗で本を買いにいかなくちゃね!
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2013/9/25

さよなら 海文堂書店。  本・書店・出版

 この書店は、今年の9月に99年の歴史を閉じる、神戸の有名な個性派書店だ。

 HPを読むと、閉店を決めるまでに、やれることはとことんやり、努力を尽くされたことがわかる。手をこまねいて閉店を招いた訳では無いのだ。

 画期的なのは、古本専門店が店内にいくつか入っていること。店頭も古本屋さんだ。

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 写真はないが、1Fにも2Fにも結構なスペースの古本コーナーがある。スペース間借りしてちょろっと、というケチ臭いものでなく、アクも嗜好も全開にババーン!と、それぞれの古書店独自の体臭を放っていた。まさに店舗内クロスオーバー。

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 これが店舗内の古書店で買ったもの↑

 売り場面積も、丁度いいかんじ。一巡して、満足するが疲れない。雑誌もみたことのないものや、BNも見やすく置いてある。ただし、あと1週間で閉店なので、当然平積み部分や雑誌架に空白がある。新聞書評にあった『グローブ・トロッター』みたいなマニアックな本が、面出しされている。

 2Fは主に海事関連書やマリングッズが販売されている。海に関するものがどこまでも。船舶のペーパークラフトから海のいきものまで。潮風の匂いがしてきそうで、とてもカッコイイ。中学生の頃、私が男子で泳ぎが得意なら、商船学校に進学したかったことを思い出した。ポスターがカッコ良かったのだ。私はそんなものに釣られるような、浅はかで向こう見ずな子どもだったのだ。女子でよかったかも。
 マリングッズは、ものによってはずいぶん品薄、または完売状態だった。そりゃそうだ。むしろ閉店カウントダウンの時期に、それだけ売り切っていることを喜ばなければ。私は船舶職員の袖についている階級章、それにたくさんの信号旗の絵葉書を購入。事務員さんにも階級章があるんだ。

 現役なのに伝説のように伝え聞いていた「海文堂書店」には、かねがね興味があって、ついでがあれば行ってみようと思っていたが、まさかこんな形で訪問する事になるとは。

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 これが海文堂書店で買ったもの↑

 いきつけの本屋さんがなくなるのは、大なり小なり何度も経験済みなので、はじめて伺う海文堂なら、さほどショックではないと思っていた。ところがこの書店は、忘れていた本屋の役割というものを、しっかり突きつけてくれた。

 いま、世界はどうなっているのか。日本にはどんな問題があるのか。それをどうやって建て直せばいいのかというベクトルを見せてくれる。フロアを歩いていると、そういうことがなにがしか、簡潔にまとめられて見えてくる。そしてどんな本を売りたいのか、この本屋はどういうものが好きなのかを、バシッと見せてくれる。本好きのツボをちゃんと押さえてくれる。棚の流れに引き込まれる。大事なことが、わかりやすく小気味よく教えてもらえる場所だった。

 なるほど、閉店が決まった後、シャッターを叩いて号泣するファンがいるはずだ。閉店後は、どんなに寂しいだろう。海文堂に替わる店はないだろうから。

 最後だからとスタッフ自身が好きな本を並べたコーナーがある。「さよなら」「さようなら」という言葉がタイトルに入った本のコーナーにはぐっときた。

 たとえ閉店しても、神戸っ子の記憶の棚にいつまでも残り、伝説となって語り継がれる本屋であることは間違いない。最後の最後に行く事が出来てよかった。さようなら、海文堂書店。

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 写真集『海文堂書店の8月7日と8月17日』(夏葉社)↓

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 ☆海文堂書店HPより☆ ↑
 2013年8月7日と8月17日。夏葉社代表・島田潤一郎さんとプロカメラマン・キッチンミノルさんがご来店くださり、当店のすべての棚とスタッフを撮影していただきました。元町の「町の本屋」の1日。働く者たち。その棚。
幕を閉じる海文堂書店の最後の姿が記録されています。
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2013/7/15

レティシア書房で買いました。  本・書店・出版

 瀟洒でこじんまりとした古本屋さんなのに、明るくてキレイ。大体「本が好き!」な本屋さんは、本がひしめいているのだけど、ここはちょっと違う。

 瀬戸内の島々の「おみやげ」の品が、贅沢にスペースを使って、ゆったりとレイアウトされている。壁一辺の細長いスペースに並べられて、誇らしく自慢げだ。その前には、リトルプレスがずらりと並べられている。その上下には、古本が控えめに背中を見せていた。この棚のメインは、あくまでリトルプレスなのだ。見たことないけど、こだわりありそうな小冊子たちがずらり。壮観。しかもゆったりと。リトルプレスを置いているところは、有名な書店で見かけることはあるけど、こんなにゆったり並べていない。思い入れがずいぶん違うのだ。

 奥には、やたら古い、そしてやや高価な(手が届く範囲ではあるけれど)本が混在したちょっとそそられそうな古本たち。児童書、詩歌、美術などと、ざっくりとカテゴライズされてはいるけど、注意深く見て行かないと、掘り出し物を見逃しそう(笑) 

 入口近くまで戻って、一巡しようとするところに、CDやレコードもあった。

 まさかの「綿の国星」のアルバム(これが出たとき、メルヘンなシンガーソングライターの谷山浩子が「私が作りたかった!!」と臍を噛んでいたっけ)が ジャケ見せしてあった。もちろん大島弓子先生が描いたチビ猫のジャケだ。
 ユーミンの『ひこうき雲』もあったな。これはうちにも確かあった(たぶん2枚も。ユーミンのフォトを使ったすごろくのオマケ付きだった。)

 でもこの古本屋さんで運命を感じたのは、友部正人さんや高田渡さんのCDが目立って並んでいたから。昨日、店長日誌を読んで知ったのだけど、実は店長、もともと音楽業界の方だったらしい。

 そろそろ命日も近い奥村店長の引き会わせか?と、勘ぐりたくなるほど。ということは、通わなければならないかもな(笑)

 で、この日に買った、「せとうちのおみやげ」編では

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 「どんぐりとやまねこ」手作りクッキー。一食浮くくらい、バターをたっぷり使った濃厚で(でも重くはない)素朴なクッキー。帰宅途中で足折れしたヤマネコが、お気の毒。

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 アートで有名な直島の塩サイダー。海から採ったまろやかな塩の味がしました。海のミネラルサイダーと命名したい。

 で、ブックス編としては、

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 『変人十二面相』は、小林信彦さんの少女の一人称で書かれたユーモア小説。懐かしすぎてゼッタイ買ってしまう。これは未読だけど。オヨヨシリーズはたぶん全部文庫で買って読んだと思うけど、現在手元にはない。残念。
 『クリスマスの思い出』は、カポーティ/作、村上春樹/訳、山本容子/画の贅沢すぎるシリーズ3冊のうち、これだけ持ってなかったから。やっとコンプリート。

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 来春の朝ドラの原作だから。ティ−ンの頃には、村岡訳エミリーシリーズにずいぶんお世話になったから。

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 これは新刊で松岡正剛の書店や棚の話でもりあがり、店長がずいぶん喜んでくださいました。これのビジュアル本を図書館で借りたことがあって、「今、買わねば」と思い切ったのでした。
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2013/7/12

レティシア書房へ  本・書店・出版

 勢いにまかせて、京都のレティシア書房へ。

 御池通に出るまでは、地下鉄の出口をあまり気にせず通り抜けたので、やや迷った。迷うついでに古い京町屋のお店でお昼ご飯とし、パスタセット。御池通に出たら、小さな神社で、お店がひしめくくらい(といっても若干数だけど)、ちいさな市が開催されていた。占とかも。夏の京都っぽい。

 祇園祭が近いから混み合ってるかと思いきや、御池あたりはそうでもないようで、しかも私の目的地はメインストリートをおもうさま外れているので、閑散としていた。原発をメインにすえた選挙の演説は、なかなかの力量だった。暑い中ご苦労様。ビラ配りのお兄さんも。

 御池通を横切り、産婦人科の病院を通り過ぎ、高倉通をまっすぐ。ちいさな古本屋さんだけど、その界隈には珍しいおしゃれでキレイなお店なので、すぐ分かった。

 イメージより素朴な感じの店長が、パソパソされていたので、たぶん本日の日誌を書かれていたのかも。でも少なくとも故・奥村店長よりはるかに愛想もよく、人当たりも柔らかだ。元気に挨拶だけして、あとは集中して背表紙を熟読。瀬戸内からきたあれこれの物品の品定め。

 かなりのスペースを占めるミニプレスは、かつて仕事でミニコミに比重をおいた逐次刊行物を処理していたことが思い出され、懐かしい気持ちに。しかし機器の向上を考慮しても、ミニプレスのレベルは格段に上がっている。ソフィストケートされているのだ。ただし、内容は表紙だけではよくわからない。ほぼタイトルと写真だけだから。

 今日のところはここまで。続きはまた。
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