2016/10/20

珈琲神社 その2  お店・喫茶店

 再度、部屋に目を戻すと、奥にぎっしりと本が詰まった本棚があったので、職業柄つい見に行ってしまうのだった。

クリックすると元のサイズで表示します

 !? この棚のほとんどが珈琲に関する本だった!! 喫茶店、店舗、経営、珈琲そのものについても、もちろん。別の場所には雑誌「カフェ&レストラン」のBNも、どっさり山積みされていたので、珈琲へののめり込み方はただならないものがある。

 セルフビルドの本もあったから、もしかするとご自分で作られた家屋かもしれない。コーヒーカップがずらっと壁面に並んでいたりもしたので、食器から手づくりされている可能性も否定できない。

 一部、花森安治さんの本など背骨をただすような本たちに混じって、ちょっと色っぽい本(エロ本にあらず・笑)も少し。ああ〜、いいバランスだ。ほどよい自然派、楽しむ自給自足派、こだわりはものすごいけど、決して人には押し付けない、どころか逆手にとって「まずい珈琲」とうそぶいているという、鋭いバランス感覚がみてとれる。すごいな、マスター。もちろん、珈琲はまずいわけがない。

 ここで珈琲だけではもったいなく、さりとてゴハンを食べると帰り道が暗くなってしまうので、ミニ(メニューには「おためし」と書かれていた)ソフトクリームを注文する。ちなみに250円だ。

ソフトクリームを運んでくださったマスターが、トッピングのいちじくを指して、「すみません、ほとんどカラスにやられちゃって、ちいさいんですが・・・」。

 一口食べて、比喩でなくリアルにのけぞった。「なんじゃこりゃ〜!!?」と叫ぶジーパン刑事こと松田優作のように、心で絶叫する。

クリックすると元のサイズで表示します

 美味し過ぎる!!!  信じがたい美味しさだ! ひとくち食べるごとに、身体反応としてのけぞってしまう。 おお、神よ!と反射的に思ってしまうのは、やはり「珈琲神社」だからなのか。ソフトクリームは勿論だが、その底に潜んでいた桃やバナナなどのフルーツも、ひんやり、なんともほんのりした甘さで、歯ごたえも心地よかった。

クリックすると元のサイズで表示します

 そろそろ暮れなずんで来たデッキに再び目をやると、不思議なモノが。

 釣り竿? アワビの貝殻がぶら下がっている。

クリックすると元のサイズで表示します

 マスターに「あれは、なんのおまじないですか?」と聴くと、ちょっと困ったようなシャイな笑顔で、「ああ、あれはですねえ・・・日の出ているうちには決して口にできないオマジナイです」。 

 ・・・負けました(汗)

 「とっても美味しかったです」とお勘定をすると、「そんなこと(おいしい)をいうと百円増しになりますよ〜」と、相変わらずのポーカーフェイスだ。入って来たとき同様、戸口にいる小型犬にけたたましく吠えられながら、大満足で店を出る。マスターがいうには、「まだ帰っちゃダメ」と吠えているらしい。

クリックすると元のサイズで表示します

 ああっ、遅ればせながら気づいたが、薪も自給自足だったのか! あのマスターなら、さもありなん。

クリックすると元のサイズで表示します

 「景色はおいしいコーヒー屋」。やっと看板に偽りなしの言葉が(笑)

クリックすると元のサイズで表示します

 日が暮れて寂しげになった、もと来た道を帰る。

クリックすると元のサイズで表示します

 道端には、野の花と林。

クリックすると元のサイズで表示します

 「魚付き」なんていうのは、初めて見た。

クリックすると元のサイズで表示します

 ホテルに戻ると、薄紅に変わっていく海の景色に間に合った。

クリックすると元のサイズで表示します

 せっかくの素泊まりだから、できればあの喫茶店で、タコのピザとか食べてみたかったなあ。

クリックすると元のサイズで表示します

 その夜は、ホテルのレストランで静かにお刺身定食を食べ、大浴場と露天風呂で、夜の海を眺めたのでした。露天風呂、たぶん20年ぶりくらいだ。

クリックすると元のサイズで表示します
0

2016/10/19

珈琲神社 その1  お店・喫茶店

 さて、午後3時半という中途半端な時間に到着して、ウミネコや松島近くの太平洋を眺める以外に、私がしたことは。

 さかのぼる事2ヶ月前、8月にネットで南三陸のホテルの近場に、徒歩圏内で行ける場所がないか検索していた。すると少数のブログで、とある喫茶店についてアツく語っているのを読んだ。

 いはく、その喫茶店の近くには「まずい珈琲」、「やばい珈琲」という看板がでていること。

 いはく、なのに珈琲はサイコーに美味しく、タコのピザやパスタも絶賛を惜しまないほどの旨さだということ。

 いはく。非常にとぼけたマスターで、冗談を連発すること。

 また、震災ボランティアさんのブログでは、その喫茶店も相当被害が出ていそうなのに、支援物資を届けに行ったら、「うちより困っている人のところに回してあげてください」と言われたとか。心打たれたボランティアさんが、そのずいぶん後に、再び客として喫茶店に立ち寄ったら、すべてがたいへんに美味しく感動して、「南三陸に来たら、絶対ここに来るべき!」と全力で押されていた。

 その喫茶店は正式には「珈琲神社」、略式には「珈琲G」と記載されていた。

 ああ〜、気になる! 私の嗅覚が「ここはマスト!」と囁き続ける。

 しかし! 

 ネットで調べて見ると「月曜定休」らしいじゃないか。がっかり!! 

 って、それ調べてから宿をとれよ!

 いやいや、それでも外観の写真だけでも・・・とホテルを出たのだった。それにバスの窓から一瞬通りかかったお店を見たら、灯りがついていたようにも見えたので、「もしかすると・・・」という期待もあったのだ。

 とにもかくにも。ホテルを出て、右に山際、左に海という風景を見つつ、歩き出す。すると、ありましたよ! 例のひとをくった看板が。

クリックすると元のサイズで表示します

 しかも、字体がホラー。

クリックすると元のサイズで表示します

 このしつこさ!

クリックすると元のサイズで表示します

 うんうん、ウワサ通りの看板が♡

クリックすると元のサイズで表示します

 おお、薪が山積み! ということは、石窯ピザなのかも。チープなつくりの建物も、妙にお洒落だ。

 とりあえず珈琲を注文する。

クリックすると元のサイズで表示します

 南三陸のマスコット、モアイを象ったビスケットがおまけに付いて来た♪

クリックすると元のサイズで表示します

 もしかするとお皿も手づくりかも?

クリックすると元のサイズで表示します

 そもそもテーブルからして手づくりっぽい??

クリックすると元のサイズで表示します

 ちょうどいい雑然感が、やたら居心地のいい場所なのだった。完璧にオシャレな、とか一分の隙もないグッドセンスなカフェは、ちょっと苦手だったりする私には丁度いい。

 観葉植物の向こうの赤いぐたっとしたヌイグルミは、タコで〜す。上方にある四角い棚は神棚?で、「珈琲神社」という「お札」??が中央に鎮座ましましていた。う〜ん、ジョークの境界がわからん!

クリックすると元のサイズで表示します

 窓の景色は絶景。海に面したテラス席もある。

クリックすると元のサイズで表示します

 ハンモックまで!? 
1



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ