前回、これからは女性の時代で、世界の女性達の活躍の事例をご紹介しました。
で、それに対して、今回は日本はどうなのでしょう、というお話です。
まず、政界から見てみましょう。
日経のこちらになります。
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日本では 政治家の登用進まず 閣僚、小泉内閣5人が最多
日本では女性首相は誕生していない。
歴代内閣で女性閣僚が最も多かったのは2001年4月に発足した第1次小泉内閣の5人。目玉人事として田中真紀子氏を外相に起用した。昨年12月に誕生した第2次安倍内閣は、稲田朋美行政改革相と森雅子少子化相の2人だ。
初の女性閣僚は1960年の池田内閣で厚相に起用された中山マサ氏。池田内閣で近藤鶴代氏も科学技術庁長官に就いたが、84年に中曽根内閣で石本茂氏が環境庁長官に就任するまで途絶えた。
国会では93年に土井たか子氏が衆院議長に就任。衆参両院で初の女性議長となり、参院では扇千景氏が04年に議長に選ばれた。
全国初の女性知事は、00年に大阪府知事に就いた元通商産業省審議官の太田房江氏。その2カ月後に熊本県、翌年に千葉県で女性知事が誕生した。
北海道と山形、滋賀両県の現職3人を含め、計6人だ。
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如何ですか?
女性議員は増えて来てはおりますが、ポジションという意味ては、日本が遅れている、というのがわかります。
では次に民間企業を見て見ましょう。
こちらです。
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日本では 役員への道、なお遠く 上場企業では1%止まり
安倍晋三首相は4月、成長戦略の要として女性の活躍促進を掲げ、経済3団体に「全上場企業で役員に1人は女性の登用を」と要請した。登用が進んでいないためだ。
厚生労働省の調査によると、2011年10月時点で女性役員が1人でもいる企業の割合は36.4%。2年前より落ちたものの、16年前(30.5%)から見れば上昇傾向が続く。
ただ、上場企業3608社だけ見ると、女性役員は515人で全役員の1.2%。女性役員が1人か、非上場の中小企業に女性役員が多い実態がうかがえる。
大和総合研究所の調査では05〜11年の7年間の株式投資の累積リターンは、女性役員がいる企業はプラス5.38%と、東証株価指数(TOPIX)のマイナス28.8%を大きく上回った。
女性役員がいる企業の業種の偏りが影響する可能性はあるが、女性登用が企業価値向上につながるとみている。
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どうですか?
女性の雇用枠はこれから、ということもあるでしょうが、今あるリソースでは、女性の役員は殆どおりません。
ただ役員と言いましても、男性でも役員まで希望しない人もいるし、希望してもなれない人もいるため、なんとも言えません。
しかし問題は、女性というだけで、どうせ役員にはなれないのだろう、ということで、最初から諦めてしまっている実態及び、そういう日本の世の中で、女性自身が管理職を目指す、ということが最初から頭にない、ということでしょう。
大概が結婚までをキャリアのゴールのようにしてしまっております傾向の実態があります。
ですがこれは、女性が悪い、というのではなく、日本社会はそういうものだ、というような風潮になってしまっているため、そのこと自体が問題なわけです。
ちなみに、僕は中学までサッカーをやっておりましたが、高校ではサッカー部には、入りませんでした。
というのは、その当時は、まだJリーグなんてなかったからです。このままやっていても仕方がない、と思ってしまったわけです。。
ちと例えが強引ですが、要するにこういうことです。
しかし、本当はこれではいけません。
三浦カズさんのように、日本にサッカーのプロがなければ、ブラジルに渡ってプロを目指す、などすれば良いのです。。
と言っても、キミにはそんな覚悟が出来ますでしょうか。。
つまり、親や知人・友人などに反対、無理だと言われてでも、自分を信じて、周りに流されず歩む覚悟が出来るか、ということです。
こちらを見てください。
そういう道を選んだ女性達です。
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男性ばかりの世界で最近、女性第1号となって活躍する3人に、取り組んでいることや苦労したこと、今後の抱負などを聞いた。
日銀上席考査役 清水季子さん 小さな判断積み重ね信頼
【第一歩】日銀初の女性支店長として高松支店に勤務した後、初の金融機構局上席考査役。
【軌跡】支店長時代、東日本大震災直後に四国経済の前向きな面も取り上げ、悲観論の広がりを抑えた。大きな判断を貫くために、普段から小さな判断を正確に積み重ね周囲の信頼を得るよう努めている。
【次の一歩】 世界の金融経済の発展に貢献していきたい。
ねぶた師 北村麻子さん 被災者の心の霧晴らす
【第一歩】 青森市のねぶた祭の人形灯籠を作る「ねぶた師」に昨年、女性で初めてデビュー。
【軌跡】 武者など「男の世界」を描くねぶたを女性の視点でどう描くかに悩んだ。東日本大震災の被災者が抱える心の霧が晴れるよう霧を吐く怪物を退治する中国の皇帝の伝説を作品のモチーフにした。
【次の一歩】 人々の記憶に残る作品を作り、後進に道を開きたい。
プロクライマー 尾川とも子さん 身体能力のハンディ逆手
【第一歩】 命綱なしで岩場を登るプロクライマー。昨年、女性で世界初の高難度「V14」の岩を完登。
【軌跡】 男女の部門分けがなく、手足の長さなど身体能力では男性が優位。指の細さや足の柔軟性を生かし数ミリ単位で指や足の位置を研究中だ。理不尽な非難も受けたが、岩を前にすると無心で食らいつく。
【次の一歩】 小学校にクライミング設備を広めるのが夢。
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素晴らしいですね!
で、上記の女性達は、先日もお話ししましたことで言いますと、イチローのように、自分にスキル・キャリアを身につける道を選んだ事例です。
では、話しを戻しますが、もうひとつの道、役員・管理職の道は、いかがでしょうか。
キミにその道を検討する勇気があるならば、次で、具体的な日本社会の現場をご紹介しましょう!

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