タイトルにあるように,私個人的にトレイルランをするようになって6年になりますが,上手くいったレースを振り返ると,直前に数回試走ができてそこからレース当日に理想となるラップやゴールタイムを算出でき,それに応じてレースを展開した時が多いと気がつきました。つまりトレイルランは「試走ありき,そこから適正ペースを設定する」だと思いました。 この考えには賛否両論だと思います。自然を楽しむスポーツだから初めてのコースを楽しみたいという考えもとても大切ですし否定もしません。
私は学生時代,短距離(100m)の選手でした。ほんの10数秒で終わってしまうレースでも,ライバルとなる選手の特徴やレース展開を分析して,「焦らない,自分のレースを」と常に心がけていました。もちろん自分の長所を一番知っての行為でした。
これをトレイルランに置き換えると,自分の長所を一番に把握しての相手,そう,ここで言う相手とは自然をよく知ることだと思ったのです。もちろん,自然を制することなどできません。しかし,コースを走るごとに特徴を掴み,タイムに一喜一憂することが個人的には自己を高めるためには楽しく向上できる行為の一つになりました。
もちろん「楽しむ」ことが一番なのですが,しかし,今回のテーマは宇都宮トレイルランのミドルコースでも上位の目安となる「サブ2」=2時間以内での完走なので厳しいトレイルランの見解で書いていきます。
さて,本題のラップ算出によるペース設定です。このラップ算出は「サブ2」を目指す選手でなくても大体は当てはまると思います。そして,ショートコースの選手でも赤川ダムを最初の周回後からのラップの目安となると思います。
最初に断っておきますが,このラップが万人に適用しませんので,あくまでも「参考」としてご覧ください。
1:各自ゴールタイムを予想し設定(例:120分)
2:そこに鞍掛方面係数×0.6,古賀志方面係数×0.4でそれぞれのラップを算出する。
(例:鞍掛70分,古賀志50分=120分)
3:さらに細かいラップを算出したい場合は,各方面のラップに以下の係数をかける。
@スタート〜大岩 ×0.4(例 70分×0.4=28分〜30分)
A大岩〜431ピーク ×0.3(例 70分×0.3=20分〜21分)
B431ピーク〜ダム橋手前 ×0.3(例 70分×0.3=20分〜21分)
ここから古賀志方面
Bダム橋手前〜階段入り口 ×0.5(例 50分×0.5=24分〜25分)
C階段入り口〜古賀志山頂 ×0.2(例 50分×0.2=10分〜12分)
D古賀志山頂〜ゴール ×0.3(例 50分×0.3=15分〜17分)