2015/10/14  0:00

失われたカルティエリングを求めて  告白

*体験談を元にした創作です。多分。


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もう時効だと思うから想い出からひとつ。
*当たり前だけどあたしが犯人じゃないですよ(汗)


あるとき、とても感じのいい子がお店に入ってきた。
その日はあたしを含めて、先輩が2人、同僚2人で、
まあまあフツーな日だった。男性のマネージャーさんは
車がプレジデントな山上さん(仮名)。


その待機所は基本的にとても緩くいい加減で、ロッカーもなかったし、
オートロックにもなってなかった。
待機室には防犯用のカメラがついていた。
でも、先輩やあたしは、それがダミーでテープが入っていないことをしっていた。
同じ風俗嬢っていうお仕事をしてるっていう気持ちがあったから、自然に心を許してた。


でもあるとき先輩が、
「あれ!?カルティエの三連リングが無いよ〜!!どこいっちゃったんだろ??
お客さんのとこから戻ってきたときはあたしたしかにしてたし、
数時間前まであったのに・・・。あれただのリングじゃないんだよ!
ただの指輪なら無くしちゃったらしょうがないし、そんなのどうでもいい!!
でもあれは、大切な元カレがくれた想い出の指輪なんだ!!」


この一件から、今にして思えば連続盗難事件がはじまったような気がする。
ナルホドさん!事件です!!ってそんな勢いで。


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そして、とても哀しいことに、やったのは新人の子だった。
状況証拠、物的証拠はあった。それに明かせないいろいろな事情で、
その子だとわかってしまった。
もとよりいろいろな人がいるわけで、ぶっちゃけ、
リアルな元女囚さんとかもいましたです。


あたしは風俗嬢という仕事に誇りを持っていたし、今も持っている。
だから、風俗嬢への誇大すぎる尊敬の念(神への畏敬の念よりも大きいくらい)があって、
まさか人のものを盗む子がいるなんて信じたくなかった。

ただ、手癖の悪い子っていうのはなんとなくわかってしまう。
あたしもジルスチュアートのサングラスをやられてしまったし、
同僚はアナスイの特注ものをやられてしまった。
それらがほぼ同時期に起きた。
もともと盗難自体が極めて稀で、それが連続するなんて考えられないくらいだった。
逆説的だけども、あまりお金に困っている子はいなかったように思う。


しかもお店の売り上げから17万円、消えていた。
誓っていうけども、マネージャーさんは絶対に盗んでなんていない。
そもそも売り上げが消えて困るのはマネージャーさんだし、
そういうことで嘘をつく人ではないし・・・。

一連の盗難事件で、あたしを含めて登場人物はせいぜい8人くらい。
だけど、その全てに居合わせた人は3人くらいしかいない。
しかも一人だけ被害がない。

窃盗が悪いとか、そういう次元の話ではなくて、
同じ風俗嬢として、なんでそんなことをしたんだろうか。

あれからもう8年くらいたつ。
いまだに、その子の心中がわからない・・・。

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レンズ: シグマ大口径標準ズーム 17-50mm(f2.8)


 



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