2019/7/12

ディアモン試投会・直前アナウンス  近況報告

琵琶湖での試投会がいよいよ近づいてきました!

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心配した天気は、まぁ、初日14日の午後からは何とかなるか?
文字通り、竿を肴に飲む休日にしたいと思ってます!

もう一度、詳細ページをリンクします↓
https://monsternet.base.ec/blog/2019/07/12/080000
宿泊はすでにキャパオーバーですが、日帰りでの来場は大歓迎。
週末の予定が決まっていなければ、お気軽に足を運んでいただければ!
当日は盗難リスクなどの関係から、リールは潤沢には持ち込みませんので、
来場される方はご自身のリールを持ってきて&合わせて投げてみてください!

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(マスコット的に!?、コイツらも連れて行きますゼ。
長話になっても、奥さん、お子さん、彼女さんは彼らにお任せ⁉笑)


試投会を目前に、せめてそこまでは在庫を…と思っていたけど、
いよいよ欠品モデルも増え始めました(また来年〜!汗)。
まだゆとりがある“ディアモン御三家”について、
問い合わせが多いリール&ラインセッティングについて、
2019年現在の、僕なりの“基準”をまとめました。
人気が無いわけでなく、基準モデルとしてより多く作ってる3本。
それには理由があるわけで・・・
尖ったモデルも魅力的だけれど、この3本の中に基準を作る方が、
僕は“楽しい未来”がより深まると思っています!

■MX-6


小塚的おすすめシチュエーション:
・10cm程度のペンシルで小〜中型ピーコックの数釣り
・北海道他、魚がでかい場所(〜イトウまで)の渓流釣り
・カヤック&フローターでバス釣り(特に大型トップ)
・MX-グリップと合わせてライトジギング(〜150g)
・ノーマルサイズのルアーで海外釣り堀(バラ掘り)

多用セッティング:
カルコンBFSにバモス2号65m+30ポンドフロロ1.5m
カルコン100番台にバモス4号65m+50ポンド1.5m
バンタム(シャロースプール)にバモス4号65m+50ポンドフロロ1.5m
バンタム(シャロースプール)にバモス2号130m+30ポンドフロロ1.5m


■MX-7


小塚的おすすめシチュエーション:
・ヒシまで程度のフロッグゲーム(バス&ライギョ)
・水路でのナマズ
・ショアからの回遊系アカメ&ビワコオオナマズ
・ライトなぶっ込み釣り(国内外エイ各種、コブダイ)
・マダコ&タルイカ釣り

多用セッティング:
バンタム(シャロースプール)にバモス4号65m+50ポンドフロロ1m
バンタム(ノーマルスプール)にバモス5号65m+70ポンド1m


■MX-∞


小塚的おすすめシチュエーション:
・深海釣り(バラムツ、シーラカンスw)
・1m超級の大型魚釣り(ぶっ込み、トローリング他)
・ブッシュ周りの大型パプアンバス釣り(グリップはMX-7)
・貫通力重視のカラシン釣り(ドラド、パヤーラ他)
・マグナムベイト(1kg近いものを投げる釣り)
・ミズタコ釣り

多用セッティング:
カルコン400番台にPE1号1,200m(超深海)、2号600m(深海)、
PE3号400m(海ターポン)、PE6号200m(ぶっ込み&トローリング)、
PE8号(ブッシュゲーム)、PE10号100m(ミズタコ、高すぎルアーw)


以上、自分としてはかなり短くにまとめました。
文字が苦手な方、より詳しい話は、琵琶湖で!笑

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(どの竿持ってこう? そして、どこまで見せよう?笑)


・・・一方、長文更新を期待している変態がいるのもまた事実(笑)
以下、より詳しく語りますよ。文字のみで!笑

さてさて。
僕はここ数年、ベイトリール(両軸リール)は、

@カルコンBFS(公称キャパ90※後述)
AバンタムXG左(ノーマル公称キャパ400、シャロー300※後述)
Bカルコン401(公称キャパ1200※後述)


淡水ではこの3台以外はほとんど使っていません。

「自分のライフスタイルに必要な道具は何か」
その精錬・断捨離の過程で、他の所有リールはほとんど譲渡しました。
そして今後も、これ以上に道具を増やさないよう、頭を使っていくつもり。

そして、対象魚云々、ドラグ力どうこうではなく

・PE2号以下の釣りはカルコンBFS
・PE2号〜5号の釣りはバンタム
・バンタム以上のラインキャパがいる釣りはコング401



シンプルに、こんな風に考えています。
ラインキャパに関しても、シンプルに。
自分は以下のように計算してます。

例えばバンタム(シャロースプール)のラインキャパは
公称キャパは「12ポンド100m」。つまり3号×100m=“300のリール”。

“公称キャパ”(体積)=号数×糸巻き量

だからバンタム(ノーマルスプール)の場合、
“300”=5号×60m=4号×75m=2号×150m・・・だいたい、こんな感じ。

リールによって違うけど、実際もう2割り増し程度糸が入る(MAXキャパ)。
PEラインがメインなら、使っていくうちに痩せる。
そこにリーダーの太さや長さが(すなわちリーダーの体積)を考慮、
自分は荷物を減らす意味でも替えスプールにラインを巻いて遠征に持参するため、
FGノットでリーダーを結びそれ含めた体積でスプールが抜けるよう
スプール内ライン体積を、実際のMAXキャパよりやや少なめに調整して、
結果、以下のようになりました。


■カルコンBFS(公称キャパ 2号45m=90、MAXキャパ120)
→MAXでバモス2号65m=130(実際巻くと入る)

■バンタムXG左ノーマルスプール(公称キャパ4号100m=400、MAXキャパ500)
→バモス5号65m=325でゆとりあるから太め70lbリーダーを多め(〜5m)も入る
→MAXでPE6号100m=600。リーダー入れない雷魚にはそれでOK

■バンタムXG左シャロースプール(公称キャパ3号100m=300、MAXキャパ400)
→バモス4号65m=260でゆとりあり50lbリーダーを1.5m
→バモス2号130m=260でゆとりあり30lbリーダーを1.5m

■カルコン401(公称キャパ4号300m=1200、MAXキャパ1300)
→深海なら1号で1200、ベニアコウまでOK
→浅場パワーゲームなら10号150m、その気になりゃムベンガも!


シマノのオフィシャル系では以下のような便利サイトもあるけど、
https://www.shimanofishingservice.jp/support/itomaki.php
自分は、上記のような計算で、ざっくりと。

あんまりあれこれ手を出さず、精錬した道具を使い込み、
特性を知っていくほうがミス少ないと思うのですよ。
カルコンBFSは公称キャパよりかなり多め、3割り増しくらいで入るし、
逆にコンク401は1割り増しくらいしかはいらない、みたいな。

(買って試すには高いので)シマノさんにも確認したところ、
“300〜400のリール”にはハイエンドのアンタレスがあれど、
強度はバンタムが明らかに上だということでした。
またXGギアがある点で、コンクエストでなくバンタムメインで
自分はタックルセッティングを組んでます。
(僕=金のカルコン、AVAT、らしいけど、それは今や昔。日々進化!笑)

シマノリールに限らず、ディアモンもそうで、
いろんなタックルを持ち込むのも悪くないけど、
基準になるセッティングを体に叩き込んでおくほうが、
いざという時ミスが少ないと思っています。


ミスっても、原因がわかりやすくなっていれば、次はミスりにくくなる。
何が原因でミスったのか分からなければ、いつまでたっても改善しない。
異常性のある釣果報告を送ってくれるユーザーさんは、
明らかに偏愛している1本があるのも、傾向として確かにある。
(菅野くんなら6、酒巻くんなら7、森さんなら7S、みたいなね)

“ディアモン御三家”とも言われる6、7、∞、
(そして今回は話が散らかるので割愛したスピニング派向けの7S)
これらベーシックモデルは、その“基準の1本”になり得やすい。
そして“基準の3本”で世界のほぼ全ての魚種がターゲットなるハズ!



(道具を考える暇があれば、現地情報の収集に当てた方がいい・・・
とりあえず「VAMOS!(行こう)」。それも日本でではなく、現地でね)

・・・これを機会にもう1つ。
「バモスの65m巻きって少なくない?」
という問い合わせもよくいただくみたいです(タクト君が)。
でもこれも僕が15年で59回、都合1273日の海外釣行で錬成した“基準”。
100mもルアーは飛ばないし、50m先で巨大魚を掛けても獲りにくい。
30mまでの間合いで丁寧に撃っていく糸…それが経験からのボリュームゾーン。

総合的な判断の結果、65mに基準を置くことにしました。

いろんな考え方があっていいけれど、

“怪魚”=パワーゲーム=糸巻き量大&ドラグ強→大型リール購入へ。
それは、販売サイドのイメージ戦略だ
(と僕は思ってます)。

旅先でしか使わないリールを所有してどうする?笑
強すぎるドラグで食い込んでロック&切れるくらいなら、
適正にドラグを出して必要に応じて指で抑えればいいのではないか?
無理なパーツ強化はリールの健康寿命を縮める…
ランニングコストを抑える(修理費用&時間)にはどうするか?・・・
自分なりに15年間考え、試行錯誤してきた結果の、65mな訳です。

旅先でも、日本でも、自分の身体パフォーマンスは変わらない。
海外の大物相手でも、バスタックルの範疇からリールを選択するに落ち着いた。
逆に言えば、普段使うリールを、旅を頭の片隅に置いて選ぶということ。
結果的にその方が魚を手にできたし、何より楽しかった!

ロッドやリールは、あれもこれもと浪費しない。
いずれ買い換えるぐらいなら、
機能はもちろん、デザイン的にも、長く使えるシンプルなものを選ぶ。
そしてその分、ラインやフックなど消耗品にお金をかける(フックの話はいずれ)。
1巻き数万円、最高級素材・加工のマグロ用ラインでも、
バスリールのキャパに合う65mなら、3000円で収まる。
3000円、飲み会1回分なら大事な遠征の前にはケチらず巻き替える。
帰宅後は、そのまま1シーズン使おうがまず問題ない…結果的にコスパが高い。

心を旅に置き、コスパ(総合的満足度)のピークを模索する、
それが僕なりの、2019年現在のタックルセッティング。

・・・以上、何らかの参考になれば幸い!


ではでは会場で。
よりディープに語り合いましょう!笑



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(新作に関しては、どこまで情報公開するか、今なお考え中!笑)


<PS>
“ディアモン御三家”6、7、∞にプラスαで生まれた「+」モデル。
「なくてもいいけど、あったらすごい楽しいだろうな」という竿。
御三家より生産数が少ない&不定期で、いよいよ残り在庫数がわずかに。
一応、御三家同様おすすめシチュエーションを書きますが、
コンセプト的に「僕自身、こんな釣りに挑戦してみたいから作った」
ということも、合わせて書いておきますね。ご参考まで!

■MX-8+(残数20本弱)


小塚的おすすめ&期待シチュエーション:
・ラインふけ操作がキモのムベンガ
・ロングキャスト全般(フロッグなど)
・磯やテトラなど悪足元の色々(ヒラマサ来年やってみよう)
・ショアからの大型ロックフィッシュ(近く九州に岸クエに行くつもり!)

2019/7/5

続・71の日  近況報告

下記事からつづく。
何かが起こる“71”の日、僕らは新作ロッドのテストにフィールドに向かった。


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(この時点でこの曲がりなら、完成も早そうだ)


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(強度チェックはライギョが早い。が、今年は明らかにスレてる・・・
去年は入れ食いだったのに。自力開拓した池にて、周辺アベレージの60台)


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(バトラクス、おかげさまで欠品中。
製作者の僕はまだ、今年1本もカムルチー獲ってないけどw)


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(感度、使用感チェックはバス。過去に一番釣ってる魚だしね)


その後、フと思いたち、普段は行かない池へ・・・。
思えば、虫の知らせというやつだったのかもしれない。

その池は、友人が教えてくれた池ゆえに、普段は行かないのだが、
「おそらくオレの池がスレたのは、アイツづてに人が増えたからだろう!」
と勝手に逆恨み(笑)した僕は、
「であればギブアンドテイク、たまにはアイツの池にも行ってやれ!笑」
と、その池に向かったのである。

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(いきなり足元で出た、タクト君の自己記録更新85!
byバトラクス・ピーコックペイント & HT-“7”)

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(「この池、70UPが釣れれるんですよ〜!」と教えてもらった池。
“70”アップ、その表現から、周縁地域のポテンシャルを推し量り、
頭の隅に置いてほしい)


北陸というと河北潟の存在ゆえ、ライギョがでかい地域という印象があるけど、
潟系で特大1orナッシングのサイトの釣りを別にしてもそう簡単じゃない。
ちなみに、大学1年で初めてカムルチーを釣って以降、
専門的に狙ってないとはいえ以後15年、年に数回は行って、
自分のカムルチーの自己記録は78cmくらい。80UPは釣ったことないし、
バイトからファイトまで間近で見るのも初めてだった。
「このサイズになると、こんなバイト音になるんだ!」と驚き、
「であればこれ以下のバイト音で今後合わせる必要ないな」と思った。
専門でやっている人でも、年に1本見れるか、見れないかのサイズ。
「いいもの見させてもらったわ」と思った。


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(このクラスになると、専用マウスオープナーが要るなとも思った)


丁寧にリリースして、ホッと一息。
到着した時から池の対岸、水門あたりで、小学生達が数人騒いでいる。
「コイか、カメか、何かしら捕まえたんだろう」と微笑ましく眺め、
池を半周。すると水門(トンネル)から何か抱えて上がってきた。


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(えーっ⁉ さっき拓人くんがリリースした85よりデカイかも・・・
すでに瞳孔が開いているが、重量にして7kgくらいははあると思う)


少年A「何だこいつ、死んだ? もう死んでるよね?」
少年B「石で頭叩いて殺しましたー!!」


超興奮して報告する少年達(小学3年生くらいか)。
もしかすると、褒めてもらえるとでも思ったのかもしれない。
だがすぐ、僕の目が笑ってないのに気づいたようで・・・
僕は何を言うかしばし考えた上で、

僕「たぶんコイツ、お前らより年上だぞ?」

とだけ言った。
「オレにとって、お前らよりコイツの方が命の価値が高いんだが?」
とは、喉元まで出てきたけど、言わなかった。
どっちか1名、もしくは両方、雷魚と同じように頭を石で殴りたいと思ったし、
そこに自分は、罪悪感は感じないだろうなーと思った。
少なくとも、君たちの前にいるオトナは、
ヒトと、それ以外の命を差別しない(したくない)。

少年A「・・・あ、僕らこれから友達の家に遊びに行くんで、お願いしていいですか?」
少年B「これ、僕らじゃどうしようもないんで。じゃぁ、失礼しま〜す」


そう言うか言わないか、少年達は自転車で去っていった。
ええ〜? オレに丸投げ? 
食べるなり何なり、自分たちで責任持てよ!と思いつつ、
家に持ち帰ったところで、親に生ゴミにされるだけだろうと思った。


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(後で撮影した“現場”。奥が池。水門から飛び出しては見たものの、
浅すぎた水路ゆえに動けず、トンネルの中で隠れていたところを、
子供達に見つかり、撲殺されたものと思われる。
ここまでデカくなって、それでも新天地を求めるとは・・・)


ドライに、ロジックだけで考えれば、
外来種を殺した彼らを咎める理由は何もないのであった。
「いい事をした!」と褒めるオトナもいるかもしれない。
僕自身、子供の頃は虫や魚、ザリガニなどを捕まえ、飼育し、
小動物を(結果的に)殺しまくったし、子供はそういう一面があると思う。
でも、自分が彼らぐらいの歳(小3くらい)の時、
たぶん、このサイズの生き物(80台後半、7kg前後)は殺すのは、躊躇ったはずだ。
猫や犬ほどもある大きな生き物をただ殺し、後始末を丸投げしていくのは・・・
うーん、考えさせられる。

説教する理由もない。怒ることは違うと思う。判断は彼らでいい。
ただ、自分たちの行為の結果、自分たちに殺意を向けたオトナがいたことは、
子供ながらに、子供だからこそ、敏感に感じ取ったはずだ。
キチガイに会ったと思うか、まぁ、解釈は任せるにしても。


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(ダメ元で蘇生を試みることに。鱗が剥げた頭の傷が痛々しい)


しかし、初めて見るサイズの雷魚を1日で2回も見るとはね〜。
それも、2匹目は死魚というネ(汗)。メジャーを当て、
「生きてたらどんんだけあったんだ(汗)
オレもまだ釣ったことないのに、もったいないなぁ〜」
なんて写真を撮っていると、「あれ? 尻尾がまだ動いてる!?」
・・・痙攣している程度だったが、ダメ元で蘇生を試みた。


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(ちょうどよく、水深10cmちょいの狭いインレットがあった。
池より水温が1、2度低く、それが吉と出るか凶と出るかわからないが、
深みに沈んで、呼吸に浮上できず溺れ死ぬよりは、マシだろう)


思い出すのは、2008年にピラルクーを死なせたことだ。
以後、巨大魚の蘇生についてはできる限り情報収拾をしてきたが、
もっとも信頼できそうな話は、チェコの友人ヤコブ・ワグネルの体験談だ。

「(ピラルクーは)呼吸を手伝い、適宜口元を水面にあげて
空気を吸わせてやり、下腹を撫でてやるといい。
瞳孔が開いていても、蘇生することもあるから、諦めるな」


というもの。ライギョも、空気呼吸系という点では同じだろう。
最初、尾の周辺の筋肉が痙攣している程度だったが、5分、10分、20分…
呼吸(エラも機能しているので、8字にエラに水を通し、
ラビリンスに空気を満たしてしなし放置)補助をし、下腹をさすると、
何と、自力呼吸するまでに回復した!!
胸鰭も動き出し、瞳孔が開いていた目も動き出した。


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(デカい魚には畏怖がある。なんとデカい頭! 一時、目に命が戻った)


しかし、胸ビレを使ったホバリングで水平をキープしようとするが、
どうしても体が傾いてしまう。子供達に頭を殴られたことが影響していると思った。
命の儚さと同時に、生きようとする力のすごさも思う。
逆に、たぶん頭さえイかれていなければ、
時間さえかければかなり回復するんだろうとも学んだ。

・・・それから1時間、それ以上の回復は見られず、
ヒレの動きも再び弱々しくなっていき、日も暮れていった。
目から命が飛んで行こうとするたび、
8の字を書いて半強制的にエラに水を通し、人工呼吸をすれば、
目に力が戻る・・・そういうことを何度も繰り返した。


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(ただ、どーしても、傾く・・・)

25Lクーラーは車に積んでいるが、家まで高速道路を使って1時間超、
デカ過ぎ、より回復を見込めるよう持ち帰る手段は、すぐには準備できない。
いっそのこと、〆て食べちゃおうかと何度も何度も思ったが、
ちょっとそれはできない畏怖、オレが命を止めるのをためらう雰囲気を、
ソイツは持っていた・・・。

「多分、オマエを食っても、オレは美味しく感じられないと思う。
そしてオレが逆の立場なら、その後死んでも最後の最後まで足掻きたい。
最善は尽くしたつもりだけど、オマエは多分もうすぐ死ぬ。でも最後まで生きろ。
・・・そして、そのあとはオレに任せてもらっていいな?」

蘇生開始から約2時間、19時過ぎ、
僕は、タヌキなど野生動物に見つからないよう配慮し、
呼吸しやすいよう、顎の下に草の枕を敷いて体制を整え、家路に着いた。


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(頭は池に向け、体を半分土管に隠し、上からさらに草で隠して、帰った)


開けて、翌7月2日早朝・・・
一抹の期待を胸にその池に向かったが、
ある意味予想通り、ソイツは死んで、そこにいた。
ただ、1mほど、池に向けて進む力は残っていたようだ。
その力を残した状態で、オレが〆なくて良かったと思った。


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(不運な“雷神くん”に、黙祷)


昨日に限ってこの池に向かったのは、コイツに呼ばれた気もする。
せめてもう10分早く、騒ぐ少年たちの様子を見に行ってたら、
違う結果もあったかもしれない。


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(氷積んできた。内寸長編50cmのクーラーに入れて、巨大な頭がより際立つ)


「この季節、死んでから一晩、MAX10時間水中にあっては、
美味しくは食えないだろうなぁ・・・」
昨日、蘇生させながら、もし助かなかったらどうしようと考えていた。
殺しても(1口でも)食えばOK、みたいな日本的な感覚への疑問も。
そういえば、あの少年たちも「ライギョ」という言葉を発さなかった。
たぶん、ライギョを知らなかったーーー。

「そういやライギョの剥製って見たことないな?」


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(近所の「フィッシュクラフト松本」さんに持ち込んだ。
ご近所びいきでなく、僕は日本1の剥製師さんだと思っている)


1週間ほど前、別件で松本さんを訪ねた際、
「9月の3連休(21日〜23日)、『高岡クラフト市場街』のイベントで、
小塚くんにも何かやってほしい」と頼まれた。
いつも9月はバカンスで日本にいないが、今年は高岡にいるつもりだったので
『怪魚とクラフト展』(仮)への協力を引き受けたところだった。

空気呼吸できるライギョは、釣魚として適正な道具を用いれば、
まず死なせることはない、ほぼ100%生きて返せる魚だと思う。
若魚を好奇心で食べてみることはあっても、
大型老成個体をキープしようとは思わない。
こんな機会でもないと、剥製にする機会は生涯ないだろう・・・。

「9月のイベント、身近にこんな怪魚が、
ライギョって化物がいるんだと少年達に見せてやろう!」


こんな肉食魚が、近所の池にいる。
コイやソウギョにはない、この化け物感、“怪魚感”は、
きっと見にきた人たちに響くナニカを持っている・・・ハズ。


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(工房1階のこのスペースが、僕所有の松本さん作の剥製たちで賑やかになる予定。
全国から各釣魚の最大級が集まる工房、「ここまでデカくなるんだ!」と、
それを知るだけでもこのここに来る価値がある・・・と思う)


実際、80後半のライギョをマジマジと見た人は、どれくらいいるだろう?
松本さんも「1回もライギョは剥製にしたことはないですねぇ」と言っていた。
そんな“雷魚釣り”という日本文化、
極東アジアの島国でガラパゴス進化・製錬した精神性に敬意を払いつつ、
こういう不運な経緯の魚であるので、みなさん気持ちよく見にきて、
触れてほしいなと思います。ハイ。
こんな機会もなかなかないし、研究者に耳石から何歳か調べてもらおうとも思ったり。

・・・オチが思いつかず、
告知に落とし込みましたが(近くなったら詳細また書きます)、
こんなことがありましたよと。
やっぱり今年も色々考えさせられた、7月1日だったのでした。

2019/7/5

71の日  近況報告

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(タクト君、自己記録更新の85cm。式の翌日は事後整理に追われ、
翌7月1日、久しぶりにタクトくんと時間に追われることなく釣りに行けた…
今日はその日に起こった考えさせられる出来事の話)


“7”から始まる新しい1歩。
『MX-71』弊社ディアモンスターの、最初の1本(生産終了)。
ヒロト(副社長・三途の川に出張中)が生きていた時代から、
「最初の1本は絶対7フィート1インチ!」と話していた。
旅に出たキッカケ、初恋の人の誕生日が7月1日だったからだ。


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(MX-71の3rdプロト。このプロトからグリップ分割機構が初搭載された。
ヒロトが生きてた時に決めたモデル名『No-Limit』は商標の関係で商品化はNG、
なのでプロトにだけ。世界で2本、現在オレと、ヒロトの部屋にだけある。
故に以後も全モデル、モデル名は“ニックネーム”にとどめ、印字していない)


2012年7月1日、イシナギの写真と共に情報公開、
https://blog.ap.teacup.com/bouken/250.html
マルチピース=弱い、そんな固定観念をひっくり返してやろう…
未来を方向付けた変則4ピースの『MX-71』は、
その後『MX-7』として6ピースに精錬され今日に至る。


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(このイシナギから早・・・とは言えないな、まだ7年か。濃すぎだろw
よく生き延びたオレ。「まぁ、小塚さんにしては上出来じゃないですか?」
愛車RX-7に乗ったヒロトも、三途の川から悪態を付いてくれるだろう!)


“71ちゃん”も昨年結婚し、僕も最近ヨメをもらった。
彼女の結婚を聞いた時、“71”の由来を白状し、
著書『怪魚大全』でもネタにしたことも謝った。
(そして今後もネタにする許可を得た。笑)
そして勢いで・・・その辺の狂気の顛末は、
次回作のプロローグやエピローグにまとめる(たぶん)として、
いずれにせよ7月1日というのは、
自分にとって襟を正す日なのであるっ!



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(新しい1歩は、“7”から始まる。とりあえず、『M“Z”-7』は、変則7ピース。
『HT-“7”』は、またおいおい語りますね)


・・・前振りが長くなったけれど、
というわけで数日前の2019年7月1日。
直販サイトのタクト君のブログ
https://monsternet.base.ec/blog/2019/06/27/110000_1
でもチラ見せした『M“Z”-7』ら新作、
そのさらに先の“楽しい未来”、『HT-“7”』の最初の筆入れに向かった(続く)。

2019/7/4

ご報告  近況報告

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私事ですが、5月1日に入籍しました。
そして、自分を結婚式に招待いただいた方を一つの線引きに、
先日6月29日に、式とささやかな宴を催させていただきました。

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(ファーストバイトは、ディアモン&バモスで、オタマを吊り下げて・・・)

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(一足先に更新したフェイスブックより。数日で1600いいね!超・・・
妻はごくごくフツーの一般女性ですので、
報告が遅くなったこと、ご理解いただければと思います)


冒険野郎の間では “就職、結婚、育児”を指して、
“人生の三大北壁”と呼んで自虐したりします。
1つ目は起業というバリエーションルートを使いましたが、
2つ目の壁は正攻法で登りました!
(まだ入山しただけと言う方もいますがw)


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(手作りの席札。釣り針を合わせたハートは、妻のアイディア。
オシャレが好きな、ごくごく普通の女性だと思います。ハイ笑)


入籍する前に、学生時代に借りた奨学金を全額繰り上げ完済しました。
2011年春の大学院修了時、469万2000円あった“借金”ですが、
震災で出足をくじかれ(仕事道具のPCやカメラが壊れた)、
以後数ヶ月間、コンビニでバイトをした以外は全て、
魚関係の諸々、“怪魚ハンター”としての収入だけで今日まで生き延びました。
ちなみに式&披露宴も、両親の援助を頼まず執り行うことができました。


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(2011年7月1日、米国放浪出国当日の朝6時@ローソン。撮影byセーヤ。
おそらく人生最後の時間の切り売り(希望)。
昼、雑誌ライターの仕事をしながら月間20夜勤は、流石に疲れたゼ)


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(色々言われてる奨学金システムだけど、僕は大変に感謝してます。
次なる若者に循環してくれることを願い、前倒して完済!)


「時間は買える。でも“時代”は買えない!」
ある意味、若者を煽っている立場として、背中で語ったつもりです(笑)
経済的に恵まれた家庭に生まれなくても、
やりたいこと、好きなことを諦める必要はないと。
そして、「結婚したから」「子供ができたから」・・・だから?笑
これからも“常識”に挑み続けていこうと思っています。


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(ちなみに7月1日、相棒のタクトくんは持ち家をゲットした。
ウチの会社でローン組めたんだね、よかったわ。笑)


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(妻の愛犬サンタ♂にもパートナーを…お義母さんへ、
自分たちの結婚記念日5月1日生まれ、一期一会の子犬♀をプレゼント)


“人生の三大北壁”……最後にして最難関とも言われる3つ目の壁は、
期間未定のハネムーンから帰ってから、じっくり取り付くつもりです(笑)
おそらく忘年会シーズンくらいに、
帰国報告を兼ねた宴(自由参加)を開こうと思ってますので、
披露宴にお声がけできなかった方とも、美味しいお酒を飲めたら嬉しいです!


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(人並みが、人並み以上に感慨深いぞ、オレはw)

自由であろう。あり続けよう。
以上、「小塚拓矢」という社会実験の、中間報告でした☆


PS
直近、7月14〜15日の試投会@琵琶湖には、
夫婦&2匹(子犬はしばらくは我が家で飼っている)と向かいます。
ウチのブランドらしい、アットホームなイベントにできればと思ってますので、
彼女、奥さん、子供連れで遊びに来てください。お待ちしてます!
詳しくはコチラ↓
https://monsternet.base.ec/blog/2019/06/22/110000


2019/5/28

九州タナゴ旅  近況報告

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(セボシタビラ Acheilognathus tabira nakamurae

九州にタナゴ遠征に行ってきました。
特にコイ科魚類が婚姻色に色づく春は、
大物ばかり追い求め続けた反動か、小物釣りにハマってます。

九州北部は日本固有種のタナゴの宝庫(種数という意味で)。
足かけ3回目の九州遠征、費やした合計日数は10日以上、
自力ポイント探し&ルアー(ガルプ屑)にこだわり抜いて…
第一目標、「セボシタビラ」、という旅はひとまず完全クリア!

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(カゼトゲタナゴ Rhodeus smithii smithii

続いて、日本最小のタナゴ、カゼトゲタナゴを求めて。
こいつも九州北部に生息する日本固有種。
5年以上前に自力開拓&グルテンで釣ったことはあったケド、
今回は別水系(別個体群)を友人の案内&ルアー(ワーム屑)で。
激しめに動かし、めいいっぱい焦らしてからの、
黄から茶へのカラーローテーションでなんとか口を使わせた。
ちなみに友人はグルテンを使ってもボウスの状況…
時にルアーがエサを上回ることがあるのは、タナゴも同じみたい。

過去に自力開拓も成功したし、今回ルアーでも釣ったけど、
「自力開拓かつルアー」という私的完全クリアまで、
「カゼトゲタナゴ」という旅は、これからも小さく続けよう…。

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(ミナミメダカ Oryzias latipes)

その他、自身初釣獲の在来淡水魚としては、ミナミメダカを。
先日、石川県で手にしたキタノメダカと合わせて、
ニッポン在来メダカをコンプリート!(笑)

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(参考までに、キタノメダカ Oryzias sakaizumii

そのほか、イチモンジタナゴ(移入種)や、
ある程度個体数の多い普通種のヤリタナゴやアブラボテなど…

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(イチモンジタナゴ Acheilognathus cyanostigma
自力開拓&ルアーで釣ってるイチモンジタナゴも、
在来生息地(本州)で釣るとなると…旅は続く)

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(ヤリタナゴ Tanakia lanceolata
釣れ過ぎることもあり撮影が雑だけど、早く逃がしてあげたいということで!笑)

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(アブラボテ Tanakia limbata
西日本に広く分布する比較的釣りやすいタナゴながら、
特に臀(しり)ビレに地域差がわかりやすい。九州北部な色を愛でる)

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(ヌマムツ Nipponocypris sieboldii
かつてカワムツA型と呼ばれていた魚、過去7cmほどの個体を釣ったのみだったので、
自己記録更新の嬉しいゲスト。
胸ビレ、腹ビレのエッジがオレンジである点などの差異でカワムツと見分ける)

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(ボロボロの『怪物狩り』を持ち、常に和装の変な若者と出会った…
「淡水魚にドハマりした原因はこの本です」と嬉しいコトバを)

魚以外にも嬉しい出会いが、今回も…。(つづく)



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