1988年 デビュー
1999年 活動休止
2004年 クレヨン社ってまだいたの?
2010年 クレヨン社はここにいる。
2020年 公式 クレヨン社は『まだ』ここにいる。
以降、細々と現在に至る。
少々長くなりますが「嘘〜オブラートの月〜」は、いくつかの項目に分けて丁寧に解説させていただきます。
●斎藤武市監督
今回の動画は以前アップした超短編「嘘」の長尺版になりますが、これは、日本映画界の重鎮である斎藤武市監督の助言から生まれた作品です。
超短編「嘘」は以下のように第11回小津安二郎記念映画祭で入賞させていただいたのですが…
その後の懇親会の席で斎藤武市監督から「ぜひ、この長尺を作れ」と強く勧められました。
さらに「君なら単に親子の帰省にとどまらない脚本が書けるはずだ」ともおっしゃってくださいました。
こうして3年後「嘘〜オブラートの月」は、小津安二郎記念映画祭で再び入賞を果たすことができました。
しかし、授賞式で映画祭スタッフから斎藤武市監督は前の年にお亡くなりになられたことを知らされ愕然としました。
上記の経緯をスタッフに説明したところ、実行委員会のはからいで事務局から監督のご遺族にDVDを届けていただけることになりました。
この場を借りて、改めて事務局のスタッフのみなさんに感謝を申し上げると共に、この作品を作らせてくれた斎藤武市監督に心からの感謝と、ご冥福をお祈り申し上げます。
●SSFF(ショートショートフィルムフェスティバル)
SSFFはアワード受賞作品を、積極的に国内外の映画祭や、シアターで上映させてくれるようです。
この「嘘〜オブラートの月〜」も、動画の冒頭に偉そうに受賞歴や上映歴を並べましたが、とりもなおさずアワード受賞のおかげで、多くの会場で上映され、多くの方にご覧いただくことができたわけです。
今回のyoutubeへのアップロードで、さらに多くの方にご覧いただけることを願っております。
この作品部門の最終審査員は菊川怜さんと鳥越俊太郎さんでした。授賞式後の懇親会で鳥越さんに偶然話しかけられたので、ファンの私は図々しくも2ショットを撮らせていただいた次第です。
●キャスト
右から、信二役の中大底 学(なかおおそこまなぶ)兄役の保里 ゴメス、監督の私です。
兄役の保里くんは、前作の「カムパネルラ」から出演してもらっていますが、宮城県出身なことがわかり、ネイティブな東北弁が話せることから、この役をお願いしました。
保里くんの俳優仲間の中大底くんは沖縄の石垣島出身で、全国に30人ほどしかいない珍しい苗字の持ち主です。
今回彼には天才的な記憶力と画力を持つサヴァン症候群役を演じてもらいましたが、彼のキャラ作りは大変気に入りました。
あまりに適役だったので、彼には同じようなキャラで、この後3作品ほど出演してもらっています。
●母の声・母の手
今回も母の声は柳沼です。
「ハヤシライス」「嘘」に続いて3作品目です。
もちろん保里くん同様ネイティブ東北女史だからです。
すんなり喋ってくれるはずもなく、毎回拝み倒してます。
歌のようにオケに合わせるわけじゃないので、ボイスレコーダーの音を送ってもらってます。
母の手は、私の映像作品のすべての助監督を務めてくれた木下恵の手です。
いかにも実家の母親のような手なので、今後公開予定のランチボックスの料理シーンもこの手が登場します。