御機嫌よう
御本山で大きな御法要ごとがあると「釋證眞は行っているに違いない」との期待がかかるのかブログのアクセスが増えるので恐縮するやら何やらです

はい、ということで当然のごとくお参りしてまいりました。
掲題の御法要、正式には「恵心僧都一千年御遠忌報恩天台宗比叡山延暦寺法要・源信和尚千回忌浄土真宗本願寺派龍谷山本願寺法要」です(長ッ
去んぬる昨年5月に、本願寺から比叡山根本中堂に参じて源信和尚の御法要がお勤めされたことは記憶に新しいですが
http://blog.ap.teacup.com/applet/gyouguhou/20160614/archive
今回は、天台宗より天台座主猊下以下延暦寺一山をお迎えし、合同で御法要をお勤めすることとなりました。
前日に、京都の新居の鍵をもらったのでお晨朝からお参りしました。
地下鉄の始発に遅れそうになったので御池通ダッシュをしたために足を負傷しました
阿弥陀堂は讃仏偈、御影堂は正信偈行譜(中宗・先師御命日につき)。
前門樣御出座。前門樣好きです前門樣。
それから阿弥陀堂でスタンバっていたので、着々と進むお荘厳の準備と御習礼を拝見することができました。
御習礼でも存在感溢れまくる御前様。シャッタースピードが御前様の動きに追いつかないので大抵どこかがブレます(爆
結局、御法要前にはこのようなお荘厳になりました。
御本尊前。双華に御供物一具(彩色餅)。
礼盤一式が矢来内に舗設されていますが、延暦寺がご準備された六器等が並べられていますし、控えの脇卓が登場してその上に磬台が置かれています。イレギュラーですね。
南脇壇。こちら側に源信和尚の御影が描かれているためこちらが御忌前です。
三具足に供物三具(彩色餅、桟木、松風)。
阿弥陀堂脇壇に打敷が掛かるのはレア中のレアで、信誓院樣の御葬儀以来かと思われます。
明著堂での御法要のように、コの字型に結衆(式衆)が着座する形式で
こんな風に華籠が準備されています(持華籠入堂では無い)。
北余間下に三鼓が置かれ、こちらに奏楽員が着座しました。
面白いのは、
延暦寺側と本願寺側で華籠の紐の整え方が違うんです。
さてどちらが延暦寺でどちらが本願寺でしょう(笑
答えは後の画像にて…
御法要。
本願寺会行事の日野御前を先頭に縁儀から御堂正面に入堂。
御前様。
延暦寺側の装束は、緋色輪無文の法服に衲衣。表袴は無地。襟には帽子。
本願寺側の装束は、藤鼠色の結衆色衣に結衆七條。切袴は職位による。
大導師、第257世天台座主・森川宏映猊下。
紫色法服に遠山の衲衣。表袴は窠に霰。裹頭。
法服は菊のような文様でしたが断言はできません。
御法要は源信和尚の御撰述を中心に編まれた次第で、
先 入堂
次 開式之辞
次 大導師登礼盤
猊下が登礼盤なさる間、外陣〜御本尊前・御忌前まで伝供を行います。
次 僧讃 唱え畢って真鈸一匝
次 唄匿
次 散華
(着座したままの唄師が「如来妙」まで唱えたところで、唄を覆い隠すように散華を唱える)
次 表白
次 三奉請
三奉請は本願寺を代表して!御前様が散華師です。
附楽有之。
御前様の三奉請の発音すっごい凄かったです(語彙力に問題が)
唱え畢って御前様復座。
次 阿弥陀経
節拆有之。
御前様ここでも御調声。ありがたい。
次 式文
今日は六道講式のうち「人道」のみでしたが、本場の講式節を堪能できました。朗々とした、それでいて哀切な調べに感動しました。
次 三句念仏
図らずも泣きそうになりました。
次 五念門
十二礼です。満堂の参拝者とともどもにおつとめ。
次 後唄
次 別回向 これより始経師(延暦寺)
先 念仏法語 発音に引き続きともどもに拝読。
次 念佛十返
次 宝号
次 念佛回向偈(願以)
次 大導師降礼盤 外陣に向かい仮着座・式衆(結衆)内向き
次 挨拶
天台宗の木ノ下寂俊宗務総長によるとても熱い!ご挨拶。
本願寺からは本多隆朗執行長がご挨拶。
次 閉式之辞
次 出堂
このような感じでした。
その後阿弥陀堂向拝にて記念撮影。
歴史的で、稀有で、とてもありがたい御法縁に遇わせていただきました。
やはり御法要の如何は声明に尽きるのだと改めて実感できました。
…うっかりしていたのですが、御前様と法友方の記念撮影をしていて自分を撮ってもらうのをすっかり忘れておりまして、ちょっとだけ心残りがあります(;^ω^)

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